わたしたちが長生郡市の合併協議を通して学んだものは?
あじすっか=どうしたらよいだろうか(地域の言葉も大切にしたい)
あじすっか(一宮町発) 地域・生活者を起点に地方分権型社会へ
町長からの返信(1):合併の枠組みについて
3月に「町長への手紙」制度を利用して、提案をしたところ、
4月7日(土)朝、自宅のポストに町長からの手紙が郵送されていました。
町役場の総務課から4月5日付けの封筒に入っていました。
喜んで拝読したのですが、
必ずしも話がかみ合っておらず、どのように受け止めてよいか
悩んでいるうちに、時間が経ってしまいました。
全文をご紹介します。
前略
市町村合併についての熱意あふれる御提言ありがたく拝読いたしました。
御提言にたいする的確な回答にはなっておりませんが、長生郡市のがっぺいという課題を一宮町長がどう受け止めているのかをあるがままに理解(同意の意味ではなく)していただき、ここから○様の合併観をもう一度違った切り口から考えていただくことも意味なくも無いと考え、この拙文を書いております。
さて私自身、前回の合併協議の全過程にかかわったこと、そして協議が破綻に終わったこと、その一部始終を総括する作業にとりくみながら、そこで必然的に合併とは何なのかを改めて考えてまいりました。
そこで、今私が合併を改めて推進する必要を感じ、あえて協議を急いでいる背景とその立脚点についてお話ししたいと思います。
最初に、まず長生郡市7市町村の枠組みの合併についてお話しします。
ご承知のとおり、中心となる茂原市が成田や浦安のような財政状況でなく、ななり借金を持っているという点で私たちが不安を持っているわけです。前回も私を含めた郡部の首長は一様に不安をいだいておったことは事実です。
しかし、実際のところ、財政が悪いといっても、ストック面から分析しても住民一人あたりの借金の額とすれば長南町より少ないし、よく例えられる夕張市とはその内容は全く一緒にならないというのが本当の姿です。
また一方、フローで分析すれば財政力は郡部のそれを大きく引き離して良い状況だといえます。
すなわち私も含めて郡内の首長や財政担当者たちの間では、茂原市との合併をためらうほどの悪い財政状況でないとするのが大方の意見です。
財政面とは別の観点では、広域行政の枠組みも考慮すれば、分離2段階合併よりも一気に一体化すべきだというのが、郡内の首長、議長による合同会議での結論でした。
私自身、長生郡市の場合、広域事務組合で共同実施しているゴミ、水道、病院、消防の4本柱をさらに福祉、観光、産業、教育などあらゆる分野に拡大することで、分権化で増えた各自治体が担う役割の分担を、人件費の拡大を防止しながら受け止める事が可能となる点に、この合併の積極的意義を見いだしています。
広域事務組合に支えられてきた郡市の各自治体では、これまで選挙においても、病院医療問題や救急体制、ゴミ処理の費用負担問題など、市民生活の重要課題が争点にもならないなかで首長や議員が選ばれていく不思議さに疑問をもたないまま、これから先も、それぞれが自立の幻想にひたっていて良いというものでしょうか。この点もはなはだ現状の行政システムには問題があります。
そういう観点から私は7市町村による合併は避けてはならないと思います。
(続く)
...
「第1回長生郡市合併協議会」では、こうなっています。
[参考資料2]
「長生郡市合併協議準備会における合併基本合意事項」より
1.基本的調整方針
・この合併は、住民のための合併であることを改めて銘記する。
・この合併は、茂原市を中心とした長生地域全体の新たなまちづくりのスタート
と位置付ける。
・この合併は、関係市町村数に変更が生じても、合併へ進むこととする。
・この合併により、一部事務組合は解散することとする。
手紙の内容と、準備会で検討してきた「基本的調整方針」の内容との矛盾を
どう受け止めたらよいのか。
前回の総括と共に、わからないことの一つでした。
4月7日(土)朝、自宅のポストに町長からの手紙が郵送されていました。
町役場の総務課から4月5日付けの封筒に入っていました。
喜んで拝読したのですが、
必ずしも話がかみ合っておらず、どのように受け止めてよいか
悩んでいるうちに、時間が経ってしまいました。
全文をご紹介します。
前略
市町村合併についての熱意あふれる御提言ありがたく拝読いたしました。
御提言にたいする的確な回答にはなっておりませんが、長生郡市のがっぺいという課題を一宮町長がどう受け止めているのかをあるがままに理解(同意の意味ではなく)していただき、ここから○様の合併観をもう一度違った切り口から考えていただくことも意味なくも無いと考え、この拙文を書いております。
さて私自身、前回の合併協議の全過程にかかわったこと、そして協議が破綻に終わったこと、その一部始終を総括する作業にとりくみながら、そこで必然的に合併とは何なのかを改めて考えてまいりました。
そこで、今私が合併を改めて推進する必要を感じ、あえて協議を急いでいる背景とその立脚点についてお話ししたいと思います。
最初に、まず長生郡市7市町村の枠組みの合併についてお話しします。
ご承知のとおり、中心となる茂原市が成田や浦安のような財政状況でなく、ななり借金を持っているという点で私たちが不安を持っているわけです。前回も私を含めた郡部の首長は一様に不安をいだいておったことは事実です。
しかし、実際のところ、財政が悪いといっても、ストック面から分析しても住民一人あたりの借金の額とすれば長南町より少ないし、よく例えられる夕張市とはその内容は全く一緒にならないというのが本当の姿です。
また一方、フローで分析すれば財政力は郡部のそれを大きく引き離して良い状況だといえます。
すなわち私も含めて郡内の首長や財政担当者たちの間では、茂原市との合併をためらうほどの悪い財政状況でないとするのが大方の意見です。
財政面とは別の観点では、広域行政の枠組みも考慮すれば、分離2段階合併よりも一気に一体化すべきだというのが、郡内の首長、議長による合同会議での結論でした。
私自身、長生郡市の場合、広域事務組合で共同実施しているゴミ、水道、病院、消防の4本柱をさらに福祉、観光、産業、教育などあらゆる分野に拡大することで、分権化で増えた各自治体が担う役割の分担を、人件費の拡大を防止しながら受け止める事が可能となる点に、この合併の積極的意義を見いだしています。
広域事務組合に支えられてきた郡市の各自治体では、これまで選挙においても、病院医療問題や救急体制、ゴミ処理の費用負担問題など、市民生活の重要課題が争点にもならないなかで首長や議員が選ばれていく不思議さに疑問をもたないまま、これから先も、それぞれが自立の幻想にひたっていて良いというものでしょうか。この点もはなはだ現状の行政システムには問題があります。
そういう観点から私は7市町村による合併は避けてはならないと思います。
(続く)
...
「第1回長生郡市合併協議会」では、こうなっています。
[参考資料2]
「長生郡市合併協議準備会における合併基本合意事項」より
1.基本的調整方針
・この合併は、住民のための合併であることを改めて銘記する。
・この合併は、茂原市を中心とした長生地域全体の新たなまちづくりのスタート
と位置付ける。
・この合併は、関係市町村数に変更が生じても、合併へ進むこととする。
・この合併により、一部事務組合は解散することとする。
手紙の内容と、準備会で検討してきた「基本的調整方針」の内容との矛盾を
どう受け止めたらよいのか。
前回の総括と共に、わからないことの一つでした。
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