G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

知人の登山道具の購入に立ち会って

2017-03-01 | エッセイ

 

昨日、後期高齢者の知人のK氏から、ハイキングを始めるので道具一式を購入したいからアドバイスをしてくれと頼まれたので、最寄りのモン ベルへ出掛け2時間程付き合った。
その折の所感を思いつくままに記してみた。 

1. その意気や良し:
年長者の小生の勧誘、ブログ(山行記録)に触発されてか、登山に興味を持たれたようで、この度、登山道具を購入する運びになったのは山友が増え、嬉しい限りである。
一般的には後期高齢者ともなると、登山の引退を考えても可怪しくない時期なのに、登山道具一式を初めて購入し、山登りに挑戦する意気は賞賛に値する。

2. デフレ脱却の一助になろう:
一般的には高齢者の高額の買い物と言えば旅行くらいで、殆どの資産は冬眠中のようであるが、今回10万円余もするような買い物をしたので、多少ではあるがデフレ脱却の一助となろう。

3. 買い物気質:
購入物品は、当面ありあわせの物で充当できる帽子、手袋、水筒、防寒用フリース、ウインドブレーカー以外の登山靴、ザック(30L)、ストック(2本)、レインウェア、衣服一式(速乾性下着、山シャツ、ズボンなど)を物色・選定したが、人にもよろうが、型、色、柄、サイズなどの品定めが驚くほど早かった。
多分、細部に拘らない気短で、思い切りの良い性格なのだろうと見受けた。

4. 今後に対するエール:
一通り道具が揃ったので、今後は、初心者用のコースから始めて徐々にステップアップして早く山の魅力(健康によし、景色よし、食事旨し、山仲間ができるetc.)を堪能できるようになって貰いたいものである。
 更に将来的には自立し、山行計画立案、山行記録のブログ作成まで守備範囲を広げれば、知的なスポーツとしての楽しさも加味され楽しみはより大きくなろう。
当然、老化防止、認知症の予防に資する所も大であろう。 

添付の写真は散歩の途中で見た枝もたわわに実っている夏ミカンである。
特に、肥料を施さなくても、年々歳々、枝が折れそうになるほど実を付ける木のバイタリティーに肖りたいものです。

 


2017年早春のメランコリー

2017-02-14 | エッセイ

2月11日(建国記念日)から12日にかけて、鳥取では30数年振りの豪雪で、列車が20時間も立ち往生する大荒れの有様。当地は天気予報は雪であったが大外れの快晴で、春を探して各務原市民公園(岐阜大学跡地)に出かけてみた。
園内では親子連れが散歩し、噴水近くでは一群の若者が集い楽しげに歌い、木々も新芽を膨らませ、春間近を感じさせる平穏で心癒されるひと時を楽しんできた。
                                        (紅梅の蕾は膨らみ、春間近を告げている)

                              (木蓮の蕾は毛皮のコートを脱ごうとしているようである)

閑話休題。この両日、世界各国は鳴りを潜めて、トランプ米大統領がどんな過激な発言をツイートするのか、如何なる意表を突く行動をするのか固唾を飲んで静かに見守り、その結果、今のところ、奇妙な静寂が世界中に漂っている。
  一方、日本の安倍首相はトランプ大統領と首脳会談をし、その後は、大統領専用機でフロリダへ飛び、トランプ大統領の別荘に2泊し、12日には1.5ランドもゴルフをエンジョイし、世界中はその厚遇、親密振りに呆気にとられたようであった。
当初、日本は首脳会談で無理難題を吹っ掛けられはしないかと戦々恐々としていたが、それどころか前代未聞の歓待を受け、日本の政財界は安堵の胸を撫で下ろしたようである。
 いま世界は、英国のEU離脱、ヨーロッパ諸国でのポピュリズムの台頭、アメリカでは国を2分するようなアメリカ第一主義を振りかざしたトランプ政権の誕生などで、民主主義、資本主義、グローバリゼーションといった20世紀のシステムが根底から問い直されている大変革の渦中である。
世界中の先生方はこれらに対する処方箋を持っていず、この先、世界は、特に日本は何処に向かうのか大変に不安である。
 高齢者としては、変革の必要性は理解できるが、それが世界的な大騒乱や大不況などを惹起するような激動で無いことを願って止まない。

 

 

