「大学認可」と「私学助成」そして天下り 文科省「大学利権」の頂点に君臨した前川喜平氏はヒーローではない 宇佐美典也
中央官庁は法律に基づく「各種許認可権限」や、兆円単位の「予算の配分権」を持つ巨大な権力の塊である。残念ながら権力というものは常に腐敗するもので、中央官庁に巨大な権力が集中する以上、特定の業者が官庁と特殊な関係を築いて、ある種の「利権」を築こうとするのは、避けられないことでもある 夕刊フジ
例えば、大学制度や予算を所管していた吉田大輔高等教育局長(当時)は2014年9月、「スーパーグローバル大学創成支援事業」に早稲田大学を採択して予算を交付した(=10年間、毎年最大5億円の支援金を支給)。わずか1年後の15年8月、文科省を退職し、早稲田大学に教授として再就職をした
この組織的天下りには、当時の人事課長や事務次官ら同省幹部が関わっていたことも判明している