食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

索引【く(あ-な行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.15

2023年09月21日 | 気になる言葉|一括
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く(あ-な行)気になる言葉の辞書 P.15/54



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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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く(あ-な行)
クーデター = 仏語、国家への一撃の意。非合法的手段に訴えて、政権を奪うこと。通常は支配層内部の政権移動を言い、革命と区別する。日本史でいうクーデターは、中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変の「乙巳(いっし)の変」(大化の改新、645年)、「本能寺の変」(1582年)、「二・二六事件」(1936年)の3つと言われる。投/非合法は認められないが、『ダメ岸田』への“クーデターもどき”自民党若手議員の決起さえ起らぬ駄目さ加減。残るは飽くまでも合法による「選挙投票」での、国民の決起しかない。
クーリングオフ = cooling-off。割賦(かっぷ)販売・訪問販売などで、消費者が事業者の営業所以外の場所で購入契約をした場合に、一定の期間内であれば違約金なしで契約解除ができる制度。投/ご存じない消費者も多く悪質な業者の取り締まりも甘く、国の啓蒙活動も本気ではないことから消費者の諦めや泣き寝入りすることが多い。健全な消費活動のために、仕組みの強化が望まれる。
クアハウス = 温泉を利用した保健・保養施設、Kurhaus・独語。投/spa・スパ(英語)も、鉱泉や温泉を利用した保養所。信玄の隠し湯・謙信の隠し湯もその一種か?
水鶏(くいな) = 笑い言葉 < 気前のいい鳥、食いな!食いな!全長30cmくらいで尾は短い。背面は茶褐色で黒い縦斑があり、冬に湿地や水田でみられる。世界に約130種。
766kuina
(ぐう) = ①仮住まい。寓居・仮寓。②自分の家をへりくだっていう場合にも使う。③よせる。かこつける、寓話。
空即是色(くうそく・ぜしき) = 般若心経。宇宙の万物の真の姿は空(くう)であって、実体ではない。しかし空とは、一方的にすべてを否定する虚無ではなく、知覚しているこの世の現象の姿こそが空であるということ。反対語→色即是空(しきそく・ぜくう)。投/投稿者のような凡人には、空即是色や反対語:色即是空(しきそく・ぜくう)のような般若心経は、全く分からん。
ぐうたら = ぐずぐずしていくじのないさま。不精で怠け者であること。また、そういう人。「-に暮らす」。投/江戸時代から使われており、「ぐう」は「愚(ぐ)」の長音化したもので、「たら」は「弛む(たるむ)」などが変化した説がある。
ぐうの音(ね)も出ない = 詰問されて一言も返す言葉がなく、閉口することにいう。「ぐう」とは、①空腹時に腹の中のガスが移動してたてる音。「-とお腹が鳴る」。②押さえつけられて苦しい時に発する声。投/②項の呼吸が詰まったり喉につかえたりして苦しい時に発する声の意から転じ、苦しい状況に追いこまれたこと。
九九(くく) = 笑い言葉 < 投/毎朝聴いているラジオでは、以前、証券会社のCMが九九のフレーズ。「四苦八苦せず」(4×9・8×9)、「誤算なき人生のために」(5×3)、「資産は十二分に」 (4×3=12)だった。それを受けてリスナーとしては、いちいち(1×1)言うのも何だが、散々(3×3)な日々、ろくろく(6×6)楽しめない苦しい生活。資産運用など無理で、死後(4×5)はどうなるか。せめて遺された家族が惨苦(3×9)な日々や破産(8×3)しないよう、クロ(9×6)スワードを楽しみながら、頑張ろ(8×6)う。
九九をもじった芸名 = 八波むと志・山茶花究、懐かしい芸名。八×八=六十四、三×三=九。サザンオールスターズは、九九をもじったバンド名ではないと思うよ(笑)。なお花の山茶花は、昔は言葉通りサンザカと呼んだが、江戸っ子がひっくり返して読んだことが定着した。
公家諸法度(くげ・しょはっと) = 禁中並公家諸法度(きんちゅう・ならびに・くげしょはっと)のこと。1615(元和1)年、徳川家康が天皇と公家の守るべき法を定めたもの。全17条。第1条に天子は学問を第一とすべきことを述べ、以下に公卿(くぎょう)・寺家の席次・任用・衣服などを定めた。投/現代でもサラリーマン諸法度など、「諸法度」の言葉は各界ごとの禁止事項やマナー・ルールブックのような形で使われている。
枸杞(くこ) = ナス科の落葉小低木。杏仁豆腐の上に載っている赤い果実が、枸杞の実(ゴジベリー)。
九献(くこん) = 杯を3献(3杯)ずつ3度さすこと。三々九度。
(くさ) = 物事を起こすたね。元、材料。「お笑い・ぐさ」「質(しち)・ぐさ」。投/通常使う際は、仕種(しぐさ)ぐらいか。昔、転勤で名古屋に住んでいた頃、千種(ちくさ)区・JR千種駅があって、初めて「くさ」と読むことを知った。
▽草千里が浜(草千里)~阿蘇ジオパーク = 熊本県阿蘇市、阿蘇郡南阿蘇村にある面積78万5,000㎡の草原地帯。阿蘇を代表する観光地にもなっている。
768kusasenri
草薙の剣(くさなぎのつるぎ) = 「八尺勾玉」(やさかにのまがたま)、「八咫鏡」(やたのかがみ)とともに三種の神器と呼ばれる。草薙の剣は熱田神宮に祀られたが、平氏滅亡に際し海に没したとされる。
九字(臨兵闘者皆陣列在前)(くじ) = 護身の秘呪として用いる9個の文字。「臨兵闘者皆陣列在前」の9字の呪(じゅ)を唱え、指で空中に縦に4線、横に5線を書くと、どんな強敵も恐れるに足りないという護身の法。九字護身法。中国の道家(どうか=老子・荘子の思想を信奉する学派)に起こり、のち陰陽道(おんようどう)に、また密教家・修験者・忍者などが用いた。
郡上節(ぐじょうぶし) = 岐阜県郡上市八幡町の盆踊り。毎年7月上旬から9月上旬まで行われ、特に8月13日から16日までは徹夜で踊る。「川崎」「春駒」「ヤッチク」など数曲がある。郡上音頭。
(くじら) = 大きく分けて、ヒゲクジラとハクジラの2種。ヒゲクジラは髭(ひげ)でプランクトンをろ過、魚・海老も獲る、シロナガスクジラ・ザトウクジラなど大きい鯨。一方、ハクジラは餌を丸飲みし歯を使う。比較的小さく、マッコウクジラやアザラシ・アシカなど。投/なお鯨とイルカは、生物学的に同じ。一般的に4m以上を鯨と呼び、それ以下の小さなものをイルカと言う。
鯨幕(くじらまく) = 白と黒の布を一幅おきに縦にはぎ合わせ、上縁に横に黒布を配した幕、一般に凶事用。由来は、鯨の体の背中側が黒く腹側が白いことなど。投/一方、歌舞伎・演劇場では定式幕(じょうしきまく)と言い、黒・柿(橙)・萌葱(緑)の3色が使われる。但し森田座・市村座・中村座などによって、それぞれ色の配列(順)が異なる。
薬玉(くすだま) = ①麝香(じゃこう)・沈香(じんこう)・丁子(ちょうじ)など、種々の香料を玉にして錦の袋に入れたもの、平安時代に盛んに贈答に用いた。②式典・運動会などの際に用いる。投/時々、楠玉と書かれる間違いを見る。そういえば、昔のギャグに「楠田マ、枝里子でございます」があった。
薬の名称<散・丸・丹・湯> =「散」は粉薬(こなぐすり)、「丸」は(丸薬・がんやく)・練って小さく丸めた薬、「丹」も丸薬を言う。「湯」(とう)は煎(せん)じ薬・煎薬(せんやく)と、形状により呼び方が変わる。投/広い意味の薬のうち馴染みがあるのは、「散」は龍角散・太田胃散・實母散(じつぼさん・現在はティーパック入り)。「丸」は正露丸・毒掃丸。「丹」は萬金(まんきん)丹・反魂(はんごん)丹・仁丹(じんたん)。「湯」は葛根湯(かっこんとう)など~般若(はんにゃ)湯は違うよ。
管を巻く(くだ・-) = 酒に酔って、つまらないことをくどくどと言う。糸車に糸を巻き付ける時、ぶうぶうと音を立てることに、くどくどしいの意を掛けて。
口吸い(くちすい) = 投/ついに、クロスワードもキスが出題された。口吸いも接吻(せっぷん)も言わなくなった。辛うじて「口付け」~歌謡曲の場合は、口づけ、またはひらがなが多い。
口端(くちは) = 言葉の端々(はしばし)。口の端(は)。
口八丁手八丁(くちはっちょう・てはっちょう) = しゃべることも、することも達者なこと。
口汚し(くちよごし) = 口を汚す程度のちょっとしたものの意で、他人にすすめる飲食物をへりくだっていう語。
グッドルーザー = good loser・負けっぷりのいい人。潔く負けを認める人。負けても潔い人。
国立(くにたち) = 1967(S42)年、市制発足時、JR中央線・国立駅があり、その名を市名にした。国立駅の設置時、中央線は国分寺の次が立川、ちょうどその真中に当たる場所に駅をつくることになり、両方の頭文字を取った。投/その安易な考え方が、全国に読み間違いと誤解を招いた。投稿者が若い頃、「国立音楽大学」はヨーロッパのように“こくりつ”と錯覚した。1980年の夏の甲子園出場した際はスコアボードの表記が「国立」だけなので、すごい学校と思った。そもそも正式名称が「都立国立高校」なので、どっちやねん? 因みに「大田区」も戦後、大森区と蒲田区が合併して付けられた。森蒲区のほうがインパクトがあるけど・・・
国破れて山河あり = 中国・杜甫(とほ)の詩。「国都(の長安は)は破壊されてしまったが、山や川は(昔と変わることなく)存在している。(荒れはてたこの)町にも(いつもと同じように)春がやってきて、草や木は深くおい茂っている~」。投/戦争によって、国が荒廃してしまったことを嘆く言葉。また人間の愚かな営みが、自然の前ではいかに無意味かを表す言葉。日本でも、太平洋戦争後に当てはまる。タモリが現在の状況を、「新しい戦前」と表現した。近代戦はことごとく破壊され、山河も残らない。あなたの街や故郷も、跡形もなく消え去る。戦争に突入させない政治を維持するため、皆様の不断のスタンスが大事。なお国破れて~を、”国敗れて”の書き間違いをしないように。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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索引【く(は-わ行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.16

2023年09月18日 | 気になる言葉|一括
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く(は-わ行)気になる言葉の辞書 P.16/54



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く(は-わ行)
頸木(くびき) = ①牛馬の後頸にかける横木。②(比喩的に)自由を束縛するもの。「圧制の-」。
句法(くほう) = 詩文・俳句などの組み立て方、作り方。
組体操 = ピラミッドなど、組体操をやめる学校が増えた。10段・高さ7mのピラミッドが崩れ、6人の重軽傷者を出す事故があった。15人・5段のピラミッドでも、平均体重50kgなら最下段中央の生徒には150kgの負荷が掛かる。かつて、毎日新聞「松尾貴史のちょっと違和感」の記事に、未だにこんな危険なことをさせているのかと先生方へ痛烈な批判をしていた。プールの飛び込み事故など、体育・運動に対し先生は危機意識に乏しい者が多い。
愚民政策 = 為政者が権力を保つために民衆を無知の状態に留め、批判力を奪う政策。投/日本も歴代内閣・自民党の政策によって、「国民があまり考えない」 「政治批判しない」方向に持って行かれている。
雲助(くもすけ) = ①江戸時代、宿場や街道で駕籠舁(かごか)きや荷物運搬などに従った人夫。②人の弱みにつけこむ、質の悪い者が多かったところから、無頼の者たちのことをも言う。謂われは、定まった住所がなく雲のようにあちこちをさまよっている。または、網を張って客を待つのが蜘蛛(くも)のようであるからとも言う。投/昔は不当な請求をする雲助タクシーがいたが、今は逆に客が運転手に暴行・暴言を吐く世相になった。
供養塔(くようとう) = 死者の供養のために,または供養会を行なった印として建てる塔。
777kuyouto 一例
蔵・倉(くら) = 「倉」は物をしまっておく建物の意で広く使い、「蔵」は大事な物を保管しておく建物。
クライシス = crisis・①危機、重大局面。②経済上の危機。恐慌。
クラウン = (A)crown・冠、王冠。(B)clown・道化師。道化師の「クラウン」は、派手な衣装と化粧をし、サーカスなどに登場するコメディアン。日本では「ピエロ」(pierrot・仏語)と呼ばれることも多いが、ピエロはクラウンの一種である。投/日本ではピエロは、世の中の物笑いや操られている人などに使われることが多い。
クランクイン(アップ) = crank in・和製英語。映画の制作で撮影を開始すること。クランクアップは、完了。投/林修先生のTV番組「ことば検定」より。クランク・イン⇔アップの対比語を見ただけで間違っている言葉。正確な英語は、start filming(フィルミング)、または-・shooting(シューティング)。撮影終了はfinish filming 、finish shooting。「クランク」・crankは、元々は機械のハンドルのこと。手動の鉛筆削りの把手(とって)部分のように、昔の撮影機器はハンドルで手回ししたことから映画用語に。
クランケ = Kranke・ドイツ語。病院用語の「患者」。投/昔、ケーシー高峰という“スケベ医者”(お笑い芸人)によってクランケの言葉を知った。家系一族の多くが医師などだったが、本人は別の道を選んだ。
グランドピアノ = チコ情報/重厚感を持ち光沢のある黒塗り。ピアノは1709年、イタリアで誕生。当時から200年あまりは、茶色の木目そのままの模様だった。20世紀初頭に、日本でもピアノ生産をするようになった。しかし日本は湿気が多く変形し音色まで変わってしまったので、日本古来の技術「漆(うるし)」で黒くコーティング塗装するようになった。相乗効果として、製造時に木目合わせする必要もなくなった。黒塗りは外国由来と思っている方が多いが、実は日本の開発商品として世界中にヒットし広がったそうだ。
グリークラブ = ①Glee Club、1783年に創設されたロンドンの男声合唱クラブ。1857年解散。②転じて、男声合唱団。
クリアランス = clearance。①取りかたづけること、一掃。②間隔、空間、すきま、ゆとり。投/一般的には在庫一掃セールが有名だが、医学界や多分野で使われ独自の意味を成す。
クリスマスイブ = 投/日本人は、クリスマスの前日12月24日の朝から終日までをクリスマスイブと思っているが間違い。昔のクリスマスは、日没から始まるとされていた。現在で言えば24日の日没から翌25日の日没までが、クリスマスという考え方。イブはイブニングのことで、クリスマス当日の「24日夜(日没後)」に限定される。
クリスマスツリーの星(ベツレヘムの星) = ①Bethlehem・ヨルダン西部、イエスの誕生地とされるパレスチナの町。②イエス誕生の時に現れたとされるベツレヘムの星。③クリスマスツリー先端の星は、ベツレヘムの星を模したもの。現代において天文学者らは、この星について様々な見解を持っている。超新星、惑星、彗星、惑星どうしの接近など事例が提唱されているが歴史的な正確さに疑問を持ち、フィクションと考える学者も少なくない。投/遙か昔のことさえ、専門家が真面目に検証することに驚く。ちっぽけなこの星(地球)で戦争を仕掛ける大馬鹿者を、星屑の彼方へ放っぽり出したい!
クリスプ = crisp・①トーストやセロリなど食べ物に歯ごたえがあり、ぱりぱりしている様子。②態度・動作・話し方などがキビキビした、てきぱきした、歯切れの良い、快活な、生き生きした、短くて明瞭な、簡潔で明快な、はっきりしたなど。
車海老(くるまえび) = 今や高級海老で、体を曲げると車輪のように見えることから名付けられたとも言われる。芝海老は東京湾の芝浦の海で獲れたことから。投/回転寿司の小振りの海老は、東南アジアで養殖されるバナメイエビ。発見した米国の動物学者ウィラード・ギブス・ヴァン・ネイム氏に因んだもの。
郭詞(くるわことば) = 遊郭で遊女が使う言葉。「ありんす」(あります)、「~ざんす」「~なまし」など。
愚連隊(ぐれんたい) = 不良少年の集団や悪の組織の総称。投/現在の半グレ、暴力団、暴走族、オレオレ詐欺の輩も含まれるでしょう。今や死語で、中高年の方が若い時代に使われた。 
黒い雨 = 1945(S20)年、広島に原爆が落とされたあとに降った、放射性物質を含んだ黒い雨。
クロッキー = croquis・仏語。短時間でする写生。速写。英語のスケッチに相当する語。日本では写生をスケッチ、略画・速写画をクロッキーという。
(くん) = 君主や国家のために尽くした功績。手柄。叙勲、文化勲章などに使われる。
軍靴が響く(ぐんか・-) = ①軍隊用の靴。「-の足音が近づいてきた」。②戦争の始まる気配が強く感じられる形容としても用いられる。投/「軍歌」の間違いを時々見る。兵隊が歩調を合わせて歩く際の靴の音は悍(おぞ)ましい。何度も書くがタモリ氏が言ったように、現在が「新しい戦前」にならぬよう、何が何でも戦争を起こしてはならぬ。
君子豹変(くんしひょうへん) = ①君子は過ちがあればすみやかにそれを改め、鮮やかに面目を一新する。②俗に、考え方や態度が急に一変すること。投/本来は①の使い方であって、昨今は②のような上司が突然激怒する、紳士が“送り狼”になる使い方が主流になった。
群衆雪崩(-・なだれ) = ①一定の面積・例えば1㎡に10人以上が存在する高い密度で、誰かが倒れるとどんどん転倒が波及する。②群衆の真ん中にいるたった1人が倒れると、その人を中心に周囲の人たちが、波紋のようにどんどんと巻き込まれて倒れていくという現象。投/韓国ソウル市で起きた事故。新聞各紙が「ソウル雑踏事故」と表現しているが、事故の重大さを正しく伝えていない。投稿者風に言えば、「ソウル圧死事故」と、緊迫感を持って伝えるべき。と言うのも、今後、日本でも起き得る事故で、専門家は大震災の逃避行動の際に発生すると指摘する。
組んず解れつ(くんず・ほぐれつ) = 組み合ったり離れたりしてはげしく動きまわるさま。「-の大乱闘」。「くみつほぐれつ」の音変化。投/子供のじゃれっこの組んず解れつならともかく、男女が組んず解れつの・・・。失礼しました!
訓令式ローマ字 = 日本式とヘボン式とを折衷したローマ字綴り。1930(S5)年文部省に臨時ローマ字調査会を設けて制定し、37年内閣訓令で発表したもの。投/shi→si、tsu→tu(一例)、日本人にも外国人も分かりやすい目的でまとめられた。しかし時代経過とともに、英語に近い「ヘボン式」が主流に。投稿者はパソコンをローマ字で入力するが、初めて訓令式で入力していることに気が付いた。今まで、全く意識していなかった。キータッチは、sinkansen・新幹線、turube・鶴瓶。tutayaと打つと、TSUTAYAに変換される。

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索引【け】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.17

