-写真の部屋-

奥野和彦

♾️通学路

2024-08-06 10:03:10 | 街の凸凹


昔よく見た夢で、自転車を漕いでいるうちに
ハンドルだけがどんどん上に伸びていって
終いには自分がハンドルにぶら下がる格好で
ペダルを漕ぎ、往生している。

行き先は放課後の学校で
放課後なんだから自転車で行ってもいい筈だし
近くの文具屋か何かに停めておいて
歩いてきたような顔をして教室から忘れ物を
取って来れば良い。

忘れ物を取りに行かなければならない失敗感と
大丈夫な筈なんだけどもしかしたら
自転車で学校に行くのはいけないんじゃないか
という後ろめたさが
この自転車の脅威につながっている感がある。

そして、夢は道中で友人に会ったり
そいつか誰かにまた何かを頼まれたりして
なかなか学校には着かず
ずーっと通学路を行ったり来たりしているだけの
ストーリーになっている。