公園の近くまで行くと
どこからともなく
甘い香りが
漂ってくる。
私たちに
秋本番を知らせてくれる
なじみ深い香り。
丸く刈り込まれた
キンモクセイの木は
満開だ。
近づいてみると
小さな可愛い星型の花が
集まるようにして咲いている。
花には2個の雄しべと
真ん中に雌しべの
痕跡が見える。
日本で植えられている
キンモクセイは
ほとんどが雄株。
雌株は花つきが悪く
鑑賞用には
向いていないらしい、
原産国の中国では
キンモクセイの雌株は
立派な果実をつけているそうだ。
満開に咲いた花も
数日でパラパラと
散ってしまう。
子孫を残せなくした人間への
意地悪かもしれない。