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蛍光灯(けいこうとう) = 投/人間を家電でたとえる使い方で、すぐには点灯しないところから反応の鈍い人を指す。LED照明器具」主流になり、将来、蛍光灯を知らない世代が現れるだろう。家電や機器を人間の例えにした言葉や事例は、昔、短気な人を「瞬間湯沸器」と言った。「ステレオタイプ」は、多くの人に浸透している固定観念や思い込みのこと。「テレコ」は、入れ違い・あべこべ。テープレコーダーに、A面とB面を間違えて入れてしまうこと。実はそれ以前から、「てれこ」は使われていた。「手を加える」という意味の「手入れこ」が変化した語。その元になったのが、歌舞伎で2つの異なる筋を一つにまとめ、関連をもたせて一幕おきに交互に展開することを「てれこ」と言った。
鶏鳴狗盗(けいめいくとう) = 鶏の鳴き真似で欺いたり、犬のようにこそ泥をする卑しい人。または、くだらない技能でも役に立つことがある例え。投/鶯(うぐいす)や鶏の鳴声・動物ものまねを芸とする江戸家猫八一門の芸人は、真面目な方です。
毛皮反対活動 = ミンク・ウサギ・タヌキ・キツネなどの毛皮や皮革が多数使われていることに対し、動物愛護団体がファッション業界や消費者に、動物が犠牲になっていることを認識させて別の素材を使うよう促す活動。
(げき) = ①古代中国では、役所が召集・説諭などを記して発行する文書をさした。②自分の主張などを強く訴え、多くの人々に賛同や決起をうながす文書。檄文。投/「檄を飛ばす」や励ましの意味に用いる言い方は誤用。文化庁の調査では、もはや「激励」の意味と捉える人が70%近くいて、いずれこの使い方も認められることになろう。
ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 = ビッグネームを持つ漫画家の娘さん達が集合、爆笑トーク集の本(文藝春秋社発行)。「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげるの次女・悦子氏。レレレのおじさん「天才バカボン」赤塚不二夫の長女・りえ子氏。らららは「鉄腕アトム」手塚治虫の長女・るみ子氏~歌詞「♪空をこえて~ラララ」。投/読んではいないが、面白そうだ。
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下戸(げこ) = 笑い言葉 < 猫に小判、下戸にご飯。酒が飲めない人。対義語は、「上戸」(じょうこ・じょうご)。林修情報/下戸・上戸の「戸」とは、奈良時代の律令制における課税単位のことで、重い順に最上位の大戸(おおと・おおど)から上戸、中戸、下戸と定められ課税された。婚礼時に分け与えられる酒量もその順だったことから、転じて酒を良く飲む人を上戸(または大戸)、飲めない人を下戸と呼ぶようになった。▽ゲジゲジ = ①ムカデ綱(唇脚類)ゲジ目の節足動物の総称。蚰蜒(げじ)の俗称 ②忌み嫌われる人。「-野郎」 ③濃く太い眉。
戯作(げさく) = 江戸中期以降、主に江戸に発達した俗文学、特に小説類。読本(よみほん)・洒落本(しゃれぼん)・滑稽本(こっけいぼん)・人情本などの総称。
芥子玉(けしだま) = ケシの種のような細かい玉を散らした模様。豆絞りの一層細かいもので、手拭などの染模様にする。
ゲシュタルト = Gestalt・ドイツ語、部分の寄せ集めではなく、それらの総和以上の体制化された構造のこと。心理学の概念。
下手人(げしゅにん) = ①自ら手を下して人を殺した者。「-を挙げる」。②事件の張本人。
化粧塩 = 魚を姿焼きにするとき、焼き上がりを美しくしたり、焦げないようにしたりするのに尾や鰭(ひれ)などにまぶす塩。飾り塩。
ケセラセラ = ①なるようになるの意 ②1956(S31)年の米国映画「知りすぎていた男」(ヒッチコック監督)の主題歌。投/昔、見た映画で、ジェームズ・スチュアート、ドリス・デイ出演。スパイ・スナイパーが出てくるが、ヒッチコック流のお洒落でキレがよい映画だった。ケセラセラの言葉は、この映画やドリス・デイ、ペギー葉山などの歌によって今でも日本の高齢者の中に生きている。「なるようになる」「なんとかなるさ」のような使われ方がされている。まさしく、高齢者がいつまでも頑張れる歌かもしれない。trong>化粧塩(けしょうじお) = 魚を姿焼きにするとき、焼き上がりを美しくしたり、焦げないようにしたりするのに尾や鰭(ひれ)などにまぶす塩。飾り塩。
懸想(けそう) = 恋い慕うこと、異性に思いをかけること。求愛すること。「-立つ」
月下氷人(げっか・ひょうじん) = 「月下老人」と「氷人」との合成語。男女の縁をとりもつ人。仲人、媒妁人。(a)「月下老人」は、唐の韋固(いご)が月夜に逢った老人に、将来の妻を予言された故事から、男女の仲をとりもつ人。(b)「氷人」は、晋の令狐策 (れいこさく) が、ある夜、氷の上に立って氷の下の人と話した夢を見た。これを占いの名人・索紞 (さくたん) が媒酌をする前兆だと夢解きし、実際にそのとおりになったという故事から、同じく男女の仲をとりもつ人。
結跏趺坐(けっか・ふざ) = 「跏」は足の裏、「趺」は足の甲。足の表裏を結んで坐する意。如来(にょらい)または禅定修行の坐相。足背で左右それぞれの腿(もも)を押さえる形で2種ある。蓮華坐。
767fuza
ケッヘル(モーツァルト) = ドイツ語・Köchelverzeichnis。オーストリアの音楽研究家ケッヘル(Ludwig von Köchel・1800-1877年)が、モーツァルトの全作品に年代順に付けた通し番号。略号は K. または K. V. 、ケッヒェル番号。投/楽曲の名称に、ケッヘル番号を付け加えて紹介する。バッハ(IOC会長ではないよ!)も、「バッハ作品番号」や「BWV」を付けている。昔はモーツアルトと習ったが、現在はモーツァルトと書いたり発声している。
ゲバラ = 中南米の革命家、アルゼンチン生れ、1928~1967年。キューバ革命に参加し、カストロ政権下で要職を歴任。ボリビアでゲリラ軍の指揮中に捕らえられて銃殺。投/昔は日本でも周りに、ゲバラに憧れた人が多かった。彼等は後期高齢者になり、今でも革命精神を忘れないで過ごしているのだろうか?チェ! チェ・ゲバラは愛称で、チェはスペイン語の親しみを表す方言。本名は、エルネスト・ゲバラ。
ゲリラ豪雨 = 集中豪雨の一種。正式な気象用語ではなく、突発的で天気予報による正確な予測が困難な局地的大雨を、軍事用語のゲリラ(奇襲を多用する非正規部隊)に例えた表現。従来から使用されていた集中豪雨といった言葉を、メディアが代用する形となった。
外連(けれん) = ①演劇演出用語。見た目本位の、俗受けをねらった演出・演技。早替り・宙乗り・水芸の類。②はったり。ごまかし。「外連味(み)」とは、俗受けをねらったいやらしさ。「外連味のない芸」。投/「可憐」と語感が似ているため、「外連」「外連味」をいい意味で取る人もいるが誤り。
元気印(-・じるし) = 外から見ても、明るく活動的で勢いのよいこと。投/死語とは言うものの、広辞苑に載っている。
眷顧(けんこ) = 特別に目をかけること。ひいき。愛顧。
源語(げんご) = 源氏物語の作品を言う。
元始、女性は太陽であった(げんし・-) = 平塚らいてう(雷鳥・らいちょう)、女性運動家。婦人の参政権運動に尽力。1886(M19)~1971(S46)年。第二次大戦後も女性解放・反戦平和運動に活躍。自伝「元始、女性は太陽であった」。雑誌「青鞜」(せいとう)創刊。発刊の辞が、「大昔、女性は太陽のような存在であった。自ら生き自ら輝いていた」「今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような青白い顔の月である」~今の女性は自分の力で生きていないとして女性の解放を説き、女性の政治的・社会的自由確立のために活躍した。投/原始の間違いに注意。
791raiteu
ケンタウロス = Kentauros・ギリシア語。ギリシア神話で、上半身は人体、下半身は馬の形の怪物(半人半獣)。オリンピアのゼウス神殿の破風彫刻で知られる。投/射手座の射手(しゃしゅ)。今や星座やギリシャ神話より、コロナウイルスの別称?のほうが有名。
遣唐使(けんとうし) = 国際情勢や大陸文化を学ぶために、10数回にわたって日本から唐へ派遣された公式使節。大使・副使らふつう500~600人が数隻の船に分乗し、期間は2、3年を要した。唐末の戦乱のため、894(寛平6)年、菅原道真の提議により廃止。投/894年(平安時代)に廃止されたことにより、試験の暗記は「白紙(894)に戻す遣唐使」「道真が遣唐使廃止の世話・焼くよ(894)」と覚えた。唐の滅亡が近いとされ、常々台風などの船の難破・沈没なども多く、道真が危険と判断したため。
ケントウシ = 笑い言葉 < 具志堅用高は拳闘士。岸田首相は優柔不断のため、国会では「検討する」回答を繰り返し、「検討使」と揶揄されている。政界の“道真公”は現れないのか?
鍵盤(けんばん) = チコ情報/バッハ・ヘンデルの18世紀初頭は、ピアノの黒鍵(こっけん)は黒檀(こくたん)、白鍵(はっけん)は象牙でできており、現在の価格で1台が数千万円した。これでは金持ちしか弾けないので、19世紀には黒と白との素材を全く逆転した鍵が主流となった。20世紀に入るとアクリル樹脂が使われ、またまた黒白が逆転し元に戻され現在のデザインに至る。投/ピアノには、黒白(こくびゃく)を争う長いヒストリーがあったのだ。
原文ママ = 原文のままの引用のこと。文章の引用などにおいて、誤字や事実誤認と思われる記述が含まれている部分をあえて訂正せずに掲載する場合に、「ママ」と表示し原文をそのまま載せていることを明示する。江戸期の筆写本の時代からの習慣として見られる。投/書物やネット文章でも、「ママ」のルビを見つける。原文その”まま”の意味。今のご時世では、「マンマ」のほうが分かりやすいのでは。
権柄尽(けんぺい・ずく) = 権力にものを言わせて、事を行うこと。「-な態度」「-に物を言う」。投/岸田政権のように国会・国民の了解なしに、防衛費倍増・軍拡化、原発再開・原発新増設など、まさしく権柄尽・力尽(ちからずく)で行うのは民主主義の否定に繋がる。
(けんぺいりつ) = 建築敷地面積に対する建築面積の割合。笑い言葉 < 投/投稿者の定義として「建蔽率の高い顔」とは→宝塚出身の鳳蘭(おおとりらん)のように、目・鼻・口のパーツが大きく(顔への占有率が高い)、目鼻立ちがハッキリしている顔のこと。
剣幕(けんまく) = 怒った恐ろしい顔つき・態度、険相。一説に、ケンアク(険悪)の連声から。
けんもほろろ = 無愛想に人の相談などを拒絶するさま。取りつくすべもないさま。「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声。それと「けんどん(慳貪)」を掛けたものか。「慳貪」とは、なさけ心のないこと。愛想がないこと。突慳貪(つっけんどん)。
原理主義(げんりしゅぎ) = ①キリスト教で、聖書は無謬であり、天地創造などの根本教義は文字通り真実であると信じ、神学・信仰にかかわる近代主義や合理主義を批判・排斥しようとする立場。1920年代以降、アメリカのプロテスタント諸派内におこる。②他の宗教や思想において、これと同様と見られる傾向についてもいう。根本主義、ファンダメンタリズム。

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索引【こ(あ行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.18

2023年09月12日 | 気になる言葉|一括
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こ(あ行)気になる言葉の辞書 P.18/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。

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こ(あ行)
コール天(-・てん) = corduroy・コーデュロイ。英語でも、語源はフランス語。綿横ビロード織りしたパイル織物の一つ。日本語ではコール天と呼ばれる。由来は「cord」+「天鵞絨(てんがじゅう、ビロードの和名)」。投/投稿者はファッションに興味ないせいか、コーデュロイは初めて聞いた言葉。コール天なら昔使った言葉で、半世紀前に着ていたことがある。
764cordroy 一例
コーン = 英語にはスペルと意味が異なるコーンがある。①円錐形を意味する・cone。工事現場に置かれているカラーコーンと同じ意。②とうもろこしのcorn。投/ソフトクリームの殻をコーン呼ぶのは、②とうもろこしを使っているから思っている人が多い。本当は①の形状からついた名称。ちなみに、一般的には小麦粉が使われている。
耕耘(こううん) = 笑い言葉 < 田畠を耕すハッピーな仕事は耕耘(幸運・こううん)、農作すること。「耘」は田の草をとる意。新聞表記では、耕耘機は「耕運機」と記す。
高歌放吟(こうか・ほうぎん) = 周囲の迷惑を顧みず大声で歌ったり詩を吟じたりすること。投/現在のTVCMは視聴者の迷惑を顧みずやたらうるさく、この言葉が当てはまるのでは。
巧言令色鮮し仁 (こうげんれいしょく・すくなしじん)  = 巧みな言葉を用い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、最も大事な仁(慈しみ・思いやり)の心が欠けている。
後顧の憂い(こうこのうれい) = 後々の心配。後に残る気遣い。立ち去った後の心配。「-なく出立する」。広辞苑だけ、例が「-憂え」となっている。投/社長の引退やサラリーマンが定年退職に及び、「ワシがいなくなったら、この会社はどうなるか?」と“後顧の憂い”を持ちながらお辞めになる方が多いと思う。でもご心配なく、あなたがいなくても何とかなります!いや、いなくなればもっと会社運営が上手く行くでしょう!
公私混同 = 仕事などに私生活に関する物事を持ち込み、公私のけじめをつけないこと。「-・もはなはだしい」。投/この言葉を聞けば、真っ先に岸田首相の息子・翔太郎氏の行動(公邸内の忘年会のバカ騒ぎ等)を思い出す。政治家もメディアも、「公私混同」を見出しにした。しかしそんな生易しいものではなく、首相秘書官として「職務違反」「業務怠慢」「倫理抵触」ではないのか?もっと言えば情報漏洩の危機管理認識のなさ、ケチくさい。単刀直入に言えば、親も子も「大馬鹿者」。
向日性(こうじつせい) = 光の刺激で起こる植物の屈性のうち、光の方向へ曲がる屈性。正の屈光性、向光性。向日葵(ひまわり)は文字通りの向日性、あるいは太陽追尾と呼ばれる光屈性(こうくつせい・ひかりくっせい)。投/「ひまわり」と言えば、一部がウクライナで撮影されたソフィアローレンの映画。当初100億円以上もしたゴッホの絵画。NHK朝ドラ・松嶋菜々子。前川清(福山雅治)の歌。♪誰のために咲いたの~伊藤咲子の”ひまわり娘”など。
好事魔多し(こうじ・まおおし) = よいこと、うまくいきそうなことには、とかく邪魔がはいりやすいものである。好事とは、よいこと・めでたいこと。類似語=月に叢雲(むらくも)花に風。叢雲とは、群がる雲。投/あらゆる工事には「魔」が多し、ご注意を。単なるダジャレ。
公序良俗(こうじょりょうぞく) = 公の秩序と善良の風俗。国家・社会の公共の秩序と普遍的道徳を意味する。公序良俗に反する内容の法律行為は無効とされ、犯罪の違法性は実質的には公序良俗に反することによる。
講談師(こうだんし)= 講釈師。話芸の一種。釈台(小卓)を張扇(はりおおぎ)で叩きつつ、物語類を語り聞かせる寄席芸。内容は軍記・仇討・武勇伝・侠客伝・世話物など。投/男性の講談師は、必ず出演中に講談師は好男子ばかりとシャレを言う。六代目・神田伯山(松之丞)が、講談ブームに火をつける。女性講談師も多々現る。「講釈師・見て来たような嘘を言う」言葉もある。軍記・合戦をその場にいたかのように、臨場感溢れる語り口だ。 
交通系ICカード全国相互利用サービス = 現在11団体が発行する10種類のカード。地域の名称や方言を、うまくネーミングしている。JR北海道・Kitaca、JR東日本・Suica、JR東海 ・TOICA、JR西日本・ICOCA、JR九州・SUGOCA、首都圏・PASMO、名古屋交通開発機構・manaca、スルッとKANSAI・PiTaPa、福岡市交通局・はやかけん、西日本鉄道・nimoca。
交通整理 = 投/本来の意味の他に、①役割分担の再調整。②込み入った部分を解きほぐして、物事を進めること。いわゆる、おじさんや年配上司の“ビジネス用語”。
業突張り(強突張り)(ごうつくばり) = 強情で人に従わないこと。ひどく欲張りで頑固なこと。また、そういう人。
荒唐無稽(こうとう・むけい) = 言説や考えが、とりとめなく根拠のないこと。でたらめ。▽高野豆腐(こうやどうふ) = 寒中に豆腐を小形に切って屋外で凍らせた後、乾かしたもの。鎌倉時代、偶然、高野山の僧侶たちの手によってつくられた「凍(こお)り豆腐、しみ豆腐。投/林修先生の「ことば検定」によれば、豆腐が冬の厳しい寒さで凍ってしまい、それを翌朝、僧侶たち溶かして食べてみたところ、食感がよく美味しかったので食べるようになった。最近は、LDL低下・HDL上昇、食後の中性脂肪上昇抑制など脂質代謝改善、特に脳卒中や心筋梗塞などの予防に効果があることから、生活習慣病の防止として食している人が多くなった。
紅涙(こうるい) = ①非常に嘆き悲しんで流す涙。血の涙、紅(くれない)の涙。②女性の流す涙。
公労委(こうろうい) = 三公社(国鉄、電電公社、専売公社)と五現業官庁(郵政、国有林野、印刷、造幣、アルコール専売)における労使間の紛争の斡旋・調停・仲裁、および不当労働行為の審査などを行なった行政委員会。公共企業体等労働委員会。三公社・五現業が民営化され、1988年に中央労働委員会に統合された。投/公労委と三公社・五現業は懐かしい響き。民営化には賛否両論があったが、労組側から見れば労働活動が弱められ、それとともに強権政治が台頭し日本の国力・民衆の力が衰えていった。
甲論乙駁(こうろん・おつばく) = 甲が述べる説に乙が反対するというように、議論がまちまちになってまとまらないこと。
講和(こうわ) = 戦争を終結し、平和を回復するための交戦国間の合意。「-を結ぶ」。講和条約=講和に関する条約。その内容は戦争の終了、平和の回復を宣言し、講和の条件(領土の割譲・賠償支払など)を定め、その履行を確保するための担保手段を定めるのが普通である。平和条約。投/欧米はウクライナに武器を供与するのではなく、また日本も支援するのではなく、停戦そして講和を導くことに努力すべきではないのか。だから“ドロ沼”の戦況に陥っている。
御詠歌(ごえいか) = 巡礼または仏教信者などがうたう、和歌・和讃にふしをつけたもの。巡礼歌。西国三十三所の御詠歌など。
呉越同舟(ごえつどうしゅう) = ①中国の春秋時代、宿敵どうしの呉と越の者がたまたま同じ舟に乗り合わせたが、暴風に襲われて舟が転覆しそうになると、互いが左右の手のように動いて助け合ったという「孫子」の故事に基づく。②敵対する者どうしが同じ場所に居合わせること。また、敵対する者どうしも共通の困難に遭遇すれば手を携えてそれに立ち向かうということ。投/ビジネスで言えばバーター取引? 生存を賭けた企業合併か。

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索引【こ(か-た行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.19

2023年09月06日 | 気になる言葉|一括
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こ(か-た行)気になる言葉の辞書 P.19/54



