市内用事でうろうろしながら写真撮っていたら捨てられたホーロー看板を見つけ、持ち帰る。ワックスがけしたら後日ご覧に入れます。高校を卒業した頃に、そういう看板に非常に興味を持ち、カメラを持って撮って歩いたことがあった。でも手に入れようとは思わなかった。写真で撮っておけば、そういうのがある風景を忘れずに記録しておけばそれでよかった。それまでだってホーローの看板を好きな人もたくさんいただろうが、バブルで日本中が潤って開発がすすんで古い町並みも片づけられて、蒐集マニアがテレビやメディアに出始めたのもバブル頃からだったんじゃなかろうか。静かに大事にしてた物をショベルカーで根こそぎ持ってかれたような気がして急に興味がもてなくなった。今でもあるべくしてあるものは風景として撮るけれど。で、錆ははえてるし、汚いけれど今日のはなんか拾って欲しそうだったので拾って来た。子犬みたい。ワックスというのは本来似つかわしくないけれど、それ以上の傷みを止める意味と、きれいにしとけば部屋に置いてもおけるだろう。コメントをくれる山奥くんは幼稚園の頃からの友人で、俺のそんな趣味も覚えていてくれて昨年会った時に看板の話が出て驚いた。おととい、彼の仕事場のすぐそばを通った。すぐにメッセージをくれた。
都内へ営業かねて買い物。一旦モノクロフィルムを買ったが、書籍コーナーで「モノクロ写真ープロの撮り方ー」!!!なる本を見つけ、デジタル写真においてのモノクロ画像操作のプロセスがちょっとわかり易く出ていたのでモノクロフィルムを返品!!!してその本を買う。(あ、いいや35ミリの分はこれ読んでデジで撮っちゃお。実はそう思ったのだ。)ちょっと後ろめたい気もしたんだが、吸収するべきものはすべし!方法論はいくらあっても良かろう。なんたってープロの撮り方ーだからね。たまには人の話も聞くもんだ。なかなか素晴らしい内容であった。ま、ひとつ言い訳しておけば、返品したのは35ミリのフィルムで、ブローニーは買って来た。35ミリはたしかに、バイテンのプリント位だったらさほど見かけは変わらないかも知れない。ブローニーならちょっとは差が出るかな。久しぶりにちょっと遠くへ行きたい気がしていて、フィルムを買いに、と思っていた所でそんな本に出くわしたので。さて、本番はどうするのかねぇ。どのみち用事のある旅でも写真でもないわけだし。ねぇ百鬼園先生。トイレに子供のスナップ写真を飾ったら、今生きている人の写真はトイレに飾ってはいけない(死んじゃうんだって)とカミさんに言われ、もう死んでいる内田百間先生の写真をしばらく飾ってあったそのトイレが先日ついにウォシュレット付きになった。