大きな記事ではありませんが、ブラジルのペトロブラスという石油会社が沖縄にある南西石油を買収すると報じられています。
南西石油といえばエクソンモービル傘下の石油精製会社です。規模はそれほど大きくはないですね。トッパー能力で10万BDですから国内のシェア2%くらいに相当します。とはいえ、日本の製油所を外国の会社が買収するというのは初めてのことではないでしょうか。
国内の石油会社は発電用重油の減少など需要が落ち込み、設備稼働率が低下したこと、自由化により石油製品の、特にガソリンの値段が下がったことから、設備稼働率を上げるため、精製装置能力を減らしてきました。一言で言えば製油所を閉鎖してきました。でも、これまで入らなくなった製油所を売却するということはありませんでした。
製油所を閉鎖するのはそれなりに企業にとっては一時損失になります。お金が出て行く方向です。それを売却できれば、お金は入ってくるほうですから、そのほうがいいですね。
ペトロブラスはかつては国営石油でしたが、今は民営化されています。原油の高騰と自前の石油資源を持つことから、今は大きな力を持っているといえます。そのペトロブラスが地球の反対側に製油所を、あるいは石油ターミナルを持とうとしている。当然、売り先は中国でしょう。
中国はエネルギー確保に必死ですから。党大会でこれからは資源確保よりも効率的利用を第一にする、といっています。しかしあくまで建前の国ですから、実際はこれまでと同様にエネルギー確保に走るでしょう。
ブラジルといえば石油だけでなく、バイオエタノールの最近は大いに注目されています。沖縄という地はバイオエタノールの試験的生産や利用を進めています。バイオエタノールについては、日本も中国も市場となりえます。沖縄に拠点を持つというのは、両方の市場をにらんでのことでもあるのでしょう。
中国は世界の工場といわれますが、と同時に大きな消費地になっています。産業用資材はもちろんですが、高額所得者は日本よりも人数的には多いそうです。そういえば、日本に来る中国旅行者の数は増えるばかりではないでしょうか。行楽地に行くとそのことを実感します。
それにしても原油100ドル時代がこんなに早くくるとは、10年前(原油価格10ドルの時代)にはまったく想像もできませんでした。せいぜいオイルショックと同じ40ドルくらいがピークと思っていました。この先さらにエネルギー価格には注目をしていかなければいけません。
南西石油といえばエクソンモービル傘下の石油精製会社です。規模はそれほど大きくはないですね。トッパー能力で10万BDですから国内のシェア2%くらいに相当します。とはいえ、日本の製油所を外国の会社が買収するというのは初めてのことではないでしょうか。
国内の石油会社は発電用重油の減少など需要が落ち込み、設備稼働率が低下したこと、自由化により石油製品の、特にガソリンの値段が下がったことから、設備稼働率を上げるため、精製装置能力を減らしてきました。一言で言えば製油所を閉鎖してきました。でも、これまで入らなくなった製油所を売却するということはありませんでした。
製油所を閉鎖するのはそれなりに企業にとっては一時損失になります。お金が出て行く方向です。それを売却できれば、お金は入ってくるほうですから、そのほうがいいですね。
ペトロブラスはかつては国営石油でしたが、今は民営化されています。原油の高騰と自前の石油資源を持つことから、今は大きな力を持っているといえます。そのペトロブラスが地球の反対側に製油所を、あるいは石油ターミナルを持とうとしている。当然、売り先は中国でしょう。
中国はエネルギー確保に必死ですから。党大会でこれからは資源確保よりも効率的利用を第一にする、といっています。しかしあくまで建前の国ですから、実際はこれまでと同様にエネルギー確保に走るでしょう。
ブラジルといえば石油だけでなく、バイオエタノールの最近は大いに注目されています。沖縄という地はバイオエタノールの試験的生産や利用を進めています。バイオエタノールについては、日本も中国も市場となりえます。沖縄に拠点を持つというのは、両方の市場をにらんでのことでもあるのでしょう。
中国は世界の工場といわれますが、と同時に大きな消費地になっています。産業用資材はもちろんですが、高額所得者は日本よりも人数的には多いそうです。そういえば、日本に来る中国旅行者の数は増えるばかりではないでしょうか。行楽地に行くとそのことを実感します。
それにしても原油100ドル時代がこんなに早くくるとは、10年前(原油価格10ドルの時代)にはまったく想像もできませんでした。せいぜいオイルショックと同じ40ドルくらいがピークと思っていました。この先さらにエネルギー価格には注目をしていかなければいけません。