化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

夏見円選手

2008-06-24 | スポーツ
本来は環境のカテゴリーに入れなきゃいけないんでしょうが、やっぱりスポーツのカテゴリーで書きます。

何のことかといえば、サミット記念環境総合展に行ってきました。札幌ドームで先週やっていたやつです。内地の人はほとんど興味なかったでしょうけれども、北海道としてはおそらく最大規模の展示会ではないでしょうか?

そんなわけで開催前日は主催者も出展者もてんてこ舞いだったようですが、どうにか無事に会期を終了した模様です。そう入場者は8万人を越え、事前計画の6万人を大きく上回ったとのことで、まずは盛況といえるでしょう。

一般の産業展と違って、啓蒙のためのブースなどが多く、めったやたらとエコバッグを配っていたように感じました。それはそれでよいことでしょう。

さて、本題の夏見選手です。夏見選手はJR北海道所属の女子クロカンのエースです。今年のワールドカップでクロカン女子ではオリンピック、世界選手権、ワールドカップを通じて日本人初の表彰台にあがる快挙を達成したのは有名ですよね。

JR北海道ブースにて初日にDMV模型の始動式をやった後、なんとサイン会があったのでした。事前のPR不足なのかギャラリーは数えるほどでした。小生も事前には知らなかったのですが、何気なく通りかかったのがラッキーでした。

環境総合展ですから、色紙ではなくエコバッグにサインしてもらったのですが、これが限定150枚ということでした。ゲットできてめちゃうれしい。

「ブログ見てますよ。これからも頑張ってください。」と声をかけたらにこっと笑ってくれました。ついでに握手してもらえばよかった、と後で思ったのですが、タレントじゃないんだから、サインだけで満足ですね。

というわけで今後ともますます夏見選手を応援します。


電球型蛍光灯とLED

2008-06-15 | 省エネルギー
少し前の話しですが、政府が期限を決めて白熱電球の製造を中止する方針を打ち出しました。発光効率の悪い白熱電球は近い将来なくなるようです。それでは今使っているトイレの電球が切れたらどうするか、電球型蛍光灯に変えることになります。

白熱電球に比べて蛍光灯のほうが発光効率が高いのは周知のことです。日本ではトイレや廊下などを除いて、ほとんどの部屋の照明は蛍光灯です。これに対して、アメリカの住宅ではいまだに白熱球を使っているところが多いはずです。彼らは間接照明を好む、という事情はありますが、一番の理由は白熱球が一番安いというてんです。

しかし寿命を考慮すると蛍光灯のほうが安いんだよ、とアメリカの知人に聞いたところ「私もそれは理解している。でもアメリカには寿命を考慮して電球のコストを比較できない人が多いのさ」ということでした。

最近では蛍光灯よりもさらに効率のよいLED照明の使用も始まっているようです。そこで電球メーカーのHPから寿命や効率の数値を拾って比較してみました。価格は量販店のHPのものです。

白熱電球60Wタイプ
電力 54W
寿命 1,000時間
価格 115円

電球型蛍光灯(60W相当)
電力 10W
寿命 10,000時間
価格 1,080円

LED(40W相当)
電力 5.3W
寿命 20,000時間
価格 7,480円

これら3種をおよそ1年に相当する10,000時間使用したときの電球代金と電気代を計算します。

白熱電球
電球代 10個で1,150円
電気代 540kWhで11,880円(kWhを22円で計算)

電球型蛍光灯
電球代 1個で1,080円
電気代 100kWhで2,200円

LED
電球代 0.5個で3,740円
電気代 79.5kWhで1,749円(60W相当で計算)

まずびっくりするのは、白熱電球の電力消費量、電気代が高くつくことです。合計のコストも飛び抜けて高くなっています。白熱電球の使用をやめようというのも無理はありません。確かに白熱電球に代わるものがあるのですから。
LEDは確かに省エネなのですが、LED球の価格がまだまだ高いこと、40W相当の明るさまでしか出せないことなどの課題があります。
現状では電球型蛍光灯が一番安上がりで省エネ性もよいという結論になります。

水と空気で発電する燃料電池???

2008-06-14 | エネルギー
今年になってスリリングな展開を見せていたアメリカ大統領選挙、じゃなかった民主党候補者選挙がようやく決着をしました。昨年のこの時期には、おそらくほとんどの日本人は知らなかったであろう、もちろん私も知りませんでした、オバマ氏が民主党候補となりました。昨年秋ころは、もうヒラリー氏で決まりといった感じでしたが、こういう結末を見せられるとアメリカという国のダイナミズムを感じます。もっとも、まだ大統領になったわけではありませんが。プレーオフの試合でも充分楽しめた、というところでしょうか。

それに比べて日本の政治の閉塞感はどうにも成らないのでしょうか。いや、We can change!ですね。

ネット上の記事で大阪の会社が「水と空気で発電する燃料電池を開発」とありました。この表題だけから判断すると、水と空気だけから発電できるのであれば、エネルギー問題は一気に解決、と早合点してしまいます。

しかし、水と空気だけでは発電できる道理がありません。エネルギー保存の法則に従えば、
(系のエネルギー蓄積)=(流入エネルギー)-(流出エネルギー)
です。このFCの場合、流入側は確かに水と空気だけです。FCから流出するのも水と空気(酸素が減っていますが)と電気エネルギーです。とすれば、上式からFC装置のエネルギー蓄積はマイナスと成ります。つまりはFC装置内にもともと合ったエネルギーが減ってその分が電気エネルギーとして発電されたわけです。

記事の本文を読むとFC内には水を水素と酸素に分解するための金属水素化物に似たものがはいっているという。つまりはこの金属水素化物が酸化されて、金属水酸化物になり、それによって水から水素ができ、FCはその水素を使って発電しています。

それゆえ金属水素化物を使い切ってしまえば、いくら水と空気を供給してももはや発電はしないはずです。
加えて金属水素化物を使って水素を作る方法はよく知られています。いったいこの記事を書いた人は、何がNewsだと考えたのでしょうか?