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こ(か-た行)
炬火(こか) = 松明(たいまつ)、篝火(かがり火)。きょか。
誤解 = 政治家は自分の失言を、「国民の誤解」と言い訳する。菅首相も芸能人などとのステーキ会食で国民に「誤解を招いた」と発言した。しかしネットでは、「二階が招いた」(二階幹事長が呼び出した)と大騒ぎ。
碁会所(ごかいしょ) = 人々が集まって碁を打ち合う所。
5月5日に相応しい曲 = 笑い言葉 < タンゴ(端午)。投/3月に流れる曲はマーチ、どちらも同じスペルのMarch。出産を促す曲は、サンバ(産婆)。タンゴ、サンバ、マンボ、サルサなど、中南米はリズムの宝庫。なおドドンパは、日本発祥のリズム。「恋のメキシカン・ロック」などリズム歌謡と称するヒット曲を歌った橋幸夫は、2023年の80歳の誕生日をもって歌手活動からの引退。
筑子節(こきりこぶし) = 日本の民俗楽器。長さ20~30cmの2本の竹棒で、これを両手に持ち打ち鳴らす。謡曲。こきりこを打ち鳴らしながら踊る芸能、中世に流行。現在、富山県五箇山地方などに残る。投/民謡歌手・原田直之氏が歌う、「コキリコの歌」は逸品。NHKみんなの歌では、少年少女合唱団形式で、数回、紹介されたそうだ。成世昌平氏の「はぐれコキリコ」も、またよし。投稿者は歳のせいで、コキリコとお笑い芸人のココリコを言い間違える。
(こく) = 本来、中国で穀物の熟したことをあらわしたところから、酒などの深みのある濃い味わい。「-がある」。投/酒のためにあるような言葉。ビール・食品メーカーは「酷」では印象が悪いため、「濃(こ)く」やカタカナ表現にしている。
虚空(こくう) = ①何もない空間、空。②事実に基づいていないこと、架空。③思慮のない様。向う見ず、無鉄砲。
酷暑日 = 夏のきびしい暑さ。酷熱。投/2022年、日本気象協会が最高気温が40℃以上の日を「酷暑日」、夜間の最低気温が30℃以上の夜を「超熱帯夜」と命名した。但し気象協会が独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではない。後世の人は、40℃を切った日は「今日は比較的涼しい」と言うのだろうね。
国葬 = 国家の大典として国費で行う葬儀。投/法律もなく国民の支持も少なく・世論が完全に割れている中、岸田首相は安倍首相の国葬を執行した。NHK世論調査では国葬を「評価する」49%、「評価しない」38%。無党派層は逆転し「評価する」37%、「評価しない」47%だった。毎日新聞記事「松尾貴史のちょっと違和感」でも、『国民の分断を煽り、国会で大嘘を付いた人物を国葬にすることを疑問視する』意見だった。投/投稿者も、これほど酷い政治で国民を苦しめた人物はなく、国葬にすべきではなかったと考える。
穀潰し(ごくつぶし) = 食べるだけで何の役にも立たない者。人を罵っていう語。
極楽往生(ごくらく・おうじょう) = ①この世を去って極楽に生まれること。浄土往生。②安らかに死ぬこと。大往生。投/安倍首相国葬の菅前首相の弔辞で、大袈裟に言えば政教分離に関する「憲法違反」があった(笑)。国葬(国の事業)はあらゆる宗教に属さない式典で行うことになっていたが、弔辞は「天はなぜ、よりによって、このような悲劇を現実にし~」と発した。「天」や「天国」はキリスト教用語なのでアウト。日本人の多くは亡くなったら天国に行くのではなく、「極楽」や「極楽浄土」へ行くことに。「冥福を祈る」は仏教用語なので、NHKや教会では使っていけないことになっている。
国連 = 投/国連が機能しないのは、常任理事国が持つ「拒否権」。しかし一方で専門家によると、大国に拒否権を与えたのは国連の前身・国際連盟の失敗の反省から。1933(S8)年、日本・ドイツが国際連盟から脱退し、第2次世界大戦へ進んで行ったこと。拒否権を国連の「安全弁」と表現し、拒否権を与えて脱退しにくくし、あるいは多数決だと大国同士の戦争に発展しかねないため。
(こけ) = 笑い言葉 < 愚かな植物は<苔?>。虚仮(こけ)=①真実でないこと。②思慮の浅薄なこと。おろかなこと。③虚仮にする~馬鹿にして侮ること。
焦茶(こげちゃ) = 黒みがかった濃い茶色。焦茶色(こげちゃいろ)。さて「茶色」は、黒味がかった赤黄色。茶色(茶の色)と言うが、お茶は緑色しているのになぜ? チコ情報/お茶は平安時代に中国から伝わり、当時は焦茶色をしていたので「茶色」と言われた。江戸時代になると簡易な製法が編み出されて、緑色のお茶が普及した。しかし「茶色」の言葉だけが残ったようだ。
虚仮の一念岩をも通す(こけ・-) = ①愚か者が、1つのことだけに心を傾けてやりとげようとすること。②一生懸命にやれば、立派なことができること。「虚仮の(も)一心」とも言う。「虚仮」とは、思慮・分別が浅いこと。愚か者。「-にされる」。投/良い喩えではないので、上司・目上はもちろん部下・知人でも使ってはならない。頑張り通すことから、「苔(こけ)の一念」の誤用を見る。
心得顔(こころえがお) = ある事情をすっかり承知している顔つき、得意な顔つき。したり顔は、してやったぞという得意そうな顔。2つは、微妙に異なる。明鏡国語辞典第三版に、「いかにも誇らしげな顔、したり顔」、関西弁の“どうや”(どうだ)の意と載る。
心添え(こころぞえ) = 親身になっての注意・忠告。忖度は、他人の身中を推し量ることで良い意味だったが、政治家や官僚が本来の言葉も壊してしまった。忖度の次は、奴らがこの言葉も汚してしまうかも。
御三家(ごさんけ) = ①公家(くげ)の三家。閑院家・花山院家・中院(なかのいん)または久我(こが)家。 ②江戸時代、尾張の徳川家(尾州家)、紀伊の徳川家(紀州家)、常陸の徳川家(水戸家)の総称。投/芸能界は御三家、新御三家と呼ばれるが、前述の公家・武士の“本物の御三家”を覚えておこう。男性芸能人は御三家・女性陣は三人娘と呼ばれ、当時はジェンダー意識がなかったようだ。
古式(こしき) = 古来の法式。「-ゆかしく」。投/未だに不勉強アナが、「古式豊かな」と言っているが誤用。ゆかしいは、上品ですぐれていること。
腰巾着(こしぎんちゃく) = ①腰に下げる巾着(口を紐で括って金銭や物を入れる袋)。②転じて、目上の人などに常に付き従って離れない者を嘲笑って言う言葉。投/同義語は、太鼓持ち・提灯持ち・茶坊主・金魚の糞・イエスマン。自己主張もできない自民党の若手議員、“自民党広報局長”的な田崎史郎、与党・自民党の“丸呑み報道”する各メディア政治部。
故実(こじつ) = 昔の儀式・法制・服飾などの規定・習慣など。
越の国(越路)(こし・-) = 笑い言葉 < 吹雪がつきもの?北陸道の古称?と言えば、シャンソン歌手の「越路吹雪」。投/東京出身も父が新潟へ転勤し、越路も新潟で学生時代を暮らしたことに由来、芸名は父親が名づけた。「越の国」(越路=越へ行く道)は、越前(石川県と福井県の北部など)・越中(富山県)・越後(新潟県)の総称。7世紀後半に都(みやこ・飛鳥)に近いほうから、越前・越中・越後に分けられた。地名には、例外はあるが概ね奈良や京都から近い順に前・中・後、または手前が上(かみ)・奥は下(しも)が付けられる。
小姑(こじゅうとめ) = 配偶者の姉妹。男性である「小舅」(こじゅうと)と区別する場合、「こじゅうとめ」と読む。
故事来歴(こじらいれき) = 古くから伝わっている事物についての、いわれや伝来の事情など。「-を調べる」。
午睡(ごすい) = 昼、寝ること。昼寝。Siesta・スペイン語。スペインなどで、昼食後にとる昼寝。投/子供の頃に「食べてすぐ寝ると牛になる」と叱られたが、親戚・職場などで未だかつて「牛になった人」を見たことがない。しかし失踪・行方不明になった人は、牧場の牛になっていたのかもしれない。
コスパ = コスト・パフォーマンス・cost performanceの略語。費用対効果。支払った費用(コスト)と、それにより得られた能力(パフォーマンス)を比較したもの。投/「タイパ」の言葉もあり、タイムパフォーマンスの略。若い層は、教授・講師の授業動画や映画なども倍速で見る方が多い。授業は一定の時間で倍の授業量が得られ、頭に入るので効果的とも言われる。一方で映画やドラマは、揺れる心や心理状態や「間(ま)」が大切なのに無視される。コンテンツにどう感じたかが必要だが、仲間はずれにならぬよう、ただただ“あらすじ”だけ知っておくための行為が多いと言う。究極は10分で見られる要所のみの「ファスト映画」、これでは感性が得られず芸術が泣く。
コスプレ = costume play・コスチュームプレー。①俳優の衣装の視覚的効果をねらった劇。特に歴史劇や歴史映画をいう。衣装劇、時代劇。②日本での用法は、漫画・アニメの登場人物などの扮装をして楽しむこと。
コスモス = kosmos・ギリシア語。Cosmosは、ギリシア語から波及した英語。①秩序ある世界。万物を秩序立って統一している世界、宇宙をコスモスと名付けた。反対語⇔カオス。②キク科の一年草、秋桜。投/古代ギリシャ時代、哲学者ピタゴラスが宇宙は秩序ある調和のとれたシステムであると考え、これをコスモスとした。一方、花のコスモスは舌状花が規則正しく8枚ずつ並んでいる様子を見て、ギリシャ語の秩序を表すコスモスと名づけられた。
こぞ = 去年、昨年。
誇大広告(こだいこうこく) = 商品やサービスの長所を過度に表現して、実際より良く思わせる大げさな広告。「日本広告審査機構」(JARO)は、広告に対する苦情や疑問点(嘘、大げさ(誇大)、わかりにくい、紛らわしい、誤解を招くなどの苦情(主に広告活動を規制する景品表示法や医薬品医療機器等法などに抵触する可能性がある場合)を受け付け、広告主に改善を求める。投/TVやラジオなどで、消費者に誤認を与える「うそ、大げさ、まぎらわしい」に注意喚起するキャンペーンを続けている。誇大広告防止のため表現を規制されているが、通販では「個人の感想です」のテロップで逃れる方法がまかり通っている。スポンサーが考えた“CMフレーズ”を、芸能人や一般人がお金を貰って「個人の感想」としている。諸外国ではアウトだが、日本は、依然、こんなものがまかり通っている。
御多分(ごたぶん) = 多分は多数・大部分の意。人や勢力の大部分がつき従う。「御多分に漏れず」~大部分の人が考える通り。投/御“多聞”に漏れず~は誤用。
拘り(こだわり) = ①ひっかかったりつかえたりする。②些細なことにとらわれる。拘泥する。投/拘り・病み付き・やばい~元々は否定的な意味や反社会的な業界用語だったが、昨今はグルメなど良い意味で使われるように変わった。でも投稿者は、確固たる信念をもって言わないようにしている。
東風(こち) = 東の風。「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花」。太宰府に左遷される前に、学問の神様・菅原道真が詠んだ有名な和歌。主(あるじ)なしとて、春を忘るなの意味・内容。
国境なき記者団 = 言論の自由・報道の自由の擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織、1985(S60)年設立。世界中で拘禁されたジャーナリストの救出、死亡した場合は家族の支援、各国のメディア規制の動きへの監視・警告が主な活動としている。投/日本の報道の自由度は、世界でかなり低い。安倍首相や高市大臣が、2014・15年頃から放送法を牛耳り圧力を掛け続けた。政府・自民党も有名ジャーナリストやMCを批判し番組を辞めさせ、メディアが萎縮し始めた。一方、国境なき医師団のほうが先輩格で1971(S46)年設立、99年にノーベル平和賞を受賞した。あらゆる分野で、「国境なき」組織の促進を望む。
コップの中の嵐 = 当事者が大騒ぎをしているだけで、大勢には何ら影響を与えないで終わってしまうような事件。投/突然、公明党が自民党との選挙協力をやめると言い出した。国民にとって、所詮、「コップの中の嵐」。公明党地方議員の落選が続き、選挙得票もかつての800万票から600万票へ激減。支持母体の創価学会からの突き上げか?単なるパフォーマンスか? 平和を主張した党が、今では敵基地へのミサイル攻撃まで加担。これでは、学会員どころか国民からも見放される。
五徳(ごとく) = 炭火などの上に置き、鉄瓶などをかける3脚または4の輪形の器具。鉄または陶器製。語源は「コ(炉、火)+ トク/トコ(床)」、あるいは「クトコ(火所)」の転訛。「五徳」という儒教における五常の徳(仁・義・礼・智・信)が連想されるが、関係はなく当て字と考えられる
誤読 = 誤読で有名な話は麻生首相時の「みぞうゆう」(未曽有・みぞう)、安倍首相は「でんでん」(云々・うんぬん)、落語通を自称する加藤厚労大臣は「よせき」(寄席・よせ)と発言した。羽鳥慎一モーニングショーでは、視聴者のメッセージをそのまま書き写した文章が「酒は芍薬の調」(しゃくやくのちょう)になっていて、大笑いした。芍薬は、初夏に大形の花が咲くボタン科の多年草。冗談だが、芍薬の香りがする酒も飲んでみたいもの。正しくは「百薬の長」。
こども家庭庁 = 2023年に設置された行政機関。文科省、厚労省、内閣府、警察庁などが所管していた、子どもを取り巻く行政事務を集約することを目的とする。投/当初は「こども庁」として、子供を公助(社会全体で助け合う)する目的だった。しかし自民党の右翼議員から猛反発を喰らい、「家庭」名称を入れることによって自助(子供への責任を家庭に押し付け)、家父長制の促進に180度変わってしまった。統一教会・日本会議などの右翼組織の圧力を、自民党が丸飲みしたと言われる。
子ども(子供)食堂 = 貧しく満足に食べられない子供や親、一般の方のためにボランティアの方が運営する非営利の食堂。主に、自宅を使っている。食材は個人や団体からの寄付(食品・金銭)、食品会社の余剰在庫や賞味期限が近い食品が寄贈されたもの。現在、7000以上ある。投/今や日本は、一流国家ではない。子供7人に1人の割合で、相対的貧困状態にある。相対的貧困とは、国民の中間に位置する方の所得その半分以下の方を指す。アフリカのように絶対的貧困ではなくても、極めて厳しい。

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索引【こ(な-わ行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.20

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生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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こ(な-わ行)
五人組 = 江戸幕府が村々の百姓、町々の地主・家主に命じて作らせた組織。近隣の5戸を1組とし、火災・盗賊・浮浪人・キリシタン宗徒等の取締り、また婚姻・相続・出願・貸借等の立会と連印の義務、納税・犯罪の連帯責任を負わせたもの。投/お笑い三人組は、昭和の頃のNHK娯楽番組。
(このしろ) = ニシン科の海産の硬骨魚。全長約25cm。日本各地の沿岸に分布し、内湾にも入る。中等大のものはコハダ・ツナシといい、鮨(すし)の材料。投/小鰭(こはだ)と言えば、江戸前ネタの代表・江戸っ子の大好きなネタ。それは過去のものとなり、回転寿司はほとんどが外国魚。大半が形や味が似た、別魚「偽装魚(代用魚)」が使われている。だから安い。
木の(ノ)葉隠れ(このは・がくれ) = 野鳥などが木の葉の陰に隠れること(アニメについては省略する)。
海鼠腸(このわた) = 海鼠(なまこ)の腸(はらわた)、あるいはその塩辛(しおから)。投/語源は、(ナマ)コのワタ(腸)を縮めたもの。尾張徳川家が徳川将軍家に献上したことで知られ、ウニ、カラスミ(ボラの卵巣)と並んで日本三大珍味の一つに数えられる。
小林秀雄 = 文芸評論家、1902(M35)-83(S58)年。自我の解析を軸とした創造的批評の確立者。「無常といふ事」などを著す。投/本格的には読んでないが、他者の小説・論評や出版物の中に、度々、名前が載り存在は知っていた。
小春日和(こはるびより) = 暖かで春に似ている陰暦10月の異称。新暦では、およそ11月頃。投/間違えやすく、毎年のようにクイズに出されたり気象予報士が説明したりする。山口百恵「秋桜」(コスモス)、「♪淡紅の秋桜が秋の日の何気ない陽溜りに揺れている・・・こんな小春日和の穏やかな日は~」と、歌にもある。過日、新聞で読んだのだが(答えはなかった)、なぜ秋だけ「深まる」と言うのだろうか。春が深まる、夏が深まるとは言わない(冬は多少言うかな?)。
ご飯論法 = 国会答弁など意図的な論点ずらし、はぐらかしの不誠実な答え方。投/「朝ご飯は食べたか」という質問に対し、「ご飯は食べていない」と答える。しかしパンやパスタは食べている様を指す。
御不浄(ごふじょう) = 便所を丁寧にいう語。はばかり。投/数十年ぶりに聞いた。昔、祖母がよく使っていた。
抜き(ごぼうぬき) = 牛蒡を土中から引き抜くように、一気に抜き上げること。デモ隊の人員を排除するために、引き抜くこと。投/競走・マラソンなど多人数を一気に抜き去ることに使われるが、本来は誤用。追加クイズ「3位のランナーを抜いて2位に躍り出た!」正解か?
護摩の灰(ごまのはい) = 護摩の修法の時にできる灰を、弘法大師の護摩の灰と称して押売りした者の呼び名から転じ、旅人らしく装って旅人をだまし財物を掠(かす)める盗賊。
顳顬(こめかみ) = 耳の上部と目尻との間の、物を噛めば動く所。米を噛む時、動く所の「米噛み」から来ている。
米櫃(こめびつ) = ①家庭で米を入れて保存しておく箱。②生活費の元、または稼ぎ手を意味する俗語。
コモンセンス = common sense・常識。良識。
子安地蔵(こやすじぞう) = 妊婦の安産を守護するという地蔵。
五稜郭(ごりょうかく) = 北海道函館市にある洋式城郭趾。1864年、江戸幕府が箱館奉行所として築いた平面が星形の平城。箱館戦争で榎本武揚(たけあき)らが立て籠もり、維新政府と交戦。72(明治5)年、廃城。堀・石垣・土塁が残る。
784goryoukaku
五輪塔(ごりんとう) = 五大にかたどった五つの部分から成る塔。下から地輪は方(四角)、水輪は球、火輪は三角、風輪は半球、空輪は宝珠形。平安中期頃から供養塔・墓塔として用いた。石造が多く、金銅・木・泥土などでも造った。
773zgorin
五輪書(ごりんの・しょ) = 武道書。宮本武蔵著。地・水・火・風・空の5巻。厳しい剣法修業によって究めた兵法の奥義を述べたもの。1644(正保1)年頃に成る。投/東京五輪を食いもの・金儲けに使い、詐欺まで働いた連中に読ませたい(笑)。思えば宮本武蔵は、二刀流の祖。ショーへー大谷の大先輩、本家本元。
固陋(ころう) = 見聞が狭くて、頑なであること。古いことに頑固に執着し、新しいものを嫌うこと。
(こん) = ①方程式の解、「-を求める」。②ある数を何乗かした数に対するそのもとの数。「平方-」。投/昔は「根」、現在は「解」という。
コンサドーレ札幌 = 札幌市を中心とする北海道をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグJ1。投/コンサドーレとは、「道産子(ドサンコ)」の逆さ読み+ラテン語の「オーレ」を付けた名称。
コンセント = コンセントは日本人にしか通じない横文字。英語はoutlet(アウトレット)か、socket(ソケット)。
権太(ごんた) = 投/箱根駅伝を見ていると、横浜・保土ヶ谷区に権太坂の地名が出てくる。坂の改修に藤田権左衛門が貢献し、「権左坂」が転じたものなど諸説あり。駅伝コースは、その元々の坂ではない。
根治と完治(こんち+かんち) = 「根治」は、病気が根本から完全に治ること。また、根本から完全に治すこと。「持病を-する」。「完治」は、病気やけがが完全に治ること。「-までに2か月かかる」。投/どちらも同じ意味だが、「根治」のほうが元々・大本を治すことが強いと思うが。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【さ】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.21

2023年08月31日 | 気になる言葉|一括
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気になる言葉の辞書 P.21/54



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才気(さいきかんぱつ) = 才気がはじけるように表に出るさま。才気・才知は才能と知恵。物事をうまく行う、頭の働き。
西行(さいぎょう) = 平安末・鎌倉初期の歌僧、1118~1190年。鳥羽上皇に仕えて北面の武士。23歳の時、無常を感じて僧となり高野山、晩年は伊勢を本拠に陸奥・四国にも旅し、河内国の弘川寺で没。新古今和歌集には94首の最多歌数採録。家集「山家(さんか)集」。出題の「願わくば花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の望月(もちづき)の頃」とは、「できれば陰暦2月15日頃、満開の桜の木の下で死にたい」という意味である。釈迦の命日で、西行のお釈迦様へのあこがれを詠ったもの。
宰相(さいしょう) = 総理大臣・首相。メディアなどでは首相と呼ぶ。また英国・ドイツなど諸外国の元首に対して、行政の長を首相と呼ぶ。
サイドビジネス = 昨今は副業を認める企業が現れたことから、複数の仕事をこなす意味の「複業」という言い方も出てきた。
最南端 = 投/「県庁所在地」の最南端・最西端は沖縄県・那覇市だ。よく引っ掛けクイズで出てくるのが、最南端・最東端の「都道府県」は? 沖縄県や北海道と思いきや、正解はどちらも「東京都」。最南端が沖ノ鳥島、最東端は南鳥島、東京都に所属する島嶼(とうしょ)。
采配(さいはい) = ①軍陣で、大将が打ち振って士卒を指揮するのに用いた具。②転じて、指図・指揮。投/采配を振る?振るう? 文化庁の調査では、本来の言い方「振る」と答えた人が約3割、誤用とされる「振るう」が約6割。三省堂国語辞典第八版やその他の辞書でも、「振るう」を可とする掲載が出てきた。将来、この言葉も変わる候補に。
採譜(さいふ) = 民謡・歌謡などの曲を聴いて楽譜に書きとること。
在野の学者・研究者(ざいや・-) = 田野の間にいる意、官職に就かないで民間にいること。「-の研究者」。投/こういう方こそ、苦労され真の学者・研究者だ。それに引き換え、政治や官僚、大企業に“おべっか”を使う「御用学者」は絶滅すべき。
竿・棹(さお) = 竿を使って舟を推進させ、流れに乗せること。投/「流れに棹さす」の意味を間違える人が多い。例・上司の意見に棹さす部下→逆らうことではなく、勢いづけたり“よいしょ”すること。
坂口安吾(-・あんご) = 小説家、1906-1955年。「風博士」「黒谷村」の特異な作風で注目を浴びる。戦後、旧来の道徳観を否定した「堕落論」や小説「白痴」で混乱した世相に衝撃を与えた。他に「桜の森の満開の下」、評論「日本文化私観」など。出題の「桜の森の満開の下」は代表作、傑作と称される。山賊と妖しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。桜の森の満開の下は怖ろしいと物語られる説話形式の文体で、花びらとなって掻き消えた女と冷たい虚空がはりつめているばかりの花吹雪の中の男の孤独が描かれている。
策士策に溺れる(さくし・-) = 「策士」とは、策略に富んだ人。術策を巡らすことの好きな人は、策を弄(ろう)し過ぎて逆に失敗してしまうことがあること。
“さくら”(偽客) = 露店商などで業者と通謀し、客のふりをして他の客の購買心をそそる者。また、まわし者の意。謂われは諸説あり。①江戸時代に芝居小屋で歌舞伎を無料で見せてもらうかわりに、芝居の見せ場で役者に掛声を掛けたりしてその場を盛り上げること。②転じて、業者と結託し商売が済むと桜の花のようにパッと散ること。③桜の花見はそもそもタダ見であり、その場限りの盛り上がりを「桜がパッと咲いてサッと散ること」にかけたものなど。投/テレビショッピングの煽りは、まさしく「”さくら”を見る会」ではないのか? 芸能人の成れの果てを見るようで辛い。
笹の(ささのつゆ) = 酒の異称。また、少量の酒。「酒」を「ささ」と呼ぶことに引っ掛けた。
山茶花(さざんか) = ツバキ科の常緑小高木。葉は厚い。秋から冬にかけて白花を開く。八重咲・一重咲、淡紅・濃紅など園芸品種が多く、庭園・生垣などに植栽。投/元々は漢字の通りサンサカ・サンザカと言っていたものが、音位転換し現在の言い方になった。出題例の童謡「たきび」の歌になぜ山茶花が出てくるか不明ながら、今時、たき火をしていたら119番通報されてしまう。歌詞も「きたかぜぴいぷうふいている」「こがらしこがらしさむいみち」と、かなり強い風の中でのたき火。消防署関係者には、火災予防の観点から冷や冷や物の“危険な歌”と思われる(苦)。因みに「木枯らし1号」とは8m/秒以上の風。段々、吹かない年が増える。
(さじ) = 大匙15ml(cc)、小匙は5ml(cc)。投/匙より、スプーンと言う時代になって久しい。分量を量る尺度だったものが、程度・度合いを表すことに発展し匙加減・匙を投げる言葉も生まれた。匙で真っ先に思い出すのが、TV料理番組で「美味しゅうございます」のフレーズが一世風靡した、2015年・91歳で亡くなった料理記者・岸朝子さん。それまでの料理本は、「塩少々・一つまみ」など曖昧だった。彼女が出版した本は、醤油や砂糖「大匙○杯、小匙△杯」や数量・容量表記を行い、料理に不慣れな若い方や新米主婦に絶大な信頼を得た。料理界では画期的なことで、今やそれがスタンダードとなった。
座敷牢(-・ろう) = 昔、格子などで厳重に仕切り外へ出られないようにして、罪人・乱心者・放蕩者(ほうとうもの)などを押し込めておく座敷。
差し出口(さしでぐち) = でしゃばってよけいな口出しをすること。また、その言葉。「-をたたく」。
させていただく = ①相手の許可を受けて行う。②恩恵を受けること。投/『させていただく』のテーマの論文発表と出版したのが法大・椎名美智教授。書籍を読んだが、かなり難しかった。多用されている使い方は、相手から「バッシングを受けない予防策」で①②の要素はなく、謙譲語と勘違いしているなどなど~。投稿者もかねがね感じていた嫌いな言葉で、極力、①②の要素以外は使わないようにしている。鑑みれば、「誰に了解を得たの?」と突っ込みを入れたくなる。また取りようによっては、こんな厚かましい言葉はない。
(さつ) = 25年に、1万円札の肖像が福沢諭吉から渋沢栄一に代わる。投/以前、ブログ投稿に自作川柳を載せた「万円札・福から渋へ・縁起ワル(悪)!」。一定期間ごとに札を刷新するのは、①偽札防止 ②国立印刷局職員の技術伝承 ③タンス預金を市中に回して景気高揚させるなどの理由がある。*新デザイン札が出ると、旧札が使えなくなる心理(実際は使える)が働き、お金を使い出す効果ありとされている。
(さつ) = 寺の意。「名刹」は名高い寺を指す。
五月の鯉の吹流し(さつき・-) = 鯉幟(こいのぼり)のように腹の中に何もない、さっぱりとした気質を表す語。「江戸っ子は・-」。⇔反対語。腹に一物(いちもつ)。心中に何か企みがある。投/過去に出題された笑い言葉 < 腹に一物、背に荷物。
ザッピング = zapping。①リモコンを使ってテレビのチャンネルを頻繁に変えること。 ②録画した番組のコマーシャル部分を削除したり早送りしたりすること。投/視聴者が小刻みにザッピングすることから、CMの入れ方、番組構成、番組開始時間、その他、複雑・雑多な番組運びになった。視聴者と放送局(スポンサー)の騙し合いが激しくなり、投稿者はウンザリしてますますTVを観なくなる。
左党(さとう) = 酒好きな人を左党・左利きと言う。投/麻丘めぐみの「♪わたしの彼は左きき」の歌が流行った時、世のオジサンは遂に酒飲みの歌ができたかと驚嘆した。
サバ= 笑い言葉 < フランス語の「元気?」という意味と同じ魚は鯖(さば)。仏語・Çava・サヴァ。
鯖を読む(さば・-) = ①昔、鯖は傷みやすく数が多かったため急いで数えられ、実際の数と合わないことから、その“いい加減に数を数える行為”が語源と言われる。②その後、数をごまかす例えに使われる。投/「鯖を言う」は、誤り。
さび = 歌謡曲で、他より強調された聞かせどころの部分。投/歌謡曲などで、「触り(さわり)」を歌い出し部分と思うのは間違い。元は義太夫(ぎだゆう)で、目立つ箇所。転じて、曲の聞かせどころ・サビ。
五月雨・五月晴(さみだれ・さつきばれ) = どちらも5月の爽やかなイメージがあるが、五月雨は陰暦5月(現5月下旬から7月上旬)頃に降る長雨、梅雨。五月晴は、現在は5月の空に晴れ渡ることとされているが、本来は梅雨の晴れ間を指す。投/松尾芭蕉「奥の細道」~五月雨を集めて早し最上川。1689(元禄2)年5月末、山形の句会の発句では、早しが“涼し”だった。後日、急流を下り怖い思いをし推敲した結果 ”早し”になった。涼しと早しでは、全く趣が異なる。
然様/左様(さよう) = 「左様」は、そのとおり、そのよう、そう。「-でございます」。但し左様は当て字で、然様が本来の字。「然(さ)」は、すでにある事物・状態などをうけて、それを指示する語。「左様なら」は、「それならば」の意で別れの挨拶語。一例「左様ならば(そういう事情ならば)、これでお別れしましょう」。投/現在でも使われる例は、「然(さ)もないと-」。別れの言葉として使われ、さようなら、さよなら、さらばに転化。
更級日記(さらしなにっき) = 菅原孝標(たかすえ)の女(むすめ)の日記。寛仁4年(1020)9月、13歳の時、父の任国上総を出発したことに筆を起こし、康平元年(1058)夫橘俊通と死別した頃までの追憶が流麗な筆致で書かれている。夢の記事が多い。
ザルツブルク = Salzburg。オーストリア中部、ドイツとの国境近くの都市。同名の州の州都。中世の城や教会が多い歴史地区は世界遺産。モーツァルトの生地。毎年の音楽祭は有名。投/ザルツブル?ザルツブル?投稿者はドイツ語も分からないので調べたら、ドイツ語の語尾のgの発音は[k]と書かれていた。外国語の日本語表記は、もちろん前者である。投/ブルドッソースの場合は、明治時代の人には言いにくかったことから創業者が敢えて「」とした。
触り(さわり) = ①義太夫節の中に、他の音曲の旋律を取り入れた箇所。曲中で目立つ箇所になる。②転じて、邦楽の各曲中の最大の聞かせ所。③さらに転じて、一般的に話や物語などの要点、または、最も興味を引く部分。「-だけ聞かせる」。投/歌謡曲などの歌い出し部分と思うのは間違い。正しくは、曲の聞かせどころ・サビ。
(さん) = 粉薬のことで、固形薬は「丸」(がん)。投/龍角散・太田胃散、便秘に毒掃丸を飲んだことがある。太田胃散のCMはご存じのようにゆったりとしたピアノ曲で、ショパン作曲「プレリュード第7番」。胃腸薬だけに、「イ長調」です。クイズ>怖いモノなしの王様でも、太田胃散を見ると逃げるのはなぜ? 王退散(おお・たいさん)。龍角散のフレーズは「ゴホンと言えば・・・」だったが、今はゼリー状になり「ゴクンと言えば・・・」に変わった。これでは、龍角“散”とは言えないのでは。
三英傑(さんえいけつ) = 投/秀吉・信長・家康は、どういうイントネーションで発しますか? 三英傑も形無し?最近の大河ドラマや時代劇は、俳優が武将名を若者言葉の平板読みするので興覚め。
三権分立 = 権力の濫用を防ぎ、国民の政治的自由を保障するため、国家権力を立法・司法・行政の相互に独立する3機関に委ねようとする原理。投/安倍“誤”録は、国会で「私は立法府の長」と発言し大問題に。奢り高ぶり、本人は本当にそういうつもりでいたのでしょう。正しくは行政府~。桜を見る会で追及され、参加した後援者のことを訊かれると「募ったが募集はしていない」(笑)。「云々」(うんぬん)を、”でんでん”と読んだ。
珊瑚(さんご) = 投/海水温が上がったり、沖縄・辺野古の埋め立て工事で珊瑚を移設したが“サンゴの肥立ち?”が悪く、絶滅が叫ばれる。一方、中国は南シナ海の美しい珊瑚礁を軍事基地化している。アジア諸国や世界から批判を浴びており、見込みがはずれることを意味する「三五の十八」状態に。それでも中国は南シナ海を拠点にして、太平洋・インド洋に進出する。
三十石船(さんじっこくぶね) = 積荷能力が米30石相当の和船。特に、江戸時代、荷物と客を乗せ、許可を得て大坂・伏見間の淀川に往来した船。投/二代目広沢虎造の浪曲「石松三十石船」は、森の石松が大阪から三十石船に乗り込む。「江戸っ子だってねえ」「神田の生まれよ」「すしを食いねぇ」のセリフが有名。この寿司は、どうやら「押しずし」が有力。石松のパロディー化のような?シブがき隊の「スシ食いねェ!」は握り寿司中心。1986(S61)年発売、時代を表し歌詞にネギトロが歌われていたが、まだサーモンは入ってなかった。
山椒魚(さんしょううお) = 井伏鱒二(いぶせますじ)の短編小説。成長しすぎて自分の棲家である岩屋から出られなくなってしまった山椒魚の悲嘆をユーモラスに描いた作品。1923年初出。山椒魚の名は、体に香辛料の山椒に似た香りがある種がいることによる。「オオサンショウウオ」は約3000万年前からほとんど変化せず、“生きた化石”として学術的にも貴重な動物。 世界的に価値が高いものとして、国の特別天然記念物に指定されている。
三点支持 = 岩登りの際、四肢のうち一つだけを岩壁から離して移動させ、他の三つは必ず手掛り・足場を確保していること。ロック・クライミングの基本原則。
三度笠(さんどがさ) = 菅笠(すげがさ)の一種。顔面をおおうように深く造ったもの。投/「三度飛脚」などが用いたことからの名。三度飛脚とは、江戸時代、毎月3度、定期に江戸と京都・大坂間を往復した町飛脚。
サントラ(サウンドトラック) = sound track。①サウンドトラックの略。②映画のフィルム片側または両側に設けた、音声を記録する細い帯状の部分。磁気録音帯などに記録する。投/ラジオの映画音楽の紹介時、映画音そのものを収録した「サントラ盤」の表現をよく聴く。今では映画もデジタルになり、随分、仕組みも変わってしまった。
三八(さんぱち) = ①江戸時代、京都島原に一時あった遊女の階級。揚代が「銀38匁(もんめ)」だったから。②「三八式歩兵銃」 明治38年(1905)に制式化された旧日本陸軍の歩兵銃。③「三八豪雪」昭和38(1963)1月の豪雪。北陸を中心に東北・山陰地方など広範囲に被害が及んだ。死者228名。④そして阪神タイガースが38年ぶりの日本一、2023年。~と辞書に載るようではいけない。常に勝たねば・・・
三位一体(さんみいったい) = ①キリスト教で、創造主としての父なる神と、贖罪(しょくざい)者キリストとして世に現れた子なる神と、信仰経験に顕示された聖霊なる神とが、唯一なる神の三つの位格(ペルソナ)であるとする説。この三者に優劣の差別はない。②三つの要素が互いに結びついていて、本質においては一つであること。三者が協力して一体になること。投/投稿者としては、小泉内閣の聖域なき構造改革による財政・税の三位一体の改革を思い出す。しかし結局、国と地方の平等の精神はかき消され主従関係が今日まで続く。

