食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

新五輪エンブレムは当時・美大生の2020年招致ロゴ「桜のリース」に待望論/東京五輪の危うさR6-4

2021年04月29日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.65
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 4
新五輪エンブレムは当時・美大生の2020年招致ロゴ「桜のリース」に待望論

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イメージ/写真は一般的なクリスマス・リース

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

大会エンブレムは佐野氏案がアウトになり、広く一般に再募集されます。それよりも2020年招致ロゴに使われた、桜の花をモチーフにした「桜のリース」を採用希望する声が高まっています。優しさ、日本らしさが伝わってきます。当時、女子美術大学の学生だった島峰藍さんの作品です。リース(wreath)とは、彼女が画いたデザインのように、ドーナツ型をした装飾花輪・花冠と言われるものです。あるいは1964年大会時、故・亀倉雄策氏の日の丸に金色の五輪マークもいいですね。年数を2020に変えるだけで、十分使えます。素晴らしい作品は、時間・時代が変わろうと色褪せません。

個人的には、2016年招致に失敗した時のロゴ、故・榮久庵憲司デザイナーの「水引き・飾り結び」が好きです。氏は工業デザイナーで、古くはキッコーマン卓上醤油瓶、近年ではJRA(中央競馬会)やミニストップのロゴ、成田エクスプレスの車両デザインも手掛けました。とは言えIOCの規約で、招致ロゴは大会エンブレムに使うことはできません。招致ロゴは無償配布されますが、大会エンブレムは企業へ協賛金として募るため、途中での有償切り替えでは混乱を生じることが理由です。しかしそれは詭弁で、オリンピックエンブレムで金を稼ごうとしており(数千億円規模)、オリンピックの商業主義を物語る典型的なものです。

新進のデザイナーによると、佐野氏案はもう古い20世紀型のデザインだと言います。大文字の『T』がドーンと前面に出ていますが、現在は小文字や曲線を使って柔らかさ・優しさを表すのが主流だそうです。そういえば、リオ大会のエンブレムは曲線の集合体です。また企業ロゴも、ドコモはかなり前にDoCoMoからdocomoに変更されました。言われてみると昔と違い、その他の企業も小文字や曲線のものが多いですね。また私達は日本語を使っているから、佐野氏案の英字の『T』は東京を示すものと理解できますが、世界では「T」は「T」だけにしか思えないと言います。

新国立競技場のザハ案も20世紀モダニズムの極みで、嫌味なぐらい主張が強いものです。佐野氏案も、これに近いでしょう。選ぶ側の審査委員会も、もう感覚が古いのです。亀倉雄策氏の作品は色褪せないと申し上げましたが、説明に矛盾はなく卓越した作品だからです。なお北京大会のエンブレムは、国民応募1万点の中から決定しました。この点は、日本より民主的です(苦)。

早急に決める必要があるのが、①「大会スローガン」(コンセプト) ②公式マスコット ③大会テーマソングなどです。マスコット・テーマソングも広く公募するのか、この程度なら1人の専門家に任すのか分かりません。いずれにしても、透明性のある方法で提示して欲しいと思います。公式テーマソングの概念がなかった1964年当時は、独自に「東京五輪音頭」(三波春夫)、1972年札幌冬季オリンピックは「虹と雪のバラード」(トワ・エ・モワ)が流行りました。また1968年・仏グルノーブル冬季オリンピック映画、「白い恋人たち」(作曲フランシス・レイ)は名曲ですね。いずれも、よくできた曲です。さて今度は、誰が歌うのでしょうか?

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五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会/東京五輪の危うさR6-3

2021年04月28日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.64
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 3
五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

新国立競技場に続き、東京オリンピックエンブレムも白紙撤回される異常事態です。デザイナー佐野研二郎氏への疑惑が騒がれました。当シリーズでは切り口を変えて、デザイン選考における不透明性~最初から佐野氏案ありきの背景、エンブレムに群がる企業の汚れた思惑など~オリンピックの商業主義に視点を当てて説明致します。エンブレム・新国立競技場のコンペと、極めて共通点が存在します。どちらも高いハードル課した応募資格によって限られた応募対象者になった点、そして閉鎖的な五輪組織委員会の対応によって、問題が大きくなってしまったのです。

エンブレムの応募資格の条件は、2つありました。東京アートディレクタークラブ賞など指定された国内4賞と海外3賞のうち、2賞以上を受賞した人が対象です。条件の2つめは、日本語でのコミュニケーションが可能な人、日本国内での行事・打合せの交通宿泊費や海外から日本への渡航費は自己負担という、不可思議な設定です。コンペは国際的に広くオープンにしていると言いながら、実際は業界のトップクリエーターだけが応募できる条件、また事実上“日本人に限る”(外国人排除)趣旨だったのです。そのため応募数は104点しかなく、外国人の応募は4人だけでした。

審査委員は8人、永井一正委員長は日本グラフィックデザイナー協会・特別顧問、札幌冬季オリンピックの日の丸と雪の結晶をあしらったマークが有名です。委員の顔ぶれも、民主党のロゴをデザインした浅葉同協会会長など著名な方々です。選ぶ側も各賞を受賞された面々なので、応募側・選ぶ側とも狭いデザイン業界のいわば同業者仲間~「仲間内」(内輪)間の選定だったのです。因みに、佐野氏は7賞全てを受賞しています。選考はデザインのみ提示され原作者名は伏せたままとはいえ、同じ仲間内なのでデザインを見ただけで誰だか分かると言います。

2014年12月の選考で、佐野氏が選ばれました。しかし問題は審査委員の誰もが知らないまま、組識委員会との間で秘密裏に2度大幅な修正が行われたことです。デザイン画がないと分かりにくいのですが、当初、選定した元々の案は『T』の横線部分(両方の袖部分)が三角形で、赤い丸が縦線の右下にありました。その後、組識委員会が調査した結果、国際商標に類似デザインが存在することが判明しました。抵触する恐れから、組識委員会と佐野氏間で修正を重ねたそうです。そして、皆様ご存じのデザインが審査委員会に示されたのは、2015年7月発表のたった1週間前でした。

審査委員会はやむなく承諾しましたが、委員の中には選考無効を示す人もいたそうです。つまり選定されたデザインが使用NGになった時点で失格であり、2位のデザインを繰り上げするのが一般常識です。にも関わらず審査委員会への報告や相談もなく、組識委員会が勝手に佐野氏と交渉を続けたのは、「最初から佐野氏ありきだった」との疑惑が出ています。佐野氏も審査委員会に連絡せず大幅修正を受け入れたことから、デザイナーの資質やポリシーを疑われ、またデザイナー業界からも信頼を失いました。エンブレムも新国立競技場も、透明性がないままアンフェアに決定されたことが共通点で、また国民から怒りを買うことになってしまったのです。

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リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため/東京五輪の危うさR6-2

2021年04月28日 | 東京五輪の危うさ
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ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 2
リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2016年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■世界各国もメダル獲得数は選手強化費の多さと相関がある
2016年リオデジャネイロオリンピックでは、日本勢は金メダル12、銀2、銅21、計41個のメダルラッシュに沸きました。あの感動に水を注すことになってしまいますが、日本選手が活躍できたのは、次回・東京オリンピックを迎えるために選手の強化費を増強したからです。東京招致が決まった2013年には32億円だったものが、2016年には約3倍の87億円に拡大しました。スポーツ関連予算全体では、324億円にも達します。来年以降は、直接の選手強化費だけでも100億円を突破、東京オリンピックが近づくに連れ200億円以上に膨れ上がるとも言われています。スポーツ評論家の玉木正之氏・為末大氏・当のJOC幹部も、選手強化費(国民の税金)とメダル獲得数はかなり相関関係が強いと指摘します。

誤解して欲しくないことは、体操・柔道・レスリングなどメダルを獲得した選手は、個人の技術能力が高いことは言うまでもありません。ただそれだけでは、長い間、厳しい国際試合には勝てません。能力の高さを前提に、選手強化費、コーチの指導など国家予算の補助が必須です。若い選手でも、早い時期から強化費によって伸ばす意味も含まれます。強化費の効果は、今も昔も・世界各国でも強烈に表われます。1964年の前回東京大会では、国威発揚もあり16個の金メダルを獲得しました。しかしその後、国は強化を怠ったため、1996年のアトランタ大会のメダル数はどん底に落ち込みました。その惨敗から選手だけの努力では限界があると判断され、税金による選手強化費や600億円以上を掛けた数か所の選手専用トレーニングセンターを設立、21世紀に入るとメダル数も伸びてきています。

