カリフォルニア大学の研究者がScience誌に投稿した記事。
コーンからのエタノールはエネルギープラスになるが、GHGの削減効果はそれほど大きくないというもの。
これまで発表されている代表的な7つの研究を再検証した。そのうち3つはそもそもNegativeな結論であった。Coproductsを無視していたり、時代遅れのデータを利用している点などを修正すると、いずれの研究も同じ結論すなわちNetでエネルギープラスになるという。その値はエタノール1Lあたり4-9MJだそうだ。
米国でのバイオ燃料のうち99%がエタノールである。2004年には3.4Billion gallonのエタノールがガソリンにブレンドされて利用された。これは223,000BDに相当する。全ガソリンの2%(Volumeベース)、1.3%(エネルギーベース)に相当する。
Bush政権はバイオ燃料の導入を進めるべく二つの政策を実施している。一つはガロン当り$0.51のTax creditであり、もう一つはEPACT2005(Energy Policy act)で2012年までにバイオエタノールを7.5Billion gallonまで増産するというものである。
この研究ではコーンエタノール1MJを製造するのに必要な石油はわずかに0.1MJであり、石油を95%削減していることに匹敵するが、GHG削減効果は13%とmoderateだとしている。moderateという語感をどうとるかによるが、13%は非常に大きな数値といえる。また、エタノールを作るのにエネルギーで10%の石油しかし要しないのは驚きである。副産物の利用(エタノールを作るプラントの燃料)を最大限に見ているのであろう。
エタノールの熱量は23.5MJである。エネルギープラスが9MJ/Lであることから14.5MJは生産・製造過程で使われていることになる。しかし、エタノールを作るには10%の石油でよいという記述からは、2.3MJが生産・製造過程で使用されることとなり、14.5MJと一致しない。どこか、読み落としている部分がありそう。
いずれにせよ、バイオ燃料は環境にとっても、エネルギー安全保障にとってもプラスに作用するという結論が固まりつつある。
コーンからのエタノールはエネルギープラスになるが、GHGの削減効果はそれほど大きくないというもの。
これまで発表されている代表的な7つの研究を再検証した。そのうち3つはそもそもNegativeな結論であった。Coproductsを無視していたり、時代遅れのデータを利用している点などを修正すると、いずれの研究も同じ結論すなわちNetでエネルギープラスになるという。その値はエタノール1Lあたり4-9MJだそうだ。
米国でのバイオ燃料のうち99%がエタノールである。2004年には3.4Billion gallonのエタノールがガソリンにブレンドされて利用された。これは223,000BDに相当する。全ガソリンの2%(Volumeベース)、1.3%(エネルギーベース)に相当する。
Bush政権はバイオ燃料の導入を進めるべく二つの政策を実施している。一つはガロン当り$0.51のTax creditであり、もう一つはEPACT2005(Energy Policy act)で2012年までにバイオエタノールを7.5Billion gallonまで増産するというものである。
この研究ではコーンエタノール1MJを製造するのに必要な石油はわずかに0.1MJであり、石油を95%削減していることに匹敵するが、GHG削減効果は13%とmoderateだとしている。moderateという語感をどうとるかによるが、13%は非常に大きな数値といえる。また、エタノールを作るのにエネルギーで10%の石油しかし要しないのは驚きである。副産物の利用(エタノールを作るプラントの燃料)を最大限に見ているのであろう。
エタノールの熱量は23.5MJである。エネルギープラスが9MJ/Lであることから14.5MJは生産・製造過程で使われていることになる。しかし、エタノールを作るには10%の石油でよいという記述からは、2.3MJが生産・製造過程で使用されることとなり、14.5MJと一致しない。どこか、読み落としている部分がありそう。
いずれにせよ、バイオ燃料は環境にとっても、エネルギー安全保障にとってもプラスに作用するという結論が固まりつつある。