

なんか撮りたいのと違う、けど
撮りたそうなものがある場所に行ってないので
というか行った先に無いので
いや、撮ってみなきゃ分からないので
行き先が問題なのでは無くて。

いやあ、久しぶり。
暑いね、今日は。
ちょっと写真撮らせてもらうよ。
え、街の凸凹じゃないじゃないかって?
いいんだよ、ここは君の街だろ
どう?食べ物にはありついてる?
今そこにでっかいアカミミガメがいたけど
あんなのに見つかったら大変だね。
気をつけるんだよ。
はい、そのままそのまま。
6X6でも撮るからさ、そのままね。

モノクロで撮っていたらちょっと面白くなってきて
そうすると、普段手元にある画素数の低いコンパクトデジカメだと
ディティール不足なのがよく分かる。
ただ、このコンパクトさ故に気軽にバチバチ撮れる事もあるし
少し続けてみるとその足りなさが味に見えて来たりして
いいのだろうか。
いっそフイルムで撮れば仕上がり方は分かっているのだし
ちょっとやってみようかと
フィルムコンパクトカメラを持ち歩いているところだが
どう言うわけかその、写りのパッとしないデジカメの方が
フットワーク良く撮れる。
で、なかなか現像まで辿りつかないし、
昔撮ったネガで、見てみりゃどうかなと。
で、どっちで撮ろうと、写真は写真だね。
上野ABABが閉店するそうです。
ロバート・フランクが頭のどこかにあったんでしょうね。
自分が20歳ごろに撮った写真。

この場所へ行って
水際の岩に腰掛けていると
フナムシがチョロチョロしているが
こうして引いて眺めると
人もフナムシも同じ場所で
なんか仕草も似たような物である。
他人の事ばかりでなく
自分もあそこに行って腰掛ければ同じこと。

仕事現場が駅から遠い日に限って雨。
早目に着いたので、コーヒーで時間つぶし。
雨で人の出ないテラスに山椒の木が鉢に植えてある。
山椒と言えばアゲハの幼虫で
都会でもアゲハ蝶が飛んでいるのをみるのは
こういう所で育つのだろう。
従姉妹の住んでいる目黒の庭でも
あっという間に幼虫が現れて
あっという間に山椒の葉が食い尽くされている。
で、ボーっと外を見ていたら
さっき山椒の根元にいた黒いコブが
20センチほど上に動いている。
なんだ、ここにもいるのね。
よし、がんばれがんばれ
どうせ園芸屋さんが来て鉢ごと取り替えて行くのだ。
雨水いっぱい飲んで、葉っぱ食い尽くして
早いとこ飛んで行け。