車に乗って
実家へ用事をしに行く途中で
どうでも良いような畑の風景が
撮っておいたほうが良いような景色に見えて
景色というより
「土と木の電柱とその向こうの林の組み合わせ」
細いくねくね道で後続車もあるので車も停められず
Uターンして戻ろうかと迷いながら走って来てしまったが
急にそのあとちょっとした景色が
「そのように捉えれば存在する理由が無くもない」
ものに見えて来て
「気のせいだ、気のせいだ、すぐ忘れる」
とそのまま通り過ぎて、落ち着いている。
その、撮っておいたほうが良いような
でも、感傷でも記憶でも記録でもない
どうでも良い景色を
本当に撮って並べたら
撮っておいて良かった、何か形を成すものに
なるのかどうかを
やってみたほうが良いのか
時間の無駄なのかを
誰か教えてくれる 訳ないよね。
五線譜に模様としてデザインするように
見た目のバランスを考えて音を(音符を)置いて
ピアノで弾いてみるとか
和音の響きなど気にかけずに
時系列の中に置きたい音をここ、ここ、と
置いていって頭から流して聞いてみるとか
そんなことも考える。