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索引【し(あ-た行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.22

2023年08月24日 | 気になる言葉|一括
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し(あ-た行)気になる言葉の辞書 P.22/54



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し(あ-た行)
四阿(しあ) = あずまや。四方の柱だけで壁がなく、屋根を四方に葺(ふ)きおろした小屋。庭園などの休息所とする。
地上げ屋(じあげや) = 暴力団などを使って居住者や利用者を強引に立ち退かせ、細かい土地をまとめて広い更地(さらち)を確保すること。投/1990年前後の土地高騰のバブル期はヤクザを使い、民家に嫌がらせ・暴行・強引に1億円を払うと脅かし次々と立ち退かせた。現在、下町では高齢化で家を手放す・住宅相続しない子世代が相次いでいる。第2の地上げとも言われる歯抜け状態の空き地に、小規模駐車場や質の悪いオープンハウスが次々と建ち、周囲の家とは調和がとれず美観を損なっている。
四合わせ・八合わせ = 笑い言葉 < 出題の元は、「おててのしわとしわをあわせてしあわせ・なむ~」→「仏壇のはせがわ」のTV/CMのようだ。投/調べたら、CMの少女は3代目らしい。昔から気になっていたのは、この会社の「お仏壇」という言い方。昔は「ご仏壇」と言ったが、CMの影響か若い層は「お仏壇」と言う方が多い。音読みの字の前は「ご」になるが、必ずしも一貫性はない。南無~
思惟(しい) = 心に深く考え思うこと。
紫雲(しうん) = 仏がこの雲に乗って来迎(らいごう)するということから、めでたい印とされる。
ジェノサイド = genocide・①ジェノは人々、サイドは殺害の意。②集団殺害、集団殺戮(さつりく)。③ある人種・民族を、計画的に絶滅させようとすること。投/ナチスによるユダヤ人へのホロコースト、旧日本軍の中国大陸での大虐殺、米軍の日本本土の空襲・原爆投下。そして現在は、イスラエルによるパレスチナ攻撃。本当に戦争は愚かで、いつの世も民間人が巻き添えになる。
ジェノベーゼソース = バジルやにんにく、松の実、オリーブオイルなどを混ぜて作られたソースのこと。本来はイタリアの「ジェノバの~」の意、ジェノバ風か?
塩対応 = 感情表現が乏しく、素っ気なかったり愛想がなかったりする態度のこと。元々は愛想のないアイドルの言動に対して使われていた言葉で、2014年に新語・流行語大賞にノミネートされた。調査では3割の方が使うとしているが、場面が限定されると言う。投/投稿者自宅の明鏡国語辞典第三版と三省堂国語辞典第八版に載っているが、広辞苑第七版はまだだった。小池都知事の議会答弁は、与党の自民・公明党・都民ファの質問には丁寧に答えるが、野党質問者には“からきし”答えず「塩対応」を通り越えて民主主義に反する違法行為である。
潮時(しおどき) = ①元々は潮が満ちて(引いて)出航や漁などの潮目が良い時を指す。②転じて、何かをする時に良い時期・好機に使う。投/昨今、引退の潮時などの使われ方は若干疑問。
シオニズム = Zionism。フランス語はsionisme。パレスチナにユダヤ人国家を建設しようとする運動。19世紀末、ヘルツルらの主導下に興起し、1948(S23)年イスラエル国家を実現。シオン主義。「シオン」はSion、ラテン・フランス語。エルサレム市街の丘の名。ダヴィデ王の墓がある。転じてエルサレムの雅名。シオニズム運動の象徴。投/イスラエルの無差別残虐攻撃は許されない。中東の政治バランス、過去から続く憎しみの連鎖、スンニ派・シーア派の対立があっても、ユダヤ人はナチスのホロコースト・大虐殺を経験しているのにどうしてこんなことをするのか。
四海兄弟(しかいけいてい) = 論語の天下の人はすべて我と同一人類で、親疎(親しい人・疎い人)の分け隔てがなく親しみあうことが兄弟のようである。投/お釈迦様の言葉で、孔子・空海の記述もある。キリスト教の教えも残っている。故・笹川良一の「人類皆兄弟」はどなたを参考にしたのか?
志学(しがく) = ①学問に志すこと。②論語の15歳の称。投/論語によると、20歳「弱冠」、30歳而立(じりつ)・独り立ち、40歳不惑(ふわく)・惑わず、50歳「知命」(ちめい)・天の意思を知る、60歳「耳順」(じじゅん)・人の言うことを聞いて素直に理解できるようになるもの、70歳「従心」(じゅうしん)・心の欲するままに行動しても道徳の規準をはずれるようなことがない。投/投稿者は、各年齢のハードルは未だに「その域に達せず」に生き延びている。大器晩成と言われたが(笑)が、その前に死すだろう。
資格外活動許可 = 原則、留学生の就労は認められていないが、アルバイトなど働く場合は資格外活動の許可が必要。投/実際は就労目的の留学生が多数で、情けないことに、日本経済を例外規定者に期待するお粗末。
4月 = 投/投稿者は2月・4月を迎えると鬱陶しさを感じる。花粉症ではなく、2月・4月のアクセント。岸田首相や一部のアナウンサーも間違っている。NHK放送文化センターのHP(最近気になる放送用語)を見ると、『「~月」のアクセントには、「尾高型<おだかがた>」と「頭高型<あたまだかがた>」がある。尾高型は、「~月」の終わりまでを高く発音するもので、1、2、4、6、7、8、10、11、12月。頭高型は、最初の1拍だけを高く発音するもので、3、5、9月。ところが本来・尾高型の2月と4月を、頭高型で[ニ\ガツ][シ\ガツ]と発音する人が増えています。間違えないように、「頭高はゴー(5)、サンキュー(3・9)」と覚えておきましょう』。
死活問題(しかつ・-) = ①人の生き死にや、物事の存亡を決するような重大な問題。日常語の「我が社にとっての死活問題」など。②「死活」は囲碁用語で、「相手に絶対に取られる事の無い石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活きた石、それ以外の相手に取られる石を死んだ石と表現するため、これを合わせて死活と呼ぶ。
しかと = 相手を無視すること、「―する」。語源は、花札の10月、紅葉の札の鹿がうしろを向き知らん顔しているように見えることから。鹿十(当て字)
信楽焼(しがらきやき) = 信楽地方・滋賀県甲賀(こうか)市から産出する陶器。壺・擂鉢(すりばち)・甕(かめ)などの雑器を製出。室町後期に及んで茶道具として用いられ、茶陶を焼いて賞玩される。一般には、狸の置物が著名である。投/信楽と聞くと、1991(H3)年、信楽高原鐵道の列車正面衝突事故(42名死亡・614名負傷)を思い出す。システムが違うJRとの相互乗り入れが問題とされた。現在でも東京メトロと私鉄間の相互乗入線は複雑で、人身事故・異常気象・設備故障が起こると、長時間復旧できない欠陥が露呈する。
磁気嵐(じきあらし) = 地球磁場の不規則変化のうち、ほぼ全地球に渡って同時に起こる大規模なもの。太陽からの荷電粒子流がその原因。
敷居(しきい)が高い = 部屋の境の戸・障子・襖(ふすま)の下にあって、それをあけたてするための溝のついた横木。↔ 鴨(かもい)。投/「敷居が高い」とは、不義理または面目ないことなどがあって、その人の家に行きにくい。敷居がまたげないこと。従って難題の解決や高級店に入りにくいことを指すことは誤用、「ハードルが高い」が相応しい。
敷島の = 国名「やまと」にかかる枕詞。「敷島」とは、大和国の別称・日本国の別称。
色即是空(しきそく・ぜくう) = 般若心経(はんにゃ・しんぎょう)の色(しき)とは、現象界の物質的存在。そこには固定的実体がなく空(くう)であるということ。「明鏡国語辞典」では、仏教で宇宙間の全てのものは因と縁によって存在しているだけで、その本質は空であるということ。
地口(じぐち) = ことわざや前人が作った言葉・今ある成語を発音の似た文句を作って楽しむ、いわばシャレ言葉。古典的なものは「舌切り雀」を「着た切り雀」、「春雨じゃ濡れて参ろう」を「春雨じゃ食べて参ろう」など。
子午(しご) = 「子」(ね)は北、「午」(うま)は南の意。よく使われる言葉は「子午線」で、北極と南極を結ぶ経線。十二支は時間や方角で表され、「子」と「午」は南北を示す他に時間の0時と12時(昼)の関係でもある。因みに、昼の12時は「正午」(しょうご)~<正しい午の刻(うまのこく)>の文字があてがわれる。従って正午より前を「午前」、後を「午後」。午前0時は正子(しょうし)。
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寺号(じごう) = 寺の名。対比:山号(さんごう)は、寺院の名に冠する称号。寺院は多く山にあり、その山の名をもって呼ばれた。例えば山号は金竜山・寺号は浅草寺(せんそうじ)、比叡山延暦寺など。
自業自得(じごうじとく)= 自分がした悪い行為の報いを、自分自身が受けること。元は仏教語、善悪両方の結果について言った。投/現在は悪いことにしか使わないので、漢字の意味合いと異なってしまう。
死後硬直(しごこうちょく) = 死の直後、弛緩(しかん)した筋肉が一定時間後かたく短縮し、そのため関節の他動的屈曲が困難になって死体が硬化する現象。通常、死後2~3時間で始まり、半日程で全身に及びやがて再び軟化する。投/刑事ドラマが好きな人には、いまさら言うまでもない。
自在鉤(-・かぎ) = 炉・竈(かまど)などの上に、上から吊るし、鉄瓶・鍋・釜を自在に上下させる装置の鉤。
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鹿威し(ししおどし) = ①田畑を荒らす鳥獣をおどし、追い払うための装置。かかし・鳴子の総称。②添水(そうず)。中ほどを支点にした竹筒に水を注ぎ入れ、重みで筒が傾いて水を吐き、戻る時に石などを打って音を発する仕掛け。のちに庭園などで音を楽しむようになった。投/フジテレビ・不定期放送「ペケ×ポン・サラリーマン川柳」が大好き。負けチームの罰は、大型の鹿威しが頭に落ちて痛そう。
獅子頭(ししがしら) = ①木で刻み作った獅子の頭。獅子舞に用いる。しし。②金魚の品種で頭に肉こぶがあるもの。オランダシシガシラ、ランチュウなど。
子身中の虫(しし・しんちゅう~) = 獅子の身中に棲んで、これの恩恵を蒙っている虫が、かえって獅子の肉を食ってこれに害毒を与える意。また、内部にいて恩恵をうけながら、害をなすもののたとえ。投/投稿者に言わせれば、官邸は己の利益優先ばかりで肝心な政策やコロナ対策では失敗の連続。政治や国民の暮らしを悪化させている。国の中枢部はもちろん、どこの企業の中にも“害虫”が潜む。
獅子奮迅(ししふんじん) = 獅子がふるい立ったように、勢いの極めて盛んなこと。「ーの活躍」。
静寂(しじま) = 静まりかえっていること。静寂(せいじゃく)、「夜のしじま」と使う。
四十八手(しじゅうはって) = ①相撲の手の総称。頭で行う反(そり)、手で行う捻(ひねり)、腰で行う投(なげ)、足で行う掛(かけ)の四手のおのおのに12の変化があるとしたことからいう。現在は、技82手と非技5手の決まり手がある。②(人をあやつったりするための)種々の手段。
四書五経(ししょ・ごきょう) = 四書は、儒教の根本経典である4つの書物、大学・中庸・論語・孟子の総称。五経は、儒教の教典のうち最も重要な五種の書。易経(えききょう)・書経・春秋(しゅんじゅう)・礼記(らいき)。漢の武帝の頃に作られた称。四書より上位のものとされる。
視神経(し・しんけい) = 大脳の視神経交叉から出て前方に走り、眼球内に入って網膜に分布し、網膜に受けた光刺激を脳に伝達する神経。第2脳神経。
自身番屋 = 江戸時代、江戸市中警戒のために各町内に設けた番所。自身番。地主ら自身が、後には家主たちが交替でここに詰め、町内の出来事を処理した。江戸町奉行所の出張所、町年寄が詰める江戸町会所の連絡所、町内事務所・町内会所・消防団詰所・交番の機能を兼ねた施設であった。投/時代劇でよく見る設定は、なぜが寒い冬の番屋で当番が手をさすりながら、盗賊の噂話をする。犬の遠吠えが聞こえる。そんな時代劇は、映画もTVも激減してしまった。今や、ケーブルTVの「時代劇チャンネル」を見るばかり。
自然数= 1から始まり、1に次々と1を加えて得られる数の総称。
次善の策(じぜん・-) = 最善に次ぐこと。最善とはいえないが、他と比べればよいこと。投/武士道精神・過った戦争の玉砕精神の影響か、日本の政治・企業などの考え方は“潔さ”ばかりが美化され、次善の策を講じないことが多い。東電福島原発事故など、予め次善の策を構築していれば、あれほど悲惨な事故は防げた。欧米から見れば、何事に関しても次善の策を持とうとしない日本は「無謀」そのものと言われる。
地蔵菩薩(-・ぼさつ) = 釈迦の入滅後から弥勒(みろく)仏が世に現れるまでの間、無仏の世に住み、六道の衆生(しゅじょう)を教え導くことを誓いとした菩薩。中国では唐末、日本では平安中期から盛んに信仰された。像は慈愛に満ちた円満柔和な僧形に作り、多くは右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持つ。「錫杖」とは、頭部が塔婆形で数個の環がかけてあり、振ったり地面を強く突いたりして鳴らす。
820bosatsu 一例
時代劇 = チコ情報/時代劇と言うと、チャンバラや古い時代を捉えたものと思われるが、本当は正反対で新しい「時代」の映画の意味だった。明治以降、初期の映画は歌舞伎や舞台演劇をそのまま撮影したもの(いわゆる旧劇)。それに飽き足らず、古い手法から脱却しようとする監督と脚本家が現れた。現在に通ずるカメラワークやカット割、キャスティングなど過去の常識を覆し、新しくできたジャンルを新時代の映画を「時代劇」と名付けた。現代物が多く作られたが、新しい作風の清水の次郎長・武士や浪人のまげ物映画もあり、庶民にはこちらに人気があった。いつしか時代劇の意味が転換し、今で言う武士物・古い時代設定の映画や劇・TV作品を表すことになった。
舌先三寸(したさきさんずん) = 口先だけで心のこもらない言葉。投/もはや政治用語とも言える(苦)。「口先三寸」と間違って使われることが多い。
舌鼓(したつづみ) = 投/“したづつみ”(誤用)と発音する人が多い。
舌の根が乾かぬうち = 今言った言葉が終わるか終わらないうちに。それに反する言動をしたことを非難する時に使う。投/「LGBTカップルは生産性がない」「女性はいくらでもうそをつける」、アイヌ民族や在日コリアンの女性に対しても、まさしく“舌の根が乾かぬうち”に次から次と繰り返される杉田水脈衆院議員の差別的発言はあまりにも酷い。
したり顔 = してやったぞという得意そうな顔つき。ほこりがお。「-で話す」。投/今風に言えば、どや顔か。
地団駄を踏む(じだんだ・-) = 怒りもがいて、またくやしがって、はげしく地面を踏む。
七面鳥 = 野生種は、アメリカ大陸原産。アメリカ大陸発見後、家禽として拡まった。肉は食用とし、クリスマスに用いる。ターキー。投/首のところに露出している皮膚が興奮すると赤、青、紫などに変化し七つの顔(面)を持つ様に見えたことが、日本では七面鳥とされた。アメリカで七面鳥を食べ始めたのは、クリスマスではなく感謝祭だ。17世紀、アメリカに移住したイギリス人が、先住民に助けられたのがきっかけ。後日、感謝のもてなしの御馳走の中に並べられていたのが七面鳥だった。
七輪(七厘)(しちりん) = 物を煮るのに価7厘の炭で足りる意からという、木炭を燃料にした焜炉(こんろ)の一種。投/若い方、“ななりん”と言ってはいけません。七輪は当て字の説もあり。わずかな価格の七輪と練炭を利用して、大事な命を捨ててはなりません。
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失笑を買う = 愚かな言動のために笑われる。「的外れな発言をして-」。但し「失笑」の本来の意味は、「思わず吹き出して笑う」「笑ってはいけないものの、おかしさにこらえ切れずうっかり笑ってしまった」こと。必ずしも、罪深い笑いではない。投/「噴飯物」も「腹立たしくて仕方ないこと」は誤用で、本来は言葉通り「おかしくて、食べかけの飯をこらえきれずに噴き出すほど、我慢できずに笑ってしまう」こと。
失名氏(しつめいし) = 氏名のわからない人。なにがし。無名氏。投/シツメイシと文字や語感が近いのが、音楽グループの「ケツメイシ」。うち2人が東京薬科大学出身で、バンド名は古来・中国で下剤に使われている薬草「決明子(けつめいし)」から取ったとされる。
質問権 = 宗教法人(旧統一教会など)の活動で解散命令に該当する疑いがある場合などに、文部科学省や都道府県が運営実態などについて報告を求めたり質問したりできるもの。投/岸田首相は慌てて質問権なるものを持ち出してきたが、単なる時間稼ぎの感が強い。岸田氏や自民党は旧統一教会と関係を切るとは言うものの、本気度が疑われる。国会議員より地方の自治体議員のほうが、旧統一教会との密着度が濃いとされる。決別?腐れ縁で別れられず?
実用新案 = 産業財産権の一つで、実用新案法に基づく権利。特許庁に登録された考案に係わる物品の製造・使用・譲渡等を排他的・独占的になしうる権利。物品の形状・構造または組合せに係わる産業上利用可能な考案で、従来の技術水準に比して新規で進歩性のあるものについて、実用新案登録が認められる。権利の存続期間は、出願の日から10年。
仕手(して) = ①能または狂言の主役。②投機の目的で比較的多量の売買をする人、仕手株 ・仕手戦。
四天王(してんのう) = ①仏教の4人の守護神。東方の持国天(じこくてん)、南方の増長天(ぞうちょうてん)、西方の広目天(こうもくてん)、北方の多聞天(たもんてん)のこと。②転じて、ある部門にもっとも秀でた者4人の称。例えば、織田信長の四天王(柴田勝家・滝川一益・丹羽長秀・明智光秀)。投/政治、スポーツ、他の分野でも、その時々の実力者が挙げられる。
使徒(しと) = ①イエス=キリストが福音を伝えるために特に選んだ12人の弟子。ペトロ(シモン)・アンデレ・ヤコブ・ヨハネ・フィリポ・バルトロマイ・トマス・マタイ・アルファイの子ヤコブ・タダイ・熱心党(者)のシモン・イスカリオテのユダ。ユダは後に裏切って除かれ、マティアがこれに代わった。後にはパウロ・バルナバ・イエスの兄弟ヤコブらも同格者として加えられた。十二使徒。②転じて、神聖な事業に献身する人をたたえて呼ぶ称。「平和の-」。
示度(しど) = 計器の示す目盛りの数字。特に、気圧計が示す気圧の高さ。「台風の中心-」。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【し(な-や)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.23

