クズの葉は
三つの小葉をもつ
大きな複葉です。
この葉には
興味深い特色があります。
太陽の光が弱い朝などは
太陽の光を多く受けるように
葉を開いています。
逆に太陽の光が強すぎる昼間は
光が当たらないように
葉の角度を変える性質があります。
まず真ん中の小葉が
ねじれながら立ち上がります。
そのあと徐々に
両端の小葉2枚が
真ん中の小葉をはさむように
閉じていきます。
植物の茎は光に対して向かっていったり
根は光から遠ざかるように
曲がったりすることは
よく知られていますが
マメ科の植物では
光の強さに応じて
葉の位置を調節することが知られています。
調位運動と呼ばれています。
3枚の小葉を折り畳んでしまえば
光合成量が減ってしまわないのかと
心配になります。
クズのように他の植物に
覆い被さりマント群落をつくる植物にとって
葉から水分が多量に蒸散するのは
死活問題なのかも・・・。