カラスが子育てを行う時期の今、カラスがヒナを守るため攻撃的になっているといいます。東京や大阪などでは、歩いているときに襲われた人が…。都内の公園では、カラスの巣を撤去するまでの間、公園の一部を通行止めにする対策も行われていました。
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東京・新宿区にある戸山公園で23日、カラスが枝から枝へ飛んでいました。
「結構、カラス近づいてきますね」
警戒しているのか、こちらをうかがうような様子を見せていました。
記者
「めっちゃこちら見ていますね…こわっ」
公園の利用者
「頭をつつかれます。頭をキーンって蹴るっていうか、びっくりしますよ」
公園の利用者
「上から降ってくるような、飛びかかってくるような感じ。ただ歩いていて」
戸山公園では先週、敷地内でカラスの巣を発見しました。25日に巣を撤去する予定ですが、その間、公園の一部の通路を通行止めにしました。
公園の利用者
「近くにいると怖いですよね、遠回りでも安全第一でいいんじゃないですか」
現在、カラスによるケガなどの報告はないということですが、威嚇されたという話が来ているといいます。
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こうしたカラスの被害は先週、大阪市でも起きていました。道を歩いている人が突然、後ろからカラスに襲われる様子をカメラが捉えていました。カラスは後ろから人に近づき、頭部を攻撃していました。
さらにカラスは、この付近を通る人たちを次々に襲い、中には自転車に乗る人にも飛びかかっていました。
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カラスはこの時期、攻撃的になるといいます。福岡市の住宅街にいるカラスが通行人を襲いだした“きっかけ”とみられるのが――
記者
「あちら、カラスのヒナがいます。このヒナがなかなか飛び立てない状況で、それを見守る親のカラスが周りの人を襲うという状況」
木の茂みの中にカラスのヒナがいました。この付近では19日ごろから通行人が襲われる被害が相次いでいて、福岡放送のスタッフも通勤中に襲われました。
福岡放送 梅原さゆりさん
「カラスが2羽とまっていて、1羽がここ(頭)に来て気をとられている間に、(もう1羽が)後ろからくちばしで(頭を)コツンと」
スタッフは頭をつつかれ、出血するケガをしました。
福岡放送 梅原さゆりさん
「大人だったから、まだこの傷で済んだかもしれないけど、子どもで大ケガをしたら大変だなと思って」
カラスの巣が作られていたのは、小学校のそばにある神社の敷地内にある木です。町内会では張り紙を作り、通行人へ注意を呼びかけていました。
町内会長 徳久修身さん
「ここは子どもが多い。(カラスが)来ると、ちょっと危ないなと」
福岡市では、昨年度のカラスによる被害の相談の約7割が4月から6月に集中しているといいます。
福岡市総務農林部 松本信一課長
「カラスの子育ての時期がこの時期(4月~6月)で、カラスの巣の近くを通ったり、ヒナの近くを通ったりすることで、カラスがヒナを守る行動でいわゆる威嚇をしてきたり、人を襲ってきたりとか」
市は「カラスは頭付近を攻撃することが多いため、帽子やバッグなどで頭を保護することが大事だ」と話しています。