2016新語大賞「ほぼほぼ」を考えてみました。
by |2016-12-14 10:10:33|
皆様こんにちは。
本日も加登(公式ホームページはこちら)の広報スタッフブログ「カトカト日記」をご覧いただきありがとうございます。
今年の「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2016』」。
大賞は「ほぼほぼ」に決定したそうですね。
確かに最近よく耳にするようになりましたし、気が付くと思わず口を突いて出そうになる不思議なワードです。
そもそも語彙というのは時代とともに変わりゆくものであって、その過程における賛否両論というのはあって然りなわけですが、良い悪いは別にして、とにかく微妙な表現ではあります。
平成28年12月10日撮影。ほぼほぼ冬ですが、ススキの穂がまだ残っていました。
たとえば「ラブ」と「ラブラブ」の違いは歴然としています。
前者は一般的な「愛」とか「恋」の意ですが、後者は「強く愛し合っている状態」のような意味で用いられます。
従って、「ラブ」と「ラブラブ」は交換不可能です。
「あのカップル、ラブラブだね」を「あのカップル、ラブだね」と言い換えることは出来ないのです。
ところが、「ほぼほぼ」はどうでしょう?
「ほぼ間違いありません」を「ほぼほぼ間違いありません」と言い換えても、ほぼほぼ(言っちゃってるし)意味は変わりません。
だったら「ほぼ」で良いじゃないかと思ったりもするのですが、「ほぼ」ではなく「ほぼほぼ」の方が発語する人の心情をより正確に言い表すというシチュエーションが実際に存在するからこそ、この「ほぼほぼ」がここまで普及したわけで、「ほぼ」と「ほぼほぼ」の間には、たとえ僅かであろうと明確な差異があるはずです。
それは何か。
調べてみると「ほぼ」で事足りるところを「ほぼほぼ」と重ねることで意味を強調するということみたいですが、「ほぼ」を強調するってどういうことなのでしょう?
「ほぼ」より「ほぼほぼ」の方が断定により近いという解釈もあるようですが、私は逆ではないかと思います。
少なくとも私が「ほぼほぼ」と言われたらそう受け取りますね。
「ほぼ」を強調するということは『100%じゃないよ、あくまでも「ほぼ」だからね』ということだと思うのです。
つまり、相手の期待感に対する予防線をもう一本張っておこうという不安の発露であって、「ほぼ」自体が断定を避ける副詞であるにもかかわらず、それを重ねることで「何があっても断定だけはしませんからね」というメッセージをより強く相手に伝えたいという心の在り様に基づく、いかにも日本人らしい語彙なのではと思うわけです。
これが本当により断定に近いニュアンスを表す語だったとしたら(もちろん、その用法も存在はしているでしょうが)、新語大賞に選ばれるほどメジャーにはなり得なかったのではないでしょうか。
いずれにせよ「しないでもない」「なくはない」など、どないやねん! という表現がもともと多い日本語に、また新たに「どないやねんワード」が加わったという事実に変わりはありません。
そんな日本語って、それを操る日本人って、素敵やん?
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平成28年12月10日撮影。ほぼほぼ冬ですが、ススキの穂がまだ残っていました。
たとえば「ラブ」と「ラブラブ」の違いは歴然としています。
前者は一般的な「愛」とか「恋」の意ですが、後者は「強く愛し合っている状態」のような意味で用いられます。
従って、「ラブ」と「ラブラブ」は交換不可能です。
「あのカップル、ラブラブだね」を「あのカップル、ラブだね」と言い換えることは出来ないのです。
ところが、「ほぼほぼ」はどうでしょう?
「ほぼ間違いありません」を「ほぼほぼ間違いありません」と言い換えても、ほぼほぼ(言っちゃってるし)意味は変わりません。
だったら「ほぼ」で良いじゃないかと思ったりもするのですが、「ほぼ」ではなく「ほぼほぼ」の方が発語する人の心情をより正確に言い表すというシチュエーションが実際に存在するからこそ、この「ほぼほぼ」がここまで普及したわけで、「ほぼ」と「ほぼほぼ」の間には、たとえ僅かであろうと明確な差異があるはずです。
それは何か。
調べてみると「ほぼ」で事足りるところを「ほぼほぼ」と重ねることで意味を強調するということみたいですが、「ほぼ」を強調するってどういうことなのでしょう?
「ほぼ」より「ほぼほぼ」の方が断定により近いという解釈もあるようですが、私は逆ではないかと思います。
少なくとも私が「ほぼほぼ」と言われたらそう受け取りますね。
「ほぼ」を強調するということは『100%じゃないよ、あくまでも「ほぼ」だからね』ということだと思うのです。
つまり、相手の期待感に対する予防線をもう一本張っておこうという不安の発露であって、「ほぼ」自体が断定を避ける副詞であるにもかかわらず、それを重ねることで「何があっても断定だけはしませんからね」というメッセージをより強く相手に伝えたいという心の在り様に基づく、いかにも日本人らしい語彙なのではと思うわけです。
これが本当により断定に近いニュアンスを表す語だったとしたら(もちろん、その用法も存在はしているでしょうが)、新語大賞に選ばれるほどメジャーにはなり得なかったのではないでしょうか。
いずれにせよ「しないでもない」「なくはない」など、どないやねん! という表現がもともと多い日本語に、また新たに「どないやねんワード」が加わったという事実に変わりはありません。
そんな日本語って、それを操る日本人って、素敵やん?
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