上着が要る季節に。
全く写真を撮る気がしなくて
でも不健康な状態なのでもなくて
その気にならんもんは撮らん。
こうしていよいよ健康的に写真から
遠ざかっていくかもしれない。
毎年、未知の境遇に入り込んでいく
20代のように欲が生まれない。
これに老いが加わり、退職が加わり
出来ないことと諦めることが増えていくのかな。
広く浅くなんて出来なくて
いくつかのこと、
もしかしたら見えない奥底の方で
繋がっているような気もする
いくつかのことを
深く息を吸うように
考えていく方法しか知らない。
いくつかのことを
手放さずに大事に抱えて
見たことが無い明日を渡って行く。
朝起きて、食卓に座ると
困り顔のチェリー缶の蓋。
仕事ないもんね。
久しぶりに真面目にブラックバスを釣ろうと思って
雨が上がるのを待って出る。
道具は古い。
開高健さんが使っていた頃のものと同じ。
当時は高級品だったらしいが
今はタックルベリーでゴロゴロ並んで売っている。
古いから調子が悪いものはさらに安く売っているので
それを買ってきて油を注してメンテナンスを
すると、スムーズに動き出す。
必ず釣れるのでもない場所に行って
必ず釣れはしない道具を使う。
息抜きに来ているのだから
ゆるい道具でゆるい釣りでいい。
その息抜きを真面目にしようと。
釣り始めてすぐに
小さめのが1匹釣れて
あとはひたすら投げては巻き
コンビニで買って来たおにぎりを3つ食べて
また投げては巻き
なんとなく何かを考えてはいて
でも、何も覚えてはいなくて
もう1匹朝よりは大きいのを釣り上げて
こんなもんかな、という時間で上がる。
今日は6回魚が出て、2匹釣り上げる。
6打数2安打。
銀杏は食べる時には美味しいが
なっているのが落ちる時には悪臭を放つ
流石に街路樹からこの臭いが蔓延するのは
公衆衛生的に良くない。
銀杏を落として回収していく
そういう仕事もある。
これはもうそのまま捨てるのかな。
おじさんの人生の丸見せの記録の上で
今の仕事があとどれぐらい出来るかと考える。
10年か、せいぜい15年か、
その時代に今しているような写真が
必要とされているかどうかも分からない。
何もしないで食べていけはしないし
では、何が出来るのか、何をしたいのか
今からちょっとずつ勉強をしてそれを探っている。
今ならまだ多少の体力と時間は残っている。
お久しぶりですが
別に元気が無かった訳でもなく
仕事が大変だった訳でも無く
主に何に頭を使っていたかと考えてみれば
少年野球が新チームの代になって
スタートにあたり
選手それぞれの課題を考えて、
練習の内容を考えたり、自分も勉強したり
こちらを後回しにするしか無かったのだ。
まずは、来年チームの看板を背負うこの子たちが
しっかりと船出しないことには
その次の世代も無い。
それと同時にこの時期は
6年生の最後の大会やら
低学年の初大会やらも重なってどうあれ忙しい。
秋の禁漁前の粕尾川には行きそびれて
先週いつもの場所にバス釣りに久しぶりに行って
釣れはしなくともまあ、楽しくて
やっぱり釣りはいい。
頭の中に釣りのスペースが出来てくる程度に
少し一段落か。
電車から市ヶ谷の釣り堀が見えて
お、魚が掛かってる。