魔の巣」では暮らせぬ、中国・深圳で日本人男児の刺殺 

2024年09月20日 10時36分11秒 | Weblog

明治生まれの歌人、窪田空穂(うつぼ)には家族を亡くす痛みを詠んだ歌が多い。母、妻。まだ幼い次女を病で失う悲哀も味わっている。<生えずとてうれへし歯はもかはゆきが灰にまじりてありといはずやも>。骨上げの際の一首という。

▼娘の歯がなかなか生えないことを、父は気に病んでいたとみえる。皮肉にも荼毘(だび)に付した後の灰の中に、それは埋もれていた(『人生の節目で読んでほしい短歌』永田和宏著)。わが子に乳歯を見つけた日は、本当なら欣快(きんかい)に堪えぬ記念日だろう。

▼事件は一緒にいた母親の前で起きた。中国の広東省深圳(しんせん)市で日本人学校に登校中の10歳の男の子が、男(44)に刺されて亡くなった。凶行のあった18日は、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日と重なる。男は当局に拘束された。犯行動機や背景は明らかにされていない。

                                                                           産経新聞

 
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