アルミホイールのバレル研磨日記

アルミホイールの研磨状況などの紹介

バレル研磨とは

2016-07-21 09:17:24 | ホイール研磨
 バレル研磨という言葉はよく耳にしますがいったいどういう研磨でしょうか??
バレル(barrel)とは樽のことです。
原油価格のニュースに1バレルあたり○○ドルといった具合に単位でも使われます。バレルの単位は日本の尺貫法と同じで基準があいまいでややこしいです。
 話がそれましたがバレル研磨ですが、樽を使って研磨したことに由来するのです。要は樽の中に物を入れゴロゴロ回転さすと物同士がこすれて表面の皮をとったり、磨いたり、バリを取ったりしたのがバレル研磨の始まりです。

 この後からさらに効率よく研磨しようといろいろ方法が開発されました。振動したり、遠心力使ったり、製品そのものを回転させたりととにかく製品全体に研磨材が強くいきわたるようにして効率よく大量に研磨する方法が今日では総称してバレル研磨と言われています。

 では大きなアルミホイールの研磨はどうするのでしょうか??
この問いかけに一つの方法を導き出したのが代表の藤本である。製品そのものを回転させ研磨する方法をスピニングバレルといいます。この技術自体は昔からヨーロッパでハサミなどの研磨に使われていた技術です。この技術と若かったころ(笑)ジェットスキーのレースパーツを開発していたころお客さんが、「プロペラが摩耗してしまって・・・」よく見ると浜名湖の砂でプロペラがピカピカに摩耗している。
 ということでホイールを回転させ研磨剤の中で動かせばいい!!
基礎実験、量産用の機械開発、研磨剤の選定・・・。いっぱいお金をつぎ込みましたが得るものも多かったです。

昨今の三次元ポリッシュはバレル技術がなければ成り立ちません。

この点では世の中に貢献できたことを自負してます。
乾式バレル


仕上げバレル


洗浄


仕上がり