回転寿司の真相シリーズ243皿目 第3部/回転寿司に行くなら店を選ぼう編
ROUND14 回転寿司の歴史とスタイルの変遷
進む回転寿司店のレーンシステム化・コンピュータ化・バリアフリー化
ここからは店舗作りやレーンの進化の説明で、半世紀を経て随分と変化しました。当初はクローズド型といわれ、レーンの内側に高い棚があり、中の板前側に湯飲みや皿を積んでおく構造でした。お客から見ると、額や頭の位置に棚があるので圧迫感があります。今でも、繁華街の小規模な店で稀に見掛けます。当時は既に説明の通り、店自体が狭く閉鎖的な感じでした。お客には不評でも、少ないスペースを効率よく設計されたもの、板前には歓迎?されました。
何故なら当時の板前は、いろいろと理由(わけ)あり転身してきた関係などで、このような構造なら無愛想・お客と口を利かないでも済みました。また調理場を、見えにくくする効果(マスキング)もありました。当時の回転寿司店は店員との親近感は、二の次でした。確かに感じ悪い板前や言葉遣いが悪い店員は、当たり前のようにいた時代です。今ならとんでもないことで、店員のマナーは改善され、できるだけ開放感溢れる店舗作りがされています。
半世紀以上の間に、タッチパネル注文、コンピュータ化、新幹線(特急)レーン・他、システム化が図られてきました。握りや巻き物も、オール機械化(一例・自動巻き物機/名称:スーパーマッキー)されていきました。かつては、テーブル席(ボックス席)は効率悪いと店主から設置を敬遠されていましたが、今や常識で子供を含む家族連れや複数客を誘致する必需設備です。ベンチ式のお二人様席もあります。今後は、最新設備化と高齢者向けに店舗のバリアフリー化が求められています。
回転寿司レーンの業界標準スピードは秒速7.5cm(分速4~5m)
回転寿司の過去最長レーンは大型チェーン店の175m
これでも回転寿司のレーン?最短はたった1周?5m
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。