少数派シリーズ/米軍基地・沖縄問題
沖縄女性殺害事件・軍隊のない悲劇のない平和な沖縄を返して下さい!
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。
■米軍関係者の事件5,896件、うち殺人・強姦などの凶悪犯は574件

2016年4月、沖縄県うるま市の20歳の女性が、元米兵の男に強姦・殺害されました。「ウォーキングに出掛けただけで殺されるなんて、戦場以上だ!」と、沖縄県民を始め全国で激しい怒りが沸き上がっています。沖縄県は全国の0.6%の面積にも関わらず、在日米軍の74%が集中しています。かつて1960年代の米国占領下、米軍高官自身が「沖縄に基地があるのではなく、基地の中に沖縄がある」と語りました。実態は今でも変わらず、基地周辺はもとより沖縄に住んでいる限り、米兵や軍属による凶悪犯罪に巻き込まれても不思議ではありません。このままでは、また女性が殺害・強姦されます。1972(S47)年の本土復帰から2015年までだけでも、米軍関係者(軍人・軍属・家族)による検挙数は何と5,896件、うち殺人・強姦・放火などの凶悪犯は574件に及びます。数値はあくまで事件だけで、墜落・交通事故などの事故は含みません。
▽米軍による女性・少女への主な重大事件
中でも、女性・少女への殺人・強姦事件を列記します。
1955年 嘉手納町 6歳女児を強姦・殺害 1966年 金武町 女性を殺害
1968年 読谷町 女性を強姦・殺害 1969年 沖縄市 女性を殺害
1972年 宜野湾市 女性を殺害 1972年 北中城市 女性を殺害
1972年 沖縄市 女性を殺害 1973年 沖縄市 女性を殺害
1974年 名護市 女性を殺害 1995年 (県北部) 12歳小学生を強姦
1995年 宜野湾市 女性を殺害 2001年 北谷市 女性を強姦
2003年 金武町 女性を強姦 2008年 北谷町 14歳中学生を強姦
2016年 那覇町 女性を強姦 2016年 うるま市 女性を強姦・殺害
※これら以外にも、女性への強制わいせつや性的事件が多数起きています。
■日米地位協定を変更しない限り日本人は虫けら同然

卑劣・鬼畜と言える、主な女性への事件をピックアップしました。戦後間もない頃から本土復帰までは事件への透明性が低く、表面化していない女性への重大事件は無数とも言われています。当然、男性への暴力殺人や放火などの凶悪事件は、この約40倍も起きています。しかし問題は、犯人は米軍内で処罰されることはなく、単なる本国送還になるだけなのです。1995年には、重大な事件が起こりました。たった12歳の小学生が、巨漢の黒人などの海兵隊3人に集団強姦された事件です。沖縄中が、米軍・日本政府へ対し憤りや怒号をぶつけました。県民総決起集会には、当時の沖縄県民127万人のうち8万5千人が集まり、基地の撤退を叫んだのです。集会での女子高生の切なる願いを、今でも覚えています~『静かな沖縄を返して下さい。』 『軍隊のない 悲劇のない 平和な沖縄を返して下さい。』

それから、20年以上経ちました。殺されたうるま市の女性は20歳だったので、決起集会当時に生まれた方です。でも、何も変わっていません。日本人は、いつまで米軍の犠牲にならなければならないのか!?沖縄の方々は、いつまで危険に脅えて生活をしなくてはならないのか!?米軍は、本国や世界中に基地があります。中でも、日本で沖縄で突出して事件を起こすのは、そもそも日本や日本人を舐めている証拠です。植民地・占領地意識でしょうか?米兵などの法的なことを決めた、不平等な日米地位協定が存在します。重大な事件を起こしても、日本より米軍が先に身柄を確保できるものです。1960年に締結以来、一字一句変更されていません。現在、先に身柄を日本に引き渡すのは、1995年事件以来、沖縄県民の批判をかわすため、『米軍の好意』によるものです。日米地位協定を改定しない限り、これからも日本人は“虫けら同然”なのです。
■米軍は日本を助けない!沖縄基地の撤退を強く望む

米軍は今後も何人日本人を殺したら、本当に反省・2度と起きない対策をするのでしょうか!事件を起こす度に米軍は夜間禁止・外部飲酒禁止令だけで、体育系の学生寮のようなレベルばかりです。それもほんの期間が経つと、解禁です。1995年事件当時、あれほど沖縄県民や日本中が抗議したのに、自民党は形式的・事務的に「米国に抗議する」だけでした。しかし今回は、オバマ大統領やG7各国代表が来日するため、自公は大慌てです。つまりこれを見れば、やってることは沖縄県民のためではなく、オバマや米国への執り成しや近づく参院選へ影響を減らすことが本音です。米国べったりの安倍首相が、本気でオバマに物が言える訳がありません。いつも通り、政府は怒ったふり、米国は謝ったふりで終わらせるのでしょう。そしてメディアへは偉そうな口ぶりで、米国へ厳重抗議したというパフォーマンスを見せるだけです。また今回も、根本的な解決策なしです。

戦前の熾烈な沖縄戦で、沖縄の人口の4人に1人・20万人以上が殺されました。中高年・高齢者は、親・兄弟を米国もさることながら日本(旧・日本軍の捨石にされた)に殺されたと認識しています。さらには戦後長く居座る米軍の横暴に、「基地撤退」を強く望んでいます。共産党や社民党も、基地撤退こそ沖縄県民のためだと言います。私も同意見で、一刻も早く基地をなくすべきです。日本人自体が誤解しているのですが、沖縄の米軍基地は日本を守るためにあるのではなく、アフガンなど中東への出撃のためです(半世紀前にはベトナム戦争への出撃基地だった)。歴代米軍高官は、「基地は米国の利益のためにあり、日本や日本人を守るためではない」と、繰り返し堂々と発言しています。各メディアは、政府に睨まれるのが嫌であまり記事にしません。事件の元凶である、過大な米軍基地を沖縄に押し付けてきた日米政府こそ責任は免れません。
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