11月12日、13日の両日、秋晴れに誘われて、下呂方面へ紅葉見物がてら下呂温泉に浸かってきたので概要をレポートする。
12日は下呂市金山町の「もみじ寺」として親しまれている、飛騨の国主、金森長近ゆかりの古刹、玉龍寺を訪れてみた。時期的に、少し遅いかと思ったが意外と綺麗で期待に背かなかった。
また、山門の外にある銀杏が真っ黄で、丁度散り始め、落ち葉が石段を覆っていて秋の風情を濃厚に漂わせていた。
玉龍寺を後に41号線を飛騨川沿いに下呂に向かって少し走ると、中切の下原ダム付近の駐車場脇の紅葉が、飛騨川のコバルトブルーの水面に映え誠に見事であった。
下呂温泉では温泉寺の紅葉が夜間にライトアップ(7日~22日)されるので、その見物もお目当てである。そのため、昼間に駐車場の下調べと温泉寺の拝観を済ませておくとにした。もみじの木は期待したほど多くはないが幸い見頃であった。
寺の裏手に登り、下から枝を見上げると、青空をバックにした紅葉した葉の透明感が素晴らしい。
紅葉前の青葉が黒瓦をバックに輝いているのも綺麗であった。
日が暮れてから出掛けると、野点傘が置かれ、景色は昼間とは全く異なり幻想的になっていた。
三脚を持参しなかったため、手振れと、レンズは開放であり酷いピンぼけ写真しか撮れなかったのが誠にお恥ずかしく、残念であった。
なお、お寺の裏手に登って行くと車道に出るが付近にも紅葉したもみじの木が沢山あり、何れもライトアップされとてもロマンチックなプロブナードになっていた。
風景写真はピンぼけでお見せするようなものは無かったが、思わぬ収穫があった。野点傘の小骨が5色の糸でかがられて装飾され、大変に綺麗なのを発見した。和風の美の代表的な細工である。
余談であるが、下呂温泉は各務原市からは70km位の近場で、誰でも何度か訪れているが、もみじの紅葉に一見の価値があることを寡聞にして知らなかった。「灯台下暗し」ということであろうか。
12日は終日、紅葉見物で歩き回って、疲れたのであろう、何時もなら何回も入る温泉に一回だけ入っただけで、バッタンキューと寝入ってしまった。
13日は特段の目当てもなかったが、ホテルをチェックアウトしそのまま家に帰るのは勿体無い気がしたので、飛騨小坂からR441で鈴蘭高原へドライブしてみた。R441の途中で左折し鈴蘭峠を目指す。落石注意の看板にヒヤヒヤしながら登って行くと鈴蘭高原のケルンがあり、更に進んで行くと展望が開けた峠に着く。生憎の曇天で、通過する車も全くなく、荒涼たる晩秋の景色が広がっているのみであった。
北東方面が開け、正面に大きく乗鞍岳、左に小さく笠ヶ岳、黒部五郎岳などが小ピークを覗かせていた。
展望後はひたすら走り、暗くなる前に無事、帰宅した。2日間の走行距離は270kmであった。