食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

「持続可能な五輪」にするためIOCを国連組織下に入れ健全な専門家で構成すべき/少数派

2022年03月18日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
「持続可能な五輪」にするためIOCを国連組織下に入れ健全な専門家で構成すべき

G904olm

■温暖化や環境保護の観点から冬季五輪の開催可能都市は4都市に過ぎず
オリンピック開催には莫大な費用が掛かることから段々と開催立候補都市が減り、オリンピックの「持続可能」への道が問われています。さらには地球温暖化や環境保護の考え方が進み、とりわけ「冬季オリンピック」の開催に黄色信号が灯っています。カナダ・ウォータールー大学の研究結果では、「このまま温暖化対策が進まなければ」の条件が付きますが、開催できる都市が激減しているのです。過去、開催した21都市の中で、22年1月現在、17都市が開催不能としています。可能と判断された都市は、札幌、レークプラシッド(アメリカ)、リレハンメル(ノルウェー)、オスロ(ノルウェー)の4都市に過ぎません。相当な温暖化対策が行われたとしても、今世紀中の気温上昇は避けられません。もう1つ環境保護が厳しく問われる時代になったので、スキーアルペン競技は山岳森林伐採の禁止で新規会場が不可能なのです。従って開催都市は極めて限定され、北京大会のような禁じ手の全面的な「人工雪」で行わなくてはなりません。人工雪でも既号の通り、膨大な水源量、電力、降雪ロケットの発射など環境に負担を掛けます。人工雪は水分量が多いため、雪質が硬く選手の怪我(北京では日本選手が脊髄損傷)など危険性を大きくさせるものです。

夏の大会でも、バッハ会長やIOCは開催都市や競技種目の選定に無理を重ねているのです。(1)だいぶ言われた通り、IOCの収入源のほとんどが米国NBCテレビ局の放映料によるため、暑い真夏の開催。(2)欧米の団らん時間に合わすため、アジア開催は午前中を決勝とせざるを得なく、選手の故障・不調が相次ぎました。(3)世界的にオリンピックは若者に人気がないため、若者ウケする競技が優先的に水増しされてしまったのです。夏季・冬季ともスケボー・スノボーなどスリルや高さを競う競技、いわゆるXゲーム的な内容が増え選手の危険度が増しているのです。一方、歴史が浅くとも盛り上がるブレイクダンスが追加(24年パリ大会から)(4)TV向けに試合の短時間化、単純化が図られ、必ずしも実力がある選手が勝てる構造ではなくなっているのです。反面、(5)古代オリンピックから続く歴史あるレスリング、TVウケしない地味な競技は廃止する案が度々浮上しているのです。このようにバッハ会長は歴史や伝統を無視し、ただただ面白ければよい、放映料が入って儲かればよい、テニス・ゴルフ・バスケットなど人気があるプロ選手の拡大など、理念なきオリンピックへ向かおうとしているのです。

■札幌は重い負債が振り掛かることを分かっていて30年冬季五輪を開催したいのですか?
🎿そんな折り、札幌が2030年の冬季五輪の招致の方向に動きだしました。市民調査では、52%(市以外の道民57%)が賛成の意向を示しました。これも既号で、札幌市民のレベルが試されると書きました。と言うのも21年夏の東京オリンピックで、散々、アスリート無視、復興をダシにしてコロナ禍での開催、当初予算から大幅超過、政治が絡むいい加減さ、理念なき大会と酷評を受けたことは記憶に新しいでしょう。今年の北京冬季オリンピックでも、政治優先、汚れた五輪が再認識されたばかりです。札幌大会は競技施設だけで800億円(4割国負担)計画は過小数字で、到底、そんなもので済む訳がないでしょう。1998年長野オリンピックでも大赤字になり、20年以上掛けてやっと「借金」を返済してきたのです。その間、長野市民の医療や福祉が蔑ろにされてきたのです。お祭り気分、1972年札幌大会の再来を夢見ているのでしょう。東京も終わった後は若者を中心に重い税金負債を強いられ、数十年も払っていかねばならないのですよ。日本や中国特有の大盤振る舞い(言い換えれば経済観念なし)は、今や世界からは批判の的です。そこをバッハ会長に付け込まれ・騙され、また使い捨てにされるのも知らずに(開催の頃は引退しているでしょうが)。

🎿夏季大会は2032年まで、冬季は26年まで開催都市が決まっています。このIOC体制の下では、以降は超大国、国威発揚国、大盤振る舞いする国など同じ都市の繰り返しで、新しい”引き受け先”がなくなることが起きるのではないでしょうか。IOCのガンは、何と言っても委員が王族・貴族的身分・富裕層で握られ、言わばサロン化し平和や選手のことに関心がないのです。東京・北京を通じ、能天気・無責任、弛んだ姿を垣間見たでしょう。政治学者の姜尚中(かんさんじゅん)氏はTV番組で、IOCは「国連の下部機関(傘下)」に入るべきだと提唱していましたが、投稿者は大賛成です。たかだか民間組織にも関わらず各国首脳がバッハ会長に頭を下げることから、天狗になってしまいました。国連組織にして、さっさといい加減なメンバーを総取り換えすべきです。そして国連の理念の下に、コマーシャリズムに流れず開催都市や開催時期を適正に決めるべきです。メンバーは競技専門家を始め、平和維持・環境保全活動家・スポーツドクター・医学者・法律家など多面的視野に基づいて運営すべきと考えます。米国テレビ局・世界的大企業スポンサーとはおさらばして、国連の健全資金を運用すれば「持続可能なオリンピック」として再建できるでしょう。

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北京スキー会場はほぼ全面人工雪・硬い雪面は安全に影響、日本選手脊椎損傷で欠場/少数派

2022年03月03日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
北京スキー会場はほぼ全面人工雪・硬い雪面は安全に影響、日本選手脊椎損傷で欠場

G903olm

■天然雪は90%の空気・人工雪は70%なので雪面が硬くなりクッション性が少なく
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/北京五輪の雪上競技は、五輪で初めてほぼ全面に人工雪が使われました。競技や選手の安全に影響を与えました。天然の雪には約90%の空気が含まれます。しかし、造雪機によってつくられる人工雪は70%ほどで、雪面が硬くなりクッション性が少なくなります。スノーボード女子スロープスタイルとビッグエアに出場予定だった日本の芳家里菜(よしか・りな)選手(22)が競技前の公式練習で転倒した際に負傷し、脊椎損傷と診断されました。その後、開会式前に帰国し手術を受け、すべて競技を欠場しました。硬い雪面に体を打ちつけ、大きな衝撃がかかったものとみられます。同じくスノーボード女子で2014年ソチ大会、18年平昌大会スロープスタイル金メダリストのジェイミー・アンダーソン選手(31)は、競技前の記者会見で人工雪の硬さについて「理想的ではない」「転倒したくない」と不安を口にしました。

