むかしむかし
中学二年生の頃聞いたお話です
大阪は大和川の土手を
牛だったか馬だったかが荷車を引いて
ゆっくりゆらりと進んでいました
荷車には
おじいさんが手綱を持って
のんびりのどかに揺られていました
突然
牛か馬が変な動きをしたため
荷車がバランスを失い
積んであった樽が落ち糞尿が樽から
巻き散らかされ
おじいさんもその中を共に
転がっていきました
しばらくしておじいさんは
何事も無かったように
樽を荷台に戻して
ゆらりゆらりと異臭を漂わせながら
土手を進んでいきましたとさ
その光景を土手にいて
の~んびりと眺めていた
ともだちの思い出話でした