2023年07月16日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
し(な-や)気になる言葉の辞書 P.23/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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し(な-や)
品書(しなが)き = 投/最近はメニューという言い方が一般的になってしまったが、和食や寿司などはお品書きが相応しい。グルメ番組やテレビCMの影響か、「一品」“いっぴん”と呼ぶ人が多くなった。昔は“ひとしな”と言い、情緒があったのだが・・・
死に体 = 力士の体勢が崩れて、立ち直ることが不可能になった状態。投/微妙な勝負について物言いになった場合、昔は技の流れや勢いが重要視された。昨今は精巧なカメラが駆使されることから、空中で死に体になったよりも、ややもすると身体の一部が先に土に着いたほうが負けのようになってきた。前者の判定のほうが、相撲の趣旨に合うが。
辞任ドミノ(秋の山寺、葉落ちる) = ドミノの牌を少しの間隔をあけて多数立てて並べ、端の一つを倒すと次々に隣りの牌を倒してゆくもの。投/「秋の山寺、葉落ちる」とは、紅葉狩り・紅葉名所のことではない。このフレーズで意味が分かった方は、政治通。「秋」葉復興大臣・「山」際経済再生大臣・「寺」田総務大臣・「葉」梨法務大臣の辞任ドミノのこと。
死の商人 = 軍需品を製造・販売して、巨利を得る大資本を指していう語。投/米国はウクライナを支援して大喜びなのが、米国の軍需産業の企業だ。米国を始め各国の軍需産業界は、“戦争が長引く”ことを期待する。日本でも戦後、児玉誉士夫(よしお)等が「武器商人」としてぼろ儲け、その金で自民党と結託し右翼活動に突っ走っていった。本来、日本は海外に武器を販売してはならない。しかし安倍政権は、武器を「防衛装備品」と言い換える。また防衛装備の「移転」と詭弁を使い、名称を変え海外に武器を売る。海外を相手に、”死の商人化路線“をまっしぐらだ。
篠突く雨(しのつく・-) = 篠竹を束ねたものが落ちてくるように、細いものが密に激しく飛んでくる。雨の激しく降るさまにいう。
不忍池(しのばずのいけ) = 東京、上野公園の南西にある池。1625年(寛永2)寛永寺建立の際、池に弁財天を祀ってから有名になる。蓮の名所。投/NHK「ブラタモリ」によると、かつて東京湾の入江であったが、平安時代ごろ入江が後退した際に取り残されて池となった。池を周回する道になっているのは、明治時代に行われていた明治天皇、華族、政府高官や財界人など高貴な方が対象の「上野不忍池競馬」が行われた名残。不忍池の名称は、上野台地と本郷台地(向ヶ岡)の間の地名が忍ヶ丘(しのぶがおか)と呼ばれていたことに由来、あるいは周囲に笹が多く茂っていたことから篠輪津(しのわづ)が転じたという説がある。
忍び返し = 塀などの上にとがった竹・木・鉄などをつらね立てた設備。盗賊などの忍び入るのを防ぐためのもの。
芝居番付 = 芝居興行の際、宣伝のために作られた番付。演目の題名・内容、出演者の配役・等級などを記したもの。辻番付・顔見世番付・絵本番付などがある。
自分 = 投/若い頃、関西へ転勤した。関西弁の二人称とは知らず、相手から「自分はどうする?」と言われ、自分は「お前だろ!」と言い返したら変な顔をされた失敗談あり。
姉妹校 = 笑い言葉 < 男子校でも関係を結べば姉妹校。姉妹□□などは、同じ系統に属し多くの類似点を有する2つ以上のものを指す。元々はフランス語やイタリア語などには、名詞に女性・男性の区別がある。学校や都市は女性名詞なので、英語圏では姉妹に例え「シスター・シティーズ」、「シスター・スクールズ」と呼び、日本訳の際に姉妹校・姉妹都市などが生まれた。
揣摩臆測(しま・おくそく) = 事情や人の心をあれこれおしはかること。当て推量(ずいりょう)。
島崎藤村(-・とうそん) = 詩人・小説家。1872~1943年、長野県木曾馬籠(まごめ)の生まれ。北村透谷らの「文学界」創刊に参加。詩集「若菜集」を発表して、浪漫主義詩人として出発。小説「破戒」によって作家としての地位を確立、自然主義文学の先駆となる。詩集「落梅集」、小説「春」「家」「新生」「夜明け前」など。出題の「小諸なる 古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ」~遊子=旅人(藤村本人)が小諸(こもろ)にある古城のあたりにたたずみ、白い雲を見上げていると、旅の愁いが一層つのり悲しみが増す意。
滋味(じみ) = ①うまい味わい。②滋養のある食物。③物事の豊かな深い味わい。「-あふれる教訓」。投/まさに大人が感じる味。食の専門家は、当て字の「美味しい」は油脂や塩分を多く使うと感じる旨さ。「滋味(おい)しい」と書く表現は、薄味・素材が持つ繊細な味を噛み締められることを言う。滋味は、味覚を研ぎ澄ませておかないと味わえない。鰹節・昆布・干し椎茸から作られる和風出汁などが、「滋味しい味」を引き出す。
市民ケーン = アメリカ映画の題名。オーソン・ウェルズ監督・主演。1941(S16)年作。斬新な技法で、新聞王の過去を描く。投/若い頃は映画三昧だったが、“見逃した”作品の1つ。
(締め) = 手紙などを封書で相手方に送る際、しっかりと封書の口を「閉め」たことを強調する時など。また「締め」、「絞め」、「占め」の意味で使用される。「卜」(ぼく、うらなう)を変形した文字というのが定説となっているが、「封」を略した文字を更に省略した説もある。〆切(締切)、活け〆(活け締め)、昆布〆(昆布締め)、羽交い〆(羽交い締め)、〆さば(しめさば)など。投/「〆」の字は、寿司屋や居酒屋のお品書きに使われるのが一番似合う。
注連縄・七五三縄(しめなわ) = ①〆縄の「〆」という字には、占める・閉めるという意味合いがある。②神前または神事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印として張る縄。一般には新年に門戸に、また神棚に張る。三筋・五筋・七筋と、順次に藁(わら)の茎を捻り放して垂れ、その間々に紙を下げる。③注連縄の「注連(ちゅうれん)」は、中国で死霊が入り込まないよう、水を注いで清め連ね張った縄を意味する。
四面楚歌(しめんそか) = ①周囲がみな敵や反対者ばかりであること。②助けがなく孤立すること。[史記]楚(そ)の項羽(こうう)が漢の劉邦(りゅうほう・前漢の初代皇帝)の軍に囲まれた時、夜更けて四面(四方)の漢軍から盛んに楚国の歌が起こるのを聞いて、楚の民がすべて漢に降った(寝返った)かと驚き嘆いたという故事から。投/自国の歌が聞こえれば勇気が出るが、逆の例。
下村胡人(-・こじん) = 小説家・教育者。1884(M17)-1953(S28)年。。自伝的教養小説「次郎物語」で知られる。投/1964(S39)-66年にNHKのTV番組を楽しみに見た記憶が残っている。主役の池田秀一君が周囲から虐められるが、たくましい子供だった印象が深い。
四文屋(しもんや) = 江戸後期、4文(もん)均一の品物を商った大道商人。屋台で食物を売るのが多かった。
ジャー = 保湿装置付きの広口容器。魔法瓶や炊飯ジャーなど。投/象印は半世紀前に流行った花柄ポット(復刻版)を販売、現在の方には斬新でかなり売れているそうだ。
釈迦(御釈迦様)(しゃか) = 「御釈迦様でも気がつくめい(まい)」とは、御釈迦様は過去・現在・未来に渡って、この世からあの世まですべてを見通す存在。そんな存在ですら気がつくことがないほど、絶対に知れ渡ることはないだろう、知られることはないと強調して言うときに使う慣用句。投/「様」を取った「御釈迦」とは、作り損なうこと、作り損なったもの。不良品、「-にする」。鋳物職人の隠語で、地蔵や阿弥陀の像を鋳(い)るのに誤って釈迦像を鋳てしまったことから。この言葉の使い方は、御釈迦様に失礼ではないのか? シャカリキになって、阿弥陀像に作り替えろ!
社会悪(-・あく) = 社会が内包する矛盾から発生する悪弊・貧困・犯罪などの害悪。
(しゃこ) = 笑い言葉 < 寿司屋で「ガレージ握って!」は、昔からの注文時のオヤジギャグ、車庫。シャコの海岸物語(サザンオールスターズの曲をもじって)なども。
邪術(じゃじゅつ) = ①不正な方法。②意図的に特定の人に災いを与えるための呪術(じゅじゅつ)。
弱冠(じゃっかん) = ①古代中国で男子20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶったことから。②成年に達すること。③年の若いこと。投/日本では弱冠25歳・30歳という言い方が通用するが、本来の意味ではない。誤りとする辞書もある。若冠は、はっきりと誤り。
尺骨(しゃっこつ) = 肘から手首まである二本の前腕骨のうち、小指側にある長管状骨。
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シャッポを脱ぐ = 降参する、兜(かぶと)を脱ぐ。Chapeau・仏語。つばのついた、多くはラシャの帽子。また、単に帽子。シャポー。
娑婆(しゃば) = ①苦しみが多く、忍耐すべき世界の意。②人間が現実に住んでいるこの世界。③自由を束縛されている軍隊・牢獄・遊郭などに対して、その外の自由な世界、俗世間。投/娑婆は略語・倒置語ではなく、ちゃんとした言葉。投稿者の娑婆は貧乏暮らしだが、これが一番安寧で平和なのかもしれない。
シャベルとスコップ = JIS規格では、シャベル・shovel(下図・左)は刃の上部が平らで、そこに足を掛けて土などに深く押しこめるもの、先端が尖り掘るための道具。一方、スコップ・schop(下図・右)は、刃の上部が曲線、先端が真っすぐになっており、土などをすくって運ぶためのもの。投/シャベルとスコップの解釈は、「東西論争」(関東と関西)になっている。東日本は、両手で持つ大きいタイプをスコップ、園芸など片手で持てる小さいタイプをシャベルと呼ぶ。西日本では、小さいタイプをスコップ、大きいタイプをシャベルと呼ぶことが多い。ただ東西を問わず、人によっても言い方(解釈)が違うようだ。食べ物・風習・エスカレータの乗り方など、東西で違うことが多い。
829shovel 829schop JIS規格による呼称 左・シャベル 右・スコップ
写楽(しゃらく) = 江戸後期の浮世絵師。別号、東洲斎。1794~95(寛政6~7)年の10か月間に140種ほどの役者絵と相撲絵を集中的に残すだけで、その後の消息を絶つ。似顔表現を利かした強烈な個性描写が特色。閲歴・生没年未詳。大首絵(おおくびえ)と言われ、上半身を描いた浮世絵人物画。美人画と役者絵があり、喜多川歌麿や写楽が秀でた。投/何と言っても写楽は、大胆なデフォルメが凄い。当時、浮世絵は人気の歌舞伎役者を描いたブロマイドのようなもの。男女美人画が多い中、現代でも通じる写楽を認めた江戸庶民の眼力を評価したい。
751syaraku 三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛(おおたにおにじ・やっこえどべえ)
舎利(しゃり) = ①仏陀または聖者の遺骨、仏舎利。②死骸を火葬にした後に残った骨。③俗に米粒、米飯、「銀-」。投/①寿司屋などで米や白飯を「シャリ」と呼ぶのは、色や形が火葬したあとに残る粒状のお釈迦様の骨「舎利」と似ていること(こちらの説が一般的)。②サンスクリット語で、「米」を意味する「sari」を語源とする説。
髑髏(しゃれこうべ) = 風雨にさらされ、白骨になった頭蓋骨。されこうべ=「され」は動詞「さ(曝)れる」の連用形から、風雨にさらされて肉が落ちた頭骨。投/太平洋戦争の犠牲となった兵士・民間人の海外遺骨115万柱が、抑留されたソ連や中国・東南アジアの各地に放置されたままになっている。しかし戦後歴代の政府は“御霊”を蔑ろにして、遺骨の収集に背を向け続けている。現地人に依頼したが騙され、日本人ではない遺骨を多数受け取る大失態まで起こしている。未だに過去の戦争を肯定・美化する自民党右翼議員がいる限り、収集は進まず遺族の元には帰らない。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【し(ゆ-よ)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.24

2023年07月13日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
し(ゆ-よ)気になる言葉の辞書 P.24/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。