■人工雪を作るために約1900億円・環境に大きな負担が掛かり五輪の舞台に相応しくない
🎿 競技開始後も、高くジャンプする技の多いスキー、スノーボードフリースタイルの選手を中心に雪の硬さに関する発言が相次ぎました。2月9日午前に行われたスノーボード女子ハーフパイプ予選では、ほとんどの選手が練習から硬い雪面での着地に苦しみ、難度を大幅に下げました。雪上競技の多くが行われた北京市延慶区、張家口市は湿度が低く、降雪の少ない地域です。五輪を開催するには人工雪を使わざるを得ない場所でした。さらに、夜間は気温がマイナス20度になる時もあり、午前中の競技や練習では雪面がより硬くなっていたといいます。また、資源を大量に消費する点にも疑問が残ります。今大会では、人工雪をつくるために約1900億円の費用と18万5000トンの水が使われたといい、造雪機を動かすためのエネルギー量も膨大です。

🎿 地球温暖化で世界各地の降雪量が減少する中、雪の少ない地域で無理やり競技会場をつくり上げる不自然な形での五輪がこの先も繰り返されていいのでしょうか。もちろん、自然を相手にするスポーツは地形や気象条件などさまざまな影響を受けます。いつでも最良のコンディションで競技を行えるわけではありません。それでも、競技会場が選手の力を十分に発揮できる場ではなかったり、環境に大きな負担がかかったりするようなら五輪の舞台にふさわしいと思えません。気候変動に関するアクションや、持続可能な大会に向けた議論を強める必要があります。

北京冬季五輪開催前・期間中に投稿者が書いた内容(他ページの再記載)[C]
東京五輪に続き北京冬季五輪でも、バッハ会長とIOCの商業主義・利益主義が極まり、今やオリンピックは興行に堕した。バッハ会長は大興行主、「五輪座」の座長に見えてくる。投稿者は、長年、こうしたオリンピックの暗部を見て来たから「またか」で終わる。でも若い方は、素晴らしいスポーツの裏で「何やってんだ!」と失望感が増したのではないか!
そもそも人権侵害のロシア(2014年ソチ大会)と中国(08年と今回)に、オリンピック開催を決めたことが間違い。バッハ会長の、プーチン大統領や習近平国家主席への媚びへつらいには余りある。だからドーピング監視もウイグル問題も、簡単に棚上げ。どちらも理念、毅然たる態度が必要だったが、五輪座の座長はただただ儲かればいいのかもしれない。

■投稿者の文章|成田空港の選手凱旋行進?の悲哀
北京や冬季オリンピックに限ったことではないが、テレビで見るように成田空港などで選手がメダルを胸に凱旋行進する際、細かい話だがいつも残念に思うことがある。メダルを取った選手は満面の笑顔で、集まった大勢のファンの声援が渦巻く中を通り過ぎて行く。しかし入賞しなかった選手は、誰の眼にも触れられずひっそりと空港職員専用通路を通ってバスに乗り込む。帰路の機内でも、メダリストは上級シートに座る。負けた選手は勝負の厳しさを知って、次の大会の糧にするからいいと言う意見もあるが、しかしこの悲哀、差別は避けたい。なぜなら出発前には、「結団式」をやって選手一丸となって頑張ろうと気合いを入れる。また競技終了後も、仲間の支援・応援があったこそ勝てたと言う。ならば勝った選手も無念の選手もいっしょになって、ファンの前を行進すべきだと考える。これこそ、オリンピック精神だ。選手が悪いのではなく、こういう仕組みを作った関係者が悪い。

冬季オリンピックの名曲
 遥かな人へ | 高橋真梨子  YouTubeで聴く
1994年 ノルウェー「リレハンメル・冬季オリンピック」 NHKのテーマソング

 果てなく続くストーリー | MISIA  YouTubeで聴く
2002年 アメリカ「ソルトレーク・冬季オリンピック」 NHKのテーマソング

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ロシアの現実は国ぐるみのドーピング違反・薬物に染められる人権無視の姿・選手をモノ扱い/少数派

2022年02月28日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
ロシアの現実は国ぐるみのドーピング違反・薬物に染められる人権無視の姿・選手をモノ扱い

G902olm

■氷の女性コーチは練習場を「工場」・選手を「原材料」と公言、国家のために選手遣い捨て
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/北京冬季オリンピックは、重い課題をつきつけられた大会となりました。ドーピングの陽性反応を示した選手の競技が許された判断は、五輪史に汚点を残す形となり、その真の解明、解決もこれからだからです。フィギュアスケートのロシア・オリンピック委員会(ROC)、カミラ・ワリエワ選手の痛々しいフリーの演技とともに、直後のコーチが発した心無い言葉がいまだ胸に突き刺さります。「なぜあきらめてしまったの。説明して、理解できない」。15歳でドーピング疑惑の渦中にある中、懸命に滑り切った選手にかける言葉とは思えません。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長ですら批判するコーチの言葉。同時に同会長は、ドーピングに関し「私の経験上、ほとんどの場合は周囲のものが関与している」と述べたように、周囲のおとなの関わりは今後、厳しく問われることになります。

このコーチは練習場を「工場」といい、選手を「原材料」と公言しています。4回転ジャンプのため、思春期を遅らせる薬を摂取させ、体重が増えないようにしているとする米国メディアの報道もあります。選手をモノとしかみていない現実からは、その人権がどうなっているのか、暗澹(あんたん)たる思いになります。2015年ロシアで明るみに出た国ぐるみのドーピング違反は、スポーツを国威発揚に利用することと深く結びついたものです。今回もコーチとその背景にある組織や国のかかわりが見え隠れする中で、こうした事態が“現在進行形”である可能性を感じさせます。ロシアの闇に深く切り込んだ解明なしには、スポーツの正常化は見えてきません。その大きな責任は、ロシアにきぜんとした態度を示せずにきた、IOCにも突き付けられています。

