-写真の部屋-

奥野和彦

火の見と小屋

2012-11-20 22:19:58 | 写真
2007年頃のコンタクトプリントか。
このころも35ミリで撮ったり
6X6で撮ったりしている。
この頃、火の見やぐらから半鐘が盗まれる
事件が多発して何処も鐘を下ろしてしまったので
火の見やぐらベッヒャーは立ち消えとなった。

やぐらの足元に犬がつながれて飼われていたり
大根が干してあったり
結構いろんな表情の火の見やぐらを
見つけていた。
しつこいようだが、ベッヒャー夫妻。
彼らの写真では、そういった
ふとした気持ちの揺れのようなものは
排除されていて、ブツありき、そしてその並列。
で完結している。(全ての写真を見てはいないが。)
だから、良いのだろう。
写真展の前に 写っているのが作者の子供と分かると
評価が下がる、という話を書いたが
それと似ている。見る者は撮り手の、ある種の感情が
込められているのを見るとウザく感じる
ような気がする。




121120
121120b