たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

雲雀のさえずり 1-1

2008年09月26日 11時53分03秒 | 朝の散歩
【 荒畑に 鍬打いれし 雑草の 太き根がいで 立ち往生 】

海人との会話

太陽の光が海に映り眩しく光る朝。
いつものように浜辺を散歩していると、顔見知りの海人さんに出会った。
「今朝は、えらいおそいだ~ないかな」
「うん、この頃はアワビもサザエも獲れんけん商売にならん! 道楽で潜ちょうやなもんだ!」

「あの先に桶が浮かんじょうが、あすこまでどのくらいあ~だ!」
「ん~ おおかた300mくらいはあ~ぜ」
「深さはどれくらいあ~かな?」
「十ひろはあ~わな」
「十ひろ言うと15mくらいかな?」
「うん、それくらいだな」
「あんな沖は、若いもんだないと潜れんわな!」
「わしも若いころは、もっと沖まで潜ったもんだぁ~もん、今は四五ひろがやっとだわ!」

「昔すはサザエでもアワビでも、何でもよけい獲れたもんだ~もん、今はいけーへんわ!」

(次に続く)
コメント
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