2008年12月1日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

義務化すべきでは?


12月1日は、世界エイズデーだそうです。

全世界で4,000万人とも5,000万人とも言われるHIV感染者は、年々増加の一途を辿っています。

これを受けて主な先進国では政府や各団体が地道な啓蒙活動を行い、結果徐々に感染者数は減少しつつあるようです。
ところが我が国日本に目を向けてみると、昨年はついに国内におけるHIV感染者が1,000人を突破してしまいました。
しかもこれは、あくまで「報告されている」数字に過ぎないのです。
検査を受けていない人があまりにも多いため、実際の感染者はその何倍にもなるのではと囁かれています。

これは本当に、由々しき事態です。
HIVの検査は、絶対に国民の義務にすべきです。

思い当たるフシがある人は、まだ良いのです。
我が国で検査におもむく人のほとんどは、このパターンだと思います。

ところが困ったことに「私は大丈夫」だと思い込んでいる人が実は感染している、というケースも非常に多いのです。
こういう人は本気で大丈夫だと信じ切っているから当然検査も受けない、そして知らないうちに誰かを感染させてしまう。
感伝した方も当然自分がHIV感染しているなどとは夢にも思わない。

そしてまた、どこかで誰かにHIVウィルスを供給するのです。
恐るべき悪循環。

すべての元凶は「無知」にあります。
特定のパートナーとしか性交渉を行わなかったとしても、感染の可能性はゼロではありません。

生まれてからこれまでに、誰とも性交渉を持ったことがない人は、まず大丈夫。
それ以外の人は、残念ながら全員、感染の可能性があります。

過去の行いをいくら振り返ったところで、「絶対に」答えは出ません。
感染しているか否かは、検査を受けない限りどうあがいても分かりません。


それから、もうひとつの無知もHIV抗体検査を受ける人を少なくしている要因と言えるでしょう。
それは、「HIV感染イコール死」という固定観念です。

HIVに感染したらどんな治療をしたところで助かる見込みはない。
それならば、自分が感染していることに気付かぬまま生きているほうが幸せなのでは? という発想。

何故かあまり話題になりませんが、HIVおよびエイズ(AIDS)の治療薬は、ここ数年飛躍的に進歩しています。
かつては感染後10年以内にAIDSを発症し死亡するケースがほとんどでしたが、今では治療薬の進歩によりAIDSの発症をかなり遅らせることが出来るようになっています。

HIVに感染しても、AIDSを発症しない限りほぼ健康体なわけですから、発症する前に寿命が来れば、普通の人と何ら変わらない生涯を全うしたことになるのです。
専門家の間では、HIVよりも糖尿病の方が余程恐ろしいと言う見解もあるほどです。

また、感染後の投薬開始が早ければ早いほど、AIDSの発症を遅延させることができることも分かっています。
となれば、皆さんもうお分かりですね?
すぐにでも抗体検査を受けましょう。

病院で受けるとお金がかかるので、各市町村の役所や保健所などで受けると良いと思います。
匿名による検査を行っていますので、プライバシーは厳守されます。

受けてトクすることはあっても、絶対に損することはありません。
パートナーのためにも自分のためにも、ひいては人類全体のために。


なくなった魂を鎮めるのが我々お墓にかかわる企業の最大の役割かも知れませんが、なくなる必要がないはずの魂を生に呼び戻すのもまた、生死と向き合わざるを得ない我々の役目のひとつであって然るべきでは、なんて思ったりもします。





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