-写真の部屋-

奥野和彦

お香

2024-10-20 22:58:23 | ローちこフレッちこ


子供の頃から畑を焼く匂いだとか
お墓から漂ってくる線香の香りだとかが好きで
若い内からお香を焚くようになった。

香を焚くなどと言うと
ちょっと文化人的な趣味と個人的に感じなくもないが
そう言うのでは無い。
上に書いた通り、田舎の匂いなのです。

奥さんの実家に帰り
仏壇に手を合わせ、マッチでも探したのだったか
引き出しを開いてみたら普段立てる線香の他に
香入れの中に抹香と香炭があった。
持って行った自分の飲み薬がちょうど無くなって
空になったチャック付きのビニール袋に
炭とお香を少々頂いて、持って帰って来た。

もしかしたらお母さんは
「あれ?こんなに少なかったかしら?」
と思うかも知れないけれど、気付かないかも知れない。

今回は別れ際の握った手を離さなかった。
いつも以上に目に涙を溜めていた。

週末には撮って来たモノクロフィルムの現像に
取り掛かるが、その作業中少し焚いてみようと思う。

川の記憶

2024-10-20 21:01:39 | 光の籠


昨年夏、岡山県総社市を訪れた記事を書いた日に
偶然、岡山県鏡野町にも来て下さいと言う
コメントを頂いていた。
せっかくなのでいつか実現したいと思っていて
先週、岡山県鏡野町へ行って来た。

私の兄弟が数年前から岡山に移住し
私の奥さんの郷里が瀬戸内で
自分も帰ると行き来をするようになったので
鏡野町もドライブ圏内になった。

どうせ行くなら写真の撮れ高も欲しいし
津山市の町場で少し撮って
それから鏡野町へと言う工程であった。
しかし津山の商店街は思ったよりも
シャッターが降りていて
駅前の食堂で名物のホルモンうどんを食べて
早々に鏡野を目指す事になった。
写真的にちょっとシャッターチャンスが少なかっただけで
名物ホルモンうどんは
大変に美味しかった。2人前はいけるね。



吉井川は岡山県でも有名な河川であると
知っているが辿るようにして上流まで行くのは
もちろん初めてで
奥津湖ダムの写真がネットには綺麗な紅葉の
青い湖面で載っているが、今回はそうでは無かった。
時期的なものであろう。
そこで若干怯まないでも無かったが
国道179号線でとりあえず上流を目指そう。
そして奥津温泉に差し掛かった途端
カメラを下げて車から降りるまでも無く
これは間違いないと確信したのです。

清流が流れ
魚がゆらめき
家族が遊び
橋が掛かっている。それだけ。
それで良い。



福田さん
素晴らしい町を教えて頂き
ありがとうございました。
記憶に残ります。


HOT

2024-10-12 11:25:11 | Detail










少し朝早く出る。
駅のホームの缶コーヒーが
ホットになっていた。うれしい。
長袖シャツを着て出ると仕事中は暑いので
まだ半袖で行ってしまうのだけれど
帰りは肌寒かったりするのを
ホットのドリンクが調整してくれる。

もしかしたら明後日
岡山県鏡野町にも行けるかもしれない。
久しぶりに遠方へ出られそうです。
秋はいい感じに来ているだろうか。

我慢

2024-10-10 21:38:41 | トンちゃん日記


トンちゃん
今日はちょっとモデルになってもらいますよ。
もうちょっとカメラの方を見て下さい。
大好きなバナナを美味しそうに見せて下さい。



ああ、いいねいいね
そのまま、そのまま



そのままだって…



そう、なるよね。

カッコつけんでも

2024-10-09 20:26:41 | 街の凸凹


写真の部屋なのに
あまり写真の事は書いていないな。
なるべく人の撮らなそうな被写体を
撮りたいと思っている。

ストーリーも感じられず、美的感覚からも外れてそうな
ものがうまく撮れた時にやったな、と言う感じがするのだが
その、「うまく撮れた」と言う感覚そのものも説明しにくい。

誰にも感じてもらえるキレイなカラーの写真だって好きだし
このブログでも色々やって来たし、それでいい。
ただ、こうでなきゃダメだ、とか
その写真の起承転結まで押し付けたりされるのは
ちょっと勘弁してねと思ってしまう。

今日はこりゃいかんな、とページを閉じられてしまうのも可
いかんな、と思っとったけど5枚つながるとええな、とかも可

今日のこの写真は「うまく撮れた」とは程遠い。
あかん自分も出してこそ。