血圧が高いので、毎月一度、薬をもらいに行っている母
血圧測定やらなんやらと一応の診察が終わった後
必ずの決まりの文句が
先生、私、眠れなくて
先生も、これまたお決まりの文句
はいはい お薬出しておきますからね
毎度、判で押したような会話を繰り返している
ところで、この一カ月の間、
母は風邪をひいたりして
市販の風邪薬のお世話になる日が何日かあった
風邪薬には、眠くなる成分も入っていると思い
母に、その説明をして、
その間、睡眠導入剤は渡さなかった
すると、母、いつの間にやら
風邪が治った後も
夜の薬がなくても眠れた日があったらしい いつもは、夕食の後、渡していた睡眠導入剤だが、
翌朝になっても残っている日が多くなった
おかげで、一カ月たっても、20日分が残っていた
一応、『夜の薬』がないとなにより不安な母
だから、母と一緒に診察室にいるときに、その話はできない
そこで、一人、診察室を出て、受付の人に、ひそひそと
睡眠剤、残っているので10日分だけで…
とお願いした
母の気まぐれで、飲んだり飲まなかったりするんだろうけれど
飲まなければ飲まないにこしたことはない
バレないようにドキドキで薬を受け取った
薬局の人も、病院の人も、母の頭の状態を知っているので、
うまあくやってくれて、こういうときは助かる
やれやれ
これで、母も年が越せるわい