■IOCはドーピングにしっかりと向き合い健全な選手らの声と議論を運営の中心に置くこと
🎿 五輪に公正さを取り戻す大きな力は何か。今回の問題ではさまざまな選手、元選手がスポーツの原則を踏まえた発信をしています。出場した選手からは「明らかに公平な試合ではない」「陽性反応が出た選手を出場させるべきなのだろうか」との勇気ある声が上がりました。2010年バンクーバー五輪金メダリストの金妍児(キム・ヨナ)さんは自身のSNSで「ドーピング違反を犯した選手は五輪に出られない。すべての選手の努力や夢は等しく大切なのだから」と呼びかけました。IOCをこの問題にしっかりと向き合わせるために、世界の世論とともに、健全な選手らの声と議論を運営の中心に置くことが求められます。それは選手みずからが襟を正し、フェアな方向を自覚的に切り開くためにも必要なことです。ロシアの現実が示すのは、選手の意思にかかわりなく、薬物に染められる人権無視の姿です。選手の意思を尊重するあり方こそ、誤った軌道を引き戻す力となります。そこに五輪の未来が深くかかわることは言うまでもありません。

北京冬季五輪開催前・期間中に投稿者が書いた内容(他ページの再記載)[B]
なぜ今週も北京冬季五輪にイチャモンばかり付けるの?とお叱りを受けそうだが、言いたい(苦)。投稿者が注目したのは(TV中継は見なかったが)、開会式・最終聖火ランナーがウイグル自治区の選手だったとは、いかにも中国とウイグルは友好的だと、却って見え透いた嘘が明らかに。
2つめが、開会式の台湾参加表示が「中華台北」(チャイニーズ・タイペイ)だった。習近平は中国の一部と見做される「中国台北」としたかったようだが、妥協した。しかし国営放送のTV中継では、アナウンサーが「中国台北」と言い、画面は台湾が行進している最中に、習近平の姿と交差させるいやらしい演出があったと聞いた。但し純粋な式典構成の評価は高く、ふざけた東京五輪の比ではないようだ。聖火のトーチがそのまま聖火台になるとは、誰も思いつかなかった最高のアイディア。
ロシアという国は、今でも映画のような秘密スパイが横行する社会。ドーピングは当たり前で、選手はおろかコーチ、ドクター、スポーツ幹部らが、全てプーチン大統領へと繫がり、オリンピックはプロパガンダ・国威発揚に使われる。勝利至上主義なので、手段を選ばない。女子フィギュアのワリエワ選手に同情する方もいるが、いやいやロシアの国の実態を知れば彼女が果たそうとした役割が自ずと分かるはず。選手は使い捨て・未成年者ドーピングもいとわず、全てロシアのための単なる「駒」の1つ。
今回は「不可解判定」が多々あった。しかしあり過ぎて、当ブログは別の視点からお話する。判定の元になるビデオは、今や名称は異なれど野球・サッカー・バレーボールなど、かなりビデオによる判定が使われている。意外にも世界で一番古くは、何と大相撲(中継)だった。正確にはビデオではないが「分解写真」と言い、ビデオがない1950年代から”コマ落とし”のような連続写真でつなぎ、動きが分かるようにした。連続シャッター写真、パラパラ漫画のようなもの。画期的だったのは、画像を視聴者にも見せたこと(判定より取組の再現が目的)。※この描写は、分解写真をご覧になった年配者しか分からず。

冬季オリンピックの名曲
 虹と雪のバラード | トワエモワ  YouTubeで聴く
1972年 「札幌冬季オリンピック」
*公式曲ではないが盛り上げるための競作・トワエモワが一番ヒットした

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北京冬季五輪閉幕・厳しく問われた人権への姿勢と中国の抑圧不問のIOC・ドーピング問題/少数派

2022年02月25日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
北京冬季五輪閉幕・厳しく問われた人権への姿勢と中国の抑圧不問のIOC・ドーピング問題

G901olm

■投稿者の文章|これからはIOCの体質や今後の夏季・冬季オリンピックの問題点を突く
今後開催される諸外国の夏季・冬季オリンピックの問題点と、IOCや国際競技連盟などの汚れた姿、選手を食い物にした私利私欲・利権塗れの構造をお伝えします。まずは、先程、閉幕した「北京冬季五輪」の中国やロシアの人権侵害やドーピングへの批判を、数回に渡り掲載致します。なお下段には、投稿者がいくつか別ページで書いた北京冬季五輪の内容を、まとめて再記事の形で掲載致します。

■中国は人権侵害・民族抑圧など五輪憲章が掲げる目標と理念を踏みにじっていることは明らか
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/北京冬季オリンピックが22年2月20日閉幕しました。開催国、中国政府による重大な人権侵害に世界から批判が集まった異例の大会でした。国際オリンピック委員会(IOC)は是正を働きかけるどころか、中国政府擁護に終始しました。スポーツを利用して権力に不都合な事実を覆い隠す「スポーツウオッシュ」という言葉もかつてなく聞かれました。ドーピングの根深さも浮き彫りになりました。「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進」。五輪憲章が掲げる目標です。中国の現状がこの理念を踏みにじっていることは明らかです。新疆ウイグル自治区での民族抑圧、香港の民主化運動弾圧は重大な人権侵害です。中国は批判を拒否する一方、聖火リレーの最終走者にウイグル族の選手を起用して融和を演出しました。批判をかわすために選手を利用することは許されません。

IOCは2020年3月に「人権戦略のための勧告」を公表し、中国の人権状況の深刻さに言及していますが、具体的な行動はとりませんでした。プロテニス選手、彭帥(ほう・すい)さんが張高麗前副首相からの性暴力を告発した問題でIOCは究明に動くどころかバッハ会長がテレビ電話や会食で彭さんの無事な様子を確認したと発表するなど、中国政府の隠蔽(いんぺい)に加担したとしか思えない対応でした。北京五輪組織委員会が、中国の法律や規則に反する選手の言動が処罰の対象になるとの方針を発表したことに対しても、IOCは口をつぐみました。人種差別や社会の不正に選手が抗議の意思を示すことは、人権を重視する五輪憲章に照らして当然の行為です。しかしIOCは意思表示の場を試合前に限定し、表彰式や選手村での行動を禁止しています。アスリートから解禁を求める声が上がっていることをIOCは受け止めるべきです。まして開催国が選手に圧力をかけることを不問に付してはなりません。

