少数派シリーズ/暮らし
マイナ⑬カードを自主返納しても・取りに行かなくても「マイナ保険証」から解除されない
■大本のマイナポータルは失効していないので”宙ぶらりん”で病院では10割払い
荻原博子氏の著者「知らないと一生バカを見るマイナカードの大問題」を抜粋したものです/まず投稿者の文章=本文の通り民間の会員証などはカードを返却すれば、その時点で事務処理が終わり「失効」解除される。しかしマイナカードではそう行かず大本のマイナポータルにデータが残っているので、資格的には「マイナカードを保持している」ことと同じだ。だから質(たち)が悪い。一方、マイナ保険証を持たずに、今も「紙の保険証」を持ち続けている方は、今年24年の12月から特別に「資格確認書」が送られてきて、病院窓口に提示すれば今まで通りの3割(高齢者は2割・1割)で受診できる。しかしマイナカードを返納した方には何も送られてこないので、10割負担を余儀なくされる。カードを返納された方・まだ受け取っていない方は、マイナポータルデータを失効させる必要がある。サイト処理するのは難しいので、役所窓口に相談したらと思う。
■プロフィール「知らないと一生バカを見るマイナカードの大問題」著者:荻原博子氏
▽経済ジャーナリスト、明治大。1954年、長野県生まれ。家計経済のパイオニアにして第一人者。テレビ、新聞、雑誌でレギュラーや連載を多数持ち、生活者の視点から難しい経済と複雑なお金の仕組みを分かりやすく解説。『投資なんか、おやめなさい』(新潮新書)など、著書多数。
▽まえがき/「マイナカードの大問題」とは、このカードで、私たちの暮らしがどんどん不便になることです。2024年秋以降、「保険証」が廃止されると、病院の窓口は「マイナカード」に搭載された「マイナ保険証」だけでなく、「暗証番号のないマイナ保険証」「被保険者資格申立書」「資格確認書」「資格情報のお知らせ」、さらに1年間は「保険証」にも対応せねばならず、受付業務が何倍にも膨れ上がります。患者も、今まで月に1回「保険証」を持っていけばよかった病院の窓口で、毎回、前述のような書類やカードの提出を求められます。しかも2024年秋までには、まだまだ必要なカードや書類が増えそうです。「保険証」だけでもこんなに不便になるのですから、『パスポート』や『運転免許証』までついたら、どれだけ不便になるのか想像もつきません。本書では「便利」が売りのはずの「マイナカード」が、なぜ、どんどん「不便」になっていくのか、その大問題の本質に迫ります。
次号/マイナ⑭紙の保険証の方は24年12月から病院へ「 資格確認書」を提示し受診する
前号/マイナ⑫役所にカードを取りに行かない人が首都圏だけで72万人、2万円のポイント目的だった
マイナ⑬カードを自主返納しても・取りに行かなくても「マイナ保険証」から解除されない
■大本のマイナポータルは失効していないので”宙ぶらりん”で病院では10割払い
荻原博子氏の著者「知らないと一生バカを見るマイナカードの大問題」を抜粋したものです/まず投稿者の文章=本文の通り民間の会員証などはカードを返却すれば、その時点で事務処理が終わり「失効」解除される。しかしマイナカードではそう行かず大本のマイナポータルにデータが残っているので、資格的には「マイナカードを保持している」ことと同じだ。だから質(たち)が悪い。一方、マイナ保険証を持たずに、今も「紙の保険証」を持ち続けている方は、今年24年の12月から特別に「資格確認書」が送られてきて、病院窓口に提示すれば今まで通りの3割(高齢者は2割・1割)で受診できる。しかしマイナカードを返納した方には何も送られてこないので、10割負担を余儀なくされる。カードを返納された方・まだ受け取っていない方は、マイナポータルデータを失効させる必要がある。サイト処理するのは難しいので、役所窓口に相談したらと思う。
■プロフィール「知らないと一生バカを見るマイナカードの大問題」著者:荻原博子氏
▽経済ジャーナリスト、明治大。1954年、長野県生まれ。家計経済のパイオニアにして第一人者。テレビ、新聞、雑誌でレギュラーや連載を多数持ち、生活者の視点から難しい経済と複雑なお金の仕組みを分かりやすく解説。『投資なんか、おやめなさい』(新潮新書)など、著書多数。
▽まえがき/「マイナカードの大問題」とは、このカードで、私たちの暮らしがどんどん不便になることです。2024年秋以降、「保険証」が廃止されると、病院の窓口は「マイナカード」に搭載された「マイナ保険証」だけでなく、「暗証番号のないマイナ保険証」「被保険者資格申立書」「資格確認書」「資格情報のお知らせ」、さらに1年間は「保険証」にも対応せねばならず、受付業務が何倍にも膨れ上がります。患者も、今まで月に1回「保険証」を持っていけばよかった病院の窓口で、毎回、前述のような書類やカードの提出を求められます。しかも2024年秋までには、まだまだ必要なカードや書類が増えそうです。「保険証」だけでもこんなに不便になるのですから、『パスポート』や『運転免許証』までついたら、どれだけ不便になるのか想像もつきません。本書では「便利」が売りのはずの「マイナカード」が、なぜ、どんどん「不便」になっていくのか、その大問題の本質に迫ります。
次号/マイナ⑭紙の保険証の方は24年12月から病院へ「 資格確認書」を提示し受診する
前号/マイナ⑫役所にカードを取りに行かない人が首都圏だけで72万人、2万円のポイント目的だった