G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

「花桃」満開

2018-04-04 | エッセイ

   丁度一週間前は、桜は満開でしたが、今は落花が地面を覆っています。
誰もが林芙美子の「花の命は短くて・・・・」の一節を思い浮かべることでしょう。
 でも、昨今は当時と違って、人生百歳時代と言われ、花(人の譬え)の命も結構長くなったと思いませんか?



 桜に取って代わり、当地方では花桃が満開です。一本の幹に三色の花を咲かせウットリするほど綺麗です。
でも、一本の幹に三色の花が咲くなんて、考えて見ると摩訶不思議ですよね。調べてみるとキトラという遺伝子の作用で、動植物の世界や人体ではよく知られているようです。

 

   当地方には梨畑が多く、畑一面が白一色に染め上げられて、よく見るとこれ又綺麗です。
でも、梨の木は余り詩的ではないのか皆さんの関心を余り惹かないようです。

 

  その他の花々も夫々に妍を競い、将に百花繚乱、眼を楽しませてくれます。春って良いですね。


2018年 春爛漫に思う

2018-03-28 | エッセイ

   昨日、自転車で近所の公園に桜見物に行ってきた。気温までも馬鹿陽気で20℃超となり将に春爛漫である。公園付近を少し歩いただけで見事に咲き誇った桜、コブシ、菜の花、枝垂れ桜などに出会えて感激であった。 
  自然界が無心に「我が世の春」を声高らかに謳歌しているのと対象的に、TVでは森友問題で国会喚問を実況中継しており、画面はいつもの事ながら政治の虚しさ、醜さ、欺瞞、不誠実のオンパレードであった。

   花探訪の後、近所の書店「草叢」で中古本の書棚を見ていたら懐かしい本が眼に入ってきた。30年位前に人気の作家、詩人、書家であった「相田みつを」の著書である。ひとつは以前読んだことがある「にんげんだもの」と、もう一つは初めて見る「一生感動一生青春」であった。

   タイトルが気に入ったので、手に取り値段を見ると嘗ての人気本が僅か100円であるのにびっくり仰天である。
今の御時世、本も単なる消耗品、否、廃棄物に成り下がったのかと思うと嘆かわしく溜息が出る。これも世の無常がなせることかとシンミリもする。兎に角、掘り出し物をゲットし内心、大嬉である。
   帰宅し早速に読んでみる。期待に違わず、感動的で、教訓的な逸話や詩が書かれ、行間には禅語などが散りばめられていて小生の如き高齢者が読んでも充分に楽しめた。
   著者が在家の禅信徒であるせいか、語り口は多少、抹香臭いが、それがかえって小生の如き高齢者にとっては親しみやすくて心地良い。
 本書は口語調で書かれているので肩肘張らずに読め、感動することの重要さ・日々の生き方を教えられたり、自己中の自分を反省させられたり、気持ちをリフレッシュしてくれたりする良書であり、本書に巡り会えた因縁、一期一会に感謝・合掌である。


快哉!カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞

2017-10-10 | エッセイ

 10月5日に英国人のカズオ・イシグロのノーベル文学賞の受賞を新聞で知り、その快挙に心からの快哉を禁じ得ませんでした。
 昨今の日本では、大義なき解散・総選挙を間近にして2新党が生まれ政局は混沌とし、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に晒されるなど、将に内憂外患で国難の時だとメディアが大騒ぎをしています。
私達はこのような世情にウンザリし、不安になっている折、突然、飛び込んできたのがこのビッグ ニュースです。これを機に、蔓延している沈滞ムードを払拭し、久しく忘れていた日本人としての矜持、自信を取り戻したいものです。
 カズオ・イシグロ氏は英国籍の作家であり、従って、日本人の作家が受賞したのではない点は多少、残念です。
然し、ご両親は日本人で、5歳まで長崎で生まれ育った後に英国に移住して、英国籍を取得し英国作家になられた出自を思えば、DNA的には紛れもなく日本人であり、日本の伝統・文化の影響も少なからず受けたと考えられます。
 ですから、心情的には日本人が受賞したと思える(思いたい)ので、同胞として心底、この快挙を素直に喜びたいものです。
 余談ですが、6日に近所の大型書店に行き、記念にカズオ・イシグロの作品を何か買おうとしましたが、どの作品も既に払底してしまっていたのには驚きました。私のように考える人が多くいる証拠でしょうか。
 下の写真は今朝、我が家の玄関脇に一輪、咲いた清楚で、美しい芙蓉の花で、今回の受賞を祝いでいるようです。


