食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

原発事故避難者いじめ・被害生徒手記「何回も死のうと思ったが僕は生きると決めた」/少数派

2019年04月14日 | 核兵器・原発を失くせ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/核兵器・原発を失くせ
原発事故避難者いじめ・被害生徒手記「何回も死のうと思ったが僕は生きると決めた」

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。

■長い間のいじめにも耐えて「いきるときめた」決心は素晴らしい
『いままでなんかいも死のうとおもった。でもしんさいでいっぱい死んだからつらいけど ぼくはいきるときめた。』 福島原発事故により横浜市に避難した中1男子が、ただ避難者という理由だけで、移転先の小学校2年生当時から6年生になるまで、いじめ・恐喝を受けていたことが判明しました。2016年、弁護士によって、その手記(小6当時)が公表されたのです。順不同ながら、まずその文章を紹介します。「ばいしょう金あるだろと言われ むかつくし、ていこうできなかったのもくやしい。」「お金もってこいと言われたとき すごい いらいらと くやしさがあったけど ていこうすると またいじめがはじまるとおもって なにもできずに ただこわくてしょうがなかった。」「ばいきんあつかいされて ほうしゃのう(のこと→投稿者補足)とおもっていつもつらかった。」「福島の人は いじめられるとおもった。」「なんかいも せんせいに言うと(言っても) むしされてた。」など。

いじめは転校後すぐに始まり、名前をもじった「〇〇菌」と呼ばれたり暴力を振るわれ、段々とエスカレートし、ゲームセンターでは同じ小学生仲間に1回5~10万円も強請られました。ゲーム代の他にも、食事代、交通費も取られ、数年間では延べ150万円にも及びます。小学生数人の仲間とは言え、今の小学生の“不良レベル度”に驚愕します。金銭面では被害者側の親もやむにやまれぬ思いだったのでしょうが、理由は後ほど説明します。小3から6年生まで、不登校になってしまったのです。失礼ながら稚拙な文章は、勉強どころか深刻な状況が窺えます。「ばいしょう金あるだろ…」の言葉は、普通、小学生では出てきません。憶測ですが、不良の子の親が避難者への賠償金を羨ましがったり、妬む姿が反映したのではないでしょうか? 被害者の彼は自殺も考えたようですが、長い間のいじめにも耐えて踏みとどまり、「いきるときめた」決心は素晴らしいと思います。投稿者は新聞やTVでこの文章を読み、涙が出てきました。

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■学校当局は守るべき生徒より己の保身によっていじめが隠蔽される
親は何度も学校に相談しましたが、学校側は「不登校は震災被害の影響」「重大な事態と判断せず」としか捉えず、深刻ないじめを見て見ぬ振りをしたのです。親は警察にも相談し警察から学校に事情聴取するも、学校はいじめの現状をひた隠ししたため見抜けませんでした。学校も警察も、マヌケとしか言いようがありません。150万円も強請られたのだから、いじめどころか恐喝行為でしょ! 学校にも警察にも見捨てられ、親御さんは子供を慮っての苦渋の対応だったのでしょう。

いじめが始まってから丸5年の2016年、弁護士等によって第三者委員会が動き、ようやく横浜市と教育委員会は「対応が不十分」と認めました。第三者委員会は、「学校教育を行う者として見識を疑う。教育の放棄に等しい」と、学校と教育委員会を切って捨てました。当り前です。学校がいじめられた生徒を無視するなら、誰が生徒を守るのでしょうか。先生!それがアンタらの仕事ではないですか!教育委員会は既に形骸化し、やる気は見られません。質(たち)が悪いのは、学校当局は教育委員会や文科省の顔色ばかりを気にしてばかりです。そんなものより、子供の顔を真剣に見ろ!です。

彼は死なずに、「生きることに決めて」よかったと思います。自殺していたら、あんな学校や教育委員会はうやむやにするだけです。学校当局の特に校長クラスは、保身ばかりです。いじめが発覚すると、校長や教育委員会は文科省から調査を受け立場が悪くなるため、ひた隠しに隠し・隠蔽するのです。これがいじめの連鎖・拡大になることを、分からないのでしょうか? 私の妻は長く学校の保護者会などの役をやっていましたが、学校の先生の中には本当に一般常識がない・人間的な感覚がおかしく、ずれて人がいるそうです。生徒の教育よりも、出世ばかりを考える人も一定数いると言っていました。原発事故避難者のいじめは多数あり、今回のような事件はほんの氷山の一角です。専門家は、一般的に転校生は不安だらけなので温かい視線で見守るべきであり、まして原発事故の避難者にはより丁寧にすべき、また在校生にも避難者生徒の立場を説明すべきと指摘します。