 


新車購入の顛末記~後期高齢者の場合

2017-02-11 | エッセイ

1.始めに:
12年間、使い慣れた車(トヨタのist、1300cc)のエンジンパワー不足が顕著になったので、昨年末に思い切って、新車(トヨタのVitz、1.3F ”LED Edition” 、非ハイブリッド車)を購入した。
恐らく、我が人生最後で最大の買い物の新車購入になると思うので、購入の経緯、その後の使い勝手などをまとめてみた。高齢者の車購入の一助になれば、幸いである。

2.新車購入の経緯:
後期高齢者による交通事故の多発、私の平均寿命を考えると、一般的には、この期に及んでの新車購入は勿体無いと思われる。
一般的には、私の今の年齢(80歳)を考えると、この後、何年運転できるか分からないからである。
然し、以下に述べる理由(屁理屈ぽい)から新車購入をすることとした。 

(1)長寿命化に伴う運転可能年齢の高齢化:
私は、現在でも毎月、数回のハイキングを楽しみ、毎週、数回は近所のスポーツジムで筋トレ、ジョギング、水泳などで体力維持に努め、複数のサークル活動にも参加し、その上、基礎代謝の数字(1500)も
50代の人並であり、体力的にも、気力的にも実質的には5歳位は若いと自負している。
 将来、幸運にも、癌に罹らず、認知症にもならずにこの状態で推移するとし、更に平均余命(約10年)を勘案すれば、90歳になっても実質的には85歳であり超高齢者()でないので、今後、
10年位は運転できる可能性があると予想できる。
 一般には10年も乗れば車交換の時期でもあり、新車購入もありと判断した。

)因みに、近年の長寿命化を踏まえて、2017.1.5に日本老年学会・日本老年医学会から64歳以上を凖高齢者、75歳以上を高齢者、90歳以上を超高齢者とする提言があったのはご承知の通りである。この数字が示唆しているのは、人生は90年時代になろうとしている事である。

(2)その他の理由:
長年、質素に、地味に生きてきた自分に人生最後のプレゼントを贈るのもあり思った。
これを契機に遠出の機会が増え気分転換、老化防止にも役立とう。 

3.使い勝手:
600km走った結果では10年間の技術の進歩は著しく、走行性能、安全性、居住性などは期待に十分応えるものであり良い買い物をしたと満足している。
エンジンパワー:
同じ1300 cc であるが、前車のエンジンとは比較にならないくらいパワフルである。
安全性:
(1)衝突回避システムの効果は路上でテストできないので実際に機能するか否か分からないものの、you tubeで見たテスト結果では40~50kmの速度でも自動停止する優れものであるので安心感は大きい。
(2)走行車線逸脱防止警報装置は十分に実用的である。
(3)ヘッドライトの自動点滅、ハイビーム・ロービームの自動切替によりヘッドライトの
手動コントロールの煩わしさから完全に開放された。
(4)バックモニターでバック時の人や障害物をクッキリと確認できる。
高速走行性能:
未だ高速道路を走っていないので分からないが、Webでの評価では問題ないようである。
■静粛性:ハイブリッド車に比べると喧しいが、コストを勘案すれば気になるレベルでない。
■その他:各種視認性、操作性なども改善されているが、ここでは省略する。
デザイン性:
初期のVitzは女性的なマスクであったが、今回購入したVitzは男性的なハンサム マスクでとても
気に入っている。

 



 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


山での口福

2016-12-20 | エッセイ

最近、登山の新しい喜びを見付けました。それは昼食の時です。
従来の昼食はコンビニの握り飯でしたが、歳のせいか、はたまた日頃、美味なるものに慣れ親しんでいるせいか、冷たい握り飯は侘びしく、味気なく、ただエネルギーチャージのため仕方なしに食っている有様でした。ストーブを持参し湯を沸かし熱々のインスタントラーメを試みたこともありましたが矢張り満たされた気分になりませんでした。
 思い付いて、握り飯をコンビニの幕の内弁当に変えたところ、吃驚する程の旨さです。
コンビニで売っている400~500円位の幕の内弁当ですが冷たくても気になりません。
山ではご馳走に変身し、何時でも気持ちよく完食です。

