夏真っ盛りの今
暑さによる時空のひずみに
注意しましょう
小学生の頃
近鉄大阪線は道明寺の
友達の家に宿泊し
「昆虫採集」や「つくし」や
森や林やと
数日の夏を満喫しました
あの時の
三人兄弟はどうしているのかなぁ
森や林は当然なく
家の前は稲穂だった
まったく
変わってしまっているのでしょうか
行きましょうその場へ
その場所を
訪れてみると
見覚えのある
三人の子供たちが
楽しそうに
水遊びをしています
ただの通りすがりとして
わたしは
ゆっくり通り過ぎようとすると
「おじさん、そっちは森で
行き止まりだよ」
と
長男が明るく声を
かけてくれました
少し立ち止まり
もと来た道を五歩十歩戻ると
「○○くん、
これからセミ採りにいくよ」
との声
「わたしの名前だ」
と振り返ると
玄関から出てきた子は
六十年前のワタシ
少しの間
立ち止まって
4人の子供たちを
見ていました
「そうだったなぁ
あんなふうに遊んでいたんだ」
「おじさん、
これから分かれ道に出るまで
振り返ったら駄目だよ」
と子供が言った
「どういう意味なのか」
は分からないけれど
その場をアトに
真っ直ぐ歩いているうちに
子供の声も聞こえなく
なっていました
やっと
遠くに夕焼けに染まる
森と山が見えるだけの
ただ、だだっ広い
左右に分かれた道に出ました
ふっと
呪縛から抜けて
振り返ったわたし
「え~っ!」
何と
今来た道には
左右に閑静な住宅が
ビッシリと建ち並んでいました
いや周りすべてに
小奇麗な住宅が建つ中に
わたしは居ました
真夏のミシテリーゾーン
に迷い込んでいたのでしょう
皆さんも
何が待ち受けているか
わからない暑い魔境の中
くれぐれも
注意してくださいよ
エヘヘ