砂 電 車 の 冒 険 ( 1-5)
「奈美“てるてる坊主”できたよ!」
静かに海人君のようすを見ていた奈美ちゃんに渡しました。
「お兄ちゃん、私に顔を描かせてね!」
奈美ちゃんはいつの間に持ってきたのか、マジックペンを握っています。
「それじゃ~奈美、かわいく描いてね!」
奈美ちゃんは大きな瞳をまばたきもせず描きあげると
「お兄ちゃん、どぉ~かわいいでしょう?」
奈美ちゃんは満足そうに“てるてる坊主”を海人君に返し“ニッコリ”笑みを浮かべました。
「ママ“てるてる坊主”できたよ~」
海人君は生まれたばかりの“てるてる坊主”を砂千子さんに渡しました。
「まぁ~、かわいい“てるてる坊主”ができたのね!」
砂千子さんは目を細めてみつめました。
「海人、渚にも見せていい?」
砂千子さんが“てるてる坊主”を渚君の小さな手のひらにのせると
「わぁ~かわいい」
渚君は“てるてる坊主”を抱きしめうれしそうです。
砂千子さんはみんなの顔を見つめながら
「“てるてる坊主さん”にあした晴れるようにお祈りしましょう」
みんなが車庫の物干場に向かうと、外は薄暗くなり小雨は降り続いていました。
海人君が脚立に乗り “てるてる坊主”を物干竿に吊るすのをみんな静かに見守っています。
そのとき
「ブブ~ブ~」
陽朗さんの車の音が聞こえてきました。
「パパ、お帰り、パパ、お帰り」
みんなは車にかけよりました。
「ただいま~、みんな何をしているの?」
陽朗さんが車から降りると、海人君は
「パパもあした晴れるように“てるてる坊主さん”に一緒にお願いしようよ!」
海人君が陽朗さんの手をひき物干場に着くと、みんなで声を合わせ
「♪てるてる坊主 てる坊主 あ~した 天気にしておくれ ・・・・・」
“てるてる坊主”の歌をうたいながら一心にお願いしました。
作 嵯 峨 風 流 絵 高 那 ひ つ じ
「奈美“てるてる坊主”できたよ!」
静かに海人君のようすを見ていた奈美ちゃんに渡しました。
「お兄ちゃん、私に顔を描かせてね!」
奈美ちゃんはいつの間に持ってきたのか、マジックペンを握っています。
「それじゃ~奈美、かわいく描いてね!」
奈美ちゃんは大きな瞳をまばたきもせず描きあげると
「お兄ちゃん、どぉ~かわいいでしょう?」
奈美ちゃんは満足そうに“てるてる坊主”を海人君に返し“ニッコリ”笑みを浮かべました。
「ママ“てるてる坊主”できたよ~」
海人君は生まれたばかりの“てるてる坊主”を砂千子さんに渡しました。
「まぁ~、かわいい“てるてる坊主”ができたのね!」
砂千子さんは目を細めてみつめました。
「海人、渚にも見せていい?」
砂千子さんが“てるてる坊主”を渚君の小さな手のひらにのせると
「わぁ~かわいい」
渚君は“てるてる坊主”を抱きしめうれしそうです。
砂千子さんはみんなの顔を見つめながら
「“てるてる坊主さん”にあした晴れるようにお祈りしましょう」
みんなが車庫の物干場に向かうと、外は薄暗くなり小雨は降り続いていました。
海人君が脚立に乗り “てるてる坊主”を物干竿に吊るすのをみんな静かに見守っています。
そのとき
「ブブ~ブ~」
陽朗さんの車の音が聞こえてきました。
「パパ、お帰り、パパ、お帰り」
みんなは車にかけよりました。
「ただいま~、みんな何をしているの?」
陽朗さんが車から降りると、海人君は
「パパもあした晴れるように“てるてる坊主さん”に一緒にお願いしようよ!」
海人君が陽朗さんの手をひき物干場に着くと、みんなで声を合わせ
「♪てるてる坊主 てる坊主 あ~した 天気にしておくれ ・・・・・」
“てるてる坊主”の歌をうたいながら一心にお願いしました。
作 嵯 峨 風 流 絵 高 那 ひ つ じ