■ロシアの組織的ドーピング違反に毅然とした態度をとらないIOCが解決を遅らせる一因に
🎿 ロシア・オリンピック委員会のフィギュアスケーター、ワリエワ選手のドーピング疑惑への対応も大きな問題となりました。違反が確定していないとはいえ、禁止薬物に陽性反応の出た選手の出場を、年齢の低さを理由に認めるというスポーツ仲裁裁判所の裁定に批判、疑問が出たのは当然です。ドーピングは競技の公平さを損ねるとともに、選手の心身を傷つける人権侵害です。ロシアは組織的ドーピング違反によって制裁を受け、違反歴がないなど条件を満たした選手が個人資格で出場を認められています。その中でまた違反が問題になったことは深刻です。根絶に向けた取り組みを徹底すべきIOCがロシアに毅然(きぜん)とした態度をとらないことが解決を遅らせる一因となっています。

🎿 人権が軽視され、金もうけ第一の商業主義や国威発揚が横行することは五輪そのものへの不信を強めています。アスリートからも改善を求める声が上がっています。何のための誰のための五輪なのか―「人間の尊厳」をうたう五輪本来の理念に立ち返る必要があります。それを保障するため健全な五輪を求める選手、関係者の意思に基づいて運営を改善していくことが求められます。

北京冬季五輪開催前・期間中に投稿者が書いた内容(他ページの再記載)[A]
“冬季五輪”を楽しんだ方も多いと思いますが、当ブログで散々書いたように投稿者はオリンピックに「懐疑的」です。だから昨年の東京五輪も実質見ませんでしたし、「北京五輪」も全く見る気はありませんでした。スポーツは好き・選手の偉大さは分かりますが、多くの国民がバッハ会長の言動で分かったように、オリンピックの胡散臭いところが嫌ですね。
常々冬季オリンピックで思うことは、判定やドーピング以前の問題で、北京冬季五輪出場国は世界200の国・地域のうち、半分以下の91か国でしかない。なぜなら暑い赤道付近の国々、真夏の南半球の国、アフリカなど経済が豊かでない国は、ハンデが多く選手育成不足や出場さえ困難。不公平で、所詮、今でもヨーロッパ主体の競技大会に過ぎない。
「外交的ボイコット」と言い、バイデン大統領は各国のトップに「開会式などに出るな」と提唱した。しかし、そもそも政治家はオリンピックに行くべきではないと考える。ただでさえオリンピックは、政治の影響を強く受けている。私の嫌いなことは、優勝者がゴールとともに国旗を身体にはためかすこと。選手自ら国威発揚をしているようで、後味が悪い。日本の選手でも、いやだ。国ではなく、純粋に個人を讃えたいと思うが・・・。
チコちゃん情報=冬季五輪と岡村隆史の共通点は? スベル・スベル~、寒~~~い。遅まきながら気が付いたのは、夏の大会と異なり、冬季五輪は「雪」か「氷」の上を滑る競技ばかりなのですね。そのうち雪上マラソン・氷上バレーボール、雪合戦も種目になるかも?五輪に夢中=五里霧中?にならず、国内のコロナ禍を忘れずに! 集・近・閉(習近平)を避けること

冬季オリンピックの名曲
 白銀は招くよ | トニー・ザイラー  YouTubeで聴く
1956年 イタリア「コルチナ・ダンペッツォ冬季オリンピック」
スキーで金メダルを取ったトニー・ザイラーはマルチプレイヤーで、映画出演や歌も歌った。

 白い恋人たち | フランシス・レイ  YouTubeで聴く
1968年 フランス「グルノーブル冬季オリンピック」
大会の公式映画で使われたテーマ 作曲はフランシス・レイ

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大相撲中継のワンピース女性が気に掛かる・砂被りでずっと正座し背筋をピンと伸ばす/少数派

2022年01月16日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
大相撲中継のワンピース女性が気に掛かる・砂被りでずっと正座し背筋をピンと伸ばす
短文orそこそこ文の投稿集・うるせーオヤジだ!

Sind1481443b

大相撲中継を見ていると、向正面(むこうじょうめん)・赤房下(あかぶさした)
TV画面では行司溜まりの左側、砂被りに正座し
常に背筋をピンと伸ばした、明るい色のワンピース女性が気に掛かる

コロナ禍なので、マスクで美しいお顔が拝見できず残念
ネットを検索したら、どうやらエ~トコのお嬢様らしい

1日数万円する席、お金の問題より砂被りの席は中々確保できない
まして15日間、同じ場所にいる(東京3場所)

親が相撲の後援者だとの情報がある  詳細はネットを
そういう意味でも、早くコロナが治まって欲しい(苦)

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北京冬季五輪を「外交的ボイコット」それ以前のこととして政治家は行くべきではない/少数派

2022年01月13日 | スポーツ
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北京冬季五輪を「外交的ボイコット」それ以前のこととして政治家は行くべきではない

M852782_s 日の丸と米国旗の赤の色彩が少し違っています

バイデン米大統領の提案で、中国の新疆ウイグル自治区への人権弾圧への抗議から、
各国首脳が北京冬季五輪の開会式などに出席せぬよう
「外交的ボイコット」を求め圧力を掛けている

中国によるウイグル地区を始め、香港、台湾への干渉や脅し、人権や民主主義を破壊する
行為は目に余り、絶対、許されない

新疆ウイグル自治区への残虐、綿製品が強制労働で生産され、
日本や世界中のアパレル大手各社がぼろ儲けしている
※但しその実態をかねがね投稿したいと考えていたが、別の機会にしてここでは五輪の話に絞る

現実は五輪と政治は切り離せなくなっているが
投稿者は、常々、北京五輪に限らず「そもそも論」として、
オリンピックという場に政治家、ましてや各国の首脳は行くべきではないと考えていた

 ◇

青臭いと思われても、極力、オリンピックは政治を抜きにすべきだ
大会には、毎回、各国のIOC委員や各競技団体のトップが出席すれば十分と思う
こういう形が、アマチュアスポーツとして相応しい

IOCは単なる民間組織にも関わらず、開催国の元首に開会宣言をさせる規則
西側・東側の政治指導者を、出席させること自体がおかしい
他方、首脳側も五輪は絶好の外交の場だそうだが、五輪を悪用してもらっては困る

1980年モスクワ大会、ソ連のアフガン侵攻により西側がボイコット
柔道の山下泰裕選手(現JOC会長)らが、涙ながらに出場を訴えたが叶わぬ
1984年ロス大会、今度はソ連が東側諸国を巻き込み報復措置としてボイコット
投稿者は、まざまざと政治と五輪の汚さを見せつけられた
※投稿者の五輪不信は、この時に始まった

政治家は五輪を利用し、IOCは世界の首脳を利用する
このループと言おうかスパイラルを断ち切らなければ、五輪に明日はない
双方が愚かだ  どちらもアスリートのことは考えていない
東京五輪で、皆様も分かった政治と五輪の闇
それでも五輪は続く  30年冬季大会へ札幌が立候補に意欲満々

■言葉の意味
(しんきょう) = 本来の意味は、国名・地名ではなく「新しい土地」のこと
ボイコット(Boycott) = 人名に由来し、1880年頃、アイルランドの土地管理人だったイギリス貴族のボイコット大尉は、農民の地代引き下げの要求に応じなかったため、農民たちは一致団結して抗議。彼の一家や関係者に対し、労働と食料供給を拒否した。そのことから後に言葉の由来になった~団結して排斥・不買・集会などに参加しない運動のことを「ボイコット」と呼ぶようになった。人名由来の言葉で今回の隠れテーマ・服に絞れば、カーディガン・レオタード・ブルマ・シルエットなど。

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貴乃花親方の矛盾|皮肉にも忌み嫌う協会組織を活用しなければ理想は実現しない/少数派

2021年06月27日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
貴乃花親方の矛盾|皮肉にも忌み嫌う協会組織を活用しなければ理想は実現しない

20180109

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。(原投稿18年4月投稿)

■貴乃花騒動から見えてくる日本人の働き方や組織帰属か否かによる支持の違い
貴乃花親方の言動が、未だに世間・マスコミを騒がせています。そこで報道などと異なる視点から、投稿者独自の見解を示します。予め申し上げれば、貴乃花親方の理事解任は当然と判断、言動について批判の立場から述べます。この騒動から見えきたのが、直接、相撲とは関係ありませんが、企業などの組織体で働く方や礼儀を重んじる年配者と、もう一方の、特定の企業や団体・組織に加わっていないフリーランサーやアルバイトなど若者層の仕事体系の方との考え方の違いです。つまり働き方による社会環境の相違から、親方への評価がまるで異なることです。言わば日本人の働き方や労働組織の存在が、明らかに様変わりしてきたことを実感しました。もちろん両者の体系全体の方が全て一定の考え方ではないのですが、その傾向は強いようです。従って前者の方は相撲協会の決議(理事解任)を支持も、後者の方は反発しています。

誤解ないよう暴力は絶対許されず、また加害者側・被害者側の立場も十分理解した上で申し述べます。メディアコメントや貴乃花親方を支持される方は、加害者側の親方と被害者側の親方の処分が同じことをおかしいと主張しています。それは、犯罪への非難と組織の論理がゴッチャになっています。犯罪の見地から見れば、親方は非難される筋合いは全くありません。しかし親方は、被害者の親方の立場と共に協会幹部の立場も有します。協会上部組織の評議員会の決議、横綱審議委員会が苦言を呈したのは、親方が協会幹部の役割を全く放棄していることです。相撲協会は公益財団法人に移行した以上、組織体系の強化が求められています。そもそも組織というものは、主義・主張が異なっても、最低限、守らなければならないルール・礼儀・対処の仕方があります。組織の重要性の視点から見れば、親方の処分は当然の結果です。結論から言えば、事件が起きた際、理事という組織体の重要な立場を鑑み、何があってもまずは協会へ報告すべきだったと考えます。

■親方はもっと社会に揉まれ客観的な見方の修練・人間的な成長を望む
親方の以前の序列NO.3は、会社で言えば社長・副社長に続く専務に匹敵します。当然ながら、組織に対し責任と主導性が必要なポストです。一方、幹部自身に直接非がなくても、管理組識下に重大な過失が発生すれば、責任を負うのが組織です。一般会社なら、退くことを求められます。ましてや専務が失礼な形で社長にたてついけば、辞めさせられるでしょう。一般社会人の立場は、実に厳しいものです。親方が稚拙なのは、協会の質問に対し「他部屋の関取(の事件)なら即座に報告したが、自分の部屋の弟子だから調べる必要があり報告しなかった」との回答です。まさしくバカ親・公私混同であり、協会幹部の立場・責任を認識していない証拠です。このように巡業部長の立場にも関わらず、事件を知りながら協会に報告しなかったことは、それだけで重大な責任問題に値します。また徒(いたずら)に、組識や社会を混乱させた責任もあります。

しかし常日頃、組織の影響を受けずに働いている方や組織管理を任されていない方は、親方の頑なまでの態度を「強い信念」と解します。それを証拠に、メディアに登場する弁護士・コメンテーター・芸能人は、組織経験が皆無・乏しいことから、協会側いわゆる組織の在り方・重要性が分からず、軽視し、連日、親方の言動を褒め称えます。特に連日TV番組に出演するY弁護士は、組織の論理は全く眼中になく、毎回、法律論のみで親方を支持する強引なコメントに辟易します。もちろん弁護士ですから法律に詳しいのは当り前で、被害者側の擁護なら理解できます。しかし幹部としての親方の失態それさえも否定、逆に賛美する発言は許されません。少なくとも公共の場ですから、彼に限らず出演者は、もっと広い視野と公平な眼で発言すべきです。親方に話を戻し、いくら協会に不信を持っていても、周りを敵に回す軽率な行動は頂けません。厳しい言い方ですが、もっと社会に揉まれ客観的な見方の修練・人間的な成長を望みます。

■無言の抵抗・礼を欠く行動は一般の会社・組織体では通用しない
投稿者も若い頃は、組織に対する反発はありました。だからといって、組織のルールに反してまで抵抗すれば、道理が成り立たないことは、十分、分かっていたつもりです。評議員会・横審が盛んに言っていた「礼に失する」 「礼を欠く」こととは、せっかくの理事会に出席し肝心な場面では、全く「反論しない」どころか何も発しないことです。席上での無言は、かつてエリカ様がふて腐れて、質問に対し「別に・・・」を連発したことと同じです。にも関わらず、週刊誌では発言するなど失礼な限りです。また席でふんぞり返って虚勢を張る行為は、子供や街の不良少年状態です。名声を博した人ほど、過去の栄光に溺れず謙虚な姿勢が求められます。

また笑ってしまってはいけないのですが、細かな点でも礼を欠く行為が見られます。八角理事長が、直接、貴乃花親方に携帯連絡も、応答や返事もしません。現NO.2の鏡山親方が部屋を訪ねても居留守を使い、お手伝いさんさえドアを開かずインターフォン越し(親方の指示と思われる)など極めて失礼です。常識から見れば、文句・不信があっても自宅まで上司(この場合・副社長)が来れば応じるのが当り前です。不満があっても、紳士(真摯)な対応するのが社会人です。そもそも被害者側の親方であるものの、当時・巡業部長の立場でもあるので、後者において説明責任があります。これらも含めて、冒頭のように会社組織人、あるいは礼節を大事する年配者ほど親方に厳しいのです。「相撲における礼」を誰よりも重んじていたのは、当の親方自身です。礼という言葉は、土俵の外は対象ではないのでしょうか。言動は、矛盾だらけです。

■あれほど頑なまでの態度では欲(ほっ)する相撲協会の改革は進まない
一方、聞こえてくるのは、親方のモンゴル勢への批判、協会への不信・不満ばかりです。TVの大相撲中継では分かりにくいのですが、国技館などでは極端なまでの日本出身力士へのえこ贔屓、「モンゴルへ帰れ」などモンゴル・ヘイトスピーチに近い酷い掛け声にさらされています。確かに白鵬の格闘技まがいの張り手・かち上げは感心しませんが、大相撲へ外国人力士を認めた以上、大局的に見れば排除は許されません。それらは、協会・理事会で堂々と論議すべきです。事件へ絡ませた、親方の主張は陰険・偏執的と言わざるを得ません。親方の態度が、部屋の被害者の関取にも悪影響を及ぼしています。大相撲として公人・相撲発展のために、敵対感情やだんまりを決め込むのはやめるべきです。置かれている自分の立場が、全く分かっていません。また支援者・ファン・メディアの無責任な貴乃花親方支援は、本人ばかりか大相撲本来の軌道や在り方を歪めます。

親方が主張する理想、改革への思い入れがあっても、あれほど頑なまでの態度では実現しません。組織を無視・軽視しているのでしょうが、いくら思いを言っても、その実現には大勢の共感者を増やさなければなりません。結局は、自身が忌み嫌う「協会組織」を活用しなければ無理なのです。時あるごとに・至る所で熱弁、上下・部屋の相違を問わず、丁寧に趣旨を説明・説得してこそ組織に広がっていくのです。それこそ世の中の会社員は、自社を良くするために長い年月を掛け、幹部や組識と葛藤しているのです。大相撲の組識改革は並大抵なことではないことを、親方は分かっていません。分かっていたら、あんな酷い態度は取らないでしょう。まさか“暴力革命”のようなやり方で、協会を変えようとしているのではないでしょうね? 親方こそ、言わば張り手などの“荒技”を使わず、現役時代の取り口のように「横綱相撲」で、協会内で堂々と論戦・事を進めて欲しいものです。

※追記/新聞の風刺漫画流用/相撲協会・八角理事長の初夢(悪夢)
一富士 二鷹 三茄子 
「一.(日馬)富士」 「二.貴(乃花)」 「三.ナスビ(なすすべなし)」 

Ntopkeiji

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「エール」英語に応援の意味はなく怒鳴ること、応援の「フレー!」は日本語ではない/少数派

2020年08月31日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
「エール」英語に応援の意味はなく怒鳴ること、応援の「フレー!」は日本語ではない

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■欧米人はNHK朝ドラ「エール」が『怒鳴る』というとんでもないタイトルだと思った?
NHK番組「日本人のおなまえっ!」より/朝ドラ(連続テレビ小説)の「エール」は、もの凄い人気・高視聴率を維持しています。でも視聴者のうち、どれだけ「エール」の英語本来の意味をご存じなのでしょうか。いきものがかりの「YELL」は、いい曲ですね。卒業ソング・応援ソングとして、歌われます。恐らく日本人のほとんどが、応援・声援と思っているのではないでしょう。しかしこんなことを言ってしまっては身も蓋もありませんが、英語と日本語の意味・使い方が、全く違うのです。笑ってしまうのが、NHKでも他の番組ではそのことを指摘していることです。また応援や運動会の掛け声「フレー!」も、日本語ではありません。エールもフレーもどうして使い方が違ってしまったのか、それは明治時代の学生野球まで遡らなければなりません。

yell [jél] イェル =  【意味】 大声で叫ぶ・怒鳴る・わめく
【例文】 yell at him 彼を怒鳴りつける   give a yell 叫び声を上げる

日本では良い意味・ポジティブに捉えられますが、欧米では例題のように悪いことに使われます。そんなことから来日・日本在住の欧米人によっては、エールは日本語と思った方もいます。別の方の冗談ですが、NHKは朝っぱらからとんでもない番組タイトル「怒鳴る」という番組をやっていると思ったそうです(笑)。

■明治時代に早大野球部が米国遠征し「カレッジエール」を学んだのが始まり
意味の相違ができる発端、明治時代の説明をします。1901(M34)年、早稲田大学に野球部が設立、創設者は初代部長の安部磯雄氏です。学生野球を広めた人物でもあり、早慶戦の創設にも携わります。当時はプロ野球はなく、学生野球は大人気でビックイベントでした。しかしその頃は応援の文化はなく、野次の飛ばし合い・罵詈雑言の嵐でした。油などが入っていた一斗缶に石を入れてガンガン鳴らしたり、外野に球が飛ぶものなら選手や球に砂をまき散らすなど、応援よりも相手チームへの妨害が主体でした。1905(M38)年、早大野球部が初のアメリカ遠征、試合でアメリカの学生が声を合わせ整然と応援するのを目の当たりにします。それは「カレッジエール」と言い、皆で声を揃えたほうが選手に応援が届くことを知ったのです。

安部氏は帰国後、取り入れようと試行錯誤し、その後・長い年月を経て、応援団長が指揮する日本独自の応援スタイルが定着していきます。現在の学生野球、プロ野球の応援の原形でしょうか。規則正しく・整然とした応援が、日本人の性格とマッチ・融合したと考えられています。言葉の点では短く「エール」として残り、お互いの応援団が相手チームを讃える「エールの交換」という言葉も生まれます。このようにいつしか「エール」が、応援・声援の意味で浸透していきました。その結果、現在では本来の英語の意味とは全く異なってしまい、前述の外国人の言葉のように『日本語』として独り歩きしているのです。なお「カレッジエール」は、辞書によってエールの意味順の下位にあり、唯一、アメリカでも良い意味に使われています。

■フレーも英語で「やった!」の意・これも持ち帰り日本型変形応援言葉に
hurray [həˈrä] フレー =  【意味】 やった! 万歳
投稿者もフレーは、振れ~、奮(ふる)う[発奮・勇み立つ]などの日本語だと思っていました(苦)。近くの小学校の運動会は、フレ~~フレ~~の応援合戦が名物になっています。小学生も保護者も、まさか英語だと思っていないでしょう。さて欧米では例えば100点満点を取った時、結果が良かった時に、「フレー」 (やった、よかった)と、ひと言・一瞬の言葉です。日本の応援のように、フレ~~フレ~~とは使いません。先程の欧米人も、日本語だと思ったそうです。これも、早大野球部が持ち帰った言葉です。応援団が使い、段々と変化し今日の応援風景として定着していきました。まとめると、日本は結果が出る前に使う+他人に向かって言う+何回も言う=応援など。欧米では、結果が出た後に使う+自分に向かって言う+その瞬間のみ言う。知ったかぶりして、どちらも英語の発音で応援しても力が入りませんよ。日本語ではっきりエール、フレーで!

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東京マラソン一般参加中止も参加費返さず・新詐欺出現「マラソン詐欺」ではないか/少数派

2020年02月19日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
東京マラソン一般参加中止も参加費返さず・新詐欺出現「マラソン詐欺」ではないか

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2020年の東京マラソンは、新型コロナウイルスの影響で
一般の参加ランナー38,000人は、参加できなくなった

問題は、来年の参加資格はあるものの今年の参加費16,200円は戻らず
来年は来年で、参加費が要るとのこと

参加者の中には、抽選が有利になる都へのチャリティー(寄付金別途10万円)
をされている方もいて、併せて116,200円が戻らず

 ◇

これはまさしく新手(あらて)の詐欺 「マラソン詐欺」ではないか!
計算したら、主催者は6億円以上を手にしている

返さぬ理由は、興行中止保険に加入していても
今般の新型コロナウイルスは、保険適用外で支払いが為されないため
また準備段階で、既に費用が掛かっているからと言う

しかし一般市民ランナーは、全くは走らずに
参加費丸々を取られるのは納得いかないだろう

都税で補填することを嫌う人もいるが、元はと言えば都の行事
市民ランナーには全額を返すのが筋ではないか!
折衷案として、一旦、都が負担し、今後10年ぐらいを掛けて
参加費に上乗せして、回収していったらどうだろうか

 ◇

感染の専門家は、市民ランナー間の感染はなくなるが
大会レースが予定通り行われれば、ランナー数とは桁違いの
100万人規模と言われる観客の応援によって、
飛沫感染の危険性が拭えないと指摘する

マスギャザリング(mass gathering)という言葉が
最近、話題に上るようになった
日本災害医学会は、「一定期間、限定された地域において、
同一目的で集合した多人数の集団」と定義
健康リスクが高まることを指摘している

大会中止にするならともかく、市民ランナーだけ参加中止にしても
全く新型コロナウイルス対策になっていない  本末転倒の大会運営だ

Sankoub
東京マラソンスタート時の紙吹雪はハート型をしたデンプンだった
時事川柳|映画化へ ゴ~ン語道断 インポッシブル ◇ピンク靴 禁止でランナー 真っ青に

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松坂投手西武に復帰・戦力にならず人寄せパンダ・引退し後進に譲るべき/うるせーオヤジだ!

2019年12月05日 | スポーツ
少数派シリーズ/うるせーオヤジだ!

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ラグビーW杯日本散る、にわかファンは4強の戦いを見てこそ価値がある/うるせーオヤジだ!

2019年10月24日 | スポーツ
少数派シリーズ/うるせーオヤジだ!

Sind1481443b

Sankoub
チコ情報◇ラグビーの得点をなぜトライと言うの?日本代表に外国出身が多いのは?

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かねやん金田正一氏が逝去・後楽園球場で目の前で見たのが印象的/うるせーオヤジだ!

2019年10月07日 | スポーツ
少数派シリーズ/うるせーオヤジだ!

Sind1481443b

追記/ご年配の方なら、金田正一投手が率いた国鉄スワローズ(ヤクルトスワローズの前身)の名称をご存じと思います。勘違いされていることは、国鉄スワローズの名でも国鉄の運営ではありません。当時の鉄道法では事業が制限されていたので、交通協力会・鉄道弘済会・日本通運・日本交通公社などの孫会社の共同運営でした。ところで日常の言葉にも、よく燕が出てきます。九州新幹線つばめ、燕返し(剣法)、若いツバメ(危ない関係)、燕尾服などです。いつの世も、燕は親しまれてきたのです。

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チコ情報◇ラグビーの得点をなぜトライと言うの?日本代表に外国出身が多いのは?/少数派

2019年09月12日 | スポーツ
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チコ情報◇ラグビーの得点をなぜトライと言うの?日本代表に外国出身が多いのは?

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■昔はコンバージョンキックだけが得点・トライはその権利を得る挑戦プレイだった
チコちゃん情報/もうすぐ、日本初のラグビーワールドカップ2019が始まります。まだまだラグビーは浸透せず、ルールも分かりにくいところがあります。TVで詳しいルール説明がなされているので、当ブログでは根本的な点に触れ、「ラグビーで得点したのになぜトライというのか?」(NHK/チコちゃんに叱られる:参考)、「日本代表31人のうち外国出身者が半分を占めるのはなぜ?」(TBS/サンデーモーニング:同)をお伝え致します。チコ風に答えれば、得点したのにトライ(try=試みる)というのは、『得点への挑戦権を得る』という意味です。でもトライ(ボールをゴールエリアに接地)すると5点、さらにコンバージョンキック(H型のゴールポストに蹴り入れる)を決めれば2点追加されます。そこには長いラグビーの歴史があり、現在と異なるルールが存在したのです。しかし「トライ」という言葉が今もそのまま残ったため、意味不明になってしまったのです。

ラグビーフットボールは19世紀後半、イギリスが発祥です。創成時のフットボールは学校や地区によって、ルールがまちまちでした。その後、名門校のラグビー校の、ボールを手に持ってプレイすることを重視するルールが適用されます。因みにラグビーの名称は、このラグビー校からきています。ここからが、トライの元になる説明です。当時はトライしても0点、コンバージョンキックが成功して初めて1点になるルールでした。つまり「トライ」とは、コンバージョンキックの権利を得るため挑戦プレイだったのです。でもせっかく苦労してトライに成功しても、コンバージョンキックに失敗すれば得点にならないため、なかなか勝負がつかず選手間で不満が出てきたのです。そこで1886年にルールが改正され、トライでも得点が入るようになりました。でも当時は1点で、その後2点・3点とトライの価値が上がり、1983年に4点、1992年に現在の5点になったのです。投稿者補足/当時とは逆に、コンバージョンキックは“おまけ”のプレイになっていますね。

■日本代表の半分が外国出身なのはイギリス植民地時代の名残が今も続くため
次に、日本代表31人のうち外国人出身者が約半分の15人(うち日本国籍8人)を占めます。日本代表と言いながら、他の競技に比べて外国人が多いのは、ラグビー特有の選手籍のルールがあるからです。外国出身者が日本チームの選手になれる条件が緩く、①両親・祖父母のうち1人が日本出身 ②外国籍のままでも、日本に継続3年以上もしくは通算10年以上居住=いずれかの条件に適合すればOKなのです(*但し他の国の代表になった経験がないこと)。こうしたルールの背景には、イギリスの植民地時代の名残があると言います。かつてイギリスの植民地だったオーストラリア、ニュージーランドなどでは、イギリスの選手がその国の代表として出られるためのインチキ策だったのです。スポーツが近代化、国際化されているのに、今も“古臭い植民地政策”が残っているのです。

ここからは投稿者の感想/個人的には、日本代表と言いながらどうも親近感が湧かないのはこのためです。かつて国体(国民体育大会)も県内選手の基準が甘く、主催県が数年前に他県から引っ張って来て、地元民にする“ジプシー選手”が問題になりました。ラグビーの今の規定は、納得できません。話は飛んで、トリノオリンピックに浅田真央さんは年少で出られず、“事実上の金メダル”が獲得できませんでした。その一方で、小学生・中学生でも出場できる五輪競技があります。このように年齢制限や外国出身者の基準は、競技ごとはなく、オリンピックとしての統一基準を作ったほうがいいと考えます。さてラグビーは、時々、見ますが、五輪種目の「7人制ラグビー」はいただけません。スピード感たっぷりとは言いますが、何だか“鬼ごっこ”のようで馴染めません。いつか、本格派15人制の種目に切り替えて下さい。スクラムを組んで、訴えましょう。

NHKの同番組を参考に、投稿者(5歳+〇〇歳)がその他の内容
を付け加えました。従って番組のイメージとは異なります! バカ~!


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横綱白鵬日本国籍を取得・外国籍では親方になれないのは不合理/うるせーオヤジだ!

2019年09月04日 | スポーツ
少数派シリーズ/うるせーオヤジだ!

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池上彰◇ラジオ体操の隠れた真の目的は簡保のススメと保険金支払を減らすこと/少数派

2019年07月22日 | スポーツ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/スポーツ
池上彰◇ラジオ体操の隠れた真の目的は簡保のススメと保険金支払を減らすこと

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■当時は「国民保健体操」と呼び子供をダシに使った資金集めの国策だった
まずは投稿者の文章から/夏休みに入ると学校や近くの公園へ、「ラジオ体操」に行った(行かされた)経験を持つ大人の方が多いでしょう。参加したら小さなカードにスタンプが押され、皆勤賞は文具や簡単な景品・菓子などがもらえました。投稿者も子供の頃から真面目な性格?(笑)だったので、眠い眼をこすりながら行ったものです。皆様もラジオ体操の楽しい思い出、苦痛な記憶をお持ちだと思います。さてそれから数十年・半世紀たった中年・高齢者は、今、初めてラジオ体操の隠れた真の目的が明かされました。子供をダシに使った簡保のススメの国策でした。こんなことならトホホ・・・でしょうか。

ここからは池上彰氏の知識を参考にしています/ラジオ体操の始まりの頃の名称は、「国民保健体操」。1928(S3)、政府が作った簡易保険の促進活動の1つとして、ラジオ体操が始まった。当時はTVがない時代、ラジオで流されたので今でもラジオ体操と呼ぶ。もちろん表向きは「国民の体力向上・健康増進」~健康のため、夏休みの生活バランスを崩さない目的とした。しかし真の目的は「1.ラジオ体操を通じて簡易保険を広める」~大人や子供の加入者促進、莫大な保険料=資金が集められる。「2.保険金の支払いが少なくなる」~同じくラジオ体操が浸透すれば国民が健康で長生きになり、支払う保険金が少なくなる・支払いが先延ばしできるメリット。万が一のために、簡保に入りましょうというPRだった。

参考までに1946(S21)から1年半、ラジオ体操に「第三」があった。第一・第二を掛け合わせた動作だった。すぐ終わってしまった理由は、複雑過ぎて難しかったため。

■ラジオ体操が浸透・健康促進に貢献したのは間違いない
ここからは再び投稿者の文章です/投稿者を始め、こんなことなら聞かなかったほうがよかったと思う方も多いでしょう。運動会も戦前の戦争軍事訓練の意味合いがあり、ラジオ体操も味方によってはあの動作は今に伝わる軍事訓練でしょう。最近では児童の夜型、夫婦共働きで母親の負担が大きい、早朝の近所騒音などから廃止や夏休みに入った7月のごく短い期間だけ行われます。実施されても、今時、ラジオ放送される6時30分では早すぎるので、7時半や8時にラジカセなどを流すケースもあります。今でも地域によって、公園や広場で主に高齢者だけが集まるラジオ体操をやっています。

皆様の職場でも業務開始前にやっていませんか? 投稿者が深夜酔っぱらって千鳥足で歩いていたら、ラジオ放送の音が聞こえました。思わず見ると、ヘルメットを被った道路工事の作業員が一糸乱れず体操していたので、思わず大笑い・しばし見惚れていました。始められた理由は“不純”でも、今でも日本人に浸透、健康促進に貢献したのは間違いないようです。それから約90年余り、郵便局は民営化され、例のかんぽ生命の契約不正が発覚しました。簡易保険の国民の健康促進の精神は置き忘れられ、契約料の拡大や職員への強引なノルマの強要など、組織幹部の堕落が顕著です。それこそラジオ体操で育った高齢者を、狙い撃ち・騙し討ちです。社長などの幹部は、厳しく反省すべきです。それだけでは済まされず、常時、的確な判断ができるよう、今からでも、毎朝、ラジオ体操の第一・第二・第三をやって、健全な身体と脳・心を養って下さい。では始めます~

「ラジオ体操第一~ 腕を大きく上げて~ 背伸びの運動~ 一・二・三・四・五・六」
ラジオ体操のピアノ曲を作ったのは、故・服部正氏、作曲家・指揮者・国立音大名誉教授。またラジオ体操に先立ち「ラジオ体操の歌」は、作詞:藤浦洸、作曲:藤山一郎と、ラジオ体操の両曲は錚々(そうそう)たるメンバー。個人的は、この曲は好きでした。
「新しい朝が来た 希望の朝だ  喜びに胸を開け 大空をあおげ~」
*ラジオ体操に通った明るく純真だったあの日は、二度とやって来ない(またまたトホホ・・・)

Ntopkeiji

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