化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

電気自動車の電気代

2019-07-25 | 環境
電気自動車が普及するかどうかは、価格と航続距離がどこまで改善されるかだろう。各国とも補助金やら燃費規制あるいはNEV規制で後押ししようとしているが、結局は消費者から見て既存のガソリン車との比較になる。

もう一つ別の観点としてガソリン代ならぬ電気代を計算してみます。
ガソリン車の燃費は20km/l、ガソリン価格160円/lとすると100円での走行距離は12.5kmです。一方、電気自動車の燃費は実走行データで7km/kWhだそうです。家庭用の電力料金は28円/kWh程度でしょうから、100円で走れる距離は25kmとなって、ガソリン代のおよそ半分になります。これは結構魅力的ではないでしょうか!

ここで一つ問題があります。ガソリンは52.8円/lのガソリン税が入ってます。電気自動車が普及すればするほど、ガソリン税の税収が減ってしまいます。これは困ったことですね。電気自動車の電気だけにガソリン税相当の税金を掛ける事になるのでしょうか?

中国のNEV規制

2019-07-22 | 省エネルギー
新エネルギー車をたくさん生産しなさい、という中国の規制でカリフォルニアのZEV(ゼロ排出車)規制をモデルにしている。

北京の大気汚染解決のため自動車排ガス規制は待ったなしです。その切り札として排ガスを出さない車、いわゆる新エネ車を推進しようと、これまでは電気自動車に補助金を出してました。電気自動車がそこそこの生産台数になった、生産技術がだいぶ進んだということで、自動車メーカーが一定の電気自動車を作らなければならないという規制です。

年間3万台以上の自動車を製造あるいは輸入する会社が対象。
2019年は10%、2020年は12%のクレジットを達成する。

30万台製造しているメーカーは3万クレジット(3万台では無い)が必要です。でこのクレジットは作る車種により変わります。
プラグインハイブリッドならば15,000台。
電気自動車ならば9,000台(電池の容量によって台数は変動)
燃料電池車ならば6,000台(FC出力により台数は変動)

ここでのポイントは通常のハイブリッド車は対象にならないこと。
技術的な難度からFCVはもっとクレジット高い(だから必要台数が少ない)ても良いのではと思います。

この規制は既に実行されているわけですが、思いのほか電気自動車の生産が進まないようです。PHEVを作る技術は中国メーカーにはありません。ましてFCVは無理でしょう。

という事でハイブリッド車をこの規制のカウントに入れるように変更するようです。そのため、中国当局者がトヨタにお願いに行って、ハイブリッドの特許を開放してもらったとか。日経XTECHが伝えてます。


中国瀋陽駅のトイレ事情

2019-07-20 | 社会
日本に来た中国人が公衆トイレがないことに戸惑うといいます。どういう事か良く分からなかったけれど、先日瀋陽駅に行ってよくわかりました。

新幹線で瀋陽駅について改札を出てタクシー乗り場に並びました。でも結構長蛇の列、乗ってからホテルに行く途中でトイレに行きたくなっては厄介と思い、駅に戻ってトイレを探しました。ところが改札の外にトイレはありません。案内係の人にツアースオザイナーリと通じない中国語で聞いたのですが、中国語の返答がよくわかりません。2-3回同じことを行ってみたら「WC」という単語がわかったので、Yesと。帰ってきた答えはKFCです。えー近くのケンタッキーに行けってこと???

で諦めて駅構内を出て隣の何とか公社か会社の前にいたおじさんにもう一度聞きました。おじさんはおそらくダメダメ、ここのトイレは使えないよ、というようなことを行っているらしく、ようやくマクドという単語が分かりました。指差す方向を見ると確かにマックの看板がある。えー、信号2つ渡ってマックに行くの!

しょうが無いのでマックを目指します。で店内に入ってキョロキョロしていると、店員が指差す方向にトイレが有りました。で取り敢えずトイレを拝借。

きっと駅にトイレがないのでマックにトイレを借りに来る人が多いんでしょうね。でも駅の改札の外にトイレがないのはびっくり。タクシーに乗って町中を走りながら公衆トイレが点々とあるのに気づきました。そう、中国では駅にトイレがないかわりに公衆トイレが道にあるのです。

だから日本に来た中国人は道端に公衆トイレがないので、一体どこに行けばいいんだと思うんでしょうね。

世界遺産登録

2019-07-05 | 社会
テレビのニュースで大阪の古墳群が世界遺産登録と伝えています。

でも今更なんでそんなことに熱中するのかな、ととても疑問です。
世界に誇れるくらいの価値があるものならば、わざわざ変な団体に推薦してもらわなくてもいいんじゃないの。
今ではインスタやらユーチューブやらでそんなに魅力的なら、あっという間に世界中に知れ渡ると思います。

登録料は無料だし、更新登録料もないからいいじゃん、という意見はあります。
でも登録してもらうために色んな意味で莫大な経費を使ってるんじゃないの。全部税金だと思う。
登録なったらいろんな条件をつけられてそれを守る経費も必要になるという。

登録されたほうが観光客がたくさん来て地元経済には優位なのでやるという意見もあるようです。
本物ならば登録されなくても観光客は来るはずだし、観光客は来なくても地元として大事に維持しなければならない遺産ならば地元の費用でやればいいだけ。

誰かの権威にすり寄った時点で魅力なくなります。