化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

子供手当て

2009-10-11 | 社会
民主党政権には大いに期待しております。自民党政権が制度疲労を起こしているのだから、別の政党に政権を担当させるというのは、至極もっともなことです。100日ルールではありませんが、しばらくは新政権の行く道を見守るという寛容な態度が必要なことはよくわかります。景気が悪いこの時期に、そんなのんびりとしたこといってられない、という気持ちはあるものの、逆にのんびりとした時期ならば政権選択をしなかったわけです。ですから、ここはしばらく民主党に体制を作る時間をあげなければいけないでしょう。

ひとつだけ気になっているのは子供手当てのことです。我が家は3人の子供たちの一番下がすでに高校生ですから、残念ながら子供手当ての恩恵にはあずかりません。それはそれで仕方のないことです。正直大学生を筆頭にこれから金銭的に一番お金がかかる時期なのですがね。

子供手当ての目的は何でしょうか?少子高齢化に歯止めをかけるということですね。とすれば、とにかくこともを生んで育てようよということですね。つまり、これから子供を生む人に対して手当てを出す、これから生まれてくる子供に出すのが一番です。暴論ですが、すでに生まれている子はこれからの少子高齢化に歯止めをかけることにはなりません。とすればすでに子供を持っている人に出すよりも、これから生まれてくる子供に出すことこそ、少子高齢化への対応のはずです。

あるいは、3人目以降の子供に厚い手当てを出すというようなことも必要と思います。我が家の3人目の子は何でも上の子たちのお下がりで、初めて自分の自転車を買ってやったのが、中学生のときでした。現実的に3人目はかわいそうなのですから、その3人目以降に厚い手当てがいいのです。

子供手当が支給されるかどうかの境目を子供ゼロと一人以上というわけ方ではなく、一人以下は現状どおり、二人目以上は段階的に額を増やすということがいいのではないでしょうか。

プリウスの優遇策の終わり??

2009-10-04 | 省エネルギー
プリウスに代表されるハイブリッド車や電気自動車が省エネ、CO2排出削減に寄与するという理由で数々の優遇策を得ているのは洋の東西を問いません。確かにそれは良いことではあります。優遇策を講じているのは、この手の車の普及を後押しするためですから、ある程度の台数が普及した段階、優遇策を継続する財源がなくなってしまうと優遇策は終わるのもやむを得ません。さて、ある程度の台数とは、いかほどのものでしょうか?

カリフォルニア州では来年末に85000台のプリウスステッカーが期限切れになるそうです。ステッカーとはバスレーンのように優遇されているレーンを走るための証明書です。
HOVレーン(High Occupancy Vehicle)というのだそうで、2人以上乗っているマイカーが優先的に通れる車線のことです。渋滞時にこのHOVレーンを走れるのは便利が良いですからね。プリウスは一人しか乗っていなくても、その省エネ効果からHOVレーンを走ることができました。(余談ですが、一人乗りプリウスは省エネ効果はありますが、渋滞緩和にはあんまり寄与しませんね。)

ところがプリウスがどんどん増えてきてHOVレーン(カープールとも言います)が込んできたら、一人乗りプリウスをあんまり奨励できなくなります。
そこで、カリフォルニアではHOVレーンが込んできたら、ひとり乗りプリウスは一般レーンに戻るように道路標識に表示させる、などの案が出ているそうです。あるいは一人乗りプリウスは別に料金を取ってHOVレーンを走らせる、というアイデアもあるそうです。

また、バージニア州ではI-66でのハイブリッド優遇策の期限が今年中に切れるのだそうですが、再延長されるだろうとの見込みだそうです。

さて、関連して笑ってしまうのがGMの提案で、65mil/gal以上の燃費の車のみにステッカーを上げようというものです。65mil/galは27km/lです。プリウスやインサイトの燃費はこれを下回るが、GMボルト(プラグインハイブリッド)は230mil/galなのでこの基準をクリアーできると主張しています。

GMさん、まだ市場に出てもいない車を引き合いに出すのはいかがなものでしょうか。更に、バッテリーが切れてハイブリッドモード走行でのボルトの燃費はプリウス、インサイトに及ばないのですから、その瞬間からHOVレーンから出なければいけませんよ。バッテリーが切れたらアラームがなって直ぐにHOVレーンから出ましょうという表示が車内に出ると同時に車外から見てもあのボルトは電池切れになったということが分かるような表示が必要ですよ。そういう機構を車の中に入れ込んだ上で発売するんでしょうね?