散歩道の木陰で
ナワシログミの花を
見つけた。
以前うかつにも
写真を撮ろうと
手を突っ込んんで
指先をブスリと
トゲでついてしまった。
痛い思い出の木だが
今年も忘れず
花をつけてくれた。
ナワシログミの花は
花びらがなく
萼筒の先端が
4つに分かれている。
雄しべがが4本
萼筒にくっつくように
のぞいている。
萼筒の中から雌しべが
伸びって飛び出している。
2年前
たくさんの萼筒を外し
雌しべがすべて
ひん曲がっていることを
調べた。
果実はこれから5カ月ほどかけ
来年の4月には赤く熟す。
ナワシログミ(苗代茱萸)の名は
果実が「苗代」を作るころ
熟すことに由来する。
しかしこの木の果実を
いまだ見たことがない。