後期高齢者でもコーラスは楽し(その3) ~各務原市のクラブ・サークル発表会に参加して~

2017-10-02 | エッセイ

  2017年9月30日~10月1日の両日、各務原市の市民会館で市内の諸サークルの発表会がありました。私が入会しているコーラス サークル(サークル名:ビリーヴ)も10月1日に登場しましたので、その前後の様子をリポートします。
 発表会前夜は、未だ嘗て観客を前にステージに立った経験はなく、上がってミスをしないかとの不安から熟睡出来ませんでした。然し、「案ずるより生むが易し」の譬え通りで、本番では最高のパフォーマンスを発揮できたと思います。
 発表会当日、不安は杞憂に終わり、自分でも驚くほど冷静で、観客席を見渡す余裕さえありました。演技終了後の拍手もチャント聞こえました。
冷静さの要因として、観客席は薄暗く個々人の表情までは判別できず、その結果、観客を殆ど意識しなくて済んだのが大きいと思います。
 然し、多分、多量のアドレナリンが出て興奮状態にあったのでしょう、何時もより大胆になり、声もよく出たのは嬉しい誤算でした。
 演技終了後の安堵感、達成感、仲間との連帯感等は大きく、素晴らしい体験でした。多分、アドレナリンに代わってドーパミンが多量に分泌されたのでしょう。
 今までの活動は仲間内だけの楽しみでしたが、今回は活動の成果を第三者に披露し、評価を受けることにもなったのも大きな喜びです。
   今回、味わった一連の成功体験は大きな喜びと自信を与えてくれましたので、益々コーラスにハマリそうな予感がします。




後期高齢者でもコーラスは楽し(その2)

2017-08-26 | エッセイ

~各務原市2017年春の生涯学習講座「心のふるさとを歌う」を終わって~
当生涯学習講座「心のふるさとを歌う」は主として抒情歌を中心に、メンバーは殆どが高齢者の40人で、5月10日に開講し、以後2回/月のペースで計8回に亘り指導を受けてきた講座が名残を惜まれつつ8月23日に終了しました。
   私は今回で3回目(2015年秋、2016年秋、2017年春)の受講となりました。
3回目ともなると、大半の顔ぶれは毎回同じでお互いに顔見知りとなり、先生方(歌とピアノ)とも一段と親密になり、教室は何時もアトホームな、楽しい雰囲気で毎回のレッスンが心待ちでした。
 最終日の8月23日は講座の仕上げとしてグループ毎に別れ、全員の前に立ち、各グループ3曲づつ披露するミニコンサートを行いました。
因みに私達のグループ曲は「みかんの花咲く丘」「古城」「冬の星座」でしたが、先生の指導を思い出しながら大過なく歌え、日頃の練習の成果が発揮できたと思います。
   さて、2016年2月12日に「後期高齢者でもコーラスは楽し」と題する一文を投稿し、コーラスのメリットなどを記しました。今回の所感も大体前回同様ですが、改めて見直しました。
その結果、メリットは沢山ありますが、デメリットは思い付きませんでした。
   最後に以下の拙文が、高齢者がコーラス愛好者になるキッカケになれば幸いです。 

(1)  歌は持続し努力すれば年齢に関係なく上達します。上達するのは幾つになっても嬉しいもので           す。将に「継続は力なり」を実感しました。
(2)  練習は2時間ですが、集中し、力いっぱい歌うので心身共に大いにリフレッシュしまた。
(3)  当講座の参加メンバー、この講座を契機に始めた「歌声喫茶」への参加者や、入会した「合唱           サークル」のメンバーなど沢山の方と知人になり交際範囲が随分と広くなりました
(4)  当講座の受講、歌声喫茶への参加、コーラスサークル活動、カラオケ、家での練習、その他歌          に関するイベント参加など音楽関連の活動が生活の大きな部分を占めるようになりました
  が、その分、人生がより楽しくなりました
(5)  当講座、歌声喫茶、コーラスサークルなどの男性比率は20~30%で女性が大勢です。
      多くの女性はオシャレをして来るので雰囲気が華やぎ男性諸氏は心がときめき若返ると
  思います。

追伸:次回の講座にも参加したく思っていますが、最近は参加希望者が多くなり、抽選になりました         で、希望が叶うか否か分かりません。若し当選したならば「後期高齢者でもコーラスは楽し            その3)」を投稿したいと思います。

 庭の百日紅(サルスベリ)が猛暑を物ともせず長い間、元気よく咲き続けています。今夏の猛暑は格別で老骨には応えますが百日紅に肖って夏を乗り越えたいと思います。