天皇陛下御在位中最後のお誕生日記者会見 https://www.youtube.com/watch?v=yPTcaIxndpo
天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。陛下は皇后陛下や皇太子殿下同妃殿下、秋篠宮殿下同妃殿下らとともに宮殿・長和殿のベランダに立ち、集まった参賀者にあいさつされた 平成31年4月に退位を控え、今回が在位中最後の天皇誕生日 皇居前には早朝から長蛇の列ができ、午前中だけで平成に入って最多となる約7万5千人が訪れた 陛下は今年各地で相次いだ災害に触れ「今も不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています」と振り返り、「明けて来る年が皆さんにとり、明るい良い年となるよう願っています」と述べられた
読売新聞
「明けてくる年が明るい良い年となるよう願っています」
この日は朝から宮殿や御所で祝賀行事が続き、午前は皇太子ご夫妻ら皇族方が陛下と皇后さまにそれぞれお祝いを述べられる。午後は安倍晋三首相ら三権の長による祝賀、皇族や首相、国会議員らが集う祝宴、各国駐日大使らを招いての茶会などが催される 夕方には皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまと秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまもお祝いを伝えに御所を訪問される。夜は皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻、両陛下の長女、黒田清子さん夫妻が御所に集まり、夕食を共にされる
天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた
陛下は、参賀者を前に今年も各地で相次いだ豪雨などの災害について触れ、「家族や親しい人を失い、あるいは、被害を受け、いまも不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています」と述べられた。そして、「明けてくる年が皆さんにとり、明るい良い年となるよう願っています」と語り、手を振られた 読売新聞
ヒノキを植樹する皇太子時代の天皇陛下(1947年4月4日、東京・八王子市の浅川林業試験場)=国土緑化推進委員会『国土緑化20年の歩み』より抜粋
結婚の儀を終えパレードに出発されるご夫妻(昭和34年4月10日)
即位後、記者会見する天皇、皇后両陛下(平成元年8月4日、皇居・宮殿)
沖縄平和祈念堂で戦没者遺族に声をかける天皇、皇后両陛下(平成5年4月、沖縄県糸満市)
晩さん会でお言葉を述べる天皇陛下。右はベアトリックス女王(平成12年5月、アムステルダム王宮)
東日本大震災の被災地を訪問した天皇、皇后両陛下。国民と同じ目線で寄り添う姿勢は一貫して変わらない(平成23年5月、岩手県宮古市)
世界地図を眺めながら過去の外国訪問を振り返る天皇、皇后両陛下(10日、皇居・御所の応接室)=宮内庁提供
皇居・宮殿内を歩く天皇、皇后両陛下(10日、宮殿・表御座所)=宮内庁提供
皇居内を歩く天皇、皇后両陛下(10日、皇居・宮殿の南庭)=宮内庁提供
憲法が定める「国民統合の象徴」として初めて即位された天皇陛下。その在り方を追い求め、災害など困難に直面する国民に心を寄せ続けられてきた
11歳の時に疎開先で終戦を迎えた天皇陛下は即位後、国内外の激戦地を訪ね、「慰霊の旅」を重ねられた。平和が続いた戦後日本に思いをいたされた
「平成」は多くの自然災害に見舞われた時代だった。天皇陛下は皇后陛下とともに何度も被災地を訪問。被災者らと悲しみや希望を共にされてきた
天皇陛下は即位後に36カ国を訪問し、各国で活躍する日系人とも熱心に交流された。国を越えて人の行き来が盛んになる中、人的交流を通じた友好関係の促進を願われた
天皇、皇后両陛下はまもなく結婚60年の節目も迎えられる。天皇陛下は「天皇としての旅」を共にした皇后さまをねぎらい、代替わり後の新しい時代に期待を込められた
日本経済新聞
天皇即位30年で感謝の集い
超党派議連が設立総会 https://www.youtube.com/watch?v=KL-7O-49AEM
「天皇陛下御即位30年奉祝国会議員連盟」が26日、東京・永田町の憲政記念館で設立総会を開いた
平和思い涙ぐまれた21分間 陛下、万感の会見
85歳の誕生日にあたり、最後の記者会見に臨まれた天皇陛下。象徴の務めとして心尽くした戦没者慰霊、被災地見舞い、各地への旅に同伴された皇后さまに触れるたび、涙ぐまれた。譲位まで4カ月余り。「国民に伝えたいこと」を問われ、最後の伝言を21分間、万感の思いで紡がれた 能の「石橋(しゃっきょう)」をモチーフに描かれた絵が中央の壁に飾られた皇居・宮殿「石橋の間」。会見が始まって約9分。絵を背に着席し、背中を丸め、回答の文書を丁寧に読み上げられていた陛下の声色が変わった 産経新聞
天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方は午前10時20分ごろ、11時ごろ、11時40分ごろの3回、長和殿のベランダに立たれる。
参賀者は午前9時半~11時20分に皇居の正門(二重橋)から入る
宮内庁は初めて東庭に大型スクリーンを設置し、天皇陛下と皇族方のご様子を映すという
天皇陛下85歳 平成最後の誕生日会見
天皇陛下、在位中最後の誕生日 「国民に衷心より感謝」
天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見し、2019年4月末の退位を前に「天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝する」と述べられた。陛下にとって今回が在位中最後の記者会見となる見通し 退位の日まで4カ月余り。会見では「象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてきました。譲位の日を迎えるまで、引き続きその在り方を求めながら日々の務めを行っていきたい」と述べ、現行憲法下で初めて即位した天皇として過ごした日々を振り返られた 少年期に終戦を迎えられた陛下。戦後の日本が国際社会に復帰し復興を遂げた道のりを踏まえ「我が国の戦後の平和と繁栄が、多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれた」と強調。その記憶を後世に伝えていく必要性を訴え「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と感慨深げに語られた 日本経済新聞
天皇陛下、85歳…戦争なく「心から安堵」
天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えられた。これに先立つ在位中最後の記者会見で「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)している」と胸中を語り、「天皇としての旅」を支えてくれた国民に対し「衷心より感謝」を伝えられた 皇居・宮殿で20日、会見に臨んだ陛下は、即位以来、天皇の望ましいあり方を求めてきたといい、退位の日まで務めを全うすると決意を述べられた 戦後の平和と繁栄は、先の大戦の犠牲と国民の努力の上に築かれたことを「戦後生まれの人々にも正しく伝えていくことが大切」と思われてきた。沖縄の犠牲に今後も変わらず心を寄せられていくという 東日本大震災や阪神大震災などの甚大な被害に「言葉に尽くせぬ悲しみ」を覚える中、人々が助け合い、規律正しく対応する姿に心を打たれたと明かされた
読売新聞