mukojiisanのブログ

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新しい恋人を求めて

2014年07月17日 | 日記
自分の持っているオカリナに完全に満足している人はおそらくいないのではなかろうか。
もっと澄み切ったきれいな音を、もっと伸びやかな音を、もっと高音が楽に美しく出る、もっと軽い(強い)息で吹けるオカリナを・・・・等々実に慾が深い。
何しろ粘土を焼いて作るわけだから、同じ窯で作られたといえども 1本1本の個性は微妙に違う。
また、Aさんのオカリナがきれいな音がするからといって、同じものを買ってみたがAさんのようなきれいな音が出ないというのはよくある。
オカリナとは 「吹く人の個性に合ったものでなくてはいいオカリナとは言えない」というのは正しいのだろう。
「値段の高いオカリナがいいオカリナとは限りません。よ」とはテレマン楽器の尾崎さん(社長)の言葉。

今日はオカリナ仲間3人で宍粟市山崎町のテレマン楽器にオカリナの買い出しに行った。
ある人は ○十万円という大金を懐にして、「いいオカリナは値段が高いだろうから」というわけで。
でも実際に行ってみたら「オカリナは値段ではありませんよ」とのアドバイスを受けながら、いろいろと迷いながらも結果的には3人とも「予算を大幅に下回る値段でいい買い物をした」と満足感をもって帰ってきた。3本買った人一人、2本買った人一人、1本買った人一人。

新しく手に入れたオカリナは 新しい恋人に出会ったような嬉しさがある。胸がときめく。
これからこの恋人とうまく付き合って最高の感動を得られるようにしたい。
しかし実際には 一目ぼれした恋人が 付き合ってみるとそれほどでもなかったということよくあるが・・。
人間と同じだ。その時は仕方ないので 潔く次の恋人を探そう。
いや待てよ。それではせっかく見初めたオカリナがかわいそうだから、自分流の吹き方で相手が気に入ってくれなければ 丹念に相手の体を研究し 歓喜の美しい音を出してくれるつぼを探し出す努力をしてからでも遅くはない。

今日お邪魔した店は宍粟市山崎町にある「テレマン楽器」。オカリナ仲間では 「オカリナハウス」という名前でよく知られている。
社長の尾碕弘一さんをはじめ店の皆さんは、自分たちでオカリナアンサンブルもやっているようにオカリナには詳しい。いろいろなイベントも立ち上げているようで、地方都市でこれだけの活動をしている楽器店は貴重な存在だろう。それにしても どこから出てくるのかと驚くほど次から次へと多種類のオカリナを見せてくれるし、好きなだけ試吹もさせてもらえる。もちろんアドバイスも。
尼崎から山崎までは必ずしも近いとは言えないが、新しい恋人探しの楽しみがある。



左が尾崎社長
手前のテーブルにいろんな種類のオカリナを並べてもらい、約2時間半オカリナ選びを楽しんだ。