南の小さな島の小さなカトリック喜界島教会から
イエス・キリストのご降誕のお祝いを申し上げます。
Gloria in excelsis Deo. Et in tera pax hominibus.
「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」 (ルカ2:14)
このたびは東北関東大地震によって甚大なる被害が出ています。ほとんどすべての人が心を痛め、心配しておられることでしょう。地震や津波だけでなく、今回は原発までが被害を受け、深刻な放射能漏れが収まりそうにありません。
このような未曾有の危機に直面しながら、実際に支援することはかなり限られています。
遠くにいるキリスト者としてできることを考えたとき、まずは祈りによる支援が大切ではないでしょうか。
そこで、皆でともに祈ろうと思います。もちろんすでに祈っておられる方は多いでしょうが、ともに心を合わせて祈るならば、さらに大きい支援になると思います。
3月17日は長崎の信徒発見の記念日で、25日は神のお告げの祭日です。ちょうど9日間ありますので、その期間、ノベナの祈りとして、ともに祈りをささげましょう。
意向は次の3つです。
①被災者への支援が十分に行き渡りますように。
②亡くなられた方の永遠の安息。
③原発の事故の被害が最小限に抑えられ、無事に収束していくように。
祈りの内容は自由に決めてください。例えば、毎日、ロザリオ1環とか、十字架の道行とか、黙想15分などです。やりやすいものを決めておくと、9日間続けやすいです。
なお、このHPを見るのが17日以降になった方は、9日間続けてください。9日間続けるのが、ノベナの祈り方になりますから。
祈る時間帯は自由にしましょう。毎日同じ時間は無理でしょうが、とにかく毎日欠かさず祈ってください。
またそれに伴って、何か小さな苦行をささげることも勧められます。
現在の危機がさらに拡大していくかもしれませんが、何よりも天地万物の支配者である神に対する揺るぎない信頼をもう一度確認しましょう。神こそ、私たちの真の支えです。いたずらに心を動揺させたり、パニックになる必要はありません。この現実を冷静に受けとめ、苦しんでいる人びとと連帯の心で祈りをささげましょう。そして、可能なところから、具体的な支援活動も始めていきましょう。
全能永遠の神よ、今、日本は大きな災害の危機に瀕しています。今こそ、私たちにあわれみの目を注いでください。
私たちに信頼・平安・勇気をお与えください。
特に被災された方々をお守りください。
亡くなった方々の魂を天国へと受け入れてください。
さらに原発の損傷から来る被害が拡大していますが、これが最小限に収まるように特別の恵みをお与えください。
復旧活動に直接たずさわっている方々に特に危機を乗り越えて職務を全うする力と恵みをお与えください。
私たちは罪深い者ですが、私たちの罪を悔い改めつつ、あなたの限りない愛に信頼します。
主よ、ひれ伏してお願いします。アーメン
英 隆一朗(イエズス会司祭)
灰の水曜日に始まる復活祭の前の40日間を「四旬節」と言う。復活祭は年によって異なる。「春分の日の次の満月の次の日曜日を復活祭としている、今年は4月17日が旧暦の15日で満月なので次の日曜日は4月24日が復活祭となる。
四旬節は復活祭に洗礼を受ける人々の準備の期間であり、回心と償いの期間でもある。
灰は聖書では「清めや回心のシンボル」であるので灰の水曜日に回心のしるしとして信者の額に灰を塗る式を行う。灰は昨年「枝の主日」に配った枝を燃して作る。
「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。(マタイ11:21)