■もう大震災・原発事故のこと、避難者がいることを忘れてしまったのか?
2011年の東日本大震災・福島原発事故後、現地を視察した政治家が取り囲んだ記者達に背広をくっ付け、「放射能を移したぞ~」と発言し大問題になりました。大人の愚かさ・間違った姿が、子供達にも影響しているのです。特に東京では東北地方から多くの電力を送ってもらいながら、節電は大震災当初だけで、今では無駄と思えるほど街中をこうこうと照らしています。未だに避難者が苦しい思いをして仮設住宅に閉じ込められている現状、あるいは夫婦・親子が遠い場所に離れて寂しい暮らしをしていることを忘れてしまっているのです。東京オリンピックに、浮かれている場合ではないのです。

福島原発事故は、明らかに人災、政治の無能が起した事故です。自民党が推す原発再稼動が、段々と進んでいます。当時語り尽くされましたが、一旦、原発事故が起きたら取り返しがつきません。彼の手記で、私達が忘れかけていた大事なことを知らされました。なお中1になった彼は今までの苦難な人生を取り戻すべく、フリースクール(ボランティア団体などが運営する民間教育施設)に通っているそうです。これからの長い人生、楽しいことも待っています。頑張って、強く生き抜いて下さい。

Ntopkeiji

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米原子力空母3隻同時配転交換、ますます横須賀は永久母港化が進む/少数派

2019年04月14日 | 核兵器・原発を失くせ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/核兵器・原発を失くせ
米原子力空母3隻同時配転交換、ますます横須賀は永久母港化が進む

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米空母(艦名不明)/フリー素材

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。

基地問題といえば、言わずとも沖縄です。全国ニュースにはなりませんが、神奈川県の横須賀基地も、長年、米原子力空母が常駐し、沖縄と同じくアジア・太平洋の軍事拠点として、永久(恒久)母港化され続けているものです。7年近く横須賀を拠点にしていた米原子力空母ジョージ・ワシントンが、米本土での核燃料交換のため日本を離れました。その後継空母として、原子力空母ロナルド・レーガンが配備されます。大統領名は若返りましたが(苦)、これからも横須賀市民は、米兵犯罪と原子力災害(かつて原子力船の放射能漏れが多発した)の危険に晒されることには変わりないのです。

ワシントン・レーガン・ルーズベルトの大統領名が付いた空母3隻が、同時交換(艦体交換)されるのは、米海軍史上初のことです。同時交換といっても、約1年を掛けて3隻が徐々に大西洋・太平洋を移動します。ワシントンは横須賀から米国西海岸のサンディエゴ基地を経由し、南米チリのホーン岬を回り、米東海岸バージニア州のノーフォーク基地に向います。レーガンは、サンディエゴから、太平洋をストレートに西行して(ハワイ寄港)横須賀に配備されます。レーガンのほうが、中曽根元首相と仲が良かったから馴染みやすいということではなく、深刻さに変わりありません。

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残る、空母セオドア・ルーズベルトは、ノーフォークから大西洋・地中海、スエズ運河を通り、紅海からペルシャ湾に“寄り道”して、過激組識 ISへの空爆に参加するのです。その後マラッカ海峡を抜けて、ボルネオ経由でサンディエゴに戻る、約8ヵ月間の「世界一周・空母の旅」です。ワシントンは単に航海移動するのではなく、途中海域で米国とオーストラリアとの合同演習に参加。ルーズベルトに至っては戦争地域に出向いて戦いに加わる任務、あるいは中東地域を威嚇する役目があるようです。米国が“此れ見よがし”のようなこんなことをするから、中国も空母を欲しがるのです。

さて横須賀に来るレーガンですが、空母は替わっても今までワシントンにいた乗員・艦載機部隊がそのまま受け持ちます。乗員はワシントンがサンディエゴに到着後、今度はレーガンに乗って帰る出戻りの方法です。日本の状況や作戦を知っている乗員・艦載機部隊が、丸ごと横須賀基地に留まることで、戦闘能力は維持されたままです。つまりクルマを買い替えても、主は同じの構図です。米国のアジア・太平洋重視の軍事体制強化から、今回の移動で、実動の9隻の原子力空母のうち5隻が太平洋側に配備されます。その重要拠点である横須賀は、さらに「永久母港化」が進んでしまいました。

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