-写真の部屋-

奥野和彦

新春

2020-01-01 23:39:44 | 写真


夏の終わりに行った郡上八幡の竿師
福手さんはあの線路際の工房で
ディーゼルカーの音を聞きながら
今年も竿を作っているだろうか
これから雪の降る地方では
雪が増えると言うから
あの風景も雪景色に変わっていくだろう。
それならそこへも行ってみたい。

今年も自分の
テーマらしいテーマとしては
いろいろな町に行って
そこの特色を出しているであろうという一角で
そこに暮らす人を撮る、そこにある時間を撮る。
ということを続ける。

やり方としてカメラワークを考えて
あおってみたり、寄ってみたりして
ドラマチックな写真群を揃える方法もあるが
私の場合、
ほぼ同レベルの視線から
なるべく垂直の線が歪まないよう
標本的に集めるのを敢えて手法としている。
と言うか自然にそうなっていてそれでいい。

例えば昨日のドラム缶の写真などは
それとは別の考えになった時に撮るタイプの物で
その前の日のちょっと懐かしい感じの
する街並みの写真がその標本的写真にあたる。

一ヶ所1枚一番いいのが撮れればとっとと次の町へ
行っても良いのだが
100mも歩けば、また良い所が見えて来たりするので
どうしても1枚では終わらない。
そうして結局たくさん撮って
一番好きな物、どうしても捨てられない物
で残して並べていくとちょっと面白くなる。