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し(ゆ-よ)
焼売(シューマイ) = 中国・広州や香港では、広東語で「シウマイ」と発音されている。標準中国語(普通話)では、「シャオマイ」と発音。チコ情報/グリーンピースが乗っているのは、昭和30年代に学校給食用として出された頃の名残。当時はシューマイが珍しく、ショートケーキのイチゴをイメージしたそうだ。なお崎陽軒では、折詰め(箱詰め)やシウマイ弁当の包装紙を丸ごとデザインした大型タオルケット、ブランケット・クッションが大受け・バカ売れしている。
衆議一決(しゅうぎいっけつ) = 多くの人の意見が一つにまとまる。
十字砲火(じゅうじほうか) = 文字通り十字のように左右から交叉するように飛ぶ銃砲火、機関銃のような自動火器を使用した戦術の1つ。「-を浴びる」。クロスファイアとも呼ばれる。防御において大きな効果を発揮する戦術で、 極めて防護能力の高い射撃技法状態の事を言う。
十二支(じゅうにし) = 出題ヒントは、好紐演柳振祀許味伸酒銊該。隠れている文字は、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」だった。「銊」の読み方は、「しゅつ」「かい」。意味は①鋸(のこぎり)をひく音の形容。②錠前。
十人十色 = 笑い言葉 < 十人十色の100倍・1000倍は「千差万別」~種々様々に変わっていること。因みに「十人十色」は、人の好む所・思う所・なりふりなどが一人一人みんな違うこと。
重箱読み(じゅうばこよみ) = 語の上の字を「音」、下の字を「訓」として読む「ジュウ+ばこ」のような読みの総称。逆は「湯桶(ゆとう)読み」、「湯=ゆ」は訓読み・「桶=トウ」は音読み。
秀優良可不可(しゅう・ゆう・りょう・か・ふか) = 採点評価の基準。「秀」は最高評価、「秀でている」意味になり、「優れている」より上の評価。「優」は「優れている」、平均よりかなり上の評価。投/学校・職場の成績評価に苦労された方も多いので、以下省略。こんなものより、社会における人間性や、一働き(ひとはたらき・奮発して働くこと)の貢献が大事。
殊勲甲(しゅくんこう) = 優れた働きをした手柄。殊勲は、優れた手柄、別格の功績。甲は、鎧兜(よろいかぶと)、優れた成績、一位の意味。
修験(しゅげん) = 山野において霊験を得るための法を修すること。修験道の略。
シュシュ = フランス語 chouchou、ドーナツ状にした薄手の布にゴムを通して縮ませた髪飾り。ポニーテールなどのヘアスタイルで髪留めにする他に、ブレスレットとしても用いられる。フランス語のchouchouは一般的には話し言葉として「すてきな」「かわいい」などの意味を持つが、装身具としての語源ははっきりしない。英語ではscrunchieまたはscrunchyと表記し、スクランチーと呼ばれる。
770scrunchie
受賞・授賞(じゅしょう) = 受賞は賞を受けること。授賞は、主催者が賞を授けること。投/同じジュショウでも、意味合いが異なる。文化勲章は親授式と言い、昔は新聞などは「授賞者」と表記していたが、昨今は「受賞者」に変更された。他の式典でも、主催者主体の授賞式から本人中心の受賞式に変わってきた。
主食 = 農水省・2021年の調査(食事回数3食×7日間)では、米食が41.1%、パン食18.7%、麺類14.1%、果物や菓子が10.3%、残り約15%が食事なし。朝食に至っては逆転し、パン食34.3%、米食16.2%、果物や菓子16.2%、麺類2%弱、食事を摂らず31.9%。投/日本人の主食“コメ”も、いずれ王座から陥落するのか?戦後、米国が日本の学校給食にパンを強要?したことが、今日の米離れを起こした。子供の頃からパンを食べる習慣を付けさせ、米国から大量に小麦粉を輸入せざるを得ない米国の長期戦略が効いてきたのだろう。その子供達も、今や後期高齢者。
守銭奴(しゅせんど) = 金銭の欲の強い人間。金を貯めるばかりで、使おうとしないけちんぼ。
主知主義(しゅち・-) = 知性的・合理的・理論的なものを重んずる立場。主知説、知性主義。反対語:主意主義。
酒池肉林(しゅちにくりん) = 酒や肉が豊富で、豪奢を極めた酒宴。
出世魚 = 成長するに従って、名のかわる魚。鯔(ぼら)・鱸(すずき)・鰤(ぶり)などの類。その他、関東では新子(しんこ)→小鰭(こはだ)→鮗(このしろ)。鯔(ぼら)は最後に「とど」。投/この場合の”とどのつまり”は魚種のトドで、アシカ科のトドではない。
出藍(しゅつらん) = 「青は藍(あい)より出(いで)て藍より青し」~藍から採った青色は藍よりも青い例えで、弟子が師よりも優りすぐれること。まさしく藤井聡太氏のこと。
首都圏 = 地形上の言葉ではなく、法律で定義されている。1956(S31)年、首都圏整備法で定められ、関東地方に山梨県を加えた1都7県。一方、「東京圏」は 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県。投/首都圏を、東京と隣接する前述4都県と勘違いしている方が多い。池上彰情報/「首都直下地震」も、東京の高層ビル群が激しく揺れ大きな火災のイメージ映像を見せられているせいか、“東京の直下”で起こる地震と勘違いされることも多い。正確には「首都圏8都県」のうち北関東の群馬・栃木県を除く、いずれかの地域を震源としたマグニチュード7以上の地震を言う。
ジュブナイル = juvenile、青少年を対象とする修飾詞。日本では1970年代頃に使われ始めた。口語表現ではヤングアダルト。児童、あるいはヤングアダルト向けジャンルの呼称として使われている。投/図書館にはよく行くので、ある時、区分棚に「ヤングアダルト」コーナーがあり、最近は“Hな?本”も置くのか?と良からぬ想像をし、時代は変わったものだと誤解した。
循環バス = 投/高齢化が進み、自宅から→買い物場所→病院→自宅へ戻るコースを運行をする循環バスが喜ばれる。マイカー運転に不安を持つ方が多い地方はバスの増強が必要なのに、人手不足で欠便が増えている。歴代政権が誤った自動車の過剰促進を進めた結果、バス路線が衰退した。高齢者に免許返納を勧める前に、バス路線を拡充すべきだ。若い方も、いずれ運転をやめなければならない歳がやって来る。ミサイルばかり増強せずに、便数が多い・安全・安い-「シャトルバス網」を構築しなければ。
春宵一刻値千金(しゅんしょういっこく・あたいせんきん) = 中国・北宋時代の政治家・蘇軾(そしょく)の「春夜詩」。「春宵一刻直千金、花有二清香一月有レ陰」~ 花は盛りで月はおぼろ、しかも気候の快い春の夜は、そのひとときが千金に値するように思われる。
順手(じゅんて) = 鉄棒などで手の甲を上にした、普通の握り方。投/反対語「逆手」をどう言うか?広辞苑第七版は、「ぎゃくて」が主たる言い方。NHKは2014年から転換し、「さかて」を主たる言い方に変えた。でも古い番組は、アナウンサーが「ぎゃくて」と言っているのを聴いた。
春風駘蕩(しゅんぷうたいとう) = ①春風がのどかに吹くさま。②転じて性格・態度がのんびりしていること。
春望(城 春にして草木多し) = 「国破れて山河あり」と言ったほうが分かりやすい。中国・杜甫(とほ)の詩。「国都(の長安は)は破壊されてしまったが、山や川は(昔と変わることなく)存在している。(荒れはてたこの)町にも(いつもと同じように)春がやってきて、草や木は深くおい茂っている~」。投/戦争によって、国が荒廃してしまったことを嘆く言葉。また人間の愚かな営みが、自然の前ではいかに無意味かを表す言葉。日本でも、太平洋戦争後に当てはまる。タモリが現在の状況を、「新しい戦前」と表現した。近代戦はことごとく破壊され、山河も残らない。あなたの街や故郷も、跡形もなく消え去る。戦争に突入させない政治を維持するため、皆様の不断のスタンスが大事。なお国破れて~を、”国敗れて”の書き間違いをしないように。
ショートケーキ = shortcake 不二家HPより/英語のショートには、「サクサクする」「ぼろぼろする」という意味がある。日本でショートケーキと呼ばれているケーキは、海外では主流ではなく、いわば日本生まれの洋菓子と言える。投/ショートの言葉から、短い・小さいケーキと解釈するのは誤り。毎月22日が「ショートケーキの日」なのは、カレンダーを見ると22日の上の位置に、必ずイチゴ(15日)が乗っているから。ローソンのプレミアムロールケーキが楽しみな方も多いのでは。
小異(しょうい)を捨てて大同に就(つ)く = 意見の少しぐらいの違いはあっても、大勢が一致できる意見に従うこと。
少国民(しょう・-) = 次の時代をになう、少年・少女。主に、第二次世界大戦中に国威発揚の一環として用いられた言葉。
精進固め(しょうじん・がため) = 盆・彼岸など精進を始める前に、魚肉の食べおさめをすること。精進が明けると「精進落し」と称して、普通に魚肉を食べる生活に。投/ベジタリアンは「精進腹」に違いないが、意味としては①菜食ばかりで力の入らない腹。②粗食して栄養物をとっていない腹のこと。最近の研究では、高齢者ほど、たんぱく質が摂れる食肉を食べないと身体を阻害するそうだ。
松竹梅(しょうちくばい) = 松と竹と梅、3つとも寒に堪えるので、中国では歳寒の三友と呼んで画の題材とされた。日本では、めでたいものとして慶事に用いる。投/和食の価格ランクに使われる。食べるほうとして、一番、コスパがいいのは「梅」。同じく食べる側として、意外にも悪いのは(店側としては儲け頭の)「竹」。「竹」は「梅」をベースにほんの少々品を加えただけで、高く設定されているので避けたほうがよい。
掌中の珠(しょうちゅうのたま) = 最も大切にしているもの、特に最愛の子供の例え。
少年鑑別所(-・かんべつしょ) = 家庭裁判所から観護措置として送致された少年を収容する施設。適正な調査・審判および保護処分の執行のために、医学その他専門的知識に基づいて少年の資質の鑑別を行う。「鑑別」は、鑑定して見分けること。
正念場(しょうねんば) = ①歌舞伎・浄瑠璃で、主人公がその役の性根(しょうね)を発揮させる最も重要な場面。②転じて、ここぞという大事な場面・局面。投/出題者は、シャレで男の子(少年)の場ではないと追記している。元少年=メディアでは犯罪歴がある少年を指すが、普通に言えば投稿者も皆様も“元少年“だった(笑)。
条播(じょうは) = 畑地に一定の距離に平行のうねをたて、種子を一様にまき、土をかぶせて押しならす播種法。すじまき。
召募(しょうぼ) = 召しつのること。呼び集めること。投/さらさら読む気はないが、「安倍晋三回顧録」がベストセラーになっているようだ。できれば、安倍氏の“迷言集”も載せて欲しかった。投稿者が最高と思ったのは、桜を見る会で地元山口県の後援者ばかりを集めたことを国会で追及された。安倍氏の苦し紛れの答弁が、「募ったが、募集していない」に笑った。広辞苑では「募る」=広く求め集める、「募集」=募り集めること。“アベラー”(安倍シンパ)は、氏が亡くなってから時間が経ち、ますます思いが「募る」(この場合は強くなる・激しくなる)のであろう。
如雨露(じょうろ) = 一説にjorro・ポルトガル語の転訛とする、草木などに水を一面にかけるのに使う道具。水入れの容器に付けた管の先に、多くの小さい穴をあけたもの。
昭和元禄(-・げんろく) = 華やかだった元禄年間(1700年前後)を模して、高度経済成長期の昭和30年代後半から同40年代を指す。池田勇人首相が掲げた「所得倍増計画」によって、高度成長への道を一直線に進んでいた頃。天下太平、レジャーとバカンスが進み、贅沢を覚えた時代を表現した語。1964(S39)年、福田赳夫(のちに首相)が言い出したとされる。
暑気中り(しょきあたり) = 投/夏の暑さのため、病気になること。「中毒」の字のように、当たるではなく「中(あた)る」の字を用いる。熱に中るのが熱中症、食べ物に中るのは食中り(食中毒)、そうした使い方。
暑気払い(しょきばらい) = 暑さをはらいのけるために、何らかの方法を講ずること。投/暑気払いと聞けば、多くの方がビアガーデン(ビアホール)を連想するのでは。毎日新聞の仲畑流万能川柳「暑過ぎて中止となった暑気払い」に笑った。ところでビールとビア、時と場所によって言葉を上手に使い分けている。ビールは美味いので、ビール党・ビア派は言葉にこだわらない。プハーッ!
職員室 = 投/ネット上では、先生だけではなく学校事務、用務員などが在籍するから「職員室」と呼ぶとなっている。投稿者の見解は、これは後付けと“職員”の意味の取り違いだと思っている。つまり役人・官庁などの公務員は「職員」と呼んでおり、偉ぶるお役人言葉の名残と考える。現在は、「教務室(教務員室)」と呼ぶ流れが加速していることは喜ばしい。小学生の頃から職員室より“先生室”のほうがよいと思っていたが、とうとう先生に言わずに卒業してしまった。
食は広州にあり(食在広州) = 中国のことわざで、「生在蘇州、穿在杭州、食在広州、死在柳州」。蘇州=風光明媚、杭州=絹織物の産地、広州=料理が美味しい、柳州=材木の産地。風光明媚な蘇州で生を受け、杭州の綺麗な絹織物で作った衣装を身にまとい、広州の美味しい食べ物を三度の食事にし、そして最後は柳州産の素晴らしい棺桶に入って死ぬのが理想的とした、中国人としての最高の人生だそうだ。広東(かんとん)料理。
叙勲(じょくん) =  叙勲は、勲章を与えること。勲章や褒章、文化勲章の場合は、印・象徴の意味で受「章」の字を使う。投/一般的な式典は、授ける側が開くので「授」賞式と書くことが多い。受章・授賞・受賞の使い分けに注意。
女性はいくらでも「嘘」をつける = 投/極右思想の自民党・杉田水脈(みお)議員は、性被害女性にこのような発言をした。過去にも子供のいない夫婦やLGBT者に「生産性がない」など、弱い立場の人に容赦ない誹謗中傷を繰り返す、議員失格女性。
ジョン・ブル = John Bull 1712年、英国の文人アーバスノットがホイッグ党の軍事政策を攻撃した「ジョン=ブルの歴史」に始まる。イギリス人のあだ名。典型的なイギリス人を象徴。牛(ブル)の質実剛健な性格を表す。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【し(ら-わ行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.25

2023年07月11日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
し(ら-わ行)気になる言葉の辞書 P.25/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
画像アイコンをクリックすると拡大します。
文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。

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し(ら-わ行)
自来也・児雷也(じらいや) = 江戸時代後期の読本に登場する架空の盗賊・忍者。明治以降、歌舞伎や講談などへの翻案を通して蝦蟇(がま)の妖術を使う代表的な忍者キャラクターとして認識され、現在に至るまで映画・漫画・ゲームなど創作作品に大きな影響を及ぼしている。
白川(河)夜船(しらかわよふね) = ①京都を見てきたふりをする者が、京の白河のことを聞かれて、川の名だと思い、夜、船で通ったから知らないと答えたという。②熟睡していて何も知らないこと。何も気がつかないほどよく寝入っているさま。
白羽の矢が立つ(しらは・-) = 人身御供(ひとみごくう)を求める神が、その望む少女の住家の屋根に人知れず白羽の矢を立てるという俗伝から、現在は、①多くの人の中でこれぞと思う人が特に選び定められる。②または犠牲者になる。投/昔から思っていたことだが、人道に背く行為は「神」とは言えない(苦)。旧統一教会は、韓国のために日本人が人身御供になったようなもの。また同会が進める、幼い子の養子縁組は許されない。こういう組織は宗教団体ではない、ネトウヨがよく使う「売国奴(ど)」だ。選挙支援を求めた自民党は、様々なことにおいて”国民を守らない党”として明らかになった。
白を切る(しら・-) = 知らないふりをする。知らないふうをよそおう。「白(しら)」は、白(しら)ばくれること。
尻上がり = 身体部位を使った表現→「右肩上がり・尻上がり」など無数にあるので省略。投/投稿者の妻=腰は重いが、尻は軽い。
シルバー = チコ情報/高齢者のイメージカラーがシルバーなのは、白髪だからではない。始まりは1973(S48)年9月15日・敬老の日に旧国鉄が「シルバーシート」(優先席)を設置。膨大な赤字を抱え予算がなく色を選定する余裕もなく、座席カラーは国鉄内に残っている生地を使うことにした。たまたまあったのが新幹線浜松工場に残っていた「銀色」の生地で、当時の新幹線座席の青とシルバー。その後、私鉄・バスに採用。さらにはシルバー人材や民間施設など、色に留まらず高齢者を表す『シルバー』の言葉自体が独り歩きして広まった。もし別の色が残っていたら・・・
次郎物語 = 自伝的教養小説「次郎物語」で知られる、下村胡人(-・こじん)。小説家・教育者、1884(M17)-1953(S28)年。投/1964(S39)-66年にNHKのTV番組を楽しみに見た記憶が残っている。主役の池田秀一君が周囲から虐められるが、たくましい子供だった印象が深い。
四六判(しろくばん) = 洋紙の原紙規格寸法の一つ。788×1091mm。元の寸法から32に折って(実際は裁断)、出版物によく使用される4寸×6寸サイズ(横127mm×縦188mm)が取りやすかったため四六判と呼ばれる。
白の相手 = 笑い言葉 < 投/白vs黒=囲碁・オセロ、黒白(こくびゃく)を争う=事の是非・正邪をはっきりさせる。白vs紅=紅白歌合戦、鮭、饅頭。白vs赤=運動会、ワイン。
(しわぶき) = 咳、咳払い。投/しわぶきと読んだ方が、情緒?や柔らかい感がする。しかしコロナ対策では、そんなことを言ってられない。咳、くしゃみで迷惑掛けぬように。
真打(しんうち) = 落語・講談・義太夫・浪花節など寄席の一座で最も技量のすぐれた出演者。また、それに相当する資格。一日の最後の演目を勤め、締め括(くく)りをする責任を持つ。語源は、昔の寄席の高座には、照明用に蝋燭(ろうそく)が立っていた。寄席が終わると、最後の出演者が蝋燭の芯を打つ(切って消すこと)ことをしたために「芯打ち」と言われる。縁起を担いで、「芯」から「真」の字に変わった。諸説あり。
進化論 = 生物のそれぞれの種は、神によって個々に創造されたものでなく、極めて簡単な原始生物から進化してきたものであるという説。1859年、ダーウィンが体系づけたことによって広く社会の注目をひき、以後、文化一般に多大の影響を与えた。また一般的には、進化に関する諸種の議論・研究。狭くは進化の原因についての議論。
深海魚 = 約200メートル以深の深海中にすむ魚類。浅海魚に比べて著しく変形したものが多く、軟弱で弾性のある骨格および筋肉、発光器、異常に発達し、または逆に退化した眼、大きな口、単純な体色などが特徴。投/深海魚はグロテスクな印象があるが、漁獲(食用)する魚は普通の形をしたものが多い。魚の不足から、今や深海魚も知らずに食べている。コンビニ・飲食チェーン店の白身魚のフライやフィッシュバーガーの多くは、深海魚が使われている。鱈(たら)はもはや高級魚で、使っていれば商売人は自慢して明記する。そうでない場合は、“白身魚”の表示にしている。
新華社(しんかしゃ) = 中国の国営通信機関。正称、新華通訊社。国務院に直属し、党と政府の発表はここを通じて報道される。投/国営の新聞社だけに、乱暴な言い方をすれば中国共産党機関紙のようなもの(正規な機関紙は人民日報)。日本でもNHKは政府・自民党の言い分をそのまま放送する国営放送に近く、読売・産経も自民党の機関紙のようなもの。これでは中国も日本も、民主主義は育たない。
ジンギスカン= 笑い言葉 < 「仁義好かん」。いつも出題者・西尾徹也先生のシャレが冴える。
真空 = 赤胴鈴之助の真空斬り~漫画とテレビアニメの少年剣士、真空飛び膝蹴りのキックボクシング・沢村忠、どちらも懐かしい。しかし沢村氏は、21年3月亡くなった(78歳)。
神宮外苑 = 投/大正時代から先人が100年を掛けて培われてきた緑の地帯、明治神宮内苑と神宮外苑。都は神宮外苑の樹木3000本を切り倒して、185mの超高層商業ビルや神宮球場やラグビー場を建て替える計画が進んでいる。そもそも外苑に、ホテルや商業施設はいらない。植樹すれば済む簡単な話ではなく、木々のバランスが欠け枯死が予想される。名物の銀杏並木も、一部が枯れる。“緑”のイメージ小池都知事は、少しも環境への意識がないことが判明した。ビッグモーターの街路樹枯死に怒ったが、3000本伐採には沈黙を続ける。都民は大反対で阻止しなければならない。
ジングル = jingle・放送業界用語。ラジオ番組でコーナーの切り替わりなど、番組の節目に挿入される短い音楽などの総称。投/投稿者は、地元・隣区のFMえどがわのリスナー。ミニ放送局なのでパーソナリティはトークを始め、リクエスト曲のCDのセット、CM挿入、ジングルを全て一人でこなす。そのため、時々、機器に順番にセットされていても、慌ててボタン操作を誤り「ジングル」を掛け間違える。その際のお詫びに、「ジングルを間違えました」とアナウンスされるのでこの言葉を覚えた。
信玄袋(しんげんぶくろ) = 手提げ袋の一種。厚地の織物で作り厚紙を芯にした底を付け、口を紐で締め括るようにした主として旅行用のもの。明治中期より流行。投/現在でも、おしゃれなデザインにした信玄袋は女性に人気。ところで武将・武田信玄は、「信玄袋」を使っていたのか?信玄袋は後世に付けられた名称で、信玄は同じ作りの「合切袋」(がっさいぶくろ)を使っていたようだ。投稿者は、信玄鍋や信玄餅のほうに興味ある。
765shingenbukuroあえて古いデザイン デジタル広辞苑第6版の挿入画像
糝粉(しんこ) = 白米を日光に乾かし、臼(うす)でひいて粉にしたもの。和菓子の原料。上新粉。投/精白した、うるち米を乾燥してひいた粉。上新粉も、元々字は上「糝」粉と書く。
真骨頂(しんこっちょう) = それの真価である姿、本来の姿。「-を発揮する」。
人生幸朗(じんせい・こうろう) = 生恵幸子(いくえ・さちこ)との関西の“ぼやき”夫婦漫才コンビ。「責任者出てこい!」は有名な台詞。投/東京でも人気があった。政治・巷(ちまた)の出来事を、バッサリ斬って捨てることが魅力だった。歌手名や歌詞に難癖を付けて笑わせた。今じゃ、TVでは放送できないネタばかり。一例として、並木路子「リンゴの唄」の「♪リンゴは何にも言わないけれど~」に、『リンゴがもの言うたら、果物屋はうるそうてしゃあないぞ(かなわんやないか)』とチャチャを入れる。今のお笑いと違い、昔の漫才は話芸(話術)がしっかりしていて面白かった。
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ジンタ = 大正の頃、サーカス・映画館の客寄せや広告宣伝などに、通俗的な楽曲を演奏した小人数の吹奏楽隊とその吹奏楽の俗称。ヂンタとも表記され、演奏を模した擬声語であると言われている。
身体検査 = ①身体の発育状態および異常の有無を検査すること。②人の所持品などを検査すること。投/転じて内閣の組閣に対して、過去の不祥事、女性や金銭スキャンダルがないか事前に調べること。しかし調査が極めて甘く、大臣就任と同時に“文春砲”が炸裂する。政府独自で調べるより、役人が文春に行って協力を求めたほうが早い。
シンデレラガール = Cinderella + girl。童話「シンデレラ」に準(なずら・なぞら)えて、無名だったにもかかわらず、突然有名になった女性を指す和製英語。英語では単にCinderellaという。シンデレラボーイ、シンデレラストーリーという言い方も使われる。
新内流し(しんない・-) = 二人一組で、二挺(ちょう)の三味線を弾き合わせながら街頭を歩き、客の求めに応じて新内節を語って聞かせるもの。また、その芸人。新内節とは、江戸浄瑠璃の一流派。宝暦(1751-1764年)頃、富士松薩摩掾(さつまのじょう)の門人・鶴賀若狭掾(わかさのじょう)が創始し、2世の鶴賀新内が美声で哀婉な曲節が人気を得た。心中物を得意とし、特殊な情緒をもつ。
人品骨柄(じんぴんこつがら) = その人の人柄や品格。
深謀遠慮(しんぼうえんりょ) = 遠い将来のことまで見通しつつ、周到な計画を立てること。そのような周到な計画、深く遠く考えを巡らすこと。綿密かつ時間的スケールの大きな策謀。
神妙(しんみょう) = ①感心なこと。②おとなしく素直な様。「-にかしこまっている」、「-に縄にかかる」。
新約聖書 = 神と人間との古い契約(約束)の書が旧約聖書であり、新しい契約が新約聖書。投/新訳・旧訳と間違って使われることが多い。
森羅万象(しんらばんしょう) = 「森羅」は限りなく並び連なる意、「象」は有形物の意。宇宙間に存在する数限りない一切のものごと。万有。
進塁打(親類だ) = 笑い言葉 < 送りバントのような犠打と掛けて叔父叔母と解く。その心は~。少年がやっていても、野球用語(特に新聞)は、教育上、宜しくない言葉ばかり~死球・一死・封殺・併殺・三重殺・犠打・盗塁・重盗・生還・自責点・捕邪飛・敵失・大砲・一撃・(〇回裏の)攻撃・布陣・主戦投手・戦列離脱、まるで戦争・殺人・万引きの世界。そう言えば、未だに「軍」が付くチームがある。軍隊や戦争は、「永久に不滅」ではダメ!

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【す】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.26

2023年07月09日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
気になる言葉の辞書 P.26/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
画像アイコンをクリックすると拡大します。
文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。

