-写真の部屋-

奥野和彦

晴れ

2012-01-07 09:44:04 | 写真
120117





今日はこれから120フィルムの現像を
しようと思う。

カメラが変われば何か写真も変わるんじゃないか。

あながち間違ってはいないと思う。
見え方が変わるだけなんだけど、時として
同じ根幹ではあっても、枝葉の付き方が変わるのだ。

たとえば、私の好きな
坂本龍一さんは、シンセであろうが、ピアノであろうが
コンピューターを使おうが、使うまいが
ソロであろうが、グループであろうが
見え方、聞こえ方が変わっても、(変えても)
世界が構築されて、人の心をとらえる。
それは、しっかりと時代と符合していて
つまりは、いつも新しい。

時に新しすぎて
人が後から着いていって、何年かののちに
そういうことだったか、と追いつく。

教授の仕事ばかりではないが
YMOのアルバムを、こうしてしまった人がいる。

www.youtube.com/watch?v=KNQDXvN2Cxw

オリジナルに比べれば
はるかに少ない、音の種類。
音色によってつけられる「抑揚」の部分が
ほぼ削ぎ落とされている。
このアレンジをした人も相当カッコいいが、

どれだけ、オリジナルの「楽譜」の完成度が
高いのか。私たちの年代にしてみれば
この音に、ある種のノスタルジーを感じるし
YMOにも同様の思い入れはあるにせよ…。

YMOの人たちには、(やっぱり教授かな?)
音楽が、平面に置き換えてデザインするように
見えているのではないかと、思う。
真っ白い紙の上に、ベースラインとか
メロディラインを書いて、この対極にはこんな音、
この反対には、こんなメロディ…。

そうだよな、
こういうことなんだけどな。

そんな事を考えて、冬休みを過ごしているが
のぼせ気味の頭には明日からの野球スタートで
人の中に戻る事も必要である。

もういっぺん。
今日はこのYouTubeを流しながら
フィルム現像作業にかかる。

きっと家事なんかもはかどるんじゃない?


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