-写真の部屋-

奥野和彦

雨電車

2011-08-19 21:17:11 | 写真
今日は、朝から豪雨で
猛暑でカラカラだった越谷もすっかり水浸し。
気温も地表温度も少しは下がっただろうか。

弓削島もカラカラだった。元来、雨の少ない地方で
あるから、行ってみると畑や林も瑞々しくはない
印象を受けるかもしれない。
砂漠のように干上がってしまわないのは
やはり海に囲まれているからかと素人なりに考える。
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ここは、観光客を呼ぶ松原海水浴場。
後ろにそびえる山が、石灰山。地元の人は石山
と呼ぶが、昔は石灰を産出しており、トロッコもあった。
禿げた部分がその名残である。
当鉄道としては、当然専用軌道を敷いて
旅客営業とは別に、貨物部門として
小さな蒸汽やディーゼル機関車を働かせてみるかと
また欲張って考えるが、今はまだ手を付けずに置く…。
ソドー島の鉱山部には、ダンカン、サー・ハンデル、
スカーロイ、レニアスなど立派な小型の機関車が働いていて
貨車をつなげては子供が遊んでいたのを懐かしく
思い出す。

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画面、左側に写っているのが松並木だが
キャンプ場になっており、線路はその向こう側になるだろう。
丁度、山の禿げた部分から下に下りた辺りから
こちら側が島の中心地である。山で働く者、界隈の造船所
働く者が港に帰って来て賑わったことだろうが
現在、そういうことはない。

島の北端が久司浦で、この松原は南端に近い。写真には
写っていないが、背後の丘の上には国民宿舎から
今年、民営化された宿泊温泉施設があり、そこの下にも
停留所を置きたい。
人の乗り降りの期待出来る区間としてはこの辺りまでで
その先、日比 ぐらいが南の終点になるだろう。

私は、仕事に出る電車の中でこんなことを考えている。
都心までの小一時間はあっという間にすぎる。
大雨の北越谷のホームにずぶ濡れの日比谷線直通の
始発列車が入って来てドアが開く。 滝のように車体を
這って水が流れて来るので、ちょっと手で触ってみる。
昨日まで、こもって居たであろう車体の熱は
まるでなく、充分に雨で冷えていた。

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