■開催国の課題は大会後の選手強化の程度がその後のメダル数に影響する
中国・イギリス、そして日本のメダル獲得数の変遷を上図で表すと、共通した傾向が見出せます。2008年・北京大会、2012年・ロンドン大会を例に取ると、いずれも招致決定は大会開催の7年前です。赤字は招致決定直後の大会(4年前)、太字は地元開催時の数です。招致後の大会ではメダル数が伸び、そして地元開催大会になると“爆発的”に獲得数が増大します。地元の有利さ・応援の多さもさることながら、やはり開催国の面子から強化費が「爆発的」に増えたからです。この傾向は3か国に限ったことではなく、過去、オリンピックを開催したいずれの国の流れです。選手のたゆまぬ努力と苦労の結果が、メダルを勝ち取ったとオリンピックを純真に見る方も多いことでしょう。しかし現実を見れば、オリンピックは選手の才能や努力だけでは勝てなくなってきているのです。

地元開催後の選手強化の顕著な例は、良い例としてイギリス・悪い見本は中国です。リオ大会では、中国は惨敗に終わりました。北京大会から8年が経過し、強化された当時の選手が世代交替、また“国威発揚”のために開く国は大会成功だけが目的のため、その後は選手強化を疎かにしてしまうのです。一方、イギリスは、ロンドン大会を機会に自国民のスポーツ参加を強く促しました。また選手強化も、しっかりしています。図表のように中国は次のロンドン大会の時点で、既にメダル数が大幅減少に至っています。しかしイギリスは、ロンドン⇒リオ大会との比較では、金メダルは2つ減らしたものの全体のメダル数は増やしています。金メダルだけを見るなら、あの中国より1つ多いのです。イギリス全体が本当にスポーツ強化されたかどうかの結果は、2020年の東京大会に表われます。日本は「国策型」なので、東京大会では大きくメダル数を増やすでしょう。しかし肝心なことは、その後の大会です。

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■オリンピックの価値はメダル獲得数ではなく選手の素晴らしいプレーや感動
ここからは、余談です。選手は今までの努力や大勢の応援に対して、メダルが重いと言います。しかし実際の重量も、本当に重いのです。リオ大会のメダルは、直径8.5cm・厚さの最大部は11mm、500gもあるのです。ペットボトル500mm入りに相当し、3個獲得した選手が首に吊るせば1.5kgです。肩凝りや首筋を悪くしそうです。金メダルは全て金が使われていると思っている方がいますが、銀の地金に金メッキしたものなので、値段は約6万円弱です。規定では直径60mmだそうですが、アテネ大会から現在の寸法に大型化されました。また勝利の女神ニケは、以前はメダルの左側に鎮座していましたが、現在は中央に翼を広げたデザインに変わっています。ずっとメダルを語ってきましたが、オリンピックを「メダル獲得数」で片付けてしまうのは相応しくありません。言うまでもなく、オリンピックやスポーツの本質は選手の素晴らしいプレーや感動です。

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選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会/東京五輪の危うさR6-1

2021年04月28日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.62
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 1
選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年10月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

さて次の2つのフレーズは、何のことだか分かりますか?「オリジナリティにあふれ、イノベーティブなコミュニケーションの構築を起点とする」 「史上最もイノベーティブで、世界にポディティブな改革を! 全員が自己ベスト、多様性と調和、未来への継承」。 最初が大会エンブレムの応募要項、2つめが大会ビジョンです。およそオリンピックやスポーツとは不釣り合い、またデザイナー、アスリートを奮起させるフレーズとは思えません。特に多様性と調和とは、嫌と言うほど使われてきた政策や地方のイベントの冠用語です。いかにも官僚が書いた、心が欠けた作文ですね。

どういうオリンピックにするのか、東京オリンピックの「理念」が打ち出されていません。象徴となる「大会スローガン」も、まだ発表なしです。順番でいえば大会ビジョンがあって、スローガンができて、それに基づいたエンブレムの作成です。つまりオリンピックやスポーツを理解している人が、組識委員会にはほとんどいないのです。本来なら競技団体のJOC(日本オリンピック委員会)が中心に、かつ若い感覚のリーダーが取り仕切るべきでしょう。解決できず責任逃れをする元政治家・過去官僚(完了?)ばかりの組識委員会では、少しも前に進みません。オリンピックを舐めていますね!

主役になるべき、肝心な選手や青少年、国民を置き去りどころか、全く「お・もっ・て・な・し」(思っていない・オヤジギャグ)。政府は招致前から、「東京オリンピックを好機と捉え、東京に限らず日本全体の活性化を目標に、世界で一番企業が活動しやすい国に」。都も石原都政の延長で、「東京大改造の起爆剤、超高層ビル群による1兆円大規模開発、環状道路や羽田空港の強化」が主目的です。オリンピックを利用した開発が目的で、主題の大会運営へは力が入らないのです。従って一連の騒動を起こし、他人事のような言動ばかりするのです。これでは、今後も失敗・失態が続くでしょう。

大会エンブレムは後号で説明しますが、エンブレムと新国立競技場の選定騒動には極めて似た共通点が存在します。(1)どちらも高いハードルを課した応募資格によって、応募対象者が限られた (2)度重なる不透明な修正を繰り返した (3)責任を取らず何も解決できない元政治家・官僚集団の閉鎖的な五輪組織委員会の体質です。元総理と元事務次官、役人上がりが骨格を為す組識委員会は、オリンピック感覚や運営センスもありません。政治家が行なう手で、都合が悪くなるとトカゲの尻尾切り(責任転嫁)です。

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都民やメディアは札幌五輪マラソンに難癖付けるな!温度差は歴然/東京五輪の危うさR5-13

2021年04月27日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.61
ROUND5 猛暑マラソン編 13 <選手や観客に熱中症死の危険>
都民やメディアは札幌五輪マラソンに難癖付けるな!温度差は歴然

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年11月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■東京人なら往生際を悪くせず、さっさと「札幌成功」の手助けを!
五輪マラソン・競歩が、「札幌開催」に変更されたことはご承知の通りです。IOCが強権を行使した最大の理由は、札幌の比較的低い気温です。そこで当カテゴリでは改めて<付記投稿>として、五輪招致が決まった2013年から投稿者が調査した気象データのうち、直近の2018年、2019年、男子マラソンが行われる8月9日と女子マラソンの8月2日の、「東京・札幌」の気象比較(既出)をご紹介します。ご覧になれば、東京と札幌では明らかに違う(気温・湿度)ことが一目瞭然です。札幌にマラソンを取られた感情論は封印して、極めて客観的な点で進めるべきです。気象データを見れば、これが本当の「アスリートファースト」です。人数は分かりませんが熱中症死を防げた観客、競技生命を絶たれずに済んだ選手が必ずいるはずです。決まった以上は、都民はもちろんメディアの多くがオフィシャルスポンサーなのだから、「札幌成功」の手助けを! ウンザリする猛暑のさなかにこうした提案がされれば、札幌変更に説得力が増し局面も違ったと思われますが。

東京人は「気風」(きっぷ)が良くさっぱりしていると思ったら、何とまあ札幌開催には往生際が悪いですね。マラソンOB・スポーツ関係者、特にメディアが「札幌批判」を煽っているからです。新聞もTVも、NHKも民放も「東京第一主義」ですので、“オリンピックの華”を取られたことに面白くないのでしょう。メディアの当初の論調は「猛暑でも東京で」が、当データのような客観的な「気温差の事実」が示されると今度は矛先を変えて、札幌で選手管理ができるのか、レース運営・審判やボランティアの確保は、ホテルや航空券の問題、挙句の果てには銀座・浅草のような名所がないから面白くないなど、あらゆる口実をつけて「札幌」への批判を強めています。問題点、解決すべきことが山積している事実はあります。しかし必要以上に、「あ~でもない・こ~でもない」と、ごね過ぎです。投稿者も都民の端くれですが、東京人ならさっさと割り切って札幌支援に回ったらどうですか。それまで、散々、東京オリンピックを成功させようと言っていたのですから~札幌のマラソンも東京オリンピックの1つですよ。前号のように、日本人は限られた日数でも完璧にこなせる能力を持っています。

