漢字使用率チェッカーで遊んでみた。
by |2011-02-02 22:50:10|
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『漢字使用率チェッカー』なるツールを見つけました。
読んで字のごとく、文章中に占める漢字の割合を調べるためのツールです。
ちなみに、硬過ぎず柔らか過ぎず適度に読みやすい漢字の使用比率は、30%前後と言われています。
20%だとちょっと軽くて締まりがないし、40%だとやや硬い印象を与えるそうです。
早速この「カトカト日記」でも調べてみました。
普段から意識してひらがなを使うようにはしているので、漢字率は結構低いはず。
実際のところどんなもんだろう。
とりあえず昨日の日記をチェックしてみる。
18.24%。
「全体的に締まりのない文章です」だって。大きなお世話だ(笑)
そこまで言われると、もっと漢字を使用している日記をさがしたくなるというもの。
気を取り直して1月24日の日記で再度挑戦。
今度は26.41%。なかなか30%には届きません。
もっとカタい話題を探さなきゃダメだなあということでこの日記を選んでみました。
これでやっと29.74%。
もう少し漢字率の高い日記はないかと過去のアーカイヴを引っ繰り返してみるも、大抵25%前後しか漢字を用いていない。
ようやく見つけたこの日記でついに34.22%。
どうだ、締まってるか? 締まってるのか?
他の人の文章はどうなんだろうとふと思い、大好きな中上健次『千年の愉楽』の奇跡としか思えない冒頭を紐解いてみる。
明け方になって急に家の裏口から夏芙蓉の甘いにおいが入り込んできたので息苦しく、まるで花のにおいに息をとめられるように思ってオリュウノオバは眼をさまし、仏壇の横にしつらえた台に乗せた夫の礼如さんの額に入った写真が微かに白く闇の中に浮きあがっているのをみて、尊い仏様のような人だった礼如さんと夫婦だったことが有り得ない幻だったような気がした。体をよこたえたままその礼如さんの写真を見て手を組んでオリュウノオバは「おおきに、有難うございます」と声にならない声でつぶやき、あらためて家に入ってくる夏芙蓉のにおいをかぎ、自分にも夏芙蓉のような白粉のにおいを立てていた若い時分があったのだと思って一人微笑んだ。
26.76%。
ほう。
どうでも良いのですが小説は縦書きで読まないと良さが半減してしまいますね。
ちなみに僕が学生時代に読み、その内容よりも文章の素晴らしさに打たれた漱石「草枕」の冒頭は29.96%でした。
結論から言うと、漢字使用率と読みやすさとは必ずしも比例しませんし、文章の良し悪しを漢字の比率で判断することも出来ません。
ただ、この『漢字使用率チェッカー』、単純に面白いのは保証しますので、ぜひ皆さんもご自分の文章で試してみてください。
あそうそう、僕の日記で漢字使用率5.2%というのがありました。
漢字使用率ワースト1はこちら。
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