と思っていたら、同じような突込みが多かったのでしょうか、記事の続編がアップされていました。
「反応が終了すれば,水素の発生も発電もストップする。 」
「システムの特徴はこの金属または金属化合物の反応性を制御して長時間に使うことを可能にした点にある」
んー、長時間使うことが可能という言い方も、よく分からんなー。
でもこれ以上、突っ込むほどの意味もないか。


原油高直撃の航空業界

2008-06-12 | 石油
国内出張で乗る機会は程ほどにあります。しかしここ数年は海外出張からはとんと遠ざかっているのですが、飛行機の話題にはなぜか関心があるものです。

飛行機はジェット燃料、いわゆる灯油と同じ燃料で飛びます。なぜにガソリンを使わないのか? 自動車の燃料タンクスペースは限られているので、同じ体積でなるべく発熱量の大きい燃料が都合が良い。これに対して、飛行機は空を飛ぶので重さの軽い燃料、つまり重量あたりの発熱量の大きい燃料が好ましい。というわけで、自動車はガソリン、飛行機はジェット燃料なのです。

そのジェット燃料ですが、当然ながら昨今の原油高騰のあおりを受けて価格が大幅に上昇しています。それによって、航空会社は収益の悪化が著しいそうです。
以下は、NYTの記事からです。

8年前なら航空運賃の15%が燃料代だったものが、今は40%に跳ね上がっているそうです。燃料価格の高騰で、911以降搭乗者数は減っているのに燃料費は大きく増加しているとのこと。当然航空会社としては燃料費を減らす方策をあれこれ採っている。とにかく機体の重量を軽くする方法です。

機体の汚れを落とすためジェットエンジンの水洗頻度を上げる。(洗車のようなものでしょうか)
トイレ用に積み込む水を減らす。トイレに行っても水が出ないと困るのですが、通常は満タンの50%から75%くらいしか使われないのが実績だそうです。

座席を軽量なものに変える。ついでに多くの乗客が乗れるように座席の間隔を狭くしている、かどうかは知りません。
飲み物を缶入りからコップに注ぐように変更する。

古い機種を飛ばすのを止める。古い機種はやはり、燃費が悪いのだそうです。ノースウェストならDC-9、AAならMD-80s、UnitedならB747sといった機種を休眠させるそうです。

更に、飛ぶスピードを落とす。具体的には500mphから480mphといいます。但し、飛んでる時間は若干延びるのですが、時刻表の時間は変わらないとのこと。地上のタクシーイングの時間を短縮するのでしょう。

機長と副操縦士が操縦席に持ち込む重たい運行マニュアルを止める。それでは乗客は不安ですが、モニター上にいつでも必要なマニュアルを映し出せるシステムをとるそうです。但し、連邦航空局の許可が必要とか。

色々なことを考えるもんですね。そのうち、乗客の荷物にも厳しい制限がかかるかも知れません。

ところで年をとるごとに飛行機のゆれを怖く感じるようになっているのは、私だけでしょうか?別に墜落とかの恐怖を感じるわけではないのですが、とにかくゆれるのが気持ち悪いのです。

天引きと申請主義

2008-06-07 | 社会
天引きと申請主義、この相反する二つの方式をこの国のお役所は自分たちの都合で使い分けています。
税金などを取るときはサラリーマンなど取りやすいところから天引きで有無を言わさず取る。逆に手当て支給や年金などについては申請主義。払うほうのお金を少しでも減らすという方式である。どうせ減らすのならば公共事業の落札額を減らすように知恵を働かせてほしいもんです。

後期高齢者医療制度に話題が集まっています。どうしてこの制度が必要なのか、逆にこの制度のどこに欠陥があるのか、本質的なそして簡潔明瞭な報道はないのでしょうか?メディアは保険料が上がるとか、下がるとか、年金から天引きされるのはけしからんとか、小手先の議論しかしないので、うんざりである。

保険料が下がるのであれば、減った分をどうやって埋め合わせるのか。逆にあがるのであれば、余分となる分はどこに戻されるのか、簡潔に知りたい紋です。

単純に考えれば少子高齢化になるのだから、使う医療費は確実に増加していくだろう。これに対して保険料を払う人の数が減っていくのだから、一人当たりの保険料負担、特に若者の負担は増えると考えるのが自明の理です。
それじゃいかんので何とかしようとしているのだろうくらいは想像できるのだが、具体的にどういう制度なのか知りたいものです。

ところで年金から保険料が天引きされることにも反発は強いようです。こちとら、税金の類はずっと天引きなので、そんなにいやな気はしないのですが。これまで自営業で天引きなどされたことがない人にとっては、やっともらえるようになった年金からいきなり天引きかよ、という気持ちは分からなくもないです。

この国のお役所はお金を取るときは天引き、とりっぱぐれのないようにしています。逆に支払うときには申請主義とやらで、知らないで申請に来なかったらその分は支払わずに住んでラッキーと思っているようです。

申請主義を取るのならば、サラリーマンの税金もすべて申告できるようにすべきです。今でも年収の高いサラリーマンは申告しているはずです。
自分で申告して税金を支払うようにすれば、もっと税金の使い道にも興味がわくってもんじゃないでしょうか!