表D・マラソン日8/2、8/9の東京・札幌気象比較 =======
とにかく、この気温の差をご覧になれば一目瞭然、札幌批判すること自体がナンセンスなことがお分かり頂けます。札幌でも高温を指摘する方もいますが、早朝時(6-8時台)は東京と全く違います。なお2019年・男子マラソン日は、札幌は雨だったので通常より気温の開きが大きくなっています。雨の日は、札幌に限らず一般的に湿度が高くなりますが、気温が低いため影響はないということです。 *元のデータ既出

男子マラソン 2019・2018年
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女子マラソン 2019・2018年
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突然の五輪マラソン札幌開催に都民の反対は分かるが選手第一を考え受け入れよう/東京五輪の危うさR5-12

2021年04月27日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.60
ROUND5 猛暑マラソン編 12 <選手や観客に熱中症死の危険>
突然の五輪マラソン札幌開催に都民の反対は分かるが選手第一を考え受け入れよう

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皮肉なフリー素材を見つけましたので・・・ 

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■猛暑を無視し都民の顔色を窺って東京開催を強引に述べるマラソンOBに憤り
東京五輪のマラソン・競歩が、正式に札幌開催に決定しました。<五輪マラソン札幌>投稿の2回目です。陸上の華・オリンピックの華~マラソンだけに、東京で行われないことにガッカリされた方が多いことでしょう。実は、札幌歓迎をする人は意外に多いのです。毎日新聞・世論調査によると、当然ながら「札幌開催」に反対がほぼ半分47%いましたが、注目すべきは「賛成」が35%もいたことです。年々、酷くなる「猛暑・酷暑」だけに、「アスリートファースト」 「観客ファースト」を慮った回答ではないかと考えます。選手や観客の熱中症あるいは熱中症死の恐れは、当カテゴリで散々書いたので省略しますが深刻な問題です。IOCがカタールの世界陸上、夜中のレースでも4割の選手が棄権脱落、中には症状が重く救急搬送された人数も多かったようです。IOCが東京はそれ以上の暑さだと分かったため、慌てての会場変更はやむを得ないでしょう。開催都市でマラソンが行われないのは、初めてだそうです。種目数339のほとんどが、東京で開かれます。マラソンはオリンピックの華でも、選手の安全を考え、気持ちよく札幌に譲りましょう。

私が腹立たしいと思うのは、元マラソン選手、日本陸連など競技関係者がこぞって札幌開催に反対していることです。メディアもだいぶ前は猛暑マラソンを批判していましたが、新聞・TV各社が東京オリンピックのオフィシャルスポンサーになってからは、物言わぬ組織になってしまいました。それ以上に、東京都や大会組織委員会に迎合すらします。マラソンOBの中には、ろくに調べもせず単なる気温を指し「札幌でも35℃になる」 「東京と同じだ」と言い出す始末です。それは最高温度だけの比較で、札幌でもそういう日はあります。しかし気象庁のデータを10年近く調べましたが、早朝の気温や湿度は東京とはまるで違います。マラソンOBなら、より気温が低いところでやらせるよう勧めるが務めでしょう。反対が多い都民の顔色を窺って、「東京開催」を強引に述べるコメンテーターや芸能人には閉口します。呆れたのは、東京のコースなら世界に浅草や銀座をPRできるが、札幌は見栄えが悪いと低次元なコメントさえも見られます。選手のために、コンディションが良いほうを選ぶのは当然です。また観光紹介のために、選手が走る訳ではないのです。

■札幌開催でも東京五輪の一環なので都が大人の対応で全額負担したら
IOC、東京都、大会組織委、国の4者で緊急会議が開かれました。主要者が集まりましたが、札幌の費用が誰が出すかの話に終始し、札幌支援策は話題にすら上がりませんでした。小池都知事は「都は費用を出さないこ」とが決定されたことを自慢気にコメントし、「マラソン道路の温度を下げる遮熱性舗装・ミストを巻く装置」への300億円が無駄になったと息を巻いていました。あまりにも、大人気ないと思います。分かっているだけで都は4000億円、他の費用も公共建築物名目で1000億円単位(実際は数千億?)の金額が出費されているのです。マラソン・競歩5日間(パラを含めば1週間程度)のために、遮熱性舗装などに300億円の税金を使うこと自体が異常です。道路の減温効果はオリンピック後も有効ですが、そこだけ冷やしても東京全体の猛暑には何の効果もありません。札幌で行われようと東京オリンピックの一環なのだから、大局的に都が全額の費用を持ち(注)、札幌歓迎のスタンスを持って欲しいものです。結局、ここでも政治家のメンツばかりで、繰り返しますがアスリートのことを考えてはないのです。
注/規則で地方自治体間の金銭供与はできないので、大会組織委経由で対応すればと考えます。

確かに根本的な問題、IOCは米国テレビ業界が大スポンサーなので、米国のスポーツ大会が少ない時期を五輪開催とし「7/15~8/31」に定めていることです。一方、招致委員会(都)も、「この時期は温暖でアスリートに理想的な気候」とIOCを騙して勝ち取ったのです。どちらも、極めて罪深いものです。前者は次大会以降、早急に改めるべきです。都や大会組織委は、スタート時間を午前中・8時・7時・6時・5時に変わり、挙句の果てに真夜中の3時と血迷いました。実はマラソンは米国人に人気がなく、米国テレビ業界も関心がないため、会場や時間が自由に変えられるのです。皮肉が回り回っての、「札幌開催」です。ところで札幌開催で、台風・ゲリラ豪雨などで中止になったら「そら見たことか!」 「東京でやっていれば」と、都・組織委や前述の連中はボロクソにこき下ろすでしょうね。でも気象予報士もスパコンも、9か月先の天候予測は無理です。であるならば、「猛暑・台風リスクが少ないほう(札幌)」を選ぶのが当然です。準備不足を懸念する人もいますが、何でも完璧に仕上げる日本ですから、大丈夫ですよ。都民も、大人の対応・太っ腹で応援しましょう。

表C・マラソン日8/2、8/9の東京・長野・札幌気象比較 ======= 既出
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五輪マラソンは札幌に変更、IOCが「ドーハの悲劇第2幕(猛暑の世陸)」を恐れ/東京五輪の危うさR5-11

2021年04月26日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.59
ROUND5 猛暑マラソン編 11 <選手や観客に熱中症死の危険>
五輪マラソンは札幌に変更、IOCが「ドーハの悲劇第2幕(猛暑の世陸)」を恐れ

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北海道マラソンのスタート・ゴール 札幌・大通公園

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■札幌早朝は東京より5~6℃低くマラソン・競歩選手と観客の安全が確保できる
IOCは、急遽、東京五輪のマラソン・競歩は札幌に変更することを発表、大会組織委員会の森会長も「やむを得ない」と受け入れました。投稿者は開催が決まった2013年から“猛暑下の東京のマラソン”に反対、3年前の2016年からは「長野か札幌の開催を」とブログで提案して参りました。IOCが当ブログを参考にした訳ではありませんが(笑)、遅まきながらも会場変更をしたことは評価します。IOCが東京でのマラソン・競歩に危機感を持ったのは、今年19年9~10月、カタールのドーハで開催された世界陸上です。暑さ対策でマラソンと競歩を真夜中に行ったにもかかわらず、女子マラソンは気温32度、湿度74%の環境、68人中28人と4割以上が途中棄権しました。男子50km競歩でも4割が棄権、有力選手を始め多くの選手が路上で横たわる・担架で運ばれる映像が世界中に流れました。言わば“ドーハの悲劇・第2幕”を見せつけられたIOCバッハ会長は、有無を言わせぬ強硬な態度に変わったのです。東京の早朝は真夜中のドーハ以上に厳しく、きつい日差しも難敵です。また札幌の早朝は、東京より概ね5~6℃低いからです。