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スープの冷めない距離 = 元は1940年代に英国、60年代にはオーストリアで使われた言葉。投/独立した子供と親との家が、近過ぎず遠過ぎずの例えと言われる。定義はないが普通5分程度で、徒歩分速80m×5分=400m程度と言う計算例もある(笑)。投稿者は昔から引っ掛かっていた言葉で、日本人が例えるなら味噌汁でしょ。それはともかく実際の距離云々よりも、「親子の関係(間柄)として近過ぎず遠過ぎず」の解釈が好ましい。お騒がせの岸田親子は、距離(どちらも公邸居住・距離ゼロ)も間柄も“親ガチャ”的で、舌が火傷するぐらい「熱すぎるスープ仲」と言うことだ。
瑞雨(ずいう) = 穀物の生育を助けるめでたい雨。穀雨も瑞雨も同じ意味があるが、穀雨は春の時期の雨とされる。雨の呼び方は、約400種あるそうだ。投/五月雨(さみだれ)は五月(の)雨と書いても、陰暦(旧暦)5月に降る雨のこと、今の梅雨。奥の細道「-・をあつめて早し最上川」。「五月(さつき)晴れ」も、本来は梅雨の合間の晴のことなので使い方に注意。
瑞雲(ずいうん) = めでたい印の雲。
スイカ割り = 投/夏の恒例行事「スイカ割り」や正月の「福笑い」(目隠し)は、目に障害のある方への差別・侮辱として取り止める傾向になってきている。また果物・野菜そのものや、農家への敬愛もないと批判される世の中に。
垂涎の的(すいぜん・-) = 何としてでも手に入れたいと思うほどの貴重なもの。「垂涎」とは、食物を欲しがってよだれをたらすこと。
酸いも甘いも噛み分ける(す・-) = 経験を積み、世事・人情によく通じている。「酸い」とは、①すっぱい、酸味。②つらい。いたましい。
数独(すうどく) = 縦横9つずつのマス目を、数字で埋めるパズル。縦横の各列にも全体を9つに分けた各部分の中にも、同じ数字(1~9)が2回以上表れないようにする。パズル制作会社(株)ニコリの代表取締役(当時)鍜治真起が、名称を「数字は独身に限る」(略・数独)として日本で発表したことが始まりで商標登録された。同社が制作に関与していないものについては、「ナンプレ(ナンバープレース)」などの表記が使われる。
811suudoku 一例
スカイスクレパー = skyscraper・空をこするものの意。超高層ビルディング、摩天楼。摩天楼はスカイスクレバーの訳語で、天を摩(ま)する→天を擦(こす)る意。「天に接するほど高い建物」という意味。楼は、高い建物・料理屋などの名前に添える語。投/誰が訳したか分かりませんが、天を擦るなら「天摩楼」と言ったほうが自然では。最近、この字以外の使い古された言葉でも、漢字の「語順」が気に掛かる。漢字の順番を入れ替えたほうが、適切な言葉が多数ある。
スカッシュ = squash・球技の一種。四方を壁で囲んだコートで、二人の競技者が正面の壁に向かって、ピンポン玉大の硬化ゴム製ボールをラケットで交互に打ち合うもの。19世紀半ばにイギリスで始まる。投/Squashの名称は、球が握り潰せる・押し潰す・潰れるの意から来ている。オリンピック種目への要望も高まっている。初めて知ったのは映画だった。閉鎖的で小さなコート故のスカッシュによって、若い男女の愛が芽生えるシーンだった。オジサン投稿者は、そんな印象が強い。
酸ヶ湯温泉(すかゆ・-) = 青森県青森市南部にある八甲田山系の火山起源の温泉。名の通り強い酸性である。元の温泉名は鹿湯(しかゆ)で、すかゆは読みが変化したもの。非常な山奥にもかかわらず、古くから湯治場として訪れる者が多かった。千人風呂と言われる大きな浴槽を持ち、混浴。投/一方、積雪・全国1位の566cmを記録。メディアは十年一日のように、毎年、大雪が降ると酸ヶ湯温泉からの中継で、同じような光景を映し出す。
スカンディナヴィア = Scandinavia・北ヨーロッパの半島。長さ約1800km、幅最大約800km。フィンランドの北西端から南西に延びて、バルト海・ボスニア湾と大西洋との間に横たわり、東部はスウェーデン、西部はノルウェー。両国国境にスカンディナヴィア山脈が走り、海岸にフィヨルド(峡湾)が多い。投/ウクライナ侵攻によって、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟の気運が高まっている。プーチンの読み違い。
杉田(両氏) = 杉田和博氏は、日本学術会議会員6人の任命拒否を主導した内閣官房副長官(当時)。杉田水脈(みお)氏は、LGBT・子供がいない夫婦は生産性がない、性的被害者を「女はいくらでも嘘をつく」と弱者への暴言がやまない自民党・参議院議員。
過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如(ごと)し = やり過ぎることは、やり足りないと同様によくない。ほどほどが肝心だ。過ぎたるは及ばざるが如し。投/この言葉を聞くと、解釈間違いした政治家、佐藤孝行・自民党衆院議員を思い出す。1976(S51)年に、田中角栄元首相とともに受託収賄罪で逮捕される。97年、初入閣を果たし、就任会見で記者から”過去”の罪状への質問に、「過ぎたる(過去のことは~)は及ばざるがごとし」と答えた(笑)。
スキットル = Skittles(Hip flask)・ウイスキーなどアルコール濃度の高い蒸留酒を入れる携帯用の小型水筒。フラスクボトル、ヒップフラスコなどとも呼ばれる。通常は金属製。野外使用もあり、堅牢な作りである。ズボンの尻ポケットに入れたり、ベルトに付けるなど湾曲のある平たい形状が多い。投/若い頃、大人の雰囲気や容器のあの丸みに憧れたが、いつしかビール党になっていた。
796skittles
スクワ(ア)レン = 鮫肝油に多量に含まれる成分で、化粧品・薬品などの原料。笑い言葉 < 投/出題者は、効果がなさそうな名称(救われん)としている。
スケバン = ①女性の俗称(スケ)の番長。②若い女性・娼婦を意味する「助(すけ)」、助番。いずれも不良行為をする女子生徒のこと、不良少女。投/投稿者は「元少年?」でした。罪を犯してない真面目な皆様誰しも、若かった頃を振り返れば元少年だったはず(笑)。
スコットランド民謡 = 投/TV番組「題名のない音楽会」で、スコットランド民謡が哀愁を帯び日本人にウケるのは、ヨナ抜き調が多いからと言っていた。日本風(ノスタルジー)の音階。ヨナ抜きとは、五音音階の一つ。明治時代には、階名をヒ・フ・ミ・「ヨ」・イ・ム・「ナ」と称したが、そのうちのヨとナ、つまり西洋音階の第4音(ファ)と第7音(シ)を抜いたド・レ・ミ・ソ・ラの音階のこと。代表的なヨナ抜き曲は、君が代・蛍の光。
スコップとシャベル = JIS規格では、シャベル・shovel(下図・左)は刃の上部が平らで、そこに足を掛けて土などに深く押しこめるもの、先端が尖り掘るための道具。一方、スコップ・schop(下図・右)は、刃の上部が曲線、先端が真っすぐになっており、土などをすくって運ぶためのもの。投/シャベルとスコップの解釈は、「東西論争」(関東と関西)になっている。東日本は、両手で持つ大きいタイプをスコップ、園芸など片手で持てる小さいタイプをシャベルと呼ぶ。西日本では、小さいタイプをスコップ、大きいタイプをシャベルと呼ぶことが多い。ただ東西を問わず、人によっても言い方(解釈)が違うようだ。食べ物・風習・エスカレータの乗り方など、東西で違うことが多い。
829shovel 829schop JIS規格による呼称 左・シャベル 右・スコップ
(すじ) = 大阪では南北に走る道路は「筋(すじ)」~御堂筋など>東西に走る道路には「通(とおり)」~本町通などと呼び方を分ける。投/関東人には馴染みがないが。
厨子(ずし) = ①本来、厨房において食品・食器を納めた棚形の置物。②仏像・舎利しゃりまたは経巻を安置する仏具。
鈴懸(すずかけ) = 投/若い方には、プラタナスと言ったほうが分かりやすい。「鈴懸の径(みち)」~甘い歌声の灰田勝彦の歌は知っている。
(すずき)・井当(いとう) = 笑い言葉 < 魚名と人名の共通は、鱸と鈴木、井当と伊藤。投/コーヒーにも人名が関わる→砂糖(佐藤)、加糖(加藤)、微糖(尾藤)、無糖(武藤)。
簾/巻き簾(すだれ/まきす) = 「簾」は、細く割った竹を糸で編み列ねて垂らすもの。「巻き簾」は、調理用の簾。主に竹製。海苔巻や出し巻き卵などを作るのに用いる。投/巻き簾も簾には違いないが、西尾徹也先生には失礼ながらこの場合は「巻き簾」が適切。寿司に関するギャグに、客が「穴子を簾に巻いてくれ!」と言うと、板前が「簾に巻くとシャリがべらぼうに多くて食べ切れませんよ!それでもよろしかったら、今から店の簾を外して来まっさ!」。
799makisu
ズック = doek・オランダ語。麻または綿の太撚糸で地を厚く平織にした織地。多くインドから産出。テント・靴・鞄・帆などに使用。
擦った揉んだ(すったもんだ) = もつれが起こって争うさま。ごたごたもめるさま。投/謂れは複数あり、投稿者としては判断できず。①擦(す)る・揉(も)むの動詞のように、手を焼くほどの大混乱で収拾できない。②周りの者が両手で擦(こ)すり合わせたり揉んだりして、あれやこれやのさまを表したことからの語。
すっとこどっこい = 相手を罵っていう語。馬鹿野郎、まぬけ、「この、-め」。投/江戸っ子弁、でも今時、東京の人間でもこの言葉は使わない。笑ってしまうのが、毎日新聞コラム「松尾貴史のちょっと違和感」の氏は神戸市出身でも、バカな政治家や官邸に対し度々この言葉を使う。直接の批判では、きつ過ぎるからか。序(つい)でに、“てやんでい”も入れて欲しい。
素っ頓狂(すっとんきょう) = 「頓狂」(とんきょう)を強めていう語。非常に間の抜けた様。「-な声を出す」。投/もはや死語でしょうね。唯一、小林旭が「♪恋の山手線」で、素っ頓狂<素っ東京>と歌っている。
ステルス値上げ = stealth・ステルス(隠密の意・こっそり行う)、レーダーによる航空機・ミサイルなどの早期発見を困難にする技術。電波吸収材を塗ったり、機体の材料・形状を変えて電波反射を減少させたりする。ステルス戦闘機。転じて見えない値上げ、商品の価格を据え置いたまま内容量を減らす現象の造語。実質的な値上げでありながら、消費者が気づきにくいことを表している。隠れ値上げ。投/経済評論家は、ステルス値上げは好ましくなく、こうしたことを連続した結果、耐え切れなくなり、ダム決壊のように日本企業全体が大幅値上げになってしまった。消費者に迷惑を掛けない(あるいは騙す)ことが裏目に出て、却って一気に消費者へ負担を押し付けることになった。経済成長にも、ステルス値上げは阻害すると言う。
ストーン = チコ情報/カーリングのストーンの重さは約20kg・直径約30cm、重さもさることながら10万円する“高級な石”が使われている。試合では両チーム分・16個が使用される。さらに驚くのは、ストーンの材質はカーリング発祥の地・スコットランドにある無人島・アルサグレイグ島の花崗岩(かこうがん)[御影石]と決められている。自然環境保護の観点から、20年に1度しか採掘が認められない。島の岩石から作られ密度が大きく、吸水性が小さい、強靭で均一で、氷と接していても水を吸わない。40m先のハウスと呼ばれる円形目標まで滑らせる。
ストライキ = strike。労働条件の維持・向上その他の目的を実現するために、労働者が集団的に業務を停止すること。ストライキ権は、団結権・団体交渉権と共に労働者の基本的権利。ストライキも野球のストライクも同じスペルで、時々の日本語の訳し方の違い。「volley」も元はいっしょで、バレーボール、テニスはボレー表記。投/昔は、旧国鉄や多くの会社がストライキに突入した。しかし今や連合の芳野会長は岸田首相や麻生副総裁と飯を食い、定期大会やメーデーに首相を招待する始末。政府・自民党に取り込まれていると感じないのか!日本全体の組合活動が弱くなってしまったから、20~30年間も賃金が上がらなかった。
スナイパー = sniper・狙撃手。狙撃兵。
スネークヘッド = 主に中国福建省を拠点とする密入国を斡旋するブローカー犯罪組織、またはそのネットワークの総称。蛇頭(じゃとう)。英語圏は、スネークヘッド(Snakehead)と呼ばれている。
スパ = spa・鉱泉、温泉、それを利用した保養施設。林修情報/スパは、ベルギーの都市名。温泉地で、18世紀に皇帝や貴族が滞在し元気を取り戻したことから温泉保養施設として知られる。ヨーロッパには、世界遺産として認定された「ヨーロッパの大温泉保養都市群」がある。ドイツ・ベルギー・フランス・イタリアなど11か所を統括。漫画・映画化された「テルマエ・ロマエ」の、テルマエはラテン語の温泉のこと。投/日本も世界一級の温泉国なので、スパと張り合って“トウジ(湯治)ジャパン”として全国の温泉を世界遺産に申請したらどうか。これなら韓国と揉めない。
スパム = spam。宣伝・勧誘などのため不特定多数に大量送信される電子メール。迷惑メール、スパムメール。投/多くの方が困っている。こういうものを規制や現代技術で何とか防げないものかと、素人考えで思う。完全に無視するか、投稿者のように、今や迷惑メールフィルター・受信拒否アドレス・受信拒否条件を駆使して“格闘”するのが趣味となってしまった(笑)。本当にしつこく、しばらく来なくなると「勝利感」さえ抱く(笑)。
図譜(ずふ) = 図や写真をかかげて説明を添えたもの。画譜。図鑑。
西班牙(すぺいん) = もともと中国で使われて漢字「西班牙」(読み:シーバンヤー)は~ラテン語のヒスパニア(Hispania)に由来する。漢字がそのまま日本に伝わった。1字の場合は「西」。投/その他、日本独自に決められた漢字も沢山ある。<基礎編>亜米利加・英吉利・独逸・伊太利・仏蘭西・印度・加奈陀・露西亜(これらの字以外の場合あり)~簡単で説明の必要がないかも。では難問「烏克蘭」は?露西亜と戦争状態にある国です。
素乾し(すぼし) = 日光または火にあてないで乾すこと。かげぼし。
澄まし(すまし) = 澄まし汁。①かつおぶしなどを煮出し、醤油・塩で淡泊な味をつけて、透明にしたてた汁。おすまし。 ②味噌汁のうわずみ、汁に用いる。投/ご存じのように、雑煮は前述の①関東圏(澄まし)と②関西圏(味噌汁)とで変わる。その他、各地で微妙に違う。白味噌仕立ての汁にあんこ餅を入れる香川県の雑煮は、甘塩っぱさが案外いけるそうだ。餅の形も東西で異なり、元々は丸餅だったものが、江戸は人口が多く手間の掛からない角餅(切り餅)になった。
755zouni
スモン病 = SMON (subacute myelo-optico-neuropathy)、亜急性脊髄視神経症。腹痛・下痢ののち、下肢に始まって上行する痛みを伴う異常感覚、運動障害、視力障害などを起こす。1955年頃から、日本各地に発生。原因はキノホルム投薬による中毒で、キノホルム・Chinoformとは化学合成薬品で創面(傷)・潰瘍などの治療に用いた。70(S45)年に、製造・販売が禁止された。各地で被害者が提訴、78年に東京地裁は東京スモン訴訟の原告119人について、被告の国と田辺製薬、武田薬品工業、日本チバガイギーに対し、総額32億円の損害賠償支払いを命じる判決を言い渡す。投/薬害であり、投稿者が若い頃に新聞で知った。
スロースリップ = slow slip・地震学の用語。普通の地震によるプレートの滑り(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する断層の滑り現象のこと。直近では、千葉県東方沖の多発地震。投/普通は海側の重いプレートが沈み込み、陸側プレートが引っ張り込まれた反動で跳ね上がり大地震を起こす。しかしスロースリップは陸側プレートが少しずつゆっくり跳ね上がるので、津波や大きな震度は起こしにくいとされる。直接被害を発生させるものではなくても、南海トラフ地震など巨大地震との関連性が指摘されているので軽視できない。
819jishina 大地震  819jishinb スロースリップ(図の説明は津波や揺れは生じないと書いてあるが、比較的、軽微の場合)
スロットマシン = slot machine。硬貨またはその代用品を投入し、レバーを動かして回転する絵柄を組み合わせる自動賭博機。投/日本維新の会と安倍政権(当時)が結託し、万博とセットでカジノを誘致した。万博でも2350億円を要し、直径600mの木材の「リング」に350億円を掛け批判されている。しかし万博は“前座”で、連中が本当にやりたいのはカジノだ。大阪府市民には身を切る改革と言いながら、カジノに9000億円(実際にはもっと掛かる)の税金を使う。カジノには、6400台のスロットマシンが設置される。関西凋落、関西の方々が多くギャンブル依存症になるのは目に見えている。どちらも建設を止めねば!
楚蟹(ずわいがに)= 楚蟹は、山陰地方で水揚げされれば松葉蟹、福井県沖なら越前蟹。楚蟹の謂われは、楚(すわえ)が変化したもの。すわえとは、細く真っ直ぐな小枝のことで、楚蟹の脚は細く真っ直ぐに伸びていることからこの名が付いた。投/蟹は鋏(はさみ)を含めて10本足と8本足があることをご存じでしょうか?楚蟹は10本・鱈場蟹(たらばがに)は8本。実は鱈場蟹・毛蟹も10本あるが、一番下の2本がとても短く甲羅に隠れて8本に見える。食べることを考えたら、2本損したように思うが・・・
F516241137050 ←この蟹はズワイ?タラバ?
スワン= 笑い話 < タバコは吸わん。時々、動物や虫のダシャレが出題される。酒の場合は、九官鳥(休肝)。
寸借詐欺(すんしゃくさぎ) = ①すぐに返すと言って金品をだまし取ること。②うまい言葉で、いろいろな人から寸借して返さないこと。投/クレジット支払いで心当たりがない多額の決済があると、クレジット会社に問い合わせる。しかし毎月少額が引かれていると、中々、気が付かない。これも現代の寸借詐欺と言える。しょっちゅう1000円、2000円を貸してくれと言う同僚がいた。奴はズボラだったのか?寸借詐欺だったのか?どちらにしても、金は返ってこなかった。
寸進(すんしん) = すこしばかり進むこと。「寸進尺退(-・しゃくたい)」は、少し進んで多く退くこと。また、得るところが少なく、失うところの多いことの意。
寸鉄(すんてつ) = ①小さい刃物、小さな武器。②転じて、短くて人の胸をつく語句。警句、警語。 ⇒寸鉄人を刺す。
756suntetu
ずんべら坊 = ①ずべらなこと、しまりのないこと、またその人、ずべら坊 ②のっぺらぼう。

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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。

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索引【せ】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.27

2023年07月06日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
気になる言葉の辞書 P.27/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
画像アイコンをクリックすると拡大します。
文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。

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セージ = 投/サイモン&ガーファンクルのスカボロフェアの歌は奥深く、日本人の概念では分からないと言われる。♪Parsley, sage, rosemary and thyme(パセリ・セージ・ローズマリー・タイム)は、4つの香草・ハーブ。悪い霊から身を守るためのおまじないの説。
青海波(せいがいは) = 青海波の舞曲に用いる波形を描いた衣服の文様。また、それと同様な波文様をいう。元禄(1688-1704年)頃から流行。近世、塗師の青海勘七がこの技に優れていた。
773zseigaiha
聖火リレー = 投/「復興五輪」と言いながら、東北復興を阻害してきた。聖火リレーも不純なことばかりで、悪質性がある。聖火ランナーそっちのけでスポンサーが大手を振る。メインスポンサーのコカ・コーラなどはコンボイという大型車両を使い、関係車両約30台が連なる。EXILEなどの曲を大爆音で流し、負けじとDJがマスクなしで車両の上でガンガンと声を張り上げる。もはや聖火リレーではなく、スポンサーの広告活動。
税金泥棒 = 毎日新聞「松尾貴史のちょっと違和感」のコラムに、丁度、税金泥棒の説明があったので掲載する。『若い頃に「放送禁止用語」の一つとして先輩から教えられたが、実はそんなものは存在しない。昭和の頃は、横暴な扱いを受けた市民が、警察官ら公務員に対して侮蔑的に言い放つことがあったので、放送に適さないと判断して各放送局が自主規制をしていただけなのだろう。<省略>まともな成果も上げずに世界最高とも言われる水準の給料をもらっている権力者に対しては、場合によっては許される表現なのかもしれない』。
晴耕雨読(せいこううどく) = 晴れた日は外に出て耕し、雨の日は家にいて書を読むこと。田園に閑居する自適の生活に対していう。
政治資金パーティー = 投/過去、リクルート事件が発覚し、政党は企業から汚い献金をもらわないように、1994年、税金で補填する政党交付金制度が始まった。当時のコーヒー1杯分、250円を国民が負担する趣旨だった。しかしその後も企業献金は続けられ、言わば二重取り。さらには献金だけでは済まずに、政治資金パーティーまで手を出した。ここからは投稿者のボケで、1口2万円のパーティーでも原価が安く腹が膨れる焼きそば・から揚げが中心で、それも食べられるのはわずかな人のみでビールも乾杯分だけ。だから利益率は、極めて高い9割前後。言い換えれば、政治家の“ぼったくり”事業。皮肉だが素晴らしい点は、通常のホテルのパーティーは大量に料理が余り捨てられるが、政治資金パーティーの「食料廃棄率」はゼロ。
精神一到(せいしんいっとう) = 精神を集中して事に当たれば、いかなる難事でも為し遂げられないことはない。「精神一到、何事か成らざらん」
聖水(せいすい) = カトリック教会で、神の祝福がもたらされるよう司祭によって聖別された水。洗礼・祝福・ミサなどに用いる。
正反対 = 投/ついに「真逆(まぎゃく)」が、辞書に掲載されるようになった。三省堂国語辞典・第八版には、「2000年以降、広まった言葉」と書かれている。驚いたのは、広辞苑・第七版にも載ったこと。今や知識人も多用し、「正反対」の言葉は久しく聞かない。投稿者が大嫌いな言葉で、第一、音韻(語音)が汚い。年配の方に留まらず若い方も使いたくない人が多く、賛否が激しい言葉のようだ。そうは言っても、いずれ正反対は死語に。
聖路加国際病院(せいるか・-) = 東京中央区の「聖路加国際病院」の屋根に十字架が掲げられている。前身は、宣教師チャニング・ウイリアムズによって、1896(M29)年、キリスト教系の築地病院(英語名St. Luke's Hospital)が作られ「ルカ」名が付けられた。ルカとは新約聖書の「ルカによる福音書」および「使徒言行録」の著者とされる人物。聖人の概念を持つ教派で、崇敬されている。聖ルカは「親愛なる医者のルカ」と呼ばれていることから、キリスト教圏ではしばしば病院の名前に使われる。投/日本人の9割以上が<せいろか>と思っているが、正式名は<せいるか>である。
積雨(せきう) = 連日降り続く雨。長雨(ながあめ)。雨の用語は、400以上ある。投/地口(笑)は、月形半平太の名台詞『春雨じゃ・食べて参ろう・雛菊はん』。
赤十字社 = Red Cross Society。戦時における傷病者・捕虜の保護を目的とする国際協力組織。アンリ=デュナンの提唱によって1864年創立、本部は赤十字国際委員会(ICRC)で、ジュネーヴにある。赤十字条約に加盟した国に、一国一社ずつ設けた民間の医療・社会事業組織。平和時にも赤十字の事業を推進する。本部はジュネーヴにある。発祥地スイスの国旗白十字を転用した、白地に赤の「十」字形を徽章とする。
関の山 = 成し遂げる限度、精一杯。語源は、「山」は祭りの山車(だし)のことで、 三重県関町(現・亀山市)の八坂神社祇園会の山車が非常に豪華、「それ以上の贅沢はできない」「そこが頂点である」という意味の「関の山」が生まれたとされる。
セコイア = ラテン語・Sequoia。スギ科の常緑大高木。中生代ジュラ紀から中新世には広く地球上に繁茂。現在はアメリカのオレゴン州からカリフォルニア州の太平洋岸の山地に自生。高さ120m、径8mになるものもある。
摂氏(せし・せっし) = 摂氏は日本で使われているセ氏温度(℃)の略。創始者セルシウスの名に中国で「摂爾修斯」の字をあてたことから、摂氏(せっし)として使われてきた。現在は、「セ氏」の字が常用される。世界の潮流はセ氏で、華氏(カ氏)は米国とごく少数国(英国もセ氏移行中)に過ぎない。カ氏はドイツの物理学者ファーレンハイト(Gabriel Daniel Fahrenheit、1686~1736年)に、中国で「華倫海特」の字を当てたことから、カ氏温度(℉)の略。アメリカで普通に用いている、氷点を32度・沸点を212度とする。
急勝(せっかち) = セキカチ(急勝)の転か?先を急いで、心の落ち着きがないさま。性急。
拙者(せっしゃ) = 主に近世、武士が自分のことをへりくだっていう語。
Z世代 = 日本では、1990年後半頃から2012年頃に生まれた世代を指す。生まれた時から既にある、生活の中でデジタル・スマホ・SNSを活用することが当たり前の「デジタルネイティブ世代」とされる。米国で1960年代中盤~80年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の80年頃~90年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味で「Z世代」、「ジェネレーションZ」と呼ばれる。
刹那主義(せつなしゅぎ) = 過去や将来を考えず、ただこの瞬間を充実すれば足りるとする考え方。投/投稿者がこの言葉を知ったのは、1969(S44)年のレコード大賞・佐良直美「♪いいじゃないの幸せならば」が流行った頃。当時、冷たい世の中に変わったと世間が騒いだが、政治・経済が腐敗極まる現在のほうが、もっと刹那主義・刹那的になってしまっている。
説破(せっぱ) = ①他の説を言い負かすこと、ときやぶること、ときふせること、論破。②禅問答で、問いを受ける時の言葉。投/投稿者は、大喜利「笑点」で落語家同士が言葉の闘いの際、「説破」の声を掛けることから知った。
節分 = 2021年の節分は2月2日、1897(M30)年以来、124年ぶり。投/子供の頃は、2月4日だったことも。巣篭りで「メシは内!」、外からコロナを持ち込まずに「コロナ外!」と小さな声で言おう。
瀬戸際 = ①瀬戸と海との境。②生死の分かれる、差し迫った場合。投/瀬戸際と聞けば、言わずと知れた山際元大臣。投稿者はブログの別投稿で、山際・瀬戸際・窓際、さらに辞め際(ヤメギワ)も悪かったと書いた。それが数日後にはこともあろうか、何と自民党の「コロナ対策本部長」に就任した。山際氏を始め、岸田首相の見識のなさ。岸田氏は、本当に麻生・甘利陣営に物が言えないようだ。氏は去年のことは自動的に記憶もデータも消失するらしいから、コロナ対策も無理だ。
妹尾河童(せのうかっぱ) = 著書の「少年H」(エイチ)は、自伝的小説。当時の名前は「肇」だったので、セーターに書いてあったイニシャルからの愛称。1997(H9)年、講談社。投/ベストセラーになり、読んだ。人物が、あれこれ出てきた記憶が残っている。この本のお陰で、今でも妹尾という字が読み書きできる。本名の肇を、裁判所で河童に改名が認められた。改名は、支障ある名をまともな名にする時に認められるが逆行は珍しいと言う。
狭き門 = ①キリスト教で、天国に至る道の険しさのたとえ、新約聖書マタイ伝。②転じて競争が激しくて入学・就職などの難しいこと。投/口語訳の原文・『狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない』~「神の救いを得るためには、それ相応の努力をしなければならない」意。ろくでもない政治家・経済人、出鱈目な大人達に聞かせたい。
セミナー = seminar・一般に講習会。ゼミナール、ゼミ。 独語。
セルフレジ = 出題者がセルフレジのことを「消費者(お客)兼店員」の例えは上手いと思った。便利に感じる方と、不慣れで嫌がる方に大別される。米国の州によっては規則を設け、高齢者や障害者のために「全面機械化(デジタル化)」を禁止している。あえて「手動」(アナログ)を残して置くのも真の優しさ。問題は「セルフレジ万引き」。店員やカメラの陰に入り、商品をリーダーにかざす振りをして逃れる。将来はレジがなく、カードやスマホもかざさずに自動で「電子精算」(電波発信+監視カメラの連動)されるので、商品をそのままレジ袋に入れて持ち帰えることができる。見掛けは、万引きどころか泥棒スタイル。でも、やがては標準化に。
セロ = cello、チェロのこと。
善意の第三者 = ある法律関係の当事者間に存在する特定の事情を知らない第三者。例えば、Aの所有物をBが盗んでCに譲渡した場合、盗品であることを知らなければCは善意の第三者であり、Bの共犯者とはみなされない。投/この場合の「善意」とは、良い人、善良な心、他人のためを思う心の意味とは異なる(笑)。街中で老人や障害者に手を差しのべることは、法律用語とは別の意味(本来?)の「善意の第三者」でしょう。
善因善果(ぜんいんぜんか)= 善い行いには、必ず果報が伴うということ。
線状降水帯(せんじょう・―) = ウィキペディアより~「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50-300km程度、幅20-50km程度の強い降水をともなう雨域である。即ち、積乱雲が線状に次々に発生して、ほぼ同じ場所を通過・停滞する自然現象であり、結果として非常に強い雨が特定の地域に長時間連続して降り続けることとなる。
先進国 = 経済や文化の面で比較的進歩した国。OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)、経済協力開発機構。1961年に発足した先進工業国の経済協力機構。経済成長・発展途上国援助・通商拡大の三つを主要目的とする。加盟国38カ国、日本は64年加盟。投/果たして日本は先進国なのだろうか?先進7か国最下位、OECD最下位またはかなり下位、世界200か国近い国でも下位にランキングされる評価項目が多くなった。世界の在り方に逆流する、自民党右翼が牛耳る政治に文句を言えぬ歴代首相が続く限り日本はどんどん急降下する。
先代(仙台) = 投/出題例は桂文枝(襲名前・三枝)だったが、投稿者は先代と仙台を掛けたネタは「笑点」で知った。「圓楽と旅行」はセンダイが断然良い、6代目より5代目のこと(6代目も22年に亡くなった)。
前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん) = 「方」は四角形を表す。例えば古墳では、前部に方形(四角形)または長方形の墳丘を付設した「前方後方墳」と言う。他方、「前方後円墳」は、前部を方形に後部を円形に築造した日本に多い古墳の形式。
823kofun 一例 大安場(おおやすば)古墳 (福島県)
前門の虎、後門の狼 = 一つの災いを逃れて、さらに他の災いにあうことのたとえ。一難去ってまた一難。類義語:進むも地獄退くも地獄、八方塞がり。

