母の幼馴染から、お菓子が届いた
母は、さっそくお礼のはがきを書いた
そういう手紙を出してほしい時、
母は、玄関の靴箱の上にそれを置いておく
はがきに気付いた私
明日にでも出しに行こう
と思っていた
その30分後、
家のチャイムが鳴った
はい
近所のSですけれど、お母様が外に出ておられますよ
え”っ!?
慌てて外に出てみると、ご近所のSさんとKさんが
隣の家の前でぺたんと地面に座り込んでいる母をなだめていた
二人のご主人まで、心配そうにその様子を見ていた
私は普段、二階にいるので、 一階にいる母が黙って外に行ってもわからない けれど、家の中でさえ、四つん這いで移動している母が まさか、一人で歩いて郵便局まで行こうとするなんて 絶対思わんかった
はがきを出しに行こうと思った
母は、そればかりを言う
気になりだしたら、執着する母
わかった わかった 私が出しに行くから
やっと母を納得させて、そこまで車いすを持っていき
みなさんに見守られながら、10mの距離を戻ってきた
母のことでは、ご近所さまさま
これで何回助けていただいたことか
おかげで、母の状態はみんなにばればれだけど
却ってその方がいいかも なんだか、そういう事件(?)を通して ご近所同士が親しくなっていくような気がする
また、いまさら気張っても取り繕っても仕方がない
そのうち、さりげなーく、手作りのお菓子でも持っていこうっと