 好天時ならば、数時間のアルバイトで山の頂きに着き、旨い空気のもと、良い景色をながめながら、気心の知れた山仲間と一緒に、空きっ腹で、まったりとご馳走を頂くのは将に至福の時です。口福の時です。
 登山には人、夫々の喜びがあるでしょう。今の私の場合は、最高の喜びは、昼食です。
山で美味しく、ご飯を頂くためには、山に登る体力・気力と、食事を旨く食べられる丈夫な胃袋と、喜びを喜びとして感じる感受性と、登山する暇と、なにがしかのお金が必要です。
 これだけの条件を満たしている人、特に後期高齢者は将に果報者です。ご先祖、家族、山友、登山道の整備者、山の神様等に感謝しなければ罰が当たります。

 


スマホの功罪~山好きの後期高齢者の場合

2016-12-03 | エッセイ

9月22日に格安スマホ(下の写真参照)を入手し2ヶ月が過ぎたのを機に、山好きの後期高齢者の私から見たスマホ使用の功罪(メリットとデメリット)を思いつくままに記してみた。

(Fujitsu Android arrows M 03)

1.スマホ使用のメリット:
私の場合、電話以外では、天気情報(単なる予報でない)、カメラ、ラジオ、ニュース閲覧、電卓、カレンダー、カーナビ、登山用ナビ、雑学辞書(諸々の情報源)などで大活躍である。その主たる理由は殆どのソフト使用料が無料で、検索入力がキーボード(正確にはソフトウエアキーボード)でなく、進化が著しい音声入力で事足り検索がいとも簡単にできるからである。
以下に私が特に便利と思う機能などを示す。

■雑学辞典:
疑問点、興味を覚えた事項、関心事などを直ちに明確化することで知的好奇心が大いに満たされる。
例えば、最近、報恩講の法話で親鸞上人の遺言を聞き噛り、帰宅後に即、確認した。
「一人居て喜ばは二人と思うべし、二人居て喜ばは三人と思うべし、その一人は親鸞なり」。
余談だが、味わい深い言葉で、心が折れそうな時など、人生の道標の一つになろう。
■カーナビ:
マイカーのナビはバージョンが古く、最近できた道路は表示されず、時々、不便を感ずるが、スマホのカーナビでは道路情報は最新バージョンで、音声ガイドも分かりやすく十分、実用に供し得る。
■登山用ナビゲーター:
使い勝手、性能などの面で、高価な登山用のGPS専用機(Garmin社製など)と比べて、勝る点はあっても劣る所はないアプリがある。専用器に比べ、スマホサイズが大きいのが欠点と言えるが、反面、画面が大きい分、見易いので利点とも言える。
■天気情報:
安全登山には荒天を避けるのが重要である。このため、単なる天気予報だけでなく、事前及び現地での、天気図の動き、雨雲の動き、風速変化などの予測データが有用である。
■オンラインストレージ:
オンラインストレージ(クラウドサービス、Google Driveなど)を利用してファイルのバックアップ、スマホとパソコン間(一般的には端末の種類は問わない)でファイルの共有、転送などが出来、大変、便利である。
■認知症の予防:
スマホ使用の直接的なメリットではないが、種々のアプリケーションソフトを使いこなすには、それなりの知的作業が必要でありこの点で認知症の予防に資する事を確信している。

2.スマホ使用のデメリット:
スマホ依存症:
安価(格安スマホで、フリーソフト使用の場合)、多機能で使い勝手が良く、あたかも優秀な助手或いは秘書が常時、付き添っているようで、知りたい情報が直ちに入手でき大変に便利である。この結果、スマホに頼り過ぎ、書物を読んだり、自分の頭で考える力が著しく低減する「スマホ依存症」の恐れがある。
■情報発信が不便:
殆どの場合、情報検索は音声入力でできるが、情報発信ではキーボードの使用が不可欠である。SMS、ツイターなどの短文の発信は問題ないが、ブログのような長文を小画面を見ながら、キーボードでフリック入力或いはトグル入力により編集するのは不可能と思う。
多量の情報発信にはパソコンが圧倒的に便利であると思う。

3.総括:
上記で述べたようなデメリットはあるが、オールマイティーで、拡張性が大きく、大変便利な情報機器であることは間違いない。
各人の好み、趣味に応じたアプリをインストールし使用すれば、後期高齢者でも、それなりにスマホライフをエンジョイできるよう。