化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

サハリン2

2009-04-11 | ガス
世の中がエコ、つまりエコロジーとエコノミーの話題にまみれて全く注目を集めませんでしたが、先週サハリン2からの天然ガスが日本に始めて輸入されたといいます。

エコロジーにはもちろん配慮しなければいけませんが、首を傾げたくなるような「環境に配慮しています」の広告宣伝には辟易です。省エネと何が違うの、省エネじゃ何がだめなの、と思いますね。

なんだかんだいっても足元化石燃料に依存しているわけで、エネルギーの多様化と確保の点からサハリン2のガスがLNGとしてついに輸入されることになったのかと感慨深いものがあります。

当初西側に民間会社の開発として始まったサハリン2は途中からロシアのプーチンの横暴で利権の半分を取られてしまいました。しかし、大家さんにはかなわないので何とか半分の利権を残して開発は続けられました。

日本の天然ガス使用量の8%を担うことになるこのルートは、パイプライン構想が浮かんでは消えました。北海道ルートとか日本海ルートなど、その地元と建設会社の利権を求めての誘致、招致合戦でしたが、最終的にはLNGという形態になりました。

すぐに元バルブを閉められて苦々しい思いをするくらいならば、多少なりとも備蓄の聞くLNGのほうがよかったともいえます。東京ガスと東京電力はこの先10年以上の長期にわたってサハリン2からの天然ガスを購入するといいます。

ところでサハリン2というからにはサハリン1というものがあるはずです。1のほうはあんまり話題に上りませんが、どうなっているのでしょうか。よい機会なので少しあとで調べてみよう。