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辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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索引【そ】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.28

2023年07月04日 | 気になる言葉|一括
Mcwpt 毎日新聞クロスワードサポート
気になる言葉の辞書 P.28/54



いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
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チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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ソーシャルワーカー = social Worker・社会的。~は、生活上で困っている人々や生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々への援助を提供する専門性に持つ対人援助専門職の総称。一方、essential worker・エッセンシャルワーカーは、欠かすことができない最低限の社会インフラ維持に必要不可欠・必須な労働者を指す。健康・医療・介護 、教育・保育、交通機関、食品・行政・ライフライン・金融などかなりの職業が必要とされる。投/必須な方々にも関わらず、低賃金、いわゆる過酷な環境の3Kなど、日本の政策は根本的に間違っている。
粗衣粗食(そいそしょく) = 粗末な衣服と粗末な食べ物、質素な生活をすること。
素因数、素因数分解(そいん・-) = 素因数とは、ある整数について、その約数である素数のこと。2、3、5、7、11、13・・・。「素因数分解」は、整数を素因数の積で表すこと。出題例のように例えば2024を分解すると、2×2×2×11×23。
雑巾掛け(ぞうきんがけ) = ①掃除において避けがたい作業ではあるが、単純・初歩的なかつ地道で果てのない作業というイメージを伴う。②転じて、ビジネスや政界における地道な下積みの作業を指す場合もある。投/雑巾掛けと銘打ち、左遷されること多し。「雑布」の字は間違い。
草食動物 = 笑い言葉 < 出題のように草食動物はベジタリアンなのだ。
僧尼(そうに) = 僧と尼。男女の出家。
雑煮(ぞうに) = 雑煮の餅は、本来、丸型、今も関西では続く。江戸時代、江戸の人口が急激に増えて、丸餅では手間が掛かり応じられないことから、大きく延ばした平餅を作り、それを小さく切って売った。以来、関東は角餅が定着した。
走馬灯(そうまとう) = ①回り灯籠(まわりどうろう)。②枠を内外二重に作り、内枠に貼った切抜き絵の影が、外枠に貼った紙または布に回りながら映るように仕掛けた灯籠。「思い出が・-・のように浮かぶ」。
781zdourou 一例
惻隠(そくいん) = かわいそうに思って同情すること。あわれむこと。
粗忽長屋(そこつながや) = 落語の演目。浅草で行き倒れを見た八っつぁんが、それを同じ長屋の熊さんと思い込む。八っつぁんに連れられて死骸を引き取りに来た熊さんも、死体と自分の見分けがつかなくなるという話。投/昔は、よく寄席に行ったものだ。芸人は”お上”(幕府)に逆らうことを善しとし、吉本のように国家権力にすり寄ったり取り込まれてしまうことは情けない。
其処許(そこもと) = (二人称。同輩か目下に対して用いる)そなた。
租税公課(そぜいこうか) = 税金や社会保険料などの公的賦課金。投/22年度の国民所得に占める税金や社会保険料(年金・国民保険料など)の割合を示す「国民負担率」が、47.5%に至る。半分がお国に取られる訳で、昔、中学の教科書で習った~江戸時代、半分を年貢、残りを農民のものとする「五公五民」(ごこうごみん)状態だ。さらに池上彰情報によると、30年間給料が上がらないが、支出の中身はもっと深刻。租税公課とスマホなどの通信料がどんどん上がり、その分、生活費が激減している。今後、軍事費(防衛費)や少子化対策費用が増えれば、江戸時代より酷い「六公四民」に。“国民一揆”が起こりそうだ。
速記録(そっきろく) = ①速記術で書き取ったものを、さらに普通の文字に直した記録。②すばやく記すこと。「演説を速記する」。投/政府の会見では、記者達が必死でパソコンを打っている。自社にリアルタイムで送信され、記事(文字)化が早いメリットがある。その一方で、臨機応変な質問ができない重大欠陥が残る。昔のベテラン記者は、じっと相手の顔を見て嘘をついているのか見極めてとっさに質問攻撃に移る。こんな所にも昨今の政治記者の「劣化」が著しく、質問の甘さ・もどかしさを感じる。
ソックス = 投/プロ野球のユニフォームはソックスが見えるオールドスタイル(レギュラー)から、やや裾が広めのフレアスタイルまで様々だが長めが主流。イチローがメジャーリーグで、オールドスタイルで一世風靡したことは印象的。投稿者は、オールドスタイルのほうがスポーツマンらしくて好き。ところで規定は「同じデザインのユニフォームを着用しなければならない」ことになっており、選手ごとばらばらの形は抵触しないのだろうか。なお大相撲のまわしの色は、黒・濃紺の定めになっていても、実際は”ゆるふん”状態で、金銀・ピンクでも協会から文句が出ない。
795sox
袖振り合うも多生の縁(-・たしょうのえん) = ①道で人と袖を触れあうようなちょっとしたことでも、前世からの因縁によるものだ。②行きずりの人との出会いや言葉を交わすことも単なる偶然ではなく、縁があって起こるものである。投/「袖擦り合うも他生の縁」とも言うが、辞書では圧倒的に「振り合う」「多生」が採用されている。「多少」は明らかに間違い。「多生」は、何度も生をかえてこの世に生まれ出ること。「他生」この世から見て、過去および未来の生をいう語。
衣通姫(そとおりひめ) = 記紀(きき)に登場する伝説上の女性。その名は、容姿が美しく艶色が衣を通して光り輝いたことによるという。古事記の允恭(いんぎょう)天皇の皇女・軽大郎女(カルノオオイラツメ)、日本書紀の允恭天皇の皇后・衣通郎女(ソトオリノイラツメ)、別名・弟姫(オトヒメ)とされる。
ソフィア = sophiaはギリシア語Σοφιαのことで、英知、知恵、学問の意味。 つまり日本語の「上智(優れた知恵)」とは、英語・sophiaのこと。カトリック系の私立大学・上智大学の名には、学問や知性を意味すると共に、神の叡智を賛美する意味も込めている(同校HPを要約)。
染井吉野(そめいよしの) = オオシマザクラとエドヒガンとの雑種。幕末の頃、江戸・染井の植木屋が売り出した。投/現在の東京豊島区駒込辺りにあった染井村の植木職人が、江戸でも奈良の「吉野桜」が見られるとしたもの。現在なら、消費者庁が黙っていない?「誇大広告」の1つで、過度に誇張、誤認させる → いわゆる「本物」ではなく、「嘘」をついているから(笑)。全国の染井吉野は同じ遺伝子を持った言わばクローン桜、大きく環境が変化すると、全国一斉にバタバタと死滅する問題が起こる(来春に続きを書く)。花見を楽しみにしている方には申し訳ないが、”ニセ吉野”が全国で満開になる。

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索引【た(あ-か行)】毎日新聞クロスワードサポート辞書P.29

2023年07月02日 | 気になる言葉|一括
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た(あ-か行)気になる言葉の辞書 P.29/54



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た(あ-か行)
ダークダックス = 1951(S26)年から2016年まで活動。メンバー全員、慶應大学経済学部出身。23年9月、ゾウさんこと遠山一が93歳で死去しメンバー全員が鬼籍に入る。投/かねがね思っていたことは、高齢化しメンバーが全員欠ける前に、いっそのことデュークエイセス(17年解散)、ボニージャックス(現役)と、歌手活動を続けたいメンバー同士で合同再結成されたらと思っていた。それは素人考えで、声域パートや歌唱の違いから難しいのだろう。でもファンのために、完璧歌唱から脱して、楽しめる音楽会を続けて欲しかった。なおダークダックスは、大阪の2度浸け禁止の串カツ屋さんで生きている?店が混んで来ると店主は、立ち食いカウンター客に「ダークダックスになってや」と言う。斜(はす)に構えて、一人でも多く食べてもらうため。
タービン = 流体を動翼列にあてて、流体の運動エネルギーを回転運動にかえ、回転動力を得る原動機。蒸気を使用するものを蒸気タービン、水を用いるものを水力タービン。投/原子力発電は特殊な発電方法と思っている方が多いが、原子力発電も火力発電どちらも得られた熱で水を水蒸気にしてタービンを回す。水力発電は、ダムなどの水の勢いでタービンを回す。投/この脱炭素の時代に、政府は国内に石炭火力発電所を増設、世界に売り込む異常ぶり。世界から顰蹙(ひんしゅく)を買っている。
他愛(たあい) = ①自己を犠牲にして他人を愛すること。利他。②自分のことよりも、まず他人の利益や幸福を考えること。投/「他愛」と「他愛ない」は、別語。「他愛(たあい)ない」は当て字で、本来は「たわいない」と言う。①言動や考えにしっかりしたところがない。②取るに足りない。③手ごたえ、張り合いがないこと。
ダイ・イン = die-in・核兵器廃絶運動などで、死体を模して大勢で地面に横たわり抗議する示威運動。1960年代にアメリカで生まれた。
大学芋= 笑い言葉 < 高学歴な芋。投/謂れは、東京大学の赤門の前に三河屋という蒸かし芋屋があった。大正初期に蜜を絡めた芋を売ったのが、大学生の間で人気を呼びこの名がついた(諸説あり)。
大勲位(だいくんい) = 日本最高の勲位。大勲位菊花章頸飾(きっかしょう・けいしょく)と大勲位菊花大綬章がある。主に、天皇・皇室・首相経験者に。中曽根康弘首相は菊花大綬章受章後に、中曽根氏と呼ばれずに”大勲位”と持てはやされた。投/総理大臣の場合、本当に相応しいか甚だ疑問だ。
太鼓持(たいこもち) = ①遊客の機嫌をとり、酒興を助けるのを仕事とする男。幇間(ほうかん)。②人に追従してその機嫌取りをする者。投/幇間は、宴席やお座敷などの酒席において主や客の機嫌をとり、自ら芸を見せ、さらに芸者・舞妓を助けて場を盛り上げる立派な“芸術的”職業。昔は①項しか言わなかったが、今や②項の政界を始め企業・世の中が太鼓持ばかり。政権によいしょするTV局・新聞社などのメディア、御用コメンテーター・芸人は最低だ。哀しい現象で、本物の幇間・太鼓持に失礼だ。なおドラマーやパーカッションを叩く方は、太鼓持とは言わない。
大尽(だいじん) = ①財産を多く持っている人。富んでいる人。豪家。富豪。素封(そほう)家。資産家。②遊里で、多く金をつかう客。豪遊する人。投/一般的には、「大尽」の文字を使う。「大臣」の豪遊は麻生財務大臣(当時)が、高級クラブで一晩百数十万円を乱費。それも、国民が収めた税金の投入割合が高い政治資金が使われた。貧困層からは、年収に当たる額が一晩でと批判された。
大政翼賛会(たいせい・よくさんかい) = 1940(S15)年10月、第2次近衛内閣の下で新体制運動の結果結成された国民統制組織、各政党は解党して合流。「大政」は天下国家の政治、「天皇陛下が行う政治」という意味の美称。「翼賛」は、力を添えて天子=天皇を助けること。翼賛政治は、国民が総力を挙げて戦争に協力できる政治的体制を作ることにある。そのために、政府・軍部に協力し大東亜戦争の正当性を、選挙・議会を通し確立することにあった。投/泥沼の戦争に突入し、悲惨な結果を招いたことは承知の通り。安倍首相(当時)もこの体制に憧れ、政権下に目指した。時代錯誤も甚だしく、とんでもない人物だったことが分かる。
泰然自若(たいぜんじじゃく) = ゆったりと落ち着いて平常と変わらないさま。
大団円(だいだんえん) = 小説・劇などで、めでたく解決がつく最後の場面。おおぎり。カタストロフィ。
第二の性 = 1949年に刊行された、フランスの実存主義者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの著作。ボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という理論は、「セックス」と「ジェンダー」の相違を示している。「ジェンダー」とは、「徐々に獲得していった」アイデンティティの一面だと示唆している。また、ジェンダーに対する根本的な理解を潜在的にもたらしたという。投/投稿者は読んだことはなく、ウィキペディアの要約。出題者・西尾徹也氏の意識の高さと教養を感じる。それに引き換え、自民党議員のジェンダーに対する『異次元の低レベル』ぶりが目立つ。
大八車(だいはちぐるま) = 荷物運搬用の大きな二輪車で、2・3人で引くもの。江戸前期から使用された。「大八」または「代八」とは、8人分の仕事の代わりをする意。投/同じ車でもダイハツ工業は、「大」阪を拠点とする“「発」動機製造株式会社”(旧名)の略称。
台風上陸 = 投/クイズ番組では、「沖縄県には過去1度も台風が上陸したことはない」と驚かす。それは”事実”で、台風上陸の定義が北海道・本州・四国・九州であって、沖縄などの島や小さな半島は対象外で、「通過」という扱いになるため。
逮捕状 = 被疑者を逮捕するために、検察官・司法警察員の請求により裁判官が発する令状。投/刑事ドラマを見ると、あたかも警察が逮捕状を作るように見える。実際は、警察の思い込みや独断を防ぎ誤認逮捕をしないために、中立的な裁判所が審査・発効する。実際は、形骸化の声も。
大名芸(だいみょうげい) = 本人がうぬぼれているだけで、実際に役に立たない芸。殿様芸、旦那芸。
タイムカプセル = 投/“開けず”の究極のタイムカプセルは、フィンランドにある高レベル放射性廃棄物を半永久的に地中に埋める最終処分場「オンカロ」。地下400m以深に埋められる。10万年経つと、放射能が無害化する。タイムカプセルと言ったが悪用や事故を起こさぬため、「世界や世の中」から忘れ去られることを目的にしている。私達の世代交代は概ね30年だから、10万年後・3334代目の子孫のために、これからは「核」をなくそう!10万年後は、宇宙人と暮らしているのだろうか? それとも壊れた地球を脱出して、他の惑星や遠い (星々)に住み着いているのだろうか。
ダイヤモンド(野球) = 野球の3つの塁とホームベースを囲む内野を指す。投/トランプカードの「ダイヤ」の形から来ている説があるが、信憑性はどうか?
内裏(だいりびな) = 「うれしいひなまつり」の曲、2番の歌詞「♪お内裏様とお雛様〜二人ならんですまし顔~」。男雛(おびな)・女雛(めびな)を指していると思われるが、そもそもお内裏様とは男女の対2人の総称なので間違い。3番の歌詞「♪あかいお顔の右大臣~」も違う。赤い顔は雛壇に向かって右に位置する左大臣で、右大臣の顔は白い。正しくは「あかいお顔の左大臣~」。作詞をしたサトウハチロー氏も、誤りを認めている。投/過去そして未来に渡り嘘を教えることになり、何とか歌詞を変えることはできないのだろうか?正しくは、向かって左側は「右近衛少将(うこんのえのしょうしょう)」、右側は「左近衛中将(さこんえのしょうしょう)」の、やや下っ端。”雛壇飾り論”まで展開させれば、右大臣は朝廷の最高機関「太政官」における事実上の長官であり、弓矢で武装した衣装を着ることはなく、内裏様に続く二段目に来るべき。
ダウ = ダウ式平均株価。アメリカのダウ・ジョーンズ(Dow Jones)社が採用した計算法による株価の平均値。1882年にチャールズ・ダウ、エドワード・ジョーンズ、チャールズ・バーグストレッサーの3人が出資してニューヨーク証券取引所の近接地に設立したのが始まり。
タウンハウス = 敷地内に共有の空間を持ちながら計画的に配置された、連棟式の低層集合住宅。同じ建物を共有する住宅でも共用部分がなく、前面道路からそれぞれの玄関に直接入るようになっているため、建築法規上では長屋として扱われる。上下階に他の住人の部屋がないため、上下の音が気にならないことがメリット。投/自宅近くにありメリットは分かるものの、疲れた日や女性の生理の日は1-3階の上り下りに苦労すると聞く。階段や間口が狭いので、家具の購入や引っ越し時には小型クレーン車で2・3階の窓から出し入れすることに。
(たか) = 猛禽(もうきん)類の鳥で、鷹と(わし)は同じ鳥で、大型を「鷲」と呼ぶ。投/~と、住宅関係会社のCMで小さな子供が言っていた。強硬な人物・勢力を「タカ派」と言うが、安倍・高市氏のような「強引な政治家」でも「ワシ派」とは言わないな。鯨とイルカも同じ種類で、4mを境に呼び方が変わる。
が外れる(たがが・はずれる) = 緊張や束縛がとれ、しまりのない状態になる。「箍」とは、竹を割ってたがねた輪。桶(おけ)・樽(たる)その他の器具などにはめて、外側を堅く締め固めるのに用いる。また、銅・鉄をも用いる。「-をはめる」。
高手(たかて) = 肘ひじから肩までの称。手首から肘までを「小手」(こて)という。「小手先」は、手の先。転じて、ちょっとした技能や才知。
高天原(たかまがはら) = 日本の神話上の天上界。本来は古事記神話で、八百万(やおよろず)の神々がいるという天上界。天照大神が支配し、「根の堅州(かたす)国」「葦原の中つ国」に対する。たかまのはら。
滝沢馬琴(-・ばきん) = 江戸後期の戯作者、曲亭(きょくてい)馬琴、1767~1848年。江戸・深川生れ、山東京伝に師事。「南総(なんそう)里見八犬伝」は、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ八犬士が里見家再興に活躍する伝奇小説。勧善懲悪に貫かれた、雄大な構想をもつ江戸読本の代表作。投/1973(S48)年から2年間、NHKの人形劇が放送された。書籍と放送の両方見て覚えている。
唾棄(だき) = ①唾(つば)を吐きすてること。②転じて非常に軽蔑して嫌うこと。「-すべき行為」。
托鉢僧(たくはつそう) = 修行僧が信者の家々を巡り、経文を唱えながら生活に必要な最低限の食糧や金銭などの施しを乞うこと。
多血質(たけつしつ) = 気質の四類型の一つ。楽観的・活動的で、気が移りやすい気質。投/古代ギリシア思想に基づく分類で、人間の体には4種の体液があり、どの体液が多いかでその人の気質が決まるという思想。粘液質・多血質・胆汁質・憂鬱質。血液型の性格区分?と同様に、それぞれ良い性質・悪い性質が挙げられている。気になる方は、各自お調べ下さい。

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