猫と鍋。
by |2010-11-23 23:47:30|
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(朝市の続報、そして、久々の長編。内容は、下らないです)
今夜は奥さんより僕の方がはやく帰宅。
冷蔵庫から朝市で購入した例の野菜たちを取り出し、鍋の下ごしらえにかかる。
はやく味見してみたくって仕方がないからさー。
けれどもそんな僕の興奮をよそに、猫のロシちゃんがいつものように甘えてくる。
何とも恨めしそうな表情でこちらに視線を据え、ニャーニャーニャーニャーと間断なく鳴きつづける猫。
貧しいボキャブラリーを持ち前のねちっこさ、もとい粘り強さでカバーするという、
この世で最も稚拙でありながら何より効果的なやり方で人間様を屈服させる猫よ。
よしよし、わかったわかった。
不承不承手にした包丁をまな板の上に置く。
ロシちゃんは、尻尾の付け根あたりを強めに撫でてやると喜びます。
背中や脇腹に耳をくっつけるとゴロゴロ言ってるのがよく分かる。今宵もひどくご満悦でいらっしゃいます。
四六時中寝てるせいかやたらとあったかいよな、こいつ。
なんて考えながらまたも今夜の鍋に思いを馳せる。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・、ニャー!
しまった。誤って尻尾を踏んじまった。
ひどくご立腹なロシちゃん。文字にすると同じニャーですが、先ほどのニャーよりもずいぶん語気が荒い。「ニ」の右肩に濁点がつく感じ。
て言うか語気ってなんだ、ロシのくせに語気ってなんなんだ。
憤慨しつつも嫌われたくはないので、起死回生のおやつ攻撃で切り抜けます。
幸いロシちゃんはひどく賢いため、猫用のカニかまぼこをあげるとどんな辛いことでもたちまち忘却の彼方、三時のあなたに追いやってしまうことが出来るのです。
そんな愛しやすいロシは最後のひと切れをほぼ丸呑みすると、名残惜しそうに舌をチロチロしながらも、上機嫌で寝床に帰ってくれました。
さて、そうこうしてる間に僕は大根を切ったり白菜やレタスをちぎったり、つまみ食いしたりつまみ食いしたりつまみ食いしたりしていきます。
今回購入したのは白菜、葱、椎茸、大根にレタス、そして新米。
まずはレタスを試食。やばいです。
なんにもつけなくても美味しいだなんて。
この調子で行くと旬の白菜や大根はどれほど美味しいのやら。
結論から言うと、我が家の勝手にランキング第1位は葱でした。
いかにも鍋向きの、太くて緑の部分が多いやつです。
緑の部分は特に美味。濃厚な甘さと爽やかな苦味のバランスが絶妙です。思い出すたびに狂おしく胸をかきむしってしまいそう。
第2位、白菜。
1位の葱同様、鍋に放り込んだら旨みが逃げないうちに早めに食すべし。
第3位は大根。
2位の座を僅差で逃した実力派。
生で食べたときは普通に「美味しい」程度でしたが、火を通した途端に甘みが際立ちました。
美味しい野菜を食べる、それだけのことがこんなに愉快だ。
鍋。家族。猫。しあわせというのは、得てしてそんな風なカタチをしているものだと思う。
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