「言葉にできない。ありがとう」石原都知事、感極まり言葉詰まらせる 放水活動の消防隊員に謝辞
2011.3.21 21:35
福島第1原発事故で放水活動を行って帰京した東京消防庁ハイパーレスキュー隊員らの活動報告会が21日、東京都渋谷区の消防学校で行われた。石原慎太郎知事は参加した115人を前に感極まり、何度も言葉を詰まらせながら感謝を述べた。
「みなさんの家族や奥さんにすまないと思う。ああ…、もう言葉にできません。本当にありがとうございました」。
隊員からの活動報告を受けた石原知事は、涙を隠さず、深々と礼をした。
石原知事は、被曝(ひばく)覚悟の活動を
「まさに命がけの国運を左右する戦い。
生命を賭して頑張っていただいたおかげで、大惨事になる可能性が軽減された」と称賛。
さらに、「このすさんだ日本で、人間の連帯はありがたい、日本人はまだまだすてたもんじゃないということを示してくれた。
これをふまえて、これにすがって、この国を立て直さなければいかん」と声を震わせた。
活動報告会に参加した隊員の一人は
「あの強気の知事が涙を流して礼を言ってくれた。
上から物を言うだけの官邸と違って、われわれのことを理解してくれている。
だから現場に行けるんだ」と話した。