尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で29日、航行していた中国海警局の船が領海外側にある接続水域を出た。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、接続水域では1月26日から中国公船の航行が確認されており、連続航行は過去3番目に長い124日で途切れた。 11管によると、29日午前3時32分ごろ、尖閣諸島の久場島沖を航行していた「海警1302」が接続水域を出たという。海保関係者は「台風2号の接近で避難したと考えられる」とみている。
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政府は29日、首相公邸内で親族と記念写真を撮るなど不適切な行動が批判された岸田文雄首相の長男の翔太郎首相秘書官(政務担当)が6月1日付で辞職し、後任に山本高義元首相秘書官を充てる人事を発表した。事実上の首相による更迭となる。6月21日の今国会会期末が迫り、重要法案の審議が残っている中、政権運営へのダメージ回避を図ったとみられる。 首相は2月にも、LGBTなど性的少数者に対する差別発言をした当時の首相秘書官、荒井勝喜氏(経済産業省出身)を交代させた。今年、首相秘書官2人を更迭する異例の事態となった。
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尹政権は問題視せず 海自護衛艦が「旭日旗」掲げ韓国・釜山に入港
【ソウル=時吉達也】韓国南部済州(チェジュ)島沖での多国間訓練に参加する海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が29日、自衛艦旗である旭日旗を掲げ南部釜山(プサン)に入港した。聯合ニュースなどが報じた。文在寅(ムン・ジェイン)前政権下では、旧日本軍でも使われた旭日旗を「侵略の象徴」とみなす国内の反発に配慮して日本側に掲揚自粛を要求するなどしたが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)現政権は「国際慣例」に沿うものだとし、問題視しないとの立場を明らかにしている。 護衛艦は29日午前9時半ごろ、釜山海軍作戦基地に入港。北朝鮮による大量破壊兵器の密輸入などの防止に向け、31日に行われる米韓豪などとの訓練に臨む。 軍艦艇は国際法で国籍を示す標識の掲示が求められており、自衛隊法などは旭日旗の掲揚を規定。海自艦は1998年と2008年、韓国で開かれた「国際観艦式」に自衛艦旗を掲げて参加した。しかし、文前政権は18年の観艦式で日本側に掲揚自粛を要求し、海自は参加を見送った。 一方、昨年5月に発足した尹政権は北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗し、日本との安全保障協力の強化を重視。同11月には、日本で開催された観艦式に、韓国軍が15年以来約7年ぶりに参加した。 韓国国防省は今月25日の会見で、外国に入港する艦艇が国旗や軍旗を掲揚するのは「通常の国際慣例」だとの認識を示していた。 31日の訓練終了後には参加した各国艦船の観閲式が行われる。韓国メディアによると、韓国国防相が海自艦の観閲を行うのは初めてとなる。
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