私、朝青龍の味方です

最初に言っておきますが、私、朝青龍の味方です。
ただし今回の相撲協会の処分は妥当と思います。
この辺が、あくまで総理を擁護する渡部ミッチー息子とは違います。

やはり、夏巡業を休んでサッカーに興じるのはよくないですよ。その気持ちは良くわかりますが。これまで一人横綱として大相撲を一身に背負ってきました。やっと肩の荷を半分降ろせる状況になったので、一息入れたいという気持ちは良くわかります。

プロ野球選手はオフシーズンにはテレビやイベントに出ていますね。新人は合同自主トレなんて早めに練習を始めますが、ベテランはオレ流調整が許されます。横綱もオレ流調整していい、と考えたくなる気持ちは良くわかります。

しかし野球と相撲は違います。相撲は武道なのですから、ただ土俵で強さを見せればよいというわけには行きません。普段の立ち振る舞いから横綱でなければなりません。だから今回の件は弁解の余地が有りません。ただし、私朝青龍の味方です。

横綱とはいえまだ２０代の若者です。指導役の親方もいるのは、横綱といえどもまだまだ指導する面があるからでしょう。もしも、横綱が人格、風格、立ち振る舞いともに優れているのであれば、部屋から離れて独立して稽古などをするようにすべきです。そうではなく、部屋にいるということは横綱といえども指導すべき面があるからです。

相撲界から追放、なんてありえませんよ。土俵上の態度の悪さはあります。この点はさらに風格を身に着けるように精進してほしいです。
でもボクシングのK兄弟の品の悪さとは違います。勝負に対する執念、稽古で鍛えた自信がふがいない対戦相手に対してあのような態度となって現れるのでしょう。しかし、それではまだ精進不足というものです。

ボクシングのK兄弟は嫌いです。朝青龍も積極的に好きというわけではありません。むしろ、ロボコップ高見盛の方が好きです。負けたときのあの悔しがり用はとっても人間らしい。しかもそれがいやみでないところがよいです。それでも、私、朝青龍の味方です。

私、朝青龍の味方です。これだけ強い力士はまれです。その上、華があります。制限時間いっぱいになって塩を取りに行くときのあの腕の振り方、まるで大鷲が羽ばたくようなあのしぐさは惚れ惚れするものがあります。もちろん、相撲も強い。

朝青龍にはもっともっと相撲道というものを追及してほしい。それができる力士だと思います。大横綱になってほしい。だから、私、朝青龍の味方です。