世界陸上閉幕直後、参加した選手やコーチから厳しい批判の声が上がり、IOCは危機感を強めていました。札幌変更に際し都民・国民からIOCに批判が集中していますが、「アスリートファースト」 「観客ファースト」の安全を優先したことは正しい選択です。何度も書きますが批判されるべきことは、当時、東京開催を進めていた招致委員会がIOCに提出した開催計画書に、「この時期は晴れる日が多く、かつ温暖でアスリートに理想的な気候」と記してあることです。プレゼンテーションなどでIOCや各国の委員を騙して、東京オリンピックを無理やり引っ張ってきたことが間違いの始まりです。また東京都や大会組織委は、地元にいながら選手や観客が熱中症死する恐れの「東京猛暑」を黙認、あるいは知っていながら世界やIOCに発してこなかったこと(隠蔽)に重大な責任があります。業を煮やした結果の、バッハ会長の苦渋の決断と思われます。当の森会長は情けないことに何の反論もせず、小池都知事に至っては「北方領土でやれば!」とふてくされる始末です。今まで全く選手の安全、大会のスムーズな運営に心掛けていなかった証拠です。

■都や大会組織委の不誠実さから2度と「東京」 「日本」では五輪は開かれない
皆様はIOCの唐突さを批判しますが、都や大会組織委は準備の6年間何をやってきたのか、甘い判断・不誠実のほうが批判されるべきです。ところで東京のコースは35km地点に高低差が30mを越える上り坂があり、かつて高橋尚子選手が大失速しました。猛暑下のレースの上にこの過酷な条件では、完走・棄権を問わず内臓負担が大きく、選手生命が断たれる、あるいは早まる危険が高いのです。一方、札幌は、毎年、8月末に北海道マラソンを開催しており、マラソン運営の土壌はできています。都は道路整備・暑さ対策の300億円が無駄になったと抗議しますが、この猛暑の中で強行し続けようとした姿勢こそが問題です。サッカー・自転車などが東京外で行うことになった時、マラソンも考慮が必要だったのです。選手あるいは観客・ボランティアが死んだら、どう責任を取るのですか? このまま東京で行われ、見に行ったあなたは熱中症で死んでいたかもしれませんよ!既号のように、他にもトライアスロン・ビーチバレー・ゴルフなども見直しが迫られます。もっと言うならパラリンピック選手は、障害状況によって極端に暑さに弱いことが指摘されます。

また東京の7~8月は、台風襲来・豪雨・雷のリスクも高いのです。東京支持派の方は、変更された札幌で台風がやってきたら、「そら見たことか!」と憤るでしょう。それは結果論で、台風の影響を受ける確率は東京のほうが高いのです。事前に暑さ・台風などのリスクが低いほうに計画するのが、真の主催者です。都と大会組織委は、少しでもベストな条件で競技を行う役割を果たしてきませんでした。札幌では、テロやコースの危険を防止する警察、支援するボランティアなど数万人の確保が大変なことは理解できます。こうなった以上は、対応力が試されます。まあ、そもそも論で言えば、米国の巨額放送権料が主体のIOCは、米国のスポーツが充実する秋にオリンピックが開けない事情があります。本当なら、夏以外の時期の開催にするのがIOCの本筋です。さて騙された感を持つIOCと世界の委員は、懲りて今後2度と「東京開催」に票を入れないでしょう。冬季五輪は別にして、東京どころか「日本開催(別都市)」にも消極的になると考えられます。ということは若い方でも、これからの長い人生、今度の東京五輪が日本最後のオリンピック(見納め)かもしれませんよ!

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2019年猛暑調査・東京五輪の過酷さ3◇マラソンは長野か札幌で!今からでも遅くない/東京五輪の危うさR5-10

2021年04月26日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.58
ROUND5 猛暑マラソン編 10/2019年長野・札幌最高気温・暑さ指数調査C
東京猛暑五輪の過酷さ3◇マラソンは長野か札幌で!今からでも遅くない
「東京開催」の縛りがなくなったのでマラソンは涼しい地域で!暑さ勝負でなく実力勝負を

1394764 札幌の街並み

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年8月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
【ご注意】 掲載の気象データは2019年の数値であって、2020・21年のデータは下記をご覧下さい。
21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった
2021年東京最高気温・暑さ指数調査B (*後日、リンクします)

追記2019.11/本当に五輪マラソン・競歩会場が変更され、「札幌開催」が決定しました。数年前からの、投稿者の思いが伝わったようです。2017-2019年の東京・長野・札幌の気象比較をしてきました。私は東京出身・東京在住ですが、猛暑を鑑み長野か札幌と訴えてきた甲斐がありました。気温データはそのまま残しておきます。

■東京より涼しい長野・札幌のマラソン日の気象を3年間プロット!
余りにも過酷な猛暑・炎天下で行う大会方針に抗議する意味もあって、招致が決まった2013年(気象データは2010年)から今日に至るまで、投稿者は、毎年、マラソンレースが行なわれる8/2の女子、8/9の男子の日の気象をプロットしていると申し上げました。3回目の投稿は、既稿の東京の他に長野・札幌でも女子・男子マラソン日の6~10時まで、1時間単位の気温・湿度・暑さ指数の変化・比較[表C]を行いました(2017~19年、スペースの関係で17年は割愛)。東京オリンピックの会場選定に方向転換があり、必ずしも「東京」で行う縛りがなくなりました。サッカー・ゴルフ・自転車・セーリングなどは、関東周辺や遠く離れた地で予定されます。そこでマラソン・競歩も、東京の猛暑危険を回避すべく、比較的涼しい長野あるいは札幌で行うべきだとの投稿者の主張に基づいたものです。

■気象調査の結果からマラソンはいずれの都市も好ましい!
表C・マラソン日8/2、8/9の東京・長野・札幌気象比較 =======
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Tempdorg ←クリックすると[表]が拡大します
▽女子・男子マラソン日2018・2019年の気象データ  
2019年・2018年気象調査の結果
8/2 女子マラソンの日 8/9 男子マラソンの日の気象状況
年々、長野も札幌も気温が高くなり、東京との差が少なくなる傾向にあるようです。2018年男子マラソンの場合は、関東に台風が襲来したため東京と長野では気温が逆転しました。しかし総じて東京と長野では2~4℃、札幌とは4~6℃違いがあり、湿度も低いようです。気温に湿度が加味された「暑さ指数」では、東京と札幌ではかなり違います。やはり長野や札幌で、マラソン・競歩を行うべきと考えます。

■アテネ大会女子マラソンは過酷だったが東京はそれどころではない
東京のマラソンレースでは、選手の実力ではなく暑さに強い選手順に、「金・銀・銅メダル」が与えられることになってしまいます。その結果、日本はメダル独占を予想する解説者がいて、罰(ばち)当たりです。過酷レースの例では、2004年・アテネ大会の女子マラソンは2割の選手が途中棄権し、金メダルの野口みずき選手を始め完走した選手でも、ゴール後にかなりの選手が嘔吐したそうです。高温の中で走ることは、内臓への負担が尋常ではないのです。誤解なきように、野口みずき選手の金メダルは実力です。東京の夏はアテネ大会どころではなく、極めて過酷です。2007年8月、大阪で行われた世界陸上の男子マラソン(午前7時スタート)でも、参加85人のうち1/3の28人が途中棄権しました。

■選手のため・観客のために涼しい長野か札幌でマラソン・競歩をやりましょう!
8月のこの時期は長野も札幌も暑いでしょうが、東京より遥かに環境が良いと考えます。なお投稿者が言う長野・札幌案は、飽くまでも「たたき台」です。軽井沢など信州全般、北海道も道北・道東の広域を対象に、候補地を検討すべきではないでしょうか。でも気候が良くても、マラソンコースに高低差があれば不向きです。しかし、こういうコンセプトを持って、陸上競技関係者・気象専門家が地域の特殊性も鑑み専門的に探せば、猛暑の東京より遥かに適した場所があるはずです。涼しいコースなら猛暑・熱中症で途中棄権することなく、実力を発揮した勝負が見られます。実力ではなく暑さに強い選手が金・銀・銅を獲得するのは、オリンピック精神に反します。熱中症死の危険も顧みず走る~そんなレースに意義はありません。

大会組織委員会・競技団体はスタート時間の繰り上げ、道路を冷やすなど小手先な案ばかりです。そんなことでは、選手や観客の熱中症死の危険は解決しません。今からでも、遅くはありません。マラソンを長野か札幌で行うよう、思い切った決断をして下さい。“暑さ勝負”のマラソンより、「実力勝負」のマラソンを見たいものです。選手のため・観客のために、涼しいコースでマラソン・競歩をやりましょうよ! 以上、3回に渡り、大会期間中の気象、マラソン日の気象、そして長野・札幌の気象についてご報告申し上げました。皆様は、いかが感じましたでしょうか! 東京オリンピックの感動を期待するだけではなく、深刻な問題が潜んでいることを知って下さい。大会終了後、猛暑の酷さを知ったIOCや参加各国はもうコリゴリし、今後半世紀を経ても日本の都市型五輪は開催できないでしょう。無責任な政府や東京都、杜撰な大会組織委員会は、今からでも迫る時間内で改善すべきです。

Sankoub
詳しくは[暑さ指数に関するサイト] 環境省・熱中症予防情報サイトをご覧下さい。

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2019年猛暑調査・東京五輪の過酷さ2◇狂気の沙汰!マラソン選手が熱中症で倒れる恐れ/東京五輪の危うさR5-9

2021年04月26日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.57
ROUND5 猛暑マラソン編 9/2019年東京最高気温・暑さ指数調査B
東京猛暑五輪の過酷さ2◇狂気の沙汰!マラソン選手が熱中症で倒れる恐れ
猛暑の他にも台風襲来・突然のゲリラ豪雨に見舞われたら競技は台無し・順延中止続出も

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年8月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
【ご注意】 掲載の気象データは2019年の数値であって、2020・21年のデータは下記をご覧下さい。
21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった
2021年東京最高気温・暑さ指数調査B (*後日、リンクします)

■マラソン日午前中の温度をプロットし続ければ過酷なレースが推測できる
マラソン史上、東京オリンピックは最悪の過酷レースになると言われています。前号と同様に、余りにも過酷な猛暑・炎天下で行う大会方針に抗議する意味もあって、招致が決まった2013年(気象データは2010年)から今日に至るまで、投稿者は、毎年、マラソンレースが行なわれる8/2の女子、8/9の男子の日の気象をプロット(気象庁の計測値・暑さ指数は環境省)しております。レース時間の6~10時までの気温・湿度・暑さ指数の変化を、1時間単位で示したのが[表B]です。東京を始め全国的に、8月上旬からお盆までが一番気温が上がる時期です。東京はかなりの日が35℃以上の猛暑に見舞われ、午前中から30℃を上回ります。さらに、朝から湿度が高いことは否めません。こんな気象条件下でマラソンをするなんて、狂気の沙汰!です。当然、本番の2020年も調査を続ける決意でおります。

表B・マラソン日8/2、8/9の東京(北の丸公園)の気象 =========
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▽左表が2016~2019年までの気象データ  ▽右表が2010~2015年までの気象データ 
*クリックすると[表]が拡大します。
2019年・2018年気象調査の結果
2019年気象状況
8/2 女子マラソンの日
スタート時の6時には既に27.7℃、ゴールの時間帯8時には気温31.3℃に及びました。湿度が高かったので、暑さ指数が32.1℃(気温値とは異なる)に達する大変な気象でした。2019年の暑さは、女子ランナーにとっては過酷どころか生死に関わります。
8/9 男子マラソンの日
同じく6時27.5℃、8時30.5℃・暑さ指数は30.5℃でした。女子よりマシとは言えども、やはりマラソンには厳しい気象です。

2018年気象状況
8/2 女子マラソンの日
早朝から28.5℃、8時には31.4℃で、マラソンをする気象ではありません。
8/9 男子マラソンの日
台風が関東の東部を襲い、数日前から8/9早朝まで大雨が降り続き、最悪のコンディションでした。その結果、午前中の気温は低い状態でした。もし台風が東京を直撃、もう数時間大雨が降り続けばレースは中止または順延の大荒れでした。

■35℃以上の猛暑・炎天下の危険の他に台風・ゲリラ豪雨の恐れもある
大会組織委員会は、今頃になって慌ててマラソンのスタート時間を7時30分 → 7時 → さらには6時へと繰り上げました。競歩も7時 → 6時30分 → 5時30分に早めました。[表B]の過去のデータをご覧になれば、何の効果もないことが分かります。その一方で、東京をPRする目的で日比谷・銀座・秋葉原・浅草を走るため、アスファルトだけでなく風通しも悪く、反射するビル熱もかなり浴びます。わざわざ、さらなる過酷なコンディションのコースを選んだのです。全く、アスリートや観客のことを考えていません。炎天下・高温下のマラソンは、選手のみならず多数の観客までが、熱中症・熱中症死する危険が待っています。観客は100万人・150万人とも予想され、特に銀座・浅草など混雑する中で2~3時間立っていれば、ぶっ倒れます。熱中症者の集団発生、常識を越える観客数と蜘蛛の巣のようなコースから、救急車も短時間では到着しないでしょう。所詮、マラソンを行うのは無理なのです。気象問題は猛暑の他にもう1つあり、台風が来ればマラソンは順延・中止、突然のゲリラ豪雨になればレースは大混乱します。

■非常識極まりないオリンピック日程(7-8月開催)に憤り
“能天気”(無能)ぶりを発揮したのは、森大会組織委員長でした。スタート時間を次々と繰り上げするに留まらず、突然、オリンピック期間中だけ、暑さ対策と省エネを狙って時計を2時間早める「サマータイム」の導入を政府に要請しました。時事川柳では、「二時間じゃ なくて二か月 ずらしゃいい」というのがありました。因みに「二か月」とは前回1964年を指し、10月に開催すれば選手も観客もベストコンディションという意味です。なおサマータイムは国民の生活・健康を害する、コンピュータプログラムの変更に官民で約1兆円掛かるなどから取り下げられました。森会長が仕切る限り、大会運営は杜撰過ぎるまま本番を迎えるでしょう。本当に非常識極まりないオリンピック日程(7-8月開催)と、杜撰の塊・大会組織委員会に憤りを感じます。 

Sankoub
詳しくは[暑さ指数に関するサイト] 環境省・熱中症予防情報サイトをご覧下さい。

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2019年猛暑調査・東京五輪の過酷さ1◇炎天下の激闘で選手や多数の観客に熱中症の危険/東京五輪の危うさR5-8

2021年04月25日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.56
ROUND5 猛暑マラソン編 8/2019年東京最高気温・暑さ指数調査A
東京猛暑五輪の過酷さ1◇炎天下の激闘で選手や多数の観客に熱中症の危険
驚き!この時期は温暖でアスリートに理想的な気候と大ウソをついて勝ち取った東京五輪

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年8月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
【ご注意】 掲載の気象データは2019年の数値であって、2020・21年のデータは下記をご覧下さい。
21年東京五輪猛暑調査A◇最高気温の平均は32.7℃・35℃を上回る日はなかった
2021年東京最高気温・暑さ指数調査B (*後日、リンクします)

■招致決定の2013年から大会17日間とマラソン日の最高気温をプロット
1年後の2020年7月24日(金)は東京オリンピック開会式、そして8月9日(日)までの17日間、競技が繰り広げられます。午前中から30℃を上回り、かなりの日が35℃以上の猛暑に見舞われると推測されます。にも関わらず屋外競技が多数予定され、マラソンをはじめ競歩・ゴルフ・サッカー・ホッケー・野球など炎天下・高温下の激闘によって、選手のみならず多数の観客までが、熱中症・熱中症死する危険があります。今年2019年の調査結果は、大会期間でとらえれば最高温度の平均が、投稿者が計測を始めたここ10年で2番目の暑さ34.0℃でした(下記データ参照)。反面、昨年は期間中2回も台風が襲来し、大雨・強風をもたらしました。猛暑だけでなく、台風・突然のゲリラ豪雨の恐れもあるのです。本当に非常識極まりないオリンピック日程に、憤りを感じます。猛暑開催・巨額の税金投入・五輪精神が大きく逸脱していることに、投稿者は今でも「東京オリンピック」に反対しております。

余りにも過酷な猛暑・炎天下で行う大会方針に抗議する意味もあって、招致が決まった2013年(気象データは2010年)から今日に至るまで、投稿者は、毎年、大会期間中の気象(気象庁の計測値)をプロットして参りました。2019年も、①大会期間中の7/24~8/9の最高気温・湿度[表A] ②8/2女子マラソン、8/9男子マラソンレースが行われる、6~10時までの気温・湿度の変化 ③マラソンは長野か札幌で行うべきだという投稿者の主張により、同日・両都市の気温比較を致しました。また熱中症の危険から、環境省・熱中症予防情報サイト(下記リンク)「暑さ指数」も併記しております。それらの結果を、3回に渡り投稿致します。当然、本番の2020年も調査を続ける決意でおります。「宣誓!オリンピック精神に則り、投稿者は毎年この時期のみ、気象調査に頑張ることを誓います!」 今やオリンピックのモットーを、「より速く より高く ”より暑く”(本来は、より強く)」に変えざるを得ません(苦)。

表A・東京五輪期間7/24-8/9の東京(北の丸公園)の気象 =======
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Tempb1620org250 Tempa1015org
▽左表が2016~2019年までの気象データ  ▽右表が2010~2015年までの気象データ
 *クリックすると[表]が拡大します。
2019年・2018年気象調査の結果
2019年気象状況 (7/24~8/9)
大会期間中17日で見た場合、2019年は最高気温の平均値が34.0℃でした。2015年に続く、2番目の暑さです。40℃近くに至る日はありませんでしたが、全期間が30℃以上をマークしました。2017年から、3年連続で上昇しています。また「暑さ指数」 31℃(気温値と異なる)以上は「危険/運動(自体が)中止」ですが、当該日が14日ありました。最高値は男子マラソン日の8/9、34.1℃です。まともに競技できる状態ではないのです。

2018年気象状況
夏全体で見れば稀に見る猛暑でしたが、期間中に限っては最高気温の平均は32.1℃に留まりました。7/26~28、8/7~9に2つの台風が関東エリアを襲った影響です。しかし直前1週間7/17~23の最高気温の平均は35.5℃、7/23は39.0℃まで達しました。猛暑の一方で台風・ゲリラ豪雨を含め競技の順延・中止などの懸念が浮き彫りになったのは否めません。

■猛暑・多湿を隠し「温暖・理想的な気候」と嘘をついて獲得した2020東京オリンピック
大手新聞社・TV局などが「オフィシャルパートナー」になってから、全くオリンピックの批判をやめてしまいました。当初から、メディアが隠してきた(意図的に報道せず)ことがあります。当時、招致委員会がIOC委員会に提出した開催計画書に、「この時期は晴れる日が多く、かつ温暖でアスリートに理想的な気候」と記してあることを、市民団体がスッパ抜きました。何でこの猛暑・酷暑が、温暖・理想的と言えるのでしょうか! 従って大会組織委員会は、未だにこの時期の東京が高温・多湿であることを海外に伝えていません。最悪、選手が死亡してしまうかもしれないと投稿者は申し上げます。思えば開催地決定のIOC総会のプレゼンテーションで、安倍首相は福島原発の放射性物質の汚染水を、「アンダーコントロール」(制御できている)と大ウソをつきました。このように世界へ、「温暖・理想的」と「制御」の2つの大ウソ発信から始まったのが、2020東京オリンピックなのです。

Sankoub
詳しくは[暑さ指数に関するサイト] 環境省・熱中症予防情報サイトをご覧下さい。

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東京猛暑五輪の過酷さ◇開催は暑さ指数(WBGT)・熱中症の危険も無視/東京五輪の危うさR5-7

2021年04月25日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.55
ROUND5 猛暑マラソン編 7 <選手や観客に熱中症死の危険>
東京猛暑五輪の過酷さ◇開催は暑さ指数(WBGT)・熱中症の危険も無視
日本スポーツ協会・暑さ指数28℃以上は激しい運動中止指針もどうして五輪をやるの?

今後3回に渡る「東京猛暑五輪の過酷さ特別号」に先立ち、暑さ指数(WBGT)について説明します
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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年8月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■東京オリンピックも高校野球もJSPOの暑さ指数警告を破って開催
日本スポーツ協会/JSPO(旧・日本体育協会*2018.4名称変更)は、「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」図2で、暑さ指数が28℃以上になれば「厳重警戒」=激しい運動は中止、31℃以上になれば「危険」=運動は原則中止としています。にも関わらず、なぜJOCや大会組織委員会は、東京オリンピックの開催・競技実施を認めるのでしょうか? 甲子園の高校野球も然り、他の競技も夏の暑さによる死亡の危険に、真面目に向き合うことをしていません。こうした最大の矛盾に加え、選手の生命・健康を蔑(ないがし)ろにする態度に怒りを感じます。スポーツ選手のみならず私達の日常生活においても、熱中症予防を真剣に考える時期に来ています。そこで熱中症予防の観点から、「暑さ指数」について説明します。

▽日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より 図2
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▽日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より 図3
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■暑さ指数(WBGT)とは? 熱中症予防
「暑さ指数」(WBGT)とは? 人間の熱バランスに影響の大きい「気温」 「湿度」 「輻射(ふくしゃ)熱」の3つを取り入れた温度の指標です。熱中症の危険度を判断する数値として、環境省は2006年から情報提供しています。メディアは、連日、最高温度の話題に費やされますが、重要なのは暑さ指数なのです。日常生活を見れば分かるように、私達が暑いと感じるのは、単なる気温だけではなく湿度や輻射熱も加味されます。
*輻射熱とは地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からたくさん出ています。

暑さ指数は、図1のように気温1:湿度7:輻射熱2の割合で算出した数値で、「湿度」の要素が大きいことが分かります。単位は気温と同じ摂氏(℃)で示されため、紛らわしいのです。また計算上、数値は気温より低い値で表現されるので軽く考えがちですが、実際は重要・危険を図る数値と認識して下さい。図2・3の数値によって危険度上位から、「危険(運動中止)」 「厳重警戒」 「警戒」 「注意」 「ほぼ安全」の5つに分類されます。区分によって、運動あるいは日常生活によって対処が必要になってきます。図2はスポーツ活動中の場合であり、図3・日常生活における注意事項、さらには環境省のサイト(下記リンク)では交差点・バス停・体育館・こどもの場合など、場所や条件によっての対処もアドバイスしています。ぜひご覧になって下さい。

■参考までに暑さ指数の元になる特殊な計測器をご覧下さい
因みにWBGTとは、Wet Bulb Globe Temperature = 湿球黒球温度 のことで、熱中症の予防目的で1954年にアメリカで提案された指標です。写真のように、特殊な計測器で湿球温度・黒球温度・乾球温度を計測しています。 用語の説明 (環境省熱中症予防情報サイト)

▽暑さ指数(WBGT)の算出式 (屋外の場合)
WBGT(℃)= 0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
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Sankoub
詳しくは[暑さ指数に関するサイト] 環境省・熱中症予防情報サイトをご覧下さい。

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サッカーW杯カタール大会は最高温度40℃を超え冬に開催変更・東京五輪は?/東京五輪の危うさR5-6

2021年04月25日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.54
ROUND5 猛暑マラソン編 6 <選手や観客に熱中症死の危険>
サッカーW杯カタール大会は最高温度40℃を超え冬に開催変更・東京五輪は?

Wjpn19640623_02オリンピック募金切手のご案内・第6次(サッカー) 1964年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2014年7月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■FIFA会長は「スタジアムは冷せても国全体は冷せない」と英断
東京オリンピックの猛暑問題で、サッカーのワールドカップの例を絡めて示します。2022年は、中東初のカタールで開催されます。W杯は6~7月に開くのが恒例で、カタールはその時期の最高温度は40℃を超えます。でもスタジアムは完全な冷房装置で密閉するので、温度は問題ないとして2010年に開催決定を勝ち取りました。しかしその後になってFIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長は、選手や観客の健康面を考慮して、「スタジアムは冷せても国全体は冷せない」とコメントしました。日本の安倍首相・森大会組織委員会会長もそう言って、英断して欲しかったですね「。

2015.3/追記修正)その後FIFAは、開催日程を2022年11~12月に正式決定しました。冬のカタールなら、東京の春秋のような最高温度が20℃前後だそうです。会長の発言真意をその通り解釈すれば、FIFAは良くも悪くも強い権力を持っており、賢明な策と考えます。一方のIOCは、米国スポーツ界やスポンサーに気を遣い、数十年来、わざわざ過酷な夏に開催している訳です。米国は9月から多数の人気スポーツ競技がスタート、大リーグも大詰めのため、オリンピック開催を8月に無理強いするのです。

■収益欲しさ体質のIOCは選手コンディションを無視し「真夏のオリンピック」を固定化
全くだらしなく・腰引け状態のIOCの体質が、「真夏のオリンピック」を固定化させてしまいました。さて東京オリンピックは、誰のための大会なのかを重きに考えれば、簡単に出せる答なのです。選手や観客の健康を考え、日本の夏の過酷さから逃れ、東京オリンピックは季節の良い時期の開催に見直すべきです。今後、IOCは招致都市の意向を聞き、その地域の一番環境が良い時期に開くべきです。収益欲しさに米国テレビ局やスポンサーの意向ばかり聞かず、選手のコンディションを考えるべきです。

Tpjw06b3020228079

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東京五輪マラソンは猛暑で男女とも日本選手が金・銀・銅のメダル独占か?/東京五輪の危うさR5-5

2021年04月24日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.53
ROUND5 猛暑マラソン編 5 <選手や観客に熱中症死の危険>
東京五輪マラソンは猛暑で男女とも日本選手が金・銀・銅のメダル独占か?

Wjpn19640623_04オリンピック募金切手のご案内・第6次(近代五種) 1964年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2014年8月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■マラソンの勝者は実力を持った一流アスリートではなく単なる暑さに強い選手に
オリンピック憲章は、IOCの使命についてこう定めています。「選手の健康を守る施策を奨励、支援する」「スポーツや選手を商業的に悪用することに反対する」。それに対しあるスポーツ評論家は、「日本独特の猛暑・多湿の中では、マラソンを始めどんな競技者でも最高のパフォーマンスを発揮するのは難しい。オリンピック開催期間の気候は、それほどに劣悪な状況だ。選手のために、開催時期の変更をIOC委員会に申し出るべきだ」と言っています。

東京オリンピックのマラソンの勝者は、実力・スピードを持った一流のアスリートではなく、単なる暑さに強いランナー、そうした訓練を受けた選手しか表彰台に上がれないでしょう。暑さに慣れた地元日本選手が、メダルを独占するかも知れません。喜んでいる場合ではなく、極めて不公平な大会に成り下がってしまいます。屋外競技は、その外にも50km競歩・サッカー・ラグビー・ホッケー・トライアスロン・ゴルフなど多岐に渡ります。サッカーは、1968年以来、日本がメダルを狙えます(皮肉です)。

1984年ロサンゼルス大会・女子マラソンのアンデルセン選手が、“夢遊病者”のようにフラフラでゴールした衝撃シーンは、今でも身が震える思いです。環境省は、東京のマラソン当日、コースに細かな水のミストを沿道に撒く提案をしています。たった2日間のために莫大な設備費用が掛かり、馬鹿な役人が考えそうなことです。東京オリンピックが五輪憲章を軽んじ、選手やマラソンの観客の健康を犠牲に行われるべきではありません。観客予想数は、当初の100万人から150万人以上にアップ。

■外国人観戦客・観光客には暑い日本より「美しい日本の秋」を知って欲しかった
2000年以降、同年のシドニー大会以外は8月に行われています。期間中の最高温度の平均は北京大会の30.2℃が過去最高ですが、東京大会は35℃以上と予想されます。なおシドニー大会は、南半球の真冬に当たるとして、唯一、9~10月に変更されました。日本も、8月は猛暑・ゲリラ豪雨、9月は台風ラッシュなど日本独特の気候のため、爽やかな10月に変更にしたいと申し出るべきです。それが五輪憲章通り、世界中の一流競技者を守ることです。選手・観客に、犠牲者が出ないよう対策すべきです。

IOC委員会で日本らしい“おもてなし”をしたいと約束した以上、オリンピックをきっかけに日本各地を訪れる海外の観光客には、最も日本が美しくなる「日本の秋」を知って欲しいと思います。風光明媚、味覚の秋、そしてスポーツの秋と言われるほど、日本の秋は素晴らしいのです。選手も海外観光客も、そして応援する日本人も、爽やかな秋の風を感じながら、オリンピックを楽しんだほうがどれだけ良いかお分かりでしょう。

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東京酷暑五輪・マラソンもサッカーもプレーの質が低下し試合にならぬ/東京五輪の危うさR5-4

2021年04月24日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.52
ROUND5 猛暑マラソン編 4 <選手や観客に熱中症死の危険>
東京酷暑五輪・マラソンもサッカーもプレーの質が低下し試合にならぬ

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2017年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■猛烈な暑さによって実力を発揮できず極めて不公平なレースになりかねない
「酷暑五輪」と呼ばれるように、過去、最も過酷・最悪のコンディションでマラソンや屋外競技が行われます。良識ある国民は、コンディションが良い10月開催を主張してきましたが、IOC、都や大会組織委員会は全く聞く耳を持ちませんでした。2013年招致決定も、今頃になって組委会は“暑さ対策”に乗り出すお粗末さです。既号のように大会招致時の立候補ファイルでは、「この時期(投稿者注・大会7/24~8/9)は晴れる日が多く、かつ温暖で、アスリートに理想的な気候」と大ウソが記されています。あまりにも、無責任過ぎます。暑さ対策として考え出された内容も、マラソンコースを気温が上がり難い舗装に張り替える、霧(ミスト)を吹き掛ける、沿道に樹木を植える(木陰を作る)など、二次的・三次的なことばかりです。100万とも150万人とも予想される観客が沿道に押し寄せ、人いきれでほとんど効果なしでしょう。

大リーグ・ダルビッシュ投手がかつて所属していたアリゾナの本拠地では、40℃以上でも平気で投げ抜きました。それは湿度が極めて低く、負担度は軽減されます。米国や欧州などの海外選手や競技団体は自国の気温・湿度状況から鑑み、東京の35℃を安易に考えているかもしれません。湿度が高く早朝からむし暑い東京の本当の暑さを知れば、選手生命どころかまさしく命そのものを落としかねないため、相次いで出場を取りやめると思われます。同じく既号の札幌マラソン・大阪世界陸上・アテネ五輪女子マラソンでは、2割・3割の選手が暑さ・熱中症で途中棄権し、無事ゴールインした選手もゴール後に大勢が嘔吐しました。せっかく4年間の練習も事前に断念、あるいは出場も途中棄権、ゴールインできたとしても順位はそもそもの実力とは相違するでしょう。勝負は時の運、レース環境に合った選手が勝つ~そんな次元ではなく、極めて不公平なレースであり、試合にならない試合と言わざるを得ません。

■マラソンの他にもサッカー・野球など屋外球技、ゴルフ選手も生命の危機に
スポーツ研究者の指摘は、「真夏のレース・トレーニングは疲労度が大きく、コンディション調整が難しい」 「睡眠も浅く、万全な状態が作りにくい」 「体調に不安を抱えたままレースに臨めば、変調をきたし生命の危険が」 「暑さが選手の動きを奪うのは、体温上昇と発汗による脱水による要因。体温が臨界点の40℃を越すと、体力の消耗が激しくなり、筋力を調整する脳機能が低下。判断力も下がり、熱中症に陥る」 「脱水が体重の2%を超えると、運動量が20%落ちる」 「結果、脳が体温上昇などを抑えるため、制御を掛けてしまう状態と言える」などなど。投稿者として、これではスポーツ・オリンピック競技ではないと思います。スポーツ研究者・医学者・選手OBが強く主張するにも関わらず、IOC・JOC、国内外の競技団体は、なぜ改善を講じないのでしょうか!組委会はマラソンスタートを7時半から6時に早めましたが、そんな次元ではないのです。必ずしも東京会場の縛りがなくなった以上は、もっとコンディションが良い長野・札幌で行うべきと考えます。

主にマラソンを説明してきましたが、これ以外にも危険な競技が存在します。50・20km競歩、サッカー・野球などの屋外球技、トライアスロン、ゴルフなどです。国際サッカー連盟の助言で、北京オリンピックは給水タイムを設けました。それでも選手の動きは鈍く、メッシ選手も暑さを批判しました。でもたかが?32℃で、東京はさらに5℃アップ、高湿度も加わります。ある教授がJリーグ2部の試合で、気温16℃と29℃環境下の運動量を調査しました。選手の走行距離に相違はないものの、29℃時はダッシュの走りが20%も減っていたそうです(だらだら走法)。東京大会の決勝戦は新国立競技場・正午キックオフなので、一番の炎天下です。サッカーでスプリント系の走りが減少すれば、試合になりません。さらには中2日の、サッカーにとって殺人的日程でもあります。これではマラソンと同様に、実力をぶつけ合う試合ではなくなります。予選に続いて決勝戦も、試合環境の良い東北あるいは北海道でやるべきです。ゴルフも見落とされがちで、埼玉県の一番暑い地域、かつ長時間に渡ります。野球も横浜球場で真昼間に行われるため、“灼熱人工芝”にさらされます。「狂気の沙汰五輪」としか、言いようがありません。

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東京五輪のテスト大会から見えてきた猛暑以外にも大雨・雷・水質対策の怠慢/東京五輪の危うさR5-3

2021年04月24日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.51
ROUND5 猛暑マラソン編 3 <選手や観客に熱中症死の危険>
東京五輪のテスト大会から見えてきた猛暑以外にも大雨・雷・水質対策の怠慢

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■初期会場選定の混乱から「プレオリンピック」さえできないくらいの準備遅れ
マラソンに限らず、猛暑や天候の急変などにも触れていきます/2019年8月、東京オリンピックに向けてのテスト大会が開かれました。その結果、猛暑以外にも、大雨(台風・ゲリラ豪雨)・雷・水質(汚水)などの問題が浮き彫りになってきました。本来は「プレオリンピック」として、前年、本番さながらに全競技を一斉に行います。今回は多くの競技場が未完成なことから、競技ごとになったようです。因みに前回の東京五輪では、1963年10月に「東京国際スポーツ大会」と称して、約1週間に渡り開催されました。本番と同じ会場で行うことから、選手はもちろん役員・審判、運営の流れが事前に確認できました。全競技を一斉に行なえば、交通網の混雑度・スムーズな選手輸送・宿舎運営など総合的な検証が分できるのですが、残念ながら今回は大きな不安が残る“本番一発勝負”になってしまいました。つまり当初の会場選定の混乱から、プレオリンピックさえできないくらい準備が遅れてしまったのです。これ自体が、東京都・大会組織委員会の重大な“運営の失敗”と思います。

Jpn19631011_01 東京国際スポーツ大会切手のご案内 1963年発行

■選手や観客へ暑さ・天候急変・水質などの安全配慮が全くなされていない
前回の東京五輪はアジア初、もちろん夏冬大会含め日本初だったので、相当に用意周到で行われました。それから半世紀が経ち何世代も代わったことを忘れ、過去の大成功に変に自信を持ってしまったことが、何だか落とし穴のように感じます。メディアは古いことは知らず、プレオリンピックを行わないことに批判さえ出ません。さて2013年の招致から6年が経過し、あと1年を割っているにも関わらず、驚いたのは大会組織委員会・競技団体は、今になってごく基本的な改善点が初めて分かった、今なお大きな検討課題がいくつも残っていることに呆れます。今まで、何をやってきたのかと言いたいぐらい杜撰です。新聞数紙に載っていた、問題点の1つ1つを明らかにしていきます(マラソン・競歩は別号参照)。

水質汚染
オープンウォーター(お台場海浜公園)~「海水がトイレ臭い」など選手から悪臭を指摘
組織委対策なし
競技団体暑さや水温の高さについて、競技時間の繰り上げ検討。
<原因>お台場海浜公園は、通常から大腸菌・汚染(汚水)などの問題で一般者は遊泳禁止になっている。にも関わらず、ここでオリンピックの競技をすること自体が問題。

トライアスロン(お台場海浜公園)~上限の2倍を超える大腸菌検出・水質は最悪のレベル4
テスト大会は、「スイム」が中止となった。
組織委コースの外周に、ポリエステルの水中スクリーンを従来の1枚から三重にする対策を行う。
競技団体汚水に考慮して、競技日程や予備日の設け方を検討。暑さや水質悪化によっては「スイム」の中止、競技時間の繰り上げ検討、及び「ラン」の距離短縮を検討する。
<原因>競技の数日前に、台風が到来。東京23区の場合、大雨が降ると下水処理ができず、汚物が浄化されないまま河川や東京湾に流すため。(設備改善には10兆円を要す)
<元々の原因/オープンウォーターとトライアスロン>当初から台場は、台風に関わらず汚水が問題視されていた。そもそもの原因は、コンパクト五輪を掲げたことと、他に適切地があるにも関わらず「お台場」のネームバリューにこだわったため。
[投稿者]単刀直入に言えば、台場は競技をやる場所(海域)ではないのです。

暑さ
ビーチバレー(潮風公園)~暑さによる砂の温度上昇で選手に火傷の恐れ
気温に加えて、砂の熱さは相当なもの。選手に、氷水を掛けるシーンがあった。
組織委対策なし

ボート・カヌー(海の森水上競技場)~暑さ対策として観客席に人工降雪
組織委2トンの氷から雪を作り、観客席に数分間、雪を降らせた(実験結果は不明)
<原因>会場建設費が膨らんだため、一部のスタンドに屋根を作らず。しかし観客が強い日差しにさらされるので、その対策。
[投稿者]たった数分間なので、効果は懐疑的。1日、何回降らすのかは不明。結局、人工降雪は思い付きのような気がする。

総合馬術(海の森クロスカントリー)~馬も人間と同じで「熱中症」の恐れ
組織委対策なし
競技団体スタートを早めると、出場順によって日差しの角度の違いが大きくなり公平性がなくなるとして、現状維持の考え方を示した。
補足/人間以外で、オリンピックに参加できる動物が「馬」だ。馬は動物の中で、人間と同じように全身から多量の汗をかいて体温調節する。そのため、暑さに弱く、熱中症にもなりやすい。ある選手は、高温下では馬は反応が鈍って非常に厳しいコンディションと言う。
[投稿者]競技団体の説明で言うなら、馬の健康・安全面を全く考えていないことになる。

雷・ゲリラ豪雨
ゴルフ(霞が関カンツリー倶楽部)~雷・ゲリラ豪雨時、観客2.5万人収容は不可能
組織委仮設待機所や避雷針の増設検討、早めに避難誘導する。
[競技団体]20km圏内に落雷があれば中断する。
補足/そもそも屋外の一般イベントの場合は避難に時間が掛かることから、50km圏内の落雷を目安にしている。しかし大会はこの基準では、度々、競技進行がストップするため20km圏内としている。一方、現待機所は、選手や関係者の数百人程度の収容キャパしかない。仮設待機所の収容数を増加することは、今後検討するとしている。
[投稿者]仮設待機所の設置、既存の避難小屋や売店などに誘導しても、2.5万人が予想される観客人数の収容は、所詮、無理。最悪は落雷・大雨下にさらされ、言葉通り運を天に任す~生死を分ける立ち往生しかない。今から検討するとしていることに、またまた呆れる。雷・ゲリラ豪雨による避難対策が、全くなされていない。一方、埼玉県南部の川越市にあるので、かなりの高温地帯。熱中症の怖さはマラソンが注目されるが、ゴルフは競技時間が長いことから警戒すべき競技(観客も含む)。

■組織委・競技団体の無責任によって選手も観客も「命を失う」と覚悟したほうがよい
夏のオリンピックは、暑さだけではなく、雷・ゲリラ豪雨、台風・強風などの対策が求められます。にも関わらず、多くの競技で全く対策なし、あるいはこれからの検討課題としていることに、選手(馬も)や観客への安全配慮がなされていないことが分かりました。当然、組織委や競技団体は日本人が主体の組織体なのに、基本として、真っ先に「天候・高温多湿」などの対策を完了していないのでしょうか。猛暑、災害や異常天候が多い“日本の天候事情”を把握せず、あまりにも安易に考えていることに「愚かさ」を感じました。役人体質ではアスリート優先の姿勢はないと思っていましたが、これほどまでに無責任・酷いとは・・・悲しさを感じます。運悪く当日の天候が乱れたら、失礼ながら選手も観客も「命を失う」と覚悟したほうがよいでしょう。それほど、夏の東京(関東近郊も含む)でオリンピックを